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139.過去…
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マデリン夫人が怒りながら部屋を出ていくのを見届けると兵士のスティーブは心配そうに扉を見つめる。
すると部屋に近づいて来る気配に振り返えるとレスター様の側近のスピアがこちらに近づいてきた…俺はスピアを睨みつけると
「何してたんだ!」
スピアは涼しい顔をして
「仕事ですが?レスター様に頼まれた書類を陛下の元に届けていました…何かあったのですか?」
スピアが眼鏡を上げながら顔を曇らせる。
「お前がいない間にレスター様の奥様とご息女のジュリア様が来たんだ…」
「クソ…」
スピアには珍しく汚い言葉を吐くと急いで部屋の中に入る!
「レスター様!遅くなって申し訳ございません…私がいない間に…奥様が来たと聞きましたが…」
「ああ…スピアご苦労、こちらは大丈夫だ…陛下の方は問題ないか?」
レスターはスピアに労いの言葉をかけると
「お疲れなのはレスター様です!次に奥様とお嬢様が来たら私が対応致しますから…」
「いや…大丈夫だ。家族である私が話を聞かないでどうする…それに私に言えば彼女も満足するからね」
レスターは苦笑すると
「わかりました…しかし今は駄目です!この婚約者候補決めの間は私が対応致します!これは譲れませんよ!」
レスターはわかったと苦笑して頷いた。
お疲れの様子のレスター様にお茶の準備をすると…
「どうしても納得出来ない…なぜレスター様のような方の奥方があんな女性なんだ…」
スティーブが声をかけてきた。
「スティーブ!口を慎め!あれでも一応それなんだから」
「お前の方が酷いよな…」
スティーブがスピアをジト目で見つめる。
「俺はあまり詳しく知らないが…マデリン様は後妻なんだろ…前妻のアメリア様は大変美しくお優しい方だったと聞いたが…」
「ああ…」
スピアが声を落とすと…
「アメリアは幼なじみだったんだ…」
お茶が遅いので様子を見に来たレスターが二人の会話に答えた…
「レ、レスター様…申し訳ございません…」
「失礼致しました…」
二人が慌てて頭を下げると
「別になんて事は無い、みんな知っているし秘密にしているわけでも無いからね…ただマデリンの前では言わないであげてくれ凄く気にしているみたいだからね」
「聞いたついでで申し訳ございませんがアメリア様は…何故」
「アメリアは体が弱くてね…エリックを産む時に…」
寂しそうに笑うと
「でもエリックと言う宝物を残していってくれた」
「そうですね!エリック様はとても優秀です!王子も大変信頼されているとお聞きしました」
スティーブが頷くとレスターは嬉しそうに笑う。
「マデリンとはエリックの子育てに悪戦苦闘している時に出会ったんだ…最愛の妻を無くし落ち込んでいる時に献身的に私の身を案じてくれていたんだよ」
レスターの言葉に二人は驚く!
今のマデリン様からはそんな様子は全くなかったからだ…
「変わってしまったのはジュリアが産まれてからかな…それまでは素朴なクッキーを焼いてくれたりと料理も上手だったんだよ」
「そうなんですか…」
レスター様が嘘をつくとは思えないがいまいち想像が出来ないスティーブは曖昧に頷くしかなかった…
すると部屋に近づいて来る気配に振り返えるとレスター様の側近のスピアがこちらに近づいてきた…俺はスピアを睨みつけると
「何してたんだ!」
スピアは涼しい顔をして
「仕事ですが?レスター様に頼まれた書類を陛下の元に届けていました…何かあったのですか?」
スピアが眼鏡を上げながら顔を曇らせる。
「お前がいない間にレスター様の奥様とご息女のジュリア様が来たんだ…」
「クソ…」
スピアには珍しく汚い言葉を吐くと急いで部屋の中に入る!
「レスター様!遅くなって申し訳ございません…私がいない間に…奥様が来たと聞きましたが…」
「ああ…スピアご苦労、こちらは大丈夫だ…陛下の方は問題ないか?」
レスターはスピアに労いの言葉をかけると
「お疲れなのはレスター様です!次に奥様とお嬢様が来たら私が対応致しますから…」
「いや…大丈夫だ。家族である私が話を聞かないでどうする…それに私に言えば彼女も満足するからね」
レスターは苦笑すると
「わかりました…しかし今は駄目です!この婚約者候補決めの間は私が対応致します!これは譲れませんよ!」
レスターはわかったと苦笑して頷いた。
お疲れの様子のレスター様にお茶の準備をすると…
「どうしても納得出来ない…なぜレスター様のような方の奥方があんな女性なんだ…」
スティーブが声をかけてきた。
「スティーブ!口を慎め!あれでも一応それなんだから」
「お前の方が酷いよな…」
スティーブがスピアをジト目で見つめる。
「俺はあまり詳しく知らないが…マデリン様は後妻なんだろ…前妻のアメリア様は大変美しくお優しい方だったと聞いたが…」
「ああ…」
スピアが声を落とすと…
「アメリアは幼なじみだったんだ…」
お茶が遅いので様子を見に来たレスターが二人の会話に答えた…
「レ、レスター様…申し訳ございません…」
「失礼致しました…」
二人が慌てて頭を下げると
「別になんて事は無い、みんな知っているし秘密にしているわけでも無いからね…ただマデリンの前では言わないであげてくれ凄く気にしているみたいだからね」
「聞いたついでで申し訳ございませんがアメリア様は…何故」
「アメリアは体が弱くてね…エリックを産む時に…」
寂しそうに笑うと
「でもエリックと言う宝物を残していってくれた」
「そうですね!エリック様はとても優秀です!王子も大変信頼されているとお聞きしました」
スティーブが頷くとレスターは嬉しそうに笑う。
「マデリンとはエリックの子育てに悪戦苦闘している時に出会ったんだ…最愛の妻を無くし落ち込んでいる時に献身的に私の身を案じてくれていたんだよ」
レスターの言葉に二人は驚く!
今のマデリン様からはそんな様子は全くなかったからだ…
「変わってしまったのはジュリアが産まれてからかな…それまでは素朴なクッキーを焼いてくれたりと料理も上手だったんだよ」
「そうなんですか…」
レスター様が嘘をつくとは思えないがいまいち想像が出来ないスティーブは曖昧に頷くしかなかった…
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