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12章(続き)

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「え?レオンハルト様、ミヅキにそんな事言ったの」

アルフレッドは信じられないと顔を引きつった。

「レオン…ミヅキはそういうの一番嫌いだと思うよ」

ピースが残念な子を見るように眉を下げる。

「知ってるよ…それで嫌われてるんだ」

レオンハルトははぁ…と肩をこれでもかと落としてため息をつく。

「別に嫌ってないよ」

そんな様子にいつから話を聞いてきたのかミヅキ達がすぐ後ろに立って声をかけた。

「ミ、ミヅキ!」

レオンハルトは驚き振り返るとミヅキの言った言葉が今になって脳に届いた。

「えっ!嫌ってない…ってことは!」

期待のこもった瞳で見つめるとニッコリと笑った。

「うん、友達としては好きだよ」

ミヅキが俺を好き!?

レオンハルトが言葉を噛み締めていると…

「もちろんカイルもピースもアルフレッド様も好きだよ!大事な友達だもんね」

「ふふ、ありがとうミヅキ。俺も好きだよ」

「僕も、ミヅキはずっと友達だよ」

「わ、私も…」

カイルにピースは嬉しそうに笑うが、アルフレッドは恥ずかしそうに頬を赤くして耳をピクピクさせる。

「アルフレッド様、かわいい!」

その様子にミヅキが悶えた。

やはりあの耳には勝てないのか…

「俺もケモ耳つけるかな…」

レオンハルトは思わず頭を触って呟いた。

「レオンハルト様なら金髪だしコハクみたいな狐のケモ耳が似合うと思うよ!作ってあげようか!」

ミヅキはぐいっとレオンハルトに近づいた。

「そ、そうか?それなら頼もうかな…」

レオンハルトはミヅキがすぐ近くに来て思わず頼んでしまった。

「楽しみ!ついでにカイルの分も作ろうか!?」

「僕は大丈夫だよ…でもちなみに僕ならなんの獣人になるのかな?」

「カイル?カイルは…狼とか犬系かなぁ?」

「僕は?」

ピースも聞きたいとミヅキを見る。

「ピースはうさぎとか似合いそうだなぁ、あとはネズミとか?」

「ふーん、ネズミかぁ」

「二人ともなんでも似合いそうですよ」

アルフレッドが嬉しそうに笑った。








王都は獣人の国の人達も増えてどんどん賑やかになる。

あとはエルフの国の人達が来るのを待つばかりだった。

私は王子達と一度別れるとマルコさんの屋敷に一度戻ってきた。

「エルフのみんなはどうやって来るのかな?」

屋敷にいたエヴァさんやオリビアに聞いてみる。

「多分ミヅキ達も使った道を使って来ると思う。魔力を使えばすぐに道が繋がって近くまで来れるからね」

「ああ!あれか!」

私達もエルフの国に行く時に魔力を流し込んで道を作ったのを思い出した。

「じゃあすぐにでも来れるんだね!」

「多分もうそろそろ…」

オリビアがそう言うと屋敷の扉を叩く音が…

王宮からの使者がエルフ達がそろそろ来るらしいと伝えに来てくれた。

「何処まで来てるのかな!?」

伝えに来てくれた使者さんに聞いてみる。

「どうやら王宮までの道が開けるようなんです」

「え!王宮に直接って事?」

使者さんはそうだと頷く。

「王宮にそんな場所あったのか?」

エヴァさんやオリビアが首を傾げた。

王宮に着くと、庭園に作ったリバイアさんのいる池まで案内された。

なんでここ?

首を傾げているとアルフノーヴァさんが笑って説明しくれた。

「ここにドラゴン達が集まり、聖獣も来た事で魔力が溜まり道が作りやすくなっているんですよ」

へー!  よくわかんないや!

とりあえず頷いておく。

「ここに魔力を流せばみんなが通れる道になるって事ですか?」

その通りだと頷かれる。

「そう言う事なのでミヅキさんも手伝って頂けますか?」

「そういうことなら喜んで!」

私は寿司屋の大将のように両手を広げて返事を返した。
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