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192.漏洩
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「なんなんですか、あれ!あれで伯爵家のご令嬢とは!」
ジュリア達から離れると堪らずに兵士が声を荒らげる。
「まぁまぁ、落ち着いて下さい」
ローズが苦笑してなだめると
「しかしローズ様は凄いですね…あんな失礼な事を言われても冷静で…」
兵士が不甲斐ないと頭を下げる。
「自分は仕える身として有るまじき行為をしようとしてしまいました…止めて下さり本当に感謝致します」
深々と頭を下げると
「いえ、私だって頭に来ることはありますよ!そういう時は頭の中で相手をはっ倒してますけどね!」
ニヤッと笑うと
「は、はっ倒す?」
「ええ、こう首元掴んで投げ飛ばして腹蹴りくらわして壁に叩きつけてます!あっ!もちろん想像の中ですよ」
兵士はその場面を想像して顔を青くすると…
「そ、それは…凄いですね…」
「はい!そうするとスっとして冷静に相手を見れますから。もうジュリア様は何度か投げ飛ばしちゃってるので次はどうしようかな…」
うーんと真剣に悩んでいるローズに兵士は笑うと
「それ、すごくいい方法ですね。自分も真似してもいいですか?」
ローズは兵士を見つめるとニカッと笑って…
「もちろんです!」
ローズ達は笑いあって部屋へと戻って行った。
トントントン!
兵士が扉をノックすると
「ローズ様をお連れ致しました」
兵士が声をかけると…バタバタバタ!
中から慌てた様な足音がすると勢いよく扉が開いた!
「ローズ様!?どうなさったのですか」
クレアさんが驚いて飛び出して来ると…
「あっ…すみません…ロイ王子に予定ができましてお出かけが中止になりました」
ローズが眉を下げると…
「用事?なんでしょう、ローズ様よりも大事な用事でしょうか?」
クレアさんの顔が怖くなると
「も、もちろんです!私なんかより優先すべき事態ですから!あれで行かない方がクレアさんもスチュアートさんも怒ると思いますよ」
笑って答えるローズにクレアさんも渋々納得すると
「先程スチュアートさんも呼ばれて行きましたのできっと同じ用事でしょうね」
クレアさんはため息をつくと
「では、自分もこれで失礼致します。ローズ様を確かにお送り致しました」
兵士は二人に頭を下げると足早に戻って行った。
そのころロイ達は王宮に戻ってくると…
「王子!」
ビルに変わりに第一王子のブライアンの警護についていたカイルがロイが戻ってきた事に気がついた。
「それで?」
ロイは話し合っていた国王や兄とカイル、エリックや大臣達を見つめると
「どうも身なりから隣国の斥候ではないかと…大樹の事を知って偵察に来たのではないでしょうか?」
「誰かが情報を漏洩したと…」
大臣の言葉に皆が黙ってしまう。
「あの大樹はこの国で守っていかなければ…」
「しかしまだこちらも調査段階です…何分わからないことだらけで…」
「そうだな…あれから一度も実を見つけることが出来ていないし…まぁ敵国の手に渡ることもそうないだろう」
「では大樹の護衛の強化と斥候をどうにかして捕まえて情報を聞き出したいところですね…上手くいけばこれで裏切り者がわかるかもしれませんから…」
皆は頷くと兵士達と森へ斥候狩りに向かった…
しかし結果は思わしくない。
ロイ達は空振りで帰ってくることになった…
ジュリア達から離れると堪らずに兵士が声を荒らげる。
「まぁまぁ、落ち着いて下さい」
ローズが苦笑してなだめると
「しかしローズ様は凄いですね…あんな失礼な事を言われても冷静で…」
兵士が不甲斐ないと頭を下げる。
「自分は仕える身として有るまじき行為をしようとしてしまいました…止めて下さり本当に感謝致します」
深々と頭を下げると
「いえ、私だって頭に来ることはありますよ!そういう時は頭の中で相手をはっ倒してますけどね!」
ニヤッと笑うと
「は、はっ倒す?」
「ええ、こう首元掴んで投げ飛ばして腹蹴りくらわして壁に叩きつけてます!あっ!もちろん想像の中ですよ」
兵士はその場面を想像して顔を青くすると…
「そ、それは…凄いですね…」
「はい!そうするとスっとして冷静に相手を見れますから。もうジュリア様は何度か投げ飛ばしちゃってるので次はどうしようかな…」
うーんと真剣に悩んでいるローズに兵士は笑うと
「それ、すごくいい方法ですね。自分も真似してもいいですか?」
ローズは兵士を見つめるとニカッと笑って…
「もちろんです!」
ローズ達は笑いあって部屋へと戻って行った。
トントントン!
兵士が扉をノックすると
「ローズ様をお連れ致しました」
兵士が声をかけると…バタバタバタ!
中から慌てた様な足音がすると勢いよく扉が開いた!
「ローズ様!?どうなさったのですか」
クレアさんが驚いて飛び出して来ると…
「あっ…すみません…ロイ王子に予定ができましてお出かけが中止になりました」
ローズが眉を下げると…
「用事?なんでしょう、ローズ様よりも大事な用事でしょうか?」
クレアさんの顔が怖くなると
「も、もちろんです!私なんかより優先すべき事態ですから!あれで行かない方がクレアさんもスチュアートさんも怒ると思いますよ」
笑って答えるローズにクレアさんも渋々納得すると
「先程スチュアートさんも呼ばれて行きましたのできっと同じ用事でしょうね」
クレアさんはため息をつくと
「では、自分もこれで失礼致します。ローズ様を確かにお送り致しました」
兵士は二人に頭を下げると足早に戻って行った。
そのころロイ達は王宮に戻ってくると…
「王子!」
ビルに変わりに第一王子のブライアンの警護についていたカイルがロイが戻ってきた事に気がついた。
「それで?」
ロイは話し合っていた国王や兄とカイル、エリックや大臣達を見つめると
「どうも身なりから隣国の斥候ではないかと…大樹の事を知って偵察に来たのではないでしょうか?」
「誰かが情報を漏洩したと…」
大臣の言葉に皆が黙ってしまう。
「あの大樹はこの国で守っていかなければ…」
「しかしまだこちらも調査段階です…何分わからないことだらけで…」
「そうだな…あれから一度も実を見つけることが出来ていないし…まぁ敵国の手に渡ることもそうないだろう」
「では大樹の護衛の強化と斥候をどうにかして捕まえて情報を聞き出したいところですね…上手くいけばこれで裏切り者がわかるかもしれませんから…」
皆は頷くと兵士達と森へ斥候狩りに向かった…
しかし結果は思わしくない。
ロイ達は空振りで帰ってくることになった…
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