ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

629.水場の化け物

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朝ごはんをしっかりと食べていざ次の階へと階段を降りていく。

「ミヅキはしっかりとシルバに乗ってるんだぞ」

ベイカーさんが振り返ってこっちを見てきた。

「うん!シルバよろしくね」

【任せておけ】

シルバの上には私を初め前にはコハクとシンク後ろにはムーとレムが乗っている。

【シルバ重くない?】

【全然大丈夫だ】

軽やかな足取りでベイカーさんのあとをついていく。

ロブさんが先頭で進んでいき階段を乗り切ると…

「さぁここから地下十階を目指す、一気に走り抜けるから遅れるなよ」

ロブさんがみんなの顔を見回すと各々が頷く。

ロブさんはそれを確認すると地下六階の扉を開いた。

「おお~!」

私は扉の向こうの風景に驚き声をあげた、そこには地下のはずなのに向こうの岸まで見ない湖が広かっていたのだ。

「水だ…」

どうやって進むのかと唖然と先を見つめていると

「じゃあ行くぞ」

ロブさんが声をかけて前に進もうとする。

「えっ!?どうやって進むんですか?」

私が聞くと

「どうやって…って岩の足場を飛んで進むだけだ、途中魔物が出るかもしれんから気をつけろよ」

「了解~」

アランさんが片手に剣を持つと、コジローさんも短剣を取り出した。

ロバートさんも私から貰ったメリケンサックを指にはめる。

「よし行くか!」

ベイカーさんが近くの足場に飛び出すとそのまま次々に狭い足場を飛んで移動する。

アランさんやコジローさんもその後に続いて行くと…

【じゃあ俺達も行くぞ、ミヅキしっかりと捕まってろよ】

【う、うん!】

私はシルバの体にしっかりと捕まった。

シルバはぐっとと地面を蹴り飛ばすと足場を二、三個飛び越えながら前に進む!

ひょいひょいと軽々と飛び越えあっという間にベイカー達を抜き去った。

【シルバ凄い!】

シルバの跳躍力に驚いていると

【シルバ、その先に魔物が待ち構えてるぞ】

空を飛びながら進むプルシアから声がかかる。

【その先三つ目の足場のそばだよ】

シンクが答えると

【シルバ!大丈夫!?】

【わかってる!臭い匂いがさっきからしてるからな】

シルバがその足場に着地しようとするとそのタイミングで湖から魔物が飛び出してきた!

「キシャー!!」

「きゃあー!キモイー!」

魔物の声と姿に私は悲鳴をあげた!

その姿はカエルの様な皮膚に魚の様な顔で手には水かきがついていた!

私の叫び声と同時にシルバが風魔法で魔物を真っ二つにした…

ぽっちゃん…と魔物は湖の中に沈んでいく。

「は、半魚人?」

それは次々に現れてベイカーさん達にも襲いかかる!

「捕まると湖の中に引きずり込むぞ!気をつけろよ」

ロブさんから注意がとんでくる。

みんなは捕まることなく返り討ちにしていた。

「みんな凄いなぁ…」

後ろにも注意しながら見ていると

【あっ…こいつら水の中にしか入れないのかな?僕…湖お湯にしてみようか?】

シンクが言うと

【えっ?】

私は何を言っているのかと上を見上げた。

シンクはそれを了承ととったようで目の前に真っ赤な玉を作る。

メラメラと燃えるその玉をシンクはポトンと湖に落とした…すると落ちた箇所からグツグツと湖の水が沸騰しだした!

【やばい!暑すぎる!落ちたら火傷じゃすまないぞ!】

シルバはスピードをあげると一瞬で湖の上を駆け抜けた!

「あっつい!」

「湖の魔物が浮いてきたぞ!」

「構うな、もう死んでいる!それよりも急げ俺達もああなるぞ!」

ロブさんがスピードをあげると皆もそれに続く!

シルバが最初に岸にたどり着くと

【シンク!やりすぎだよ!】

私はシンクを見上げると

【ご、ごめん…ね…】

シンクがしょぼんとしながら私の前に降りてきた…

【あっ…】

あまりの落ち込む姿にたじろぐと…

【ま、まぁ誰にでも失敗はあるもんね、次は気をつけてね】

【うん…ごめんね】

シンクが謝りながらすりすりと私の手に体を擦る…その姿にすっかりと怒る気が失せていた。

シンクを撫でながら待っていると汗だくになりながらベイカーさん達が岸へとたどり着く!

「おい!ダンジョンの難易度上げてどうすんだよ!」

怒りながらシンクを睨むと

【フン!その程度も渡れなかったらこの先だって進めないよ!それともA級冒険者って口だけなの~?】

シルクが先程の落ち込んだ姿は何処へやら…ベイカーを鼻で笑う。

【シ、シンク?】

私はシンクの発言に驚いていると

【って!シルバなら言うと思うなぁ~!ねぇミヅキ!】

シンクが可愛らしい顔で振り返った。

【まぁその通りだな】

シルバも同意するように頷く。

「ミヅキ!そいつらなんて言ったんだ!」

ベイカーさんはなんか馬鹿にされたと思ったのか一字一句その通り通訳しろと言うので伝えると…

「こ、この…腹黒鳥め!ミヅキの前で猫かぶりやがって…」

ベイカーがシンクを睨むがシンクは涼しい顔でミヅキの肩に止まっている。

「まぁ魔物も一気に倒したし、みんな怪我もなく進めたから良しとしよう」

ロブさんが笑っていると

「そういやこの魔物は食えるのか?」

アランさんが浮いてる魔物を剣でつつくとこっちをみた。

「えっ!アランさんそれ食べる気?」

私は顔を顰めて浮いてる魔物を見る…ゆだった魔物は臭い匂いがしていた…

「ミヅキなら臭みを取って調理できるんじゃないのか?」

「やだよー!それは食べれない!食べるならアランさんが調理しなよ」

私は触りたくないと断固拒否した。

「そうか…なんか食えそうな気がするんだがなぁ…」

アランさんは名残惜しそうに魔物の死体を見つめていた…

そんなアランさんは無視して次の階段を降りて行く…

「今度はなんだろ…」

またロブさんが扉を開いた。

「えっ?森?」

そこは鬱蒼とした森が広がっていた…
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