152 / 180
連載
お願い
しおりを挟む
ミラ達は部屋に二人っきりにしてもらおうと王宮の人達に頼み込んだ。
「しかし、そいつは囚人なんだ、子供と二人っきりなんて了承出来ない」
「そうだ、ミラなにかあったらどうする?」
ファイ王子も駆けつけてハーパーとミラを見つめる。
「呼んだのはそっちだろ…」
ハーパーは気に入らないとプイッと顔を逸らした。
「ハーパーは絶対にそんな事しないです!それにされても私は何にも文句もないよ!」
「誰がするか!」
ハーパーは心外だと怒鳴った。
「ハーパーは…命の恩人です、なにかあったら責任は全部私がおいます!別に子供だからとか関係なく処分してもらって構いません。なんなら誓約書でもなんでも書きますから…」
ミラはお願いしますとファイ王子とロードさんに頭を下げた。
「くっ…何かあったら責任を取るのはここにいる全員だからな!俺も含めて…みんなの命がかかってると思えよ…」
ファイは仕方ないとミラとハーパーを見つめた。
「うん!大丈夫!ハーパーは絶対にそんな事しないもん、ねー!」
ミラはにっこり笑ってハーパーを見つめると
「どうかな、ミラと会わなかった時間に俺は変わってるかもしれないぞ」
「ないない!それならきっとハーパーはここに来てくれなかったもん…さっき抱きついてわかったよ…ハーパーは変わってないって」
ミラは自信満々に頷いた。
「くっそ…」
ハーパーは頬を染めてミラから顔をそらす…
「まぁその感じだと大丈夫そうだな…じゃあそいつがいれば料理は完成するんだよな?」
ファイが確認すると…
「それも踏まえてちょっと二人で話がしたいんです…お願いします」
ミラはペコッと頭を下げた。
「ミラには今まで世話になってるからな、俺はそいつは信じられないがミラは信じる」
ファイが苦笑すると兵士達を連れて部屋を出ていった。
部屋の外には待機していると言ってたのでミラは声を落としてハーパーに話しかけた。
「ハーパー、本当に久しぶり…あんな風に別れたのに来くれてありがとう」
「あれは…俺達が良くなかった。もっとちゃんとお前を送り出してやれば良かったとみんなで後悔したよ…それでどうだ?幸せか?」
ハーパーは一番気になっていたことを確認した。
「う…ん、幸せ…でももっと幸せになりたいから頑張ってるの」
「そうか、なら力を貸してやらないとな…それで俺のなんの力を貸してほしいんだ?まぁさっきの奴の話からあらかた検討はつくが…」
「実はね今シン国の人達が来てて料理でおもてなししてるの、それに私の料理の知識を貸してるところなんだけど…どうしても材料が足りなくて…」
ミラが話しているとハーパーとノアちゃんが固まっている。
「?ハーパーどうしたの?」
なんか様子のおかしなハーパーにミラは心配そうに声をかけた。
「しかし、そいつは囚人なんだ、子供と二人っきりなんて了承出来ない」
「そうだ、ミラなにかあったらどうする?」
ファイ王子も駆けつけてハーパーとミラを見つめる。
「呼んだのはそっちだろ…」
ハーパーは気に入らないとプイッと顔を逸らした。
「ハーパーは絶対にそんな事しないです!それにされても私は何にも文句もないよ!」
「誰がするか!」
ハーパーは心外だと怒鳴った。
「ハーパーは…命の恩人です、なにかあったら責任は全部私がおいます!別に子供だからとか関係なく処分してもらって構いません。なんなら誓約書でもなんでも書きますから…」
ミラはお願いしますとファイ王子とロードさんに頭を下げた。
「くっ…何かあったら責任を取るのはここにいる全員だからな!俺も含めて…みんなの命がかかってると思えよ…」
ファイは仕方ないとミラとハーパーを見つめた。
「うん!大丈夫!ハーパーは絶対にそんな事しないもん、ねー!」
ミラはにっこり笑ってハーパーを見つめると
「どうかな、ミラと会わなかった時間に俺は変わってるかもしれないぞ」
「ないない!それならきっとハーパーはここに来てくれなかったもん…さっき抱きついてわかったよ…ハーパーは変わってないって」
ミラは自信満々に頷いた。
「くっそ…」
ハーパーは頬を染めてミラから顔をそらす…
「まぁその感じだと大丈夫そうだな…じゃあそいつがいれば料理は完成するんだよな?」
ファイが確認すると…
「それも踏まえてちょっと二人で話がしたいんです…お願いします」
ミラはペコッと頭を下げた。
「ミラには今まで世話になってるからな、俺はそいつは信じられないがミラは信じる」
ファイが苦笑すると兵士達を連れて部屋を出ていった。
部屋の外には待機していると言ってたのでミラは声を落としてハーパーに話しかけた。
「ハーパー、本当に久しぶり…あんな風に別れたのに来くれてありがとう」
「あれは…俺達が良くなかった。もっとちゃんとお前を送り出してやれば良かったとみんなで後悔したよ…それでどうだ?幸せか?」
ハーパーは一番気になっていたことを確認した。
「う…ん、幸せ…でももっと幸せになりたいから頑張ってるの」
「そうか、なら力を貸してやらないとな…それで俺のなんの力を貸してほしいんだ?まぁさっきの奴の話からあらかた検討はつくが…」
「実はね今シン国の人達が来てて料理でおもてなししてるの、それに私の料理の知識を貸してるところなんだけど…どうしても材料が足りなくて…」
ミラが話しているとハーパーとノアちゃんが固まっている。
「?ハーパーどうしたの?」
なんか様子のおかしなハーパーにミラは心配そうに声をかけた。
114
お気に入りに追加
4,355
あなたにおすすめの小説
無能と蔑まれた七男、前世は史上最強の魔法使いだった!?
青空一夏
ファンタジー
ケアニー辺境伯爵家の七男カイルは、生まれつき魔法を使えず、家族から蔑まれて育った。しかし、ある日彼の前世の記憶が蘇る――その正体は、かつて世界を支配した史上最強の大魔法使いアーサー。戸惑いながらも、カイルはアーサーの知識と力を身につけていき、次第に自らの道を切り拓く。
魔法を操れぬはずの少年が最強の魔法を駆使し、自分を信じてくれる商店街の仲間のために立ち上げる。やがてそれは貴族社会すら揺るがす存在へと成長していくのだった。こちらは無自覚モテモテの最強青年になっていく、ケアニー辺境伯爵家の七男カイルの物語。
※こちらは「異世界ファンタジー × ラブコメ」要素を兼ね備えた作品です。メインは「異世界ファンタジー」ですが、恋愛要素やコメディ要素も兼ねた「ラブコメ寄りの異世界ファンタジー」になっています。カイルは複数の女性にもてますが、主人公が最終的には選ぶのは一人の女性です。一夫多妻のようなハーレム系の結末ではありませんので、女性の方にも共感できる内容になっています。異世界ファンタジーで男性主人公なので男性向けとしましたが、男女関係なく楽しめる内容を心がけて書いていきたいです。よろしくお願いします。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界に召喚されたけど間違いだからって棄てられました
ピコっぴ
ファンタジー
【異世界に召喚されましたが、間違いだったようです】
ノベルアッププラス小説大賞一次選考通過作品です
※自筆挿絵要注意⭐
表紙はhake様に頂いたファンアートです
(Twitter)https://mobile.twitter.com/hake_choco
異世界召喚などというファンタジーな経験しました。
でも、間違いだったようです。
それならさっさと帰してくれればいいのに、聖女じゃないから神殿に置いておけないって放り出されました。
誘拐同然に呼びつけておいてなんて言いぐさなの!?
あまりのひどい仕打ち!
私はどうしたらいいの……!?
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
魔力無しだと追放されたので、今後一切かかわりたくありません。魔力回復薬が欲しい?知りませんけど
富士とまと
ファンタジー
一緒に異世界に召喚された従妹は魔力が高く、私は魔力がゼロだそうだ。
「私は聖女になるかも、姉さんバイバイ」とイケメンを侍らせた従妹に手を振られ、私は王都を追放された。
魔力はないけれど、霊感は日本にいたころから強かったんだよね。そのおかげで「英霊」だとか「精霊」だとかに盲愛されています。
――いや、あの、精霊の指輪とかいらないんですけど、は、外れない?!
――ってか、イケメン幽霊が号泣って、私が悪いの?
私を追放した王都の人たちが困っている?従妹が大変な目にあってる?魔力ゼロを低級民と馬鹿にしてきた人たちが助けを求めているようですが……。
今更、魔力ゼロの人間にしか作れない特級魔力回復薬が欲しいとか言われてもね、こちらはあなたたちから何も欲しいわけじゃないのですけど。
重複投稿ですが、改稿してます
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
出来損ない王女(5歳)が、問題児部隊の隊長に就任しました
瑠美るみ子
ファンタジー
魔法至上主義のグラスター王国にて。
レクティタは王族にも関わらず魔力が無かったため、実の父である国王から虐げられていた。
そんな中、彼女は国境の王国魔法軍第七特殊部隊の隊長に任命される。
そこは、実力はあるものの、異教徒や平民の魔法使いばかり集まった部隊で、最近巷で有名になっている集団であった。
王国魔法のみが正当な魔法と信じる国王は、国民から英雄視される第七部隊が目障りだった。そのため、褒美としてレクティタを隊長に就任させ、彼女を生贄に部隊を潰そうとした……のだが。
「隊長~勉強頑張っているか~?」
「ひひひ……差し入れのお菓子です」
「あ、クッキー!!」
「この時間にお菓子をあげると夕飯が入らなくなるからやめなさいといつも言っているでしょう! 隊長もこっそり食べない! せめて一枚だけにしないさい!」
第七部隊の面々は、国王の思惑とは反対に、レクティタと交流していきどんどん仲良くなっていく。
そして、レクティタ自身もまた、変人だが魔法使いのエリートである彼らに囲まれて、英才教育を受けていくうちに己の才能を開花していく。
ほのぼのとコメディ七割、戦闘とシリアス三割ぐらいの、第七部隊の日常物語。
*小説家になろう・カクヨム様にても掲載しています。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。