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手紙

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「読むぞ…」

メイソンは折りたたまれた手紙を開くと…そこにはミラの字で自分達の名前が書いてある…

『ジョンさん、ローガンさん、メイソンさん、ハーパーへ

四人に会えなくてさみしい
四人に会いたい…なんで逢いに来てくれない?
わたしが悪い子だから?
みんな嫌いになっちゃったのかな…でも私はみんなが好き…怒ると怖いけど優しいジョンさんも、他の人に厳しくて私に優しいローガンさんも、いつも怒ったフリして私の事を一番心配してくれるメイソンさんも、不機嫌そうにする癖にすぐに私を心配する優しいお兄ちゃんのハーパーも…

みんなとまた一緒にいたい…
悪いことしたらな謝るからごめんなさい…また一緒にいてください

ミラ…四人のパパ達へ』

四人は絶句する…

読んでいたアリソンは途中から文面がよく見えなかった…今更ながら後悔の涙が流れる。

「俺達のした事は…間違っていたのか…」

「ミラと会えなくなるというのに…あの子を悲しませて送り出してしまった…」

メイソンとローガンがガクッと膝をつく。

「何が兄だ…ただあいつを悲しませて…追い出しただけだ…俺達は…」

ガンッ!

ハーパーは自分に腹が立ち地面を拳で叩きつける。

「ミラ…悲しませたまま送り出してすまない…こんな馬鹿な仮の親など忘れてそこで幸せになってくれ」

ジョンは流れる涙をそのままに馬車が見えなくなった方をずっと見つめていた。


ミラはもう見えなくなった収容所があった方を見つめていると…

ポロッ…

涙が一粒こぼれ落ちた。

「ミラ?」

ミラの様子にイーサンが声をかけると

「なんでもないです…」

ミラの瞳にはもう涙は無かった、そしてしっかりと前を見つめた。

馬車に揺られていると、ミラはコクリコクリと首が揺れる…

その様子にイーサンは笑っていると…

「あっ!」

ミラが倒れ込んで来た!

慌てて受け止めると

「すー…すー…」

寝息をたてている。

「昨日はあまり眠れなかったようですから…」

ケイジが声をかけると、イーサンは大事そうにミラをだき抱えた。

「こんなにも小さな体であんな場所で頑張っていたのですね…」

その顔にはうっすらと涙の跡があった…

イーサンはそっと頬を撫でる…

「幸せにします…メアリー様の分まで…」

ミラの髪を優しく触った。

ミラが寝てる間に馬車は屋敷へと着いた。

ミラはそのまま抱きかかえられて屋敷へと入ると用意された部屋へと連れていかれる。

そしてそのまま広い大きなベッドに寝かされると…

「ゾーイ様を呼んできてくれ」

扉の前に立つメイドに声をかけた。

メイドは頷くとすぐにゾーイを呼んで来た。

「来たのかい?」

ゾーイは急いでベッドに近づくと…そこにはメアリーの小さい頃にそっくりな子供が気持ちよさそうに寝ていた。
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