190 / 318
連載
251.拷問
しおりを挟む
是非二人の尋問(?)を見学したいとロイとカイルが手を挙げた。
「ロイ様とカイル様もですか…」
スチュアートさんが渋い顔をする。
「まぁいい経験になるしいいんじゃないか?」
チャートは構わないと頷くと
「お二人にはまだ早すぎませんか?」
スチュアートはチラッとレイン陛下とラーラ王妃に顔を見て確認する。
「うむ…まぁ二人ともいずれは経験せねばならんしな…いい機会だしっかりと学んでこい」
「「はい!」」
「なら私もちょっと見学してもいいんですか?」
ローズもせっかくならと手を上げると
「「「「駄目です」」」」
スチュアートさんを初めロイやカイル、クリスからも首を振られる。
「何よクリスまで…」
一人除け者にされて頬を膨らませると
「姉さんはもう大人しく安静にしてないと駄目だよ!」
「そうだな、私もローズが見てると思うと本気が出せない…嫌われたりしたら嫌だからな」
チャートが笑いながらローズのそばに行くと
「いい子だから部屋で大人しくしていなさい。終わったら迎えに行くからね」
幼い子にするようにローズの頭を撫でると
「わかったわ…無理をした私も悪いし…今回は大人しくしてます」
レイン国王はクレアを呼ぶとローズを部屋へと戻るように指示をだした。
兵士達にしっかりと護衛を頼みローズが部屋を出るのを確認すると…
「じゃあ楽しい楽しい拷問をはじめようか…」
チャートはボストンの頭を掴み、スチュアートはマデリンを掴むと声が響かない地下の拷問室へと引きずっていく。
ボストンは運ばれながら震える…尋問室につくと壁は鉄臭く…色々な匂いが混じり合って独特な雰囲気を醸し出していた…
「ま、まて!話す!なんでも話すから!拷問はやめてくれ…」
ボストンはたまらずチャートの手を掴んで懇願する。
「汚ぇな…触るな」
チャートはボストンの口を押さえつけると
「まだ何も喋るんじゃねぇよ…喋ったら拷問出来ないだろ…」
囁くとボストンの喉にナイフを突き立てた。
軽く動かすとすぐに抜く。
するとボストンから空気が漏れる様な音がした…
「ひゅ~ひゅ~」
口を動かすが声が出ない。
「それは何をされたのですか?」
カイルが聞くと
「ああ、声帯を少し切ったんだ。これでしばらくは拷問しても声が出なくなる、何も喋らないなら…拷問を続けるしかないだろ?」
「なるほど!」
「声帯か…気をつけないと首を切ってしまいそうだな…」
カイルがじっくりとボストンの喉の傷を見つめると…
「練習してみるか?」
チャートがナイフを渡す。
「いいんですか?」
カイルが受け取ると
「では私が…回復薬を預かっていますので」
スチュアートはボストンの首に回復薬をかけると
「や、やめて…くれ…」
声が戻った。
カイルはすぐにボストンの口を押さえつけ動かないようにすると…
「いいか、ここの三センチ程奥を切るんだ、切りすぎても駄目だぞ」
チャートがボストンの喉をトントンと叩くと
「はい」
カイルはサッと手際よく切りつけた。
「ひゅーひゅー…」
「おお!上手いもんだ!」
カイルは一回で上手いこと声帯を切る事が出来た。
「では次はロイ様も?」
ロイもやりたいと頷くと
「ではこの女の方で試してみては?」
スチュアートは掴んでいたマデリンをロイの前に突き出した。
口を元から塞がれているマデリンはブンブンと首を振る。
スチュアートさんに動かないように押さえてもらいロイがマデリンの喉に剣を突き刺すと…
「おっと、少し深いですね」
マデリンの首から血が流れ落ちるとすぐに回復薬をかけた。
血が止まるのを確認すると
「危ない危ない、いいかい。拷問は殺さないようにするのが重要だ、いかに生かしながら苦しめるか…」
「はい」
「わかりました」
二人は真剣に頷いた。
「ロイ様とカイル様もですか…」
スチュアートさんが渋い顔をする。
「まぁいい経験になるしいいんじゃないか?」
チャートは構わないと頷くと
「お二人にはまだ早すぎませんか?」
スチュアートはチラッとレイン陛下とラーラ王妃に顔を見て確認する。
「うむ…まぁ二人ともいずれは経験せねばならんしな…いい機会だしっかりと学んでこい」
「「はい!」」
「なら私もちょっと見学してもいいんですか?」
ローズもせっかくならと手を上げると
「「「「駄目です」」」」
スチュアートさんを初めロイやカイル、クリスからも首を振られる。
「何よクリスまで…」
一人除け者にされて頬を膨らませると
「姉さんはもう大人しく安静にしてないと駄目だよ!」
「そうだな、私もローズが見てると思うと本気が出せない…嫌われたりしたら嫌だからな」
チャートが笑いながらローズのそばに行くと
「いい子だから部屋で大人しくしていなさい。終わったら迎えに行くからね」
幼い子にするようにローズの頭を撫でると
「わかったわ…無理をした私も悪いし…今回は大人しくしてます」
レイン国王はクレアを呼ぶとローズを部屋へと戻るように指示をだした。
兵士達にしっかりと護衛を頼みローズが部屋を出るのを確認すると…
「じゃあ楽しい楽しい拷問をはじめようか…」
チャートはボストンの頭を掴み、スチュアートはマデリンを掴むと声が響かない地下の拷問室へと引きずっていく。
ボストンは運ばれながら震える…尋問室につくと壁は鉄臭く…色々な匂いが混じり合って独特な雰囲気を醸し出していた…
「ま、まて!話す!なんでも話すから!拷問はやめてくれ…」
ボストンはたまらずチャートの手を掴んで懇願する。
「汚ぇな…触るな」
チャートはボストンの口を押さえつけると
「まだ何も喋るんじゃねぇよ…喋ったら拷問出来ないだろ…」
囁くとボストンの喉にナイフを突き立てた。
軽く動かすとすぐに抜く。
するとボストンから空気が漏れる様な音がした…
「ひゅ~ひゅ~」
口を動かすが声が出ない。
「それは何をされたのですか?」
カイルが聞くと
「ああ、声帯を少し切ったんだ。これでしばらくは拷問しても声が出なくなる、何も喋らないなら…拷問を続けるしかないだろ?」
「なるほど!」
「声帯か…気をつけないと首を切ってしまいそうだな…」
カイルがじっくりとボストンの喉の傷を見つめると…
「練習してみるか?」
チャートがナイフを渡す。
「いいんですか?」
カイルが受け取ると
「では私が…回復薬を預かっていますので」
スチュアートはボストンの首に回復薬をかけると
「や、やめて…くれ…」
声が戻った。
カイルはすぐにボストンの口を押さえつけ動かないようにすると…
「いいか、ここの三センチ程奥を切るんだ、切りすぎても駄目だぞ」
チャートがボストンの喉をトントンと叩くと
「はい」
カイルはサッと手際よく切りつけた。
「ひゅーひゅー…」
「おお!上手いもんだ!」
カイルは一回で上手いこと声帯を切る事が出来た。
「では次はロイ様も?」
ロイもやりたいと頷くと
「ではこの女の方で試してみては?」
スチュアートは掴んでいたマデリンをロイの前に突き出した。
口を元から塞がれているマデリンはブンブンと首を振る。
スチュアートさんに動かないように押さえてもらいロイがマデリンの喉に剣を突き刺すと…
「おっと、少し深いですね」
マデリンの首から血が流れ落ちるとすぐに回復薬をかけた。
血が止まるのを確認すると
「危ない危ない、いいかい。拷問は殺さないようにするのが重要だ、いかに生かしながら苦しめるか…」
「はい」
「わかりました」
二人は真剣に頷いた。
275
お気に入りに追加
8,938
あなたにおすすめの小説
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
我慢するだけの日々はもう終わりにします
風見ゆうみ
恋愛
「レンウィル公爵も素敵だけれど、あなたの婚約者も素敵ね」伯爵の爵位を持つ父の後妻の連れ子であるロザンヌは、私、アリカ・ルージーの婚約者シーロンをうっとりとした目で見つめて言った――。
学園でのパーティーに出席した際、シーロンからパーティー会場の入口で「今日はロザンヌと出席するから、君は1人で中に入ってほしい」と言われた挙げ句、ロザンヌからは「あなたにはお似合いの相手を用意しておいた」と言われ、複数人の男子生徒にどこかへ連れ去られそうになってしまう。
そんな私を助けてくれたのは、ロザンヌが想いを寄せている相手、若き公爵ギルバート・レンウィルだった。
※本編完結しましたが、番外編を更新中です。
※史実とは関係なく、設定もゆるい、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※中世〜近世ヨーロッパ風で貴族制度はありますが、法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観となっています。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。