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ミラ達は部屋に二人っきりにしてもらおうと王宮の人達に頼み込んだ。

「しかし、そいつは囚人なんだ、子供と二人っきりなんて了承出来ない」

「そうだ、ミラなにかあったらどうする?」

ファイ王子も駆けつけてハーパーとミラを見つめる。

「呼んだのはそっちだろ…」

ハーパーは気に入らないとプイッと顔を逸らした。

「ハーパーは絶対にそんな事しないです!それにされても私は何にも文句もないよ!」

「誰がするか!」

ハーパーは心外だと怒鳴った。

「ハーパーは…命の恩人です、なにかあったら責任は全部私がおいます!別に子供だからとか関係なく処分してもらって構いません。なんなら誓約書でもなんでも書きますから…」

ミラはお願いしますとファイ王子とロードさんに頭を下げた。

「くっ…何かあったら責任を取るのはここにいる全員だからな!俺も含めて…みんなの命がかかってると思えよ…」

ファイは仕方ないとミラとハーパーを見つめた。

「うん!大丈夫!ハーパーは絶対にそんな事しないもん、ねー!」

ミラはにっこり笑ってハーパーを見つめると

「どうかな、ミラと会わなかった時間に俺は変わってるかもしれないぞ」

「ないない!それならきっとハーパーはここに来てくれなかったもん…さっき抱きついてわかったよ…ハーパーは変わってないって」

ミラは自信満々に頷いた。

「くっそ…」

ハーパーは頬を染めてミラから顔をそらす…

「まぁその感じだと大丈夫そうだな…じゃあそいつがいれば料理は完成するんだよな?」

ファイが確認すると…

「それも踏まえてちょっと二人で話がしたいんです…お願いします」

ミラはペコッと頭を下げた。

「ミラには今まで世話になってるからな、俺はそいつは信じられないがミラは信じる」

ファイが苦笑すると兵士達を連れて部屋を出ていった。

部屋の外には待機していると言ってたのでミラは声を落としてハーパーに話しかけた。

「ハーパー、本当に久しぶり…あんな風に別れたのに来くれてありがとう」

「あれは…俺達が良くなかった。もっとちゃんとお前を送り出してやれば良かったとみんなで後悔したよ…それでどうだ?幸せか?」

ハーパーは一番気になっていたことを確認した。

「う…ん、幸せ…でももっと幸せになりたいから頑張ってるの」

「そうか、なら力を貸してやらないとな…それで俺のなんの力を貸してほしいんだ?まぁさっきの奴の話からあらかた検討はつくが…」

「実はね今シン国の人達が来てて料理でおもてなししてるの、それに私の料理の知識を貸してるところなんだけど…どうしても材料が足りなくて…」

ミラが話しているとハーパーとノアちゃんが固まっている。

「?ハーパーどうしたの?」

なんか様子のおかしなハーパーにミラは心配そうに声をかけた。


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