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黒幕
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扉の前に立つ兵士さん達が恭しく扉を開くと…
「入りなさい」
促されて私達は部屋へと入ると、中央まで行って膝をつき頭を下げた。
チラッと様子を伺うと、前の大きな椅子の横に少し離れてファイ王子とその後ろにロードさんがいた。
さらに並んで大臣らしき人達がいた…その中に見知った顔もあった。
そしてその中心の玉座に座っていたのは…
オバジ様だった…
やっぱりあのおじさんが国王様だったんだ。
何となくそうだと思っていたが…じっと見つめていると目があってしまった。
やば…
目を逸らそうとすると…ニコッと微笑まれる。
「面を上げなさい」
オバジ陛下の声に私達は顔をあげる。
「この度はシン国との会食の件で力を尽力したと聞いている…ご苦労だった。君達の働きもあり無事シン国との協定を結ぶ事が出来た」
よかった~
改めて聞いてほっと胸を撫で下ろしていると
「今回の功績にそちらには何か褒美を取らせようと思う。何か望むものがあれば言ってみよ」
「褒美…」
パッドさんとビオスさんがお互いを見ると…
「いえ、私達はなにも…もし何かいただけるのであれば私達ではなくこの子の望むように…」
パッドさんがそう口を開いた。
「えっ?」
パッドさん達が見るのは…私だった。
「なんで…作ったのはパッドさん達でしょ!」
思わず大きな声を出すと
「子供!王の御前だぞ!口を慎め、これだから子供は…」
一人の大臣がキッとこちらを睨んだ…
私は口を押さえてシュンとうなだれる。
やっちゃった…気をつけていたけどつい…
もう喋るのは止めようとじっとしていると
「リブート大臣、君の方が声がうるさいよ。黙りなさい」
オバジ陛下が私を注意した大臣を窘めた。
「しかし陛下!」
それでもなにか言おうとすると…
「うるせぇな…何をさっきからイライラしてるんだ?」
ファイさんが大臣を睨みつけるとロードさんが口を開いた。
「王子、リブート大臣はどうも企んでいた思惑が外れてイラついているのですよ」
ロードさんがわざとらしく大きな声で話しだした。
「なんの事ですか…いくら王子だとしても聞き捨てなりません!証拠も無しにそんな事を言っているのであればすぐに訂正してください!」
大臣が心外だと声を荒らげた。
「証拠ならありますが…」
「えっ…」
すると後ろからジフさんが黒ずくめの男達を引きずりながら現れた。
「こいつらに見覚えはありませんか?」
大臣に男達を差し出すと…
「し、知らんこんな奴ら!」
大臣が顔を背けると…
「そりゃないだろ…旦那…」
男達が大臣を睨んだ。
「こんな奴らはすぐに死刑に!何故生かしておくのですか!」
「それはですね…こいつらすぐに捕まった後に服毒自殺しようとしたのですよ、それをまぁどうにかいい薬がありましてこうして一命を取り留めました」
「そ、そんな事…」
大臣が変な汗を掻き出すと
「こいつらなかなか根性がありまして、口を割らなかったんですよ…でも今なら…」
「さぁお前らをけしかけた奴は誰だ?この近くにいるか?」
ファイさんが男達にそう聞くと…皆大臣を睨みつけた。
「入りなさい」
促されて私達は部屋へと入ると、中央まで行って膝をつき頭を下げた。
チラッと様子を伺うと、前の大きな椅子の横に少し離れてファイ王子とその後ろにロードさんがいた。
さらに並んで大臣らしき人達がいた…その中に見知った顔もあった。
そしてその中心の玉座に座っていたのは…
オバジ様だった…
やっぱりあのおじさんが国王様だったんだ。
何となくそうだと思っていたが…じっと見つめていると目があってしまった。
やば…
目を逸らそうとすると…ニコッと微笑まれる。
「面を上げなさい」
オバジ陛下の声に私達は顔をあげる。
「この度はシン国との会食の件で力を尽力したと聞いている…ご苦労だった。君達の働きもあり無事シン国との協定を結ぶ事が出来た」
よかった~
改めて聞いてほっと胸を撫で下ろしていると
「今回の功績にそちらには何か褒美を取らせようと思う。何か望むものがあれば言ってみよ」
「褒美…」
パッドさんとビオスさんがお互いを見ると…
「いえ、私達はなにも…もし何かいただけるのであれば私達ではなくこの子の望むように…」
パッドさんがそう口を開いた。
「えっ?」
パッドさん達が見るのは…私だった。
「なんで…作ったのはパッドさん達でしょ!」
思わず大きな声を出すと
「子供!王の御前だぞ!口を慎め、これだから子供は…」
一人の大臣がキッとこちらを睨んだ…
私は口を押さえてシュンとうなだれる。
やっちゃった…気をつけていたけどつい…
もう喋るのは止めようとじっとしていると
「リブート大臣、君の方が声がうるさいよ。黙りなさい」
オバジ陛下が私を注意した大臣を窘めた。
「しかし陛下!」
それでもなにか言おうとすると…
「うるせぇな…何をさっきからイライラしてるんだ?」
ファイさんが大臣を睨みつけるとロードさんが口を開いた。
「王子、リブート大臣はどうも企んでいた思惑が外れてイラついているのですよ」
ロードさんがわざとらしく大きな声で話しだした。
「なんの事ですか…いくら王子だとしても聞き捨てなりません!証拠も無しにそんな事を言っているのであればすぐに訂正してください!」
大臣が心外だと声を荒らげた。
「証拠ならありますが…」
「えっ…」
すると後ろからジフさんが黒ずくめの男達を引きずりながら現れた。
「こいつらに見覚えはありませんか?」
大臣に男達を差し出すと…
「し、知らんこんな奴ら!」
大臣が顔を背けると…
「そりゃないだろ…旦那…」
男達が大臣を睨んだ。
「こんな奴らはすぐに死刑に!何故生かしておくのですか!」
「それはですね…こいつらすぐに捕まった後に服毒自殺しようとしたのですよ、それをまぁどうにかいい薬がありましてこうして一命を取り留めました」
「そ、そんな事…」
大臣が変な汗を掻き出すと
「こいつらなかなか根性がありまして、口を割らなかったんですよ…でも今なら…」
「さぁお前らをけしかけた奴は誰だ?この近くにいるか?」
ファイさんが男達にそう聞くと…皆大臣を睨みつけた。
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