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189.二人デート
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「な、なんだい?」
ロイはローズの視線にゴクリと唾を飲み込むと
「ここではちょっと…」
ローズが周りを気にする。
「じゃあ…庭園に移動しょうか、庭園にお茶の準備を頼む!」
ロイは近くにいたメイドに頼むと
「じゃあ行こか」
ローズの手を取ると流れるような仕草で自分の腕に手をかけさせる。
ローズはじっとその手を見ていると
「どうした?」
ロイがローズがなにか考えてる様子に声をかけると
「ロイ王子は女性に慣れていそうですね」
ローズは苦笑しながら腕を組む。
「あっ!いやこれは…一昨日から令嬢達にずっとやってるからかな」
声を落として慌てて説明すると
「そうなんですか?私男性と腕を組んだのは父とクリス以外初めてですね!」
「そうなのか…」
ーーカイル…悪いな
ロイはローズの初めてを貰い嬉しそうに笑うと
「あーでも王子は数には入らないかな」
ローズからそんな声が聞こえてくる。
「なんで!…なのかな?」
大きな声を出しつつ言い直すと
「だって王子とは契約者の間柄でこれもお仕事みたいなもんですもんね」
「そういえば…そうだったな…」
ロイがはぁとため息をついて肩を落とすと
「ぶっは!」
離れた場所から笑い声がする、ローズと振り返るとビルが顔を背けて震えていた…
ーーあの野郎…ビルをつけたのはカイルの作戦なのか?
ロイはビルからなるべく離れる為に足を早めた。
ロイ達は見慣れた庭園に来ると
「こっちにお茶を飲めるガーデンテーブルがあるからそこに行こうか?」
ロイが笑いかけると
クスクス…
「はい…」
ローズが笑いながら頷く。
「今度はなんだい?」
ロイが顔を顰めると
「だって…ロイ王子…本当の王子様みたいなんですもん…」
ローズが耐えられなそうに笑うと
「王子みたいじゃなくて一応本物の王子なんだけどね」
ロイは苦笑しながら
「もう少し我慢してよ、お茶を用意させたら人を引かせるからさ。そうすればいつも通りに戻るよ」
ロイの言葉にローズは頷くと
「でも、紳士的なロイ王子……素敵ですよ」
何気なく言った言葉だったがロイはピシャリと固まってしまった。
「ロイ王子?」
ローズが固まった王子をゆさゆさと揺すると
「あ!ごめん…さぁどうぞ」
ロイはローズの手を取ると先に椅子に座らせる。
ベンチシートに座ったローズの隣に自分も座ると
「と、隣ですか?」
もう一つある隣の椅子に座ると思っていたローズは慌ててロイから少し離れる。
ローズの思ってもみなかった反応にロイは可笑しそうに笑うと、おもむろに近づき…
「だって今日はデートだろ?それなら隣に座らないと…手だって繋げない」
小さい声でローズに聞こえるように耳元で囁くとそっと手を掴む。
「そ、そうですが…」
ローズは突然のロイの行為に頬を染めていた。
ロイはローズの視線にゴクリと唾を飲み込むと
「ここではちょっと…」
ローズが周りを気にする。
「じゃあ…庭園に移動しょうか、庭園にお茶の準備を頼む!」
ロイは近くにいたメイドに頼むと
「じゃあ行こか」
ローズの手を取ると流れるような仕草で自分の腕に手をかけさせる。
ローズはじっとその手を見ていると
「どうした?」
ロイがローズがなにか考えてる様子に声をかけると
「ロイ王子は女性に慣れていそうですね」
ローズは苦笑しながら腕を組む。
「あっ!いやこれは…一昨日から令嬢達にずっとやってるからかな」
声を落として慌てて説明すると
「そうなんですか?私男性と腕を組んだのは父とクリス以外初めてですね!」
「そうなのか…」
ーーカイル…悪いな
ロイはローズの初めてを貰い嬉しそうに笑うと
「あーでも王子は数には入らないかな」
ローズからそんな声が聞こえてくる。
「なんで!…なのかな?」
大きな声を出しつつ言い直すと
「だって王子とは契約者の間柄でこれもお仕事みたいなもんですもんね」
「そういえば…そうだったな…」
ロイがはぁとため息をついて肩を落とすと
「ぶっは!」
離れた場所から笑い声がする、ローズと振り返るとビルが顔を背けて震えていた…
ーーあの野郎…ビルをつけたのはカイルの作戦なのか?
ロイはビルからなるべく離れる為に足を早めた。
ロイ達は見慣れた庭園に来ると
「こっちにお茶を飲めるガーデンテーブルがあるからそこに行こうか?」
ロイが笑いかけると
クスクス…
「はい…」
ローズが笑いながら頷く。
「今度はなんだい?」
ロイが顔を顰めると
「だって…ロイ王子…本当の王子様みたいなんですもん…」
ローズが耐えられなそうに笑うと
「王子みたいじゃなくて一応本物の王子なんだけどね」
ロイは苦笑しながら
「もう少し我慢してよ、お茶を用意させたら人を引かせるからさ。そうすればいつも通りに戻るよ」
ロイの言葉にローズは頷くと
「でも、紳士的なロイ王子……素敵ですよ」
何気なく言った言葉だったがロイはピシャリと固まってしまった。
「ロイ王子?」
ローズが固まった王子をゆさゆさと揺すると
「あ!ごめん…さぁどうぞ」
ロイはローズの手を取ると先に椅子に座らせる。
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「と、隣ですか?」
もう一つある隣の椅子に座ると思っていたローズは慌ててロイから少し離れる。
ローズの思ってもみなかった反応にロイは可笑しそうに笑うと、おもむろに近づき…
「だって今日はデートだろ?それなら隣に座らないと…手だって繋げない」
小さい声でローズに聞こえるように耳元で囁くとそっと手を掴む。
「そ、そうですが…」
ローズは突然のロイの行為に頬を染めていた。
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