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ジェイコブは部屋に備え付けられた簡易ベッドに子供を寝かせた。
また起きて抵抗されたらたまら無いので手を紐で縛りさらにベッドに固定する。
そして子供の服にを手をかけて優しく脱がせようと紐を解いた。
ドンッ!
大きな音がした、扉に何かが当たったようだ。
ジェイコブはピタッとその手を止めると時間を確認する。
しかしあれから一時間ほどしか経ってない…まだ人が来る時間ではなかった。
「誰だ…」
もし使用人の誰かだったら殺そう…主人の邪魔をする使用人など居らない。
言う事を聞くヤツなど腐るほどいる。
そう思って扉に近づくと…
ドンッ!
また同じ音がする…何か小さい物が扉にぶつかっているような感じだった…
ジェイコブは警戒して扉から少し離れた…
すると…
「ノア!退け!!」
雄叫びのような声と共に男が扉を蹴破って入ってきた!
ビュン!
黄色い何かが顔の横を通り過ぎる…見ると
「鳥?」
小さい鳥が子供の元に飛んで行った…黄色かと思ったが赤い色をしていた…いやよく見ると黄色い体から血が垂れていた…どうやら扉に体当たりしていたのはあの鳥のようだ。
「ミラ!」
扉を蹴破った男は奥に寝ている子供に気が付き声をかけた。
「おい!誰の許可を得てここに入った!わかっているのか?お前は不法侵入だぞ」
ジェイコブは男に怒鳴りつけると
「てめぇ…ミラに何をした…」
男は目をギラつかせてこちらにヅカヅカと歩いて来る…
「だ、誰か!こいつを捕まえ……」
男の手が口を押さえつけた。
「んー!んー!」
くそ…人払いをしたから誰も来ない…
ジェイコブは冷や汗が出る…
「ミラちゃん!」
するともう一人男が部屋に入ってきた…そしてこちらをみてぎょっとするが構わず子供の方に駆け寄る。
「息は…よかったしてる。ちゃんと生きてる…しかし、これは酷い…」
子供の様子に顔を顰めた。
「顔と体…腕に足…全身に怪我をしてます…それにベッドに縛り付けて…何をするつもりだったんだこの変態は!」
こちらをぎっと睨みける…フードを被っていて顔全体は見えないが歯をぎっと噛みしめていた。
「俺の娘に…何してくれてんだ…」
男は口を塞いでいた手を首にかけて締め付けるとジェイコブの体を浮かせた。
ジェイコブは息が出来ずに男の手を掴んで離そうとするが力が強すぎる…引っ掻いて抵抗するがビクともしない…自分よりも倍ほど太い腕に血管が浮き出ていた。
こ、殺される…
ジェイコブは恐怖のあまり尿を垂らした…
ジョーっと音を立てて失禁するとジェイコブを掴んでいた男はジェイコブを壁に叩きつけた。
「ぎゃあっ!」
ジェイコブは恐怖と痛みでガタガタ震えていると
「ミラ!」
男はジェイコブには構わずに子供の元に駆け寄った…そしてその身を大事そうに抱えるとギュッと抱きしめた。
「許さない…許さない…許さない…」
ジェイコブは一人ブツブツと一点を見つめて呟いている。
二人はそんなジェイコブを睨みつけると
「あの男…どうしましょう?」
「殺していいなら殺したい…だが…あなたに迷惑をかけるなら…それはしない…」
一人なら確実に殺していたと男は言った。
「今はこの子を安全なところに連れて行きましょう…」
こくっ…
男達は頷き合うと部屋を出ていこうとする…ジェイコブは待てと手を伸ばした!
子供を抱いた男のマントを掴むと…
「許さない!お前達を見つけ出して絶対に殺してやる!その子供ももう一度手に入れる!そして二度と生きていたくなくなるほど可愛がってやる!」
はははは!と喚きながら笑いだした。
「離せ」
マントを掴まれた男はジェイコブを見下ろして冷たく言い放つとその顔面を靴の踵で思いっきり蹴りつけた。
地面に倒れた男の手をさらに蹴り潰す。
ゴキゴキ…
骨が砕ける音がすると…
もう一人も同じように手を潰した。
「コレでもう悪戯出来ないだろう…お前に辱められたら子供が何人いたのか…可哀想に…しかしもう犠牲者が増える事はない」
しかしジェイコブは男達の言葉が聞こえないほどのたうち回っていた。
また起きて抵抗されたらたまら無いので手を紐で縛りさらにベッドに固定する。
そして子供の服にを手をかけて優しく脱がせようと紐を解いた。
ドンッ!
大きな音がした、扉に何かが当たったようだ。
ジェイコブはピタッとその手を止めると時間を確認する。
しかしあれから一時間ほどしか経ってない…まだ人が来る時間ではなかった。
「誰だ…」
もし使用人の誰かだったら殺そう…主人の邪魔をする使用人など居らない。
言う事を聞くヤツなど腐るほどいる。
そう思って扉に近づくと…
ドンッ!
また同じ音がする…何か小さい物が扉にぶつかっているような感じだった…
ジェイコブは警戒して扉から少し離れた…
すると…
「ノア!退け!!」
雄叫びのような声と共に男が扉を蹴破って入ってきた!
ビュン!
黄色い何かが顔の横を通り過ぎる…見ると
「鳥?」
小さい鳥が子供の元に飛んで行った…黄色かと思ったが赤い色をしていた…いやよく見ると黄色い体から血が垂れていた…どうやら扉に体当たりしていたのはあの鳥のようだ。
「ミラ!」
扉を蹴破った男は奥に寝ている子供に気が付き声をかけた。
「おい!誰の許可を得てここに入った!わかっているのか?お前は不法侵入だぞ」
ジェイコブは男に怒鳴りつけると
「てめぇ…ミラに何をした…」
男は目をギラつかせてこちらにヅカヅカと歩いて来る…
「だ、誰か!こいつを捕まえ……」
男の手が口を押さえつけた。
「んー!んー!」
くそ…人払いをしたから誰も来ない…
ジェイコブは冷や汗が出る…
「ミラちゃん!」
するともう一人男が部屋に入ってきた…そしてこちらをみてぎょっとするが構わず子供の方に駆け寄る。
「息は…よかったしてる。ちゃんと生きてる…しかし、これは酷い…」
子供の様子に顔を顰めた。
「顔と体…腕に足…全身に怪我をしてます…それにベッドに縛り付けて…何をするつもりだったんだこの変態は!」
こちらをぎっと睨みける…フードを被っていて顔全体は見えないが歯をぎっと噛みしめていた。
「俺の娘に…何してくれてんだ…」
男は口を塞いでいた手を首にかけて締め付けるとジェイコブの体を浮かせた。
ジェイコブは息が出来ずに男の手を掴んで離そうとするが力が強すぎる…引っ掻いて抵抗するがビクともしない…自分よりも倍ほど太い腕に血管が浮き出ていた。
こ、殺される…
ジェイコブは恐怖のあまり尿を垂らした…
ジョーっと音を立てて失禁するとジェイコブを掴んでいた男はジェイコブを壁に叩きつけた。
「ぎゃあっ!」
ジェイコブは恐怖と痛みでガタガタ震えていると
「ミラ!」
男はジェイコブには構わずに子供の元に駆け寄った…そしてその身を大事そうに抱えるとギュッと抱きしめた。
「許さない…許さない…許さない…」
ジェイコブは一人ブツブツと一点を見つめて呟いている。
二人はそんなジェイコブを睨みつけると
「あの男…どうしましょう?」
「殺していいなら殺したい…だが…あなたに迷惑をかけるなら…それはしない…」
一人なら確実に殺していたと男は言った。
「今はこの子を安全なところに連れて行きましょう…」
こくっ…
男達は頷き合うと部屋を出ていこうとする…ジェイコブは待てと手を伸ばした!
子供を抱いた男のマントを掴むと…
「許さない!お前達を見つけ出して絶対に殺してやる!その子供ももう一度手に入れる!そして二度と生きていたくなくなるほど可愛がってやる!」
はははは!と喚きながら笑いだした。
「離せ」
マントを掴まれた男はジェイコブを見下ろして冷たく言い放つとその顔面を靴の踵で思いっきり蹴りつけた。
地面に倒れた男の手をさらに蹴り潰す。
ゴキゴキ…
骨が砕ける音がすると…
もう一人も同じように手を潰した。
「コレでもう悪戯出来ないだろう…お前に辱められたら子供が何人いたのか…可哀想に…しかしもう犠牲者が増える事はない」
しかしジェイコブは男達の言葉が聞こえないほどのたうち回っていた。
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