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171.姉弟
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「スティーブさん、それ本当ですか?」
一緒に来た兵士にクリスが聞き返すと…
コクコク…
口を押さえて黙って頷く。
「スティーブ…話しても良いですよ…」
スチュアートさんが呆れるように声をかけると
「申し訳ございません…つい…」
やっちまったと頭をかいている。
「こちらはスティーブさんです。今回僕はスピアさんの下で働かせて貰っているんです、スピアさんはレスター大臣の側近でスティーブさんはレスター大臣の警護を担当しているんだよ」
「レスター大臣?あれ…何処かで…」
ローズは記憶を呼び起こすと…
「あっ!お茶会で欠席なさった方ですね」
「ええ、そしてジュリア様のお父様でもございます」
「ジュリア様の?」
ローズがレスター大臣の名前を思い出すと…
「あっ…一緒だ…」
心配そうにクリスを見ると
「まぁレスター様とはほとんど会うことも無いけどね」
「そうなの…でも何かあったらすぐに知らせてね。いつでも駆けつけるから」
クリスの腕をギュッと掴むと
「姉さんは相変らず心配性だな、僕だって父さんの息子だよ…姉さんには敵わないけどある程度は戦えるよ」
「クリスはしっかりしているし、頭がいいけど、まだまだ子供よ…いつまでたっても姉として心配だわ…」
「もう!だったら久しぶりに打ち合いでもどう?今日は一日お休みを頂いてるんだ!」
クリスが腕を見せて笑いかけると
「いいわね!」
ローズが嬉しそうに頷いた。
「クリスさんも剣をたしなんでおいでですか?」
スチュアートさんが興味深げに聞いてくる。
「はい、父にある程度戦えるようにしつけられました…でも姉を見て自分には才能が無いとわかりましたので僕は勉学の方に切り替えました」
「そんななことないわ!クリスだってあのまま続けて入れば絶対に私より強くなっていたわ」
ローズがもったいないと首をふる。
「まぁでもどんなクリスでも自慢の弟だわ」
「ありがとう…でもここまで勉強させて貰えたのも姉さんのおかげだよ…本当に感謝してるんだ。だから今回も僕らの為にもしかしら自分を犠牲にしてるんじゃ無いかと心配で…」
ローズの事をじっと見つめると
「ありがとう…でも無理なんかした事無いわ、ここでもクレアさんとスチュアートさんには本当にお世話になって…」
ローズの楽しそうに話す姿にクリスはほっと肩を下ろす。
「よかった…姉さんがいきなり王子の婚約者候補を目指すなんて聞いたから…やっぱり僕のかん違いだったんですね」
クリスの言葉にローズはあれ?…っと首を傾げた…
「あっ…そうだよね…私婚約者候補だもんね…」
ローズはあはは…と軽く笑うと
「姉さん…まさかそこまで考えて無いとか無いよね?ロイ王子が好きで婚約者候補になったんだよね?」
「あーえっと…とりあえず辞退が出来ない状態だったから…それでクレアさん達が教育係になって…」
ローズがゴニョゴニョと言葉を濁すと…
「やってるうちに婚約者決めのテストが楽しくなった…ってわけ?」
「えへっ」
ローズは誤魔化す様に笑うと…
「もう…」
クリスは深いため息をついた…
一緒に来た兵士にクリスが聞き返すと…
コクコク…
口を押さえて黙って頷く。
「スティーブ…話しても良いですよ…」
スチュアートさんが呆れるように声をかけると
「申し訳ございません…つい…」
やっちまったと頭をかいている。
「こちらはスティーブさんです。今回僕はスピアさんの下で働かせて貰っているんです、スピアさんはレスター大臣の側近でスティーブさんはレスター大臣の警護を担当しているんだよ」
「レスター大臣?あれ…何処かで…」
ローズは記憶を呼び起こすと…
「あっ!お茶会で欠席なさった方ですね」
「ええ、そしてジュリア様のお父様でもございます」
「ジュリア様の?」
ローズがレスター大臣の名前を思い出すと…
「あっ…一緒だ…」
心配そうにクリスを見ると
「まぁレスター様とはほとんど会うことも無いけどね」
「そうなの…でも何かあったらすぐに知らせてね。いつでも駆けつけるから」
クリスの腕をギュッと掴むと
「姉さんは相変らず心配性だな、僕だって父さんの息子だよ…姉さんには敵わないけどある程度は戦えるよ」
「クリスはしっかりしているし、頭がいいけど、まだまだ子供よ…いつまでたっても姉として心配だわ…」
「もう!だったら久しぶりに打ち合いでもどう?今日は一日お休みを頂いてるんだ!」
クリスが腕を見せて笑いかけると
「いいわね!」
ローズが嬉しそうに頷いた。
「クリスさんも剣をたしなんでおいでですか?」
スチュアートさんが興味深げに聞いてくる。
「はい、父にある程度戦えるようにしつけられました…でも姉を見て自分には才能が無いとわかりましたので僕は勉学の方に切り替えました」
「そんななことないわ!クリスだってあのまま続けて入れば絶対に私より強くなっていたわ」
ローズがもったいないと首をふる。
「まぁでもどんなクリスでも自慢の弟だわ」
「ありがとう…でもここまで勉強させて貰えたのも姉さんのおかげだよ…本当に感謝してるんだ。だから今回も僕らの為にもしかしら自分を犠牲にしてるんじゃ無いかと心配で…」
ローズの事をじっと見つめると
「ありがとう…でも無理なんかした事無いわ、ここでもクレアさんとスチュアートさんには本当にお世話になって…」
ローズの楽しそうに話す姿にクリスはほっと肩を下ろす。
「よかった…姉さんがいきなり王子の婚約者候補を目指すなんて聞いたから…やっぱり僕のかん違いだったんですね」
クリスの言葉にローズはあれ?…っと首を傾げた…
「あっ…そうだよね…私婚約者候補だもんね…」
ローズはあはは…と軽く笑うと
「姉さん…まさかそこまで考えて無いとか無いよね?ロイ王子が好きで婚約者候補になったんだよね?」
「あーえっと…とりあえず辞退が出来ない状態だったから…それでクレアさん達が教育係になって…」
ローズがゴニョゴニョと言葉を濁すと…
「やってるうちに婚約者決めのテストが楽しくなった…ってわけ?」
「えへっ」
ローズは誤魔化す様に笑うと…
「もう…」
クリスは深いため息をついた…
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