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201.怪しい影
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ローズ達は路地に隠れてロイ王子達が入った宝石店を見つめる。
ロイ達が店に入った事で人も少し散ってしまった…近くには数人の固まりができているだけだった。
その中に一人怪しい男が路地に隠れるのを三人は見逃さなかった…
「あの人…男でしかも一人ですね」
ローズがチラッと視線を送るとすぐに逸らした。
「なんだかうっすらと嗅いだことない匂いが…あれ?それにこの匂い…」
ローズが振り返ると…
「こんな所で何してるんだ」
「カイル様!」
ロイの護衛としてついてきていたカイルがローズ達の後ろに回っていた…
「なんか変な気配がすると警戒して来てみたら…ローズ達か」
カイルがため息を着くと
「ここは俺がいますから、スチュアートさんはこの二人連れ帰ってくださいよ」
カイルが二人の後ろに着くスチュアートに声をかけると
「すみません…少しでもお役に立ちたいとお二人共言って下さいまして…それに今は堂々と動ける者がいませんからね…」
スチュアートさんが意味ありげに笑うと
「カイル様!それよりもあれ!」
ローズはカイルを引き寄せて路地に連れ込むと
「えっ」
カイルが驚いてローズのそばに立つ…
「あそこの角見てくださいよ!」
ローズが近づいて怪しい男がいた場所を指さすと
「ん?ああ…えっと…どこ…」
カイルがしどろもどろに答える。
「ちょっと!ちゃんと聞いてますか?」
ローズが振り返るとすぐ側にカイルの整った顔があり鼻先が触れそうになる。
「「あっ…」」
二人で固まっていると…
「姉さん!」
「カイル様!」
クリスとスチュアートさんが慌てて二人を離した!
「こんな公共の場で何してるんですか!」
「カイル様!お気を確かに!」
スチュアートがパチパチとカイルの頬を叩くと
「だ、大丈夫だ…」
カイルが汗を拭う、鍛錬でもこんなに汗をかいたことがないくらい手や顔を汗が滲む。
「すみません…カイル様。大丈夫ですか?」
調子が悪そうなカイルを心配してローズが声をかけた。
「すまない、ローズ驚かせて…もう大丈夫だから」
カイルがどうにか引きつった笑顔を浮かべると
「女性が苦手なの忘れてました…もうしわけありません」
ローズが頭を下げると
「ち、違う!ローズは悪くないんだ!いや…ローズのせいでもあるが…決してローズは悪くない!」
カイルが慌てて謝るローズの肩を掴むと上を向かせる。
「これは…ローズが近すぎて驚いただけだ…それにローズなら嫌ではない」
カイルが顔を赤くしながらそう言うとそっと目をそらす…
恥ずかしさのあまりローズを直視出来なくなっていた。
「えっ?」
ローズはカイルの言葉に目を見開き、顔を赤く染めるカイルを見つめていた。
ロイ達が店に入った事で人も少し散ってしまった…近くには数人の固まりができているだけだった。
その中に一人怪しい男が路地に隠れるのを三人は見逃さなかった…
「あの人…男でしかも一人ですね」
ローズがチラッと視線を送るとすぐに逸らした。
「なんだかうっすらと嗅いだことない匂いが…あれ?それにこの匂い…」
ローズが振り返ると…
「こんな所で何してるんだ」
「カイル様!」
ロイの護衛としてついてきていたカイルがローズ達の後ろに回っていた…
「なんか変な気配がすると警戒して来てみたら…ローズ達か」
カイルがため息を着くと
「ここは俺がいますから、スチュアートさんはこの二人連れ帰ってくださいよ」
カイルが二人の後ろに着くスチュアートに声をかけると
「すみません…少しでもお役に立ちたいとお二人共言って下さいまして…それに今は堂々と動ける者がいませんからね…」
スチュアートさんが意味ありげに笑うと
「カイル様!それよりもあれ!」
ローズはカイルを引き寄せて路地に連れ込むと
「えっ」
カイルが驚いてローズのそばに立つ…
「あそこの角見てくださいよ!」
ローズが近づいて怪しい男がいた場所を指さすと
「ん?ああ…えっと…どこ…」
カイルがしどろもどろに答える。
「ちょっと!ちゃんと聞いてますか?」
ローズが振り返るとすぐ側にカイルの整った顔があり鼻先が触れそうになる。
「「あっ…」」
二人で固まっていると…
「姉さん!」
「カイル様!」
クリスとスチュアートさんが慌てて二人を離した!
「こんな公共の場で何してるんですか!」
「カイル様!お気を確かに!」
スチュアートがパチパチとカイルの頬を叩くと
「だ、大丈夫だ…」
カイルが汗を拭う、鍛錬でもこんなに汗をかいたことがないくらい手や顔を汗が滲む。
「すみません…カイル様。大丈夫ですか?」
調子が悪そうなカイルを心配してローズが声をかけた。
「すまない、ローズ驚かせて…もう大丈夫だから」
カイルがどうにか引きつった笑顔を浮かべると
「女性が苦手なの忘れてました…もうしわけありません」
ローズが頭を下げると
「ち、違う!ローズは悪くないんだ!いや…ローズのせいでもあるが…決してローズは悪くない!」
カイルが慌てて謝るローズの肩を掴むと上を向かせる。
「これは…ローズが近すぎて驚いただけだ…それにローズなら嫌ではない」
カイルが顔を赤くしながらそう言うとそっと目をそらす…
恥ずかしさのあまりローズを直視出来なくなっていた。
「えっ?」
ローズはカイルの言葉に目を見開き、顔を赤く染めるカイルを見つめていた。
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