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「さすがファイ王子です!」
サミュエルさんが納得いったと顔をほころばせた。
「だよな!ミラがいなきゃ始まらん」
「そうだぞ!」
ビオスさんとパッドさんまでそれが当たり前とばかりに頷くと
「てことだからな、ミラはちゃんと同日もここに来るんだぞ!そこまでが契約だからな!」
「はーい…」
まぁ厨房なら表に出るわけでも無いし大人しくしてれば大丈夫だろ。
私はわかりましたととりあえず頷いておいた。
◆
そして、とうとう隣国の国王が無事に到着したと連絡がきた…
「明日、食事会を催します」
その言葉だけでパッドさんとビオスさんはきっと気が引き締まった。
二人の腕なら大丈夫!
私も二人の緊張がうつったのか少し体が強ばっていると…
「大丈夫ですよ」
イーサン様が優しく頭に手を置いてくれた…その力強い温もりに肩の力が抜けるのを感じる。
「何かあってもみんなで守りますからね、それにあの料理なら大丈夫です」
イーサン様の言葉に見送りに出てきた屋敷の従者達も頷いた。
「そうですよ!本当に美味しかったです~」
「はい!あんな美味しいのがお米なんて…食べられない隣国の方々がお可哀想です」
「本当に…ですが変わりにミラージュで提供する事になりましたし…そのうちに色んなところで広まるでしょう。その前に米の確保を急がないと…」
イーサン様は王宮には行けないのでミラージュの為にお米の確保に向かう予定だった。
「ではパッドにビオス、ミラの事よろしくお願いしますよ」
「「はい!」」
「どっちかと言うとお二人がミラ様にお願いされるんじゃないですか~?」
カナリアの言葉にみんながどっと笑い出す。
「カナリア~!もうお前にはおやつは作ってやらんからな!」
パッドさんがカナリアを睨みつけるとカナリアが慌てて謝り出した!
「嘘です!パッドさん達なら頼りになるし料理も上手!バッチリです!だからこれかもよろしくお願いします~」
両手を合わせて拝む姿にパッドさん達が呆れるがその姿に笑い出す。
カナリアのおかげでリラックスした状態で王宮に向かう事ができた。
王宮はいつもの軽い雰囲気はなくなり警備もいつもの倍以上に厳重になっていた。
いつもならすんなり入れる王宮も何重にもチェックされてようやく中へと通される。
「ふー…やっぱり隣国の王様が来てるからピリピリ知るのかな?」
「そうだろうな、しかもビオスがそんな怖い顔してるから止められたんだろ」
「それを言うならパッドが包丁なんか見せるからだろ!」
「料理人が包丁持ってて何が悪い!料理人だって教える為に見せたんだ!」
二人が揉めていると
「二人とも喧嘩したらまた止められちゃうよ。ニコニコ笑って早く厨房に行こうよ、サミュエルさん待ってるよ」
ピリピリする雰囲気のなか喧嘩する二人の間に入って手を握りしめた。
「そうだな」
「急ぐか」
二人は少し落ち着くと案内役の兵士に連れられて厨房へと急いだ!
サミュエルさんが納得いったと顔をほころばせた。
「だよな!ミラがいなきゃ始まらん」
「そうだぞ!」
ビオスさんとパッドさんまでそれが当たり前とばかりに頷くと
「てことだからな、ミラはちゃんと同日もここに来るんだぞ!そこまでが契約だからな!」
「はーい…」
まぁ厨房なら表に出るわけでも無いし大人しくしてれば大丈夫だろ。
私はわかりましたととりあえず頷いておいた。
◆
そして、とうとう隣国の国王が無事に到着したと連絡がきた…
「明日、食事会を催します」
その言葉だけでパッドさんとビオスさんはきっと気が引き締まった。
二人の腕なら大丈夫!
私も二人の緊張がうつったのか少し体が強ばっていると…
「大丈夫ですよ」
イーサン様が優しく頭に手を置いてくれた…その力強い温もりに肩の力が抜けるのを感じる。
「何かあってもみんなで守りますからね、それにあの料理なら大丈夫です」
イーサン様の言葉に見送りに出てきた屋敷の従者達も頷いた。
「そうですよ!本当に美味しかったです~」
「はい!あんな美味しいのがお米なんて…食べられない隣国の方々がお可哀想です」
「本当に…ですが変わりにミラージュで提供する事になりましたし…そのうちに色んなところで広まるでしょう。その前に米の確保を急がないと…」
イーサン様は王宮には行けないのでミラージュの為にお米の確保に向かう予定だった。
「ではパッドにビオス、ミラの事よろしくお願いしますよ」
「「はい!」」
「どっちかと言うとお二人がミラ様にお願いされるんじゃないですか~?」
カナリアの言葉にみんながどっと笑い出す。
「カナリア~!もうお前にはおやつは作ってやらんからな!」
パッドさんがカナリアを睨みつけるとカナリアが慌てて謝り出した!
「嘘です!パッドさん達なら頼りになるし料理も上手!バッチリです!だからこれかもよろしくお願いします~」
両手を合わせて拝む姿にパッドさん達が呆れるがその姿に笑い出す。
カナリアのおかげでリラックスした状態で王宮に向かう事ができた。
王宮はいつもの軽い雰囲気はなくなり警備もいつもの倍以上に厳重になっていた。
いつもならすんなり入れる王宮も何重にもチェックされてようやく中へと通される。
「ふー…やっぱり隣国の王様が来てるからピリピリ知るのかな?」
「そうだろうな、しかもビオスがそんな怖い顔してるから止められたんだろ」
「それを言うならパッドが包丁なんか見せるからだろ!」
「料理人が包丁持ってて何が悪い!料理人だって教える為に見せたんだ!」
二人が揉めていると
「二人とも喧嘩したらまた止められちゃうよ。ニコニコ笑って早く厨房に行こうよ、サミュエルさん待ってるよ」
ピリピリする雰囲気のなか喧嘩する二人の間に入って手を握りしめた。
「そうだな」
「急ぐか」
二人は少し落ち着くと案内役の兵士に連れられて厨房へと急いだ!
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