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☆
脱出
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ミヅキは急いで外に飛び出すが右も左も分からない…人はミヅキに構うことなく真っ直ぐ前を見て道を行ったり来たりしている。
「と、とりあえず何処かに…」
適当な路地に隠れると…バタンッ!!
扉が破壊される音が響いた、ミヅキはそっと屋敷を見るとあの従者が勢い余って扉を壊して外に飛び出していた…
血走った目でキョロキョロと周りを確認している。
明らかにミヅキを探しているようだった…
「まずっ…あれに見つかったらタダじゃ済まなそう…」
ミヅキはそっと後ずさりすると…
ドンッ!
モブの村人がぶつかって来てミヅキは尻もちをつく…
「いたっ!」
バッ!
従者は物音に反応するとミヅキのいる方目掛けて走ってきた!
「や、やばい!どうしよう!」
ミヅキが慌ててキョロキョロとしていると…
「君!こっちだよ!」
男の人がミヅキの手を取ると近くの家の扉を開けて中へと入る。
ミヅキの口を抑えると喋るなと目で合図してきた…ミヅキはコクコクと頷く。
外では従者がミヅキを探す声が聞こえて来た…
「何処に行った!出てこい今なら逃げた事はカネツグ様には黙っててやるぞ!」
物を壊す音がするとビクッと肩を動かす…そのうちにここには居ないと判断したのか従者の気配が遠ざかって行った…
ミヅキは強ばっていた肩の力を抜くと助けてくれた男の人がそっと口から手を離した…
「あ、ありがとう…」
助けてくれたんだよね…
そう思いミヅキはお礼を言うと
「別にお礼は要らないからちょっと付き合ってよ」
男は笑うとミヅキの腕を掴む。
「いたっ!」
思ったよりも強い力に眉間にシワがよる…手を引くが離す気は無いようだ。
「君を探してたんだ…」
男が笑うとミヅキは背筋がゾクッとする。
男は口の端を上げて笑顔を見せるが目が笑っていない…まるで感情が無いようだ。
不気味な目の男はミヅキの返事も待たずにミヅキを引っ張って行った…
なんなの…この世界の人は人の意見は聞かないのか?
あっちこっちに連れ回され何処かの屋敷に連れて行かされると…
「入れ…」
また部屋へと放り込まれる…
「もう!何度部屋に閉じ込めれば気が済むんだ!もう構わずに魔法でこの辺り燃やしてやる!」
思わずミヅキが叫ぶ…すると
「いらっしゃい」
可愛らしい声が奥から聞こえてきた。
ミヅキが振り返るとそこにはイチカぐらいの歳の可愛らしい女の子がお人形さんみたく椅子に座っていた。
「か、可愛い…」
思わず声が出ると
「ありがとう~でも当然ね!私はこの世界のヒロインだから」
そう言って可愛らしい顔で笑っていた…
「と、とりあえず何処かに…」
適当な路地に隠れると…バタンッ!!
扉が破壊される音が響いた、ミヅキはそっと屋敷を見るとあの従者が勢い余って扉を壊して外に飛び出していた…
血走った目でキョロキョロと周りを確認している。
明らかにミヅキを探しているようだった…
「まずっ…あれに見つかったらタダじゃ済まなそう…」
ミヅキはそっと後ずさりすると…
ドンッ!
モブの村人がぶつかって来てミヅキは尻もちをつく…
「いたっ!」
バッ!
従者は物音に反応するとミヅキのいる方目掛けて走ってきた!
「や、やばい!どうしよう!」
ミヅキが慌ててキョロキョロとしていると…
「君!こっちだよ!」
男の人がミヅキの手を取ると近くの家の扉を開けて中へと入る。
ミヅキの口を抑えると喋るなと目で合図してきた…ミヅキはコクコクと頷く。
外では従者がミヅキを探す声が聞こえて来た…
「何処に行った!出てこい今なら逃げた事はカネツグ様には黙っててやるぞ!」
物を壊す音がするとビクッと肩を動かす…そのうちにここには居ないと判断したのか従者の気配が遠ざかって行った…
ミヅキは強ばっていた肩の力を抜くと助けてくれた男の人がそっと口から手を離した…
「あ、ありがとう…」
助けてくれたんだよね…
そう思いミヅキはお礼を言うと
「別にお礼は要らないからちょっと付き合ってよ」
男は笑うとミヅキの腕を掴む。
「いたっ!」
思ったよりも強い力に眉間にシワがよる…手を引くが離す気は無いようだ。
「君を探してたんだ…」
男が笑うとミヅキは背筋がゾクッとする。
男は口の端を上げて笑顔を見せるが目が笑っていない…まるで感情が無いようだ。
不気味な目の男はミヅキの返事も待たずにミヅキを引っ張って行った…
なんなの…この世界の人は人の意見は聞かないのか?
あっちこっちに連れ回され何処かの屋敷に連れて行かされると…
「入れ…」
また部屋へと放り込まれる…
「もう!何度部屋に閉じ込めれば気が済むんだ!もう構わずに魔法でこの辺り燃やしてやる!」
思わずミヅキが叫ぶ…すると
「いらっしゃい」
可愛らしい声が奥から聞こえてきた。
ミヅキが振り返るとそこにはイチカぐらいの歳の可愛らしい女の子がお人形さんみたく椅子に座っていた。
「か、可愛い…」
思わず声が出ると
「ありがとう~でも当然ね!私はこの世界のヒロインだから」
そう言って可愛らしい顔で笑っていた…
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