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217.捜索
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「どうしました?」
カイルの様子にクリスが声をかけると
「いや…ロイがやけに大人しく言う事を聞いたと思ってな…」
「ロイ様も王子としての自覚が出てきたのかも知れません…しかし今はそれよりもローズ様とバルトさんの探索を…」
「そうだな、では俺は探索に向かってる兵士達と合流してくる…スチュアートさん、クリスをよろしくお願い致します」
「おまかせください。クリス様になにかあればローズ様に顔向けできませんから」
スチュアートはしっかりと頷き返した。
三人は別れるとカイルは庭園へと向かう…そこでは既に兵士達が森の中を隈無く捜索していた。
カイルは近くにいた兵士に声をかけると
「どうだ?何か見つかったか?」
「あっ、隊長…いえ今のところ斥候の目撃は何も…足取りは掴めません」
「そうか…実は…」
カイルはローズが行方不明になっている事を皆に伝えると…
「ローズ様が!?」
兵士達にどよめきが起きる!
「今回の斥候の事とローズ様の行方不明は何か関係があるのですか?」
「ここだけの話、そう睨んでいる…斥候を見つければローズの行方もわかるかもしれない…皆悪いがその事を頭に入れてもう少し探してくれ」
カイルが部下に頭を下げると
「やめて下さい!隊長は俺達に命令してくれればいいんですよ!」
「そうです!まぁ命令されなくても探しますけどね」
「ローズ様…今頃怯えて震えているかも…」
兵士の言葉にローズの怯える姿を想像するが…
「あれ?ローズ様がやり返す姿しか浮かばない…」
兵士の言葉に皆頷く…
「ローズ様ならきっと大丈夫ですよ!相手を戦闘不能にしないうちに見つけて差し上げないと…」
「きっと今頃、どう逃げだそうか考えているかも知れません」
兵士達はカイル隊長を気遣う。
「そうですね!やっぱりあの笑顔が見れないのは嫌です!隊長の為にも早く見つけ出しましょう!」
「お、俺の為?」
カイルが動揺すると
「カイル様の気持ちに俺達が気がついてないとでも?」
兵士達がニヤッと笑うと
「あんなあからさまな態度でいたら誰でもわかりますよ」
皆がうんうんと頷く。
「女性にニコリとも笑わない隊長がローズ様にはニコニコ微笑んでますからね…」
部下の言葉にカイルはバッと顔を隠すと
「そ、そんなにか?」
意識していなかったのか…顔が赤くなる。
「まぁ、気づいて欲しい本人が一番気がついてないですけどね…カイル隊長頑張って下さいよ、ローズ様は手強いですよ」
兵士達は苦笑してカイルの肩を叩くとキッと気合いを入れて探索に向かった!
そこに数名の兵士があらわれる…
兜を被り重装備で来ると馬から降りて一人がカイルに頭を下げて話しかける。
「スチュアートさんに言われて増援で来ました!指示をお願い致します」
「そうかありがたい。ここから南に向かってる隈無く探して行く、人が数名は隠れられる様な場所がないか特に注意してくれ」
「わかりました」
「あと必ず数名で行動しろ、決して一人で突っ走ったりしないように頼む」
「はい」
兵士達は頷くと他の兵士達の元に向かっていった…
カイルはその中の一人をじっと見つめていた…。
カイルの様子にクリスが声をかけると
「いや…ロイがやけに大人しく言う事を聞いたと思ってな…」
「ロイ様も王子としての自覚が出てきたのかも知れません…しかし今はそれよりもローズ様とバルトさんの探索を…」
「そうだな、では俺は探索に向かってる兵士達と合流してくる…スチュアートさん、クリスをよろしくお願い致します」
「おまかせください。クリス様になにかあればローズ様に顔向けできませんから」
スチュアートはしっかりと頷き返した。
三人は別れるとカイルは庭園へと向かう…そこでは既に兵士達が森の中を隈無く捜索していた。
カイルは近くにいた兵士に声をかけると
「どうだ?何か見つかったか?」
「あっ、隊長…いえ今のところ斥候の目撃は何も…足取りは掴めません」
「そうか…実は…」
カイルはローズが行方不明になっている事を皆に伝えると…
「ローズ様が!?」
兵士達にどよめきが起きる!
「今回の斥候の事とローズ様の行方不明は何か関係があるのですか?」
「ここだけの話、そう睨んでいる…斥候を見つければローズの行方もわかるかもしれない…皆悪いがその事を頭に入れてもう少し探してくれ」
カイルが部下に頭を下げると
「やめて下さい!隊長は俺達に命令してくれればいいんですよ!」
「そうです!まぁ命令されなくても探しますけどね」
「ローズ様…今頃怯えて震えているかも…」
兵士の言葉にローズの怯える姿を想像するが…
「あれ?ローズ様がやり返す姿しか浮かばない…」
兵士の言葉に皆頷く…
「ローズ様ならきっと大丈夫ですよ!相手を戦闘不能にしないうちに見つけて差し上げないと…」
「きっと今頃、どう逃げだそうか考えているかも知れません」
兵士達はカイル隊長を気遣う。
「そうですね!やっぱりあの笑顔が見れないのは嫌です!隊長の為にも早く見つけ出しましょう!」
「お、俺の為?」
カイルが動揺すると
「カイル様の気持ちに俺達が気がついてないとでも?」
兵士達がニヤッと笑うと
「あんなあからさまな態度でいたら誰でもわかりますよ」
皆がうんうんと頷く。
「女性にニコリとも笑わない隊長がローズ様にはニコニコ微笑んでますからね…」
部下の言葉にカイルはバッと顔を隠すと
「そ、そんなにか?」
意識していなかったのか…顔が赤くなる。
「まぁ、気づいて欲しい本人が一番気がついてないですけどね…カイル隊長頑張って下さいよ、ローズ様は手強いですよ」
兵士達は苦笑してカイルの肩を叩くとキッと気合いを入れて探索に向かった!
そこに数名の兵士があらわれる…
兜を被り重装備で来ると馬から降りて一人がカイルに頭を下げて話しかける。
「スチュアートさんに言われて増援で来ました!指示をお願い致します」
「そうかありがたい。ここから南に向かってる隈無く探して行く、人が数名は隠れられる様な場所がないか特に注意してくれ」
「わかりました」
「あと必ず数名で行動しろ、決して一人で突っ走ったりしないように頼む」
「はい」
兵士達は頷くと他の兵士達の元に向かっていった…
カイルはその中の一人をじっと見つめていた…。
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