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二人の見た事ない姿にミラは声をかけそうになる。
本当なら不安でいっぱいで二人に駆け寄りたい…頼もしい二人に抱きしめて大丈夫だと撫でて欲しい…
でも今そうな事をすれば二人との関係が看守長に見つかってしまう。
「うっ……!」
ミラは堪らずに声を押し殺して泣き出した…
「ミラ!…あんた…ミラに何したんだ!」
泣き出すミラにジョンはキレた!看守長を睨みつけるとミラを奪うべく前に進む。
「あれ?怒ってるのかな?君は…この子の何かな?」
怒るジョンに怯むことなく、余計に怒らせるようにミラを抱きしめて挑発する。
「てめぇ…」
ジョンが拳を握り看守長目掛けて殴りつけようとすると
「危ないなぁこの子に当たるよ」
看守長がサッと避けると、ミラに当たりそうになりジョンの方が怯んだ。
「ジョン!ミラに当たったらどうするのですか!看守長もジョンを煽らないで下さい!」
「ごめん、ごめん。なんか面白そうな子だと思ってね、ミラちゃん大丈夫だよ私は君達の関係を知っているからね」
「えっ」
看守長の言葉にミラは顔をあげた。
「一人で我慢して彼らとの関係を言わないようにしていたんだね…こんなに小さいのに君は偉いねぇ…規則を守れない看守達よりも優秀だ」
いい子いい子と頭を撫でる。
ミラはあまりにびっくりして涙が引っ込んでしまった。
「とりあえず彼らのところに行こうか?その方が落ち着くだろ?」
看守長はミラをジョンに渡す…ジョンは受け取ろうと手を広げ待っている。
いいの?
ミラは迷って看守長を見ると優しく頷かれる。
やっぱり我慢なんて出来なかった…ジョンさん達ごめん…
ミラは心の中で謝りながらジョンさんに抱きついた!
「ミラ!」
「ミラ」
ジョンさんは私をギュッと強く抱きしめるとその上からローガンさんが優しく撫でる感触がする。
安心するいつもの温もりにミラは緊張の糸が切れた。
ふっとミラの力が抜けるのを感じる。
「ミラ?」
ジョンが声をかけるとミラはスースーと寝てしまっていた。
「お、おい…」
ジョンが起こそうとすると
「先程まで緊張していましたから疲れたのでしょう。あなた達にあってほっとして緊張の糸が切れてしまったのでしょうね」
看守長が笑うと
「まぁ立ち話もなんですから座りなさい。今なら看守達は食堂に行ってますからね」
ジョンとローガンは顔を合わせるとソファーに座る。
「それで…何故ミラがあなたと…」
ローガンが聞くと
「いえ、本当はあなたにここに連れてきて貰いたかったのですが手違いで看守があの子が一人歩いている所を見つけてしまいましてね…誰の子だと人探しを始めそうだったので私の知り合いの子だと言って預かってました」
「やはりあの食事をミラが考えたと気づいていたのですね…」
ローガンが聞くと
「私はここに子供がいないか探してきて欲しいと看守長として送り込まれました。ここに子供が絶対にいると思い観察するとまぁ所々見える事はありますよね」
「あなたは一体…」
ローガンは笑っている看守長を恐ろしそうに見つめた。
本当なら不安でいっぱいで二人に駆け寄りたい…頼もしい二人に抱きしめて大丈夫だと撫でて欲しい…
でも今そうな事をすれば二人との関係が看守長に見つかってしまう。
「うっ……!」
ミラは堪らずに声を押し殺して泣き出した…
「ミラ!…あんた…ミラに何したんだ!」
泣き出すミラにジョンはキレた!看守長を睨みつけるとミラを奪うべく前に進む。
「あれ?怒ってるのかな?君は…この子の何かな?」
怒るジョンに怯むことなく、余計に怒らせるようにミラを抱きしめて挑発する。
「てめぇ…」
ジョンが拳を握り看守長目掛けて殴りつけようとすると
「危ないなぁこの子に当たるよ」
看守長がサッと避けると、ミラに当たりそうになりジョンの方が怯んだ。
「ジョン!ミラに当たったらどうするのですか!看守長もジョンを煽らないで下さい!」
「ごめん、ごめん。なんか面白そうな子だと思ってね、ミラちゃん大丈夫だよ私は君達の関係を知っているからね」
「えっ」
看守長の言葉にミラは顔をあげた。
「一人で我慢して彼らとの関係を言わないようにしていたんだね…こんなに小さいのに君は偉いねぇ…規則を守れない看守達よりも優秀だ」
いい子いい子と頭を撫でる。
ミラはあまりにびっくりして涙が引っ込んでしまった。
「とりあえず彼らのところに行こうか?その方が落ち着くだろ?」
看守長はミラをジョンに渡す…ジョンは受け取ろうと手を広げ待っている。
いいの?
ミラは迷って看守長を見ると優しく頷かれる。
やっぱり我慢なんて出来なかった…ジョンさん達ごめん…
ミラは心の中で謝りながらジョンさんに抱きついた!
「ミラ!」
「ミラ」
ジョンさんは私をギュッと強く抱きしめるとその上からローガンさんが優しく撫でる感触がする。
安心するいつもの温もりにミラは緊張の糸が切れた。
ふっとミラの力が抜けるのを感じる。
「ミラ?」
ジョンが声をかけるとミラはスースーと寝てしまっていた。
「お、おい…」
ジョンが起こそうとすると
「先程まで緊張していましたから疲れたのでしょう。あなた達にあってほっとして緊張の糸が切れてしまったのでしょうね」
看守長が笑うと
「まぁ立ち話もなんですから座りなさい。今なら看守達は食堂に行ってますからね」
ジョンとローガンは顔を合わせるとソファーに座る。
「それで…何故ミラがあなたと…」
ローガンが聞くと
「いえ、本当はあなたにここに連れてきて貰いたかったのですが手違いで看守があの子が一人歩いている所を見つけてしまいましてね…誰の子だと人探しを始めそうだったので私の知り合いの子だと言って預かってました」
「やはりあの食事をミラが考えたと気づいていたのですね…」
ローガンが聞くと
「私はここに子供がいないか探してきて欲しいと看守長として送り込まれました。ここに子供が絶対にいると思い観察するとまぁ所々見える事はありますよね」
「あなたは一体…」
ローガンは笑っている看守長を恐ろしそうに見つめた。
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