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159.出陣
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メイド達が軽めのお菓子とお茶を用意して戻ってくると…
「あら?ジュリア様あのハルジオンは?」
メイドがジュリア様の周りを見るが残してきたメイドのハルジオンを探す。
「あーあの子はちょっと私には相応しくないから帰らせたわ。次はもう少し品のいいメイドを用意してちょうだい」
「は、はい…申し訳ございませんでした…」
メイド長は深々と頭を下げた…
すると前の令嬢のお披露目が終わりローズの番が近くなる…
「ふふ…どうするつもりかしら」
ジュリアはご機嫌にお菓子を摘むと口へと運ぶ、ダンスで疲れた体に甘い物が美味しく染み渡る…
「あー運動のあとの甘い物は最高だわ!」
ジュリアがご機嫌でローズが現れるのを待っていた…
キャシーはローズに言われた物を用意するように自分のメイドに頼むと…メイドは怪訝な顔をしながらもソレを用意する。
ローズはキャシーとメイドさんにお礼を言うと…
急いで衣装に着替え用意を整えた…
「キャシー様…ローズ様は大丈夫でしょうか?」
「わからないわ…でもローズを信じましょう」
キャシーとメイドはハラハラしながらローズが着替えを終えるのを待っていると…
ーキィ…
扉が開いた…そこにはクレサさんの破れた衣装をまとい男装したローズが姿を見せた…
「ロ、ローズ?」
キャシーが驚いてローズを見つめる…
「ローズ様…」
メイドも驚いて声が続かない…
ローズの姿は見る角度によって男にも女にも見えた…すらっとした細身のズボンを履きながら上半身は細くしなやかな肩と腕を出し…クレアさんのドレスを纏っている…
ローズが歩いてくると、破れたドレスがヒラヒラと舞い軽やかに動いていた。
「ローズ…素敵よ!かっこいいし…綺麗だわ。ローズと知らなければ男性か女性かもわからない…」
キャシーが頬を赤らめてローズを見つめる。
「はい…長身のローズ様によく似合ってます…男性なら惚れてしまいそうですわ…」
もう既にローズから目を離せずにいるメイドさんがコクコクと頷いている。
「変じゃないかな?これならクレアさんの衣装も生かせるかなって…私の為にずっと前から用意してくれてたのを知ってるから、どうしても着たかった」
大事そうに自分の体ごと衣装を抱きしめる…
その姿はローズの中の男性と女性が抱き合っているよう見えた…
「ローズ・タウンゼント様ご用意を!」
ちょうどその時に声がかかる…
「ありがとう、キャシー、メイドさん。行ってきます」
ローズは二人にニコッと笑いかけると
「バルト!行こう!」
バルトに声をかける、バルトはカーバンクルの姿になるといつものようにローズの肩に乗った。
「「はい…」」
キャシーとメイドはそんなローズの後ろ姿を惚けながら見送った…
「あら?ジュリア様あのハルジオンは?」
メイドがジュリア様の周りを見るが残してきたメイドのハルジオンを探す。
「あーあの子はちょっと私には相応しくないから帰らせたわ。次はもう少し品のいいメイドを用意してちょうだい」
「は、はい…申し訳ございませんでした…」
メイド長は深々と頭を下げた…
すると前の令嬢のお披露目が終わりローズの番が近くなる…
「ふふ…どうするつもりかしら」
ジュリアはご機嫌にお菓子を摘むと口へと運ぶ、ダンスで疲れた体に甘い物が美味しく染み渡る…
「あー運動のあとの甘い物は最高だわ!」
ジュリアがご機嫌でローズが現れるのを待っていた…
キャシーはローズに言われた物を用意するように自分のメイドに頼むと…メイドは怪訝な顔をしながらもソレを用意する。
ローズはキャシーとメイドさんにお礼を言うと…
急いで衣装に着替え用意を整えた…
「キャシー様…ローズ様は大丈夫でしょうか?」
「わからないわ…でもローズを信じましょう」
キャシーとメイドはハラハラしながらローズが着替えを終えるのを待っていると…
ーキィ…
扉が開いた…そこにはクレサさんの破れた衣装をまとい男装したローズが姿を見せた…
「ロ、ローズ?」
キャシーが驚いてローズを見つめる…
「ローズ様…」
メイドも驚いて声が続かない…
ローズの姿は見る角度によって男にも女にも見えた…すらっとした細身のズボンを履きながら上半身は細くしなやかな肩と腕を出し…クレアさんのドレスを纏っている…
ローズが歩いてくると、破れたドレスがヒラヒラと舞い軽やかに動いていた。
「ローズ…素敵よ!かっこいいし…綺麗だわ。ローズと知らなければ男性か女性かもわからない…」
キャシーが頬を赤らめてローズを見つめる。
「はい…長身のローズ様によく似合ってます…男性なら惚れてしまいそうですわ…」
もう既にローズから目を離せずにいるメイドさんがコクコクと頷いている。
「変じゃないかな?これならクレアさんの衣装も生かせるかなって…私の為にずっと前から用意してくれてたのを知ってるから、どうしても着たかった」
大事そうに自分の体ごと衣装を抱きしめる…
その姿はローズの中の男性と女性が抱き合っているよう見えた…
「ローズ・タウンゼント様ご用意を!」
ちょうどその時に声がかかる…
「ありがとう、キャシー、メイドさん。行ってきます」
ローズは二人にニコッと笑いかけると
「バルト!行こう!」
バルトに声をかける、バルトはカーバンクルの姿になるといつものようにローズの肩に乗った。
「「はい…」」
キャシーとメイドはそんなローズの後ろ姿を惚けながら見送った…
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