ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字の大きさ
470 / 675
14章

584.魔物探し

しおりを挟む
ミヅキは先程パンケーキを食べたはずのジュウトがぐぅ~と腹を鳴らしてこちらを見ている事に気がついた。

「あれ?どうしたのジュウト」

ミヅキが意味ありげにニコッと笑いかけると

「べ、別に…」

ジュウトが恥ずかしそうに顔を逸らした。

【ミヅキ~!一枚焼けたよ、次も焼いていいの?】

シンクがパンケーキが焼けたと教えてくれる。

【ありがとうシンク。どんどん焼いちゃっていいよ、よろしくね!】

大きなパンケーキを大皿に乗せてベイカーさん達の所に持って行こうとするがやはりミヅキには重かった…持ち上がる訳もなくミヅキはジュウトを呼んだ。

「じゃあジュウト、これお手伝いよろしく!このパンケーキベイカーさんの所に持ってて」

ジュウトに頼むと、契約だからと素直に手伝ってくれた。

その後も大きなパンケーキをいくつも焼くのをジュウトにも手伝って貰う。

ジュウトの手伝いもあり大食らいのベイカーさんとシルバをどうにか満足させると…

「じゃあラスト一枚ね!」

「やっとかぁ~あの人達何枚食うんだよ…」

疲れたジュウトが汗を拭うと

「これは私の分だよ」

「お、お前…こんなでかいの食うのか?」

ジュウトが驚いてパンケーキを見つめる。

「だってふわふわのパンケーキだよ~クリーム付けて食べてもいいし、ジュウトみたいにベーコンもいいよね!いくらでも食べられそう」

「ま、まぁそうだな…確かに美味かった」

ジュウトがチラッと焼いてるパンケーキを見ると

「でもさすがに多いかな…」

ミヅキが困った顔をするとジュウトの耳がピンッと立った!

「あっ…でもベイカーさんかシルバに言えば残り食べてくれるかなぁ…」

二人を見ると満足そうにしているが確かにあと少しくらいなら食べられそうだった…

ジュウトは今度はしゅんと耳と尻尾を下げる。

「じゃ、じゃあ手伝いは終わりでいいよな」

とぼとぼと馬車に戻ろうとすると…

「うそうそごめんね、ジュウトの反応がおもろしくてつい意地悪しちゃった」

ミヅキが笑いながら謝ると、ジュウトを呼び止める。

「やっぱりこんなに食べられないし、ベイカーさん達は食べ過ぎだからジュウト一緒に食べてくれない?」

ミヅキはジュウトの顔を覗き込んでお願いすると

「ほ、他のやつに頼めばいいだろ…」

ジュウトが意地を張る。

「でも、私はジュウトに食べて欲しいな。一緒に作ったし…駄目かな?」

ミヅキはお願いと手を合わせてジュウトに頭を下げると

「わかったよ…まぁこれも契約だからだぞ!」

ジュウトは尻尾をソワソワさせながら仕方なさそうに頷いた。

その様子にミヅキは満足そうに笑った。


ミヅキは大きなパンケーキを三等分に分けると…

「はい、ジュウトは三分の二食べてね」

そう言って自分は三分の一をお皿に置く。

「俺はそっちでいいよ」

ジュウトは小さい方を指さすと

「いや私そんなに食べられないからね。そっちは責任もってジュウトが食べてね」

そう言うとミヅキは自分の分にさっさとジャムを塗ってしまった。

ジュウトはしょうがないと用意されたパンケーキを食べだした。

先程食べた薄いパンケーキも美味しかったがこっちのパンケーキはしっとりとしてふかふか、また違った美味しさがあった…

「ジュウトは頑張ってくれたからベーコンを一枚多くあげよう!」

ミヅキは焼いておいたベーコンをジュウトのお皿に乗せてあげると

「あ、ありがとう…」

ジュウトは素直にお礼を言う。

ミヅキはもう茶化すこと無くジュウトと美味しい朝ごはんを一緒に食べた。

片付けをベイカーさんとコジローさんがやってくれると言うのでミヅキは出発する準備を始める。

「でもさ、このでっかい馬車を誰が引くんだ?…ま、まさかこれを俺達が…」

ジュウトは恐ろしげにミヅキを見ると

「そんな幼児虐待みたいなことしないよ!でもこの馬車にいた馬じゃさすがに引けないか…」

倍になった馬車はとても重そうだった。

【どっかの魔物にでも引かせるか?】

シルバがそう言うと近くに何かいないかと探ってみる。

すると森の奥に何やら良さそうな魔物の気配がした。

【お!ミヅキ森の奥にまだ魔物が残ってるぞ!そいつら捕まえて引かせるのはどうだ?】

シルバが聞くと

【うーん…魔物がそんな簡単に馬車引いてくれるかな?】

【まぁそこは俺達が交渉してみよう】

シルバがそう言うとシンクとプルシアが頷く。

聖獣の頼みなら魔物も言うこと聞くのかな?

でもいつも襲ってくるしなぁ…

ミヅキはどうやって交渉するのか疑問だったが自信満々なシルバにとりあえず頼むことにした。

【じゃ私達は何時でも行けるように準備しておくね!】

【ああ、任せておけ。レムとムーはミヅキの事をよく見ておいてくれよ】

【わかりました】

ムーとレムは馬車のところに残る事になった。

ベイカーさん達にその旨を伝えると

「まぁ…気性の荒くない魔物なら大丈夫かもな。コハクも元は魔物だったしな」

ベイカーさんがシルバ達の話に頷くと

「ここは俺達が見ておくからその魔物ってのを連れてきてくれ」

ベイカーさんの了承も得た。

そんな話をしていると…

「お、おい…俺も行ってもいいか?少しなら役にたつと思うぞ」

ジュウトが一緒に行きたいと言い出した。

どうもここで役にたって優位になりたいようだった…

「いいけど…シルバ達がいれば大丈夫だよ?」

「でも捕まえてから縛ったりするだろ?それにすばしっこいから色々と俺は使えるぞ!」

自分を売り込む。

【だって…シルバ達連れて行ってくれる?】

ミヅキはシルバ達に聞くと

【別にいいが遅ければ置いてくぞ】

【そうだね、その子の面倒見る気は無いもん。ついてくるだけなら構わないよ、付いて来れればね】

シルバとシンクは少し意地悪な事をいう。

【プルシアは?】

【まぁいいだろ】

プルシアは仕方なさそうに頷いた。

【ありがとう!シルバとシンクも…お願い。ジュウトが怪我とかしたら私心配だよ…ちょっと気にかけるだけでいいから面倒見てあげて】

ミヅキは二人にねっ!と首を傾げてお願いするがシルバ達は渋い顔をする。

【もし無事に帰ってこれたらみんなのお願い聞いちゃう!好きなご飯でもなんでも作るよ!】

ミヅキは手を合わせてチラッとシルバ達を見ると…

【お願い…ミヅキの?】

【なんでも…】

【……】

【やった!】

三人が黙り込んでしまった…コハクだけは嬉しそうに声を上げている。

【あれ?そんなに嫌だったのか…ならやっぱりジュウトを連れていくのは今度にしてもらおうか…】

「ジュウト、悪いけど…」

ミヅキが今回は…と断ろうとすると…

【待て!大丈夫だ!そいつの面倒は俺がしっかりと見ておく!】

【うん!僕もちゃんと気にかけてあげる!】

【仕方ないな…】

三人は急にやる気を見せた。

【本当!ありがとう~】

ミヅキは気が変わってくれたシルバ達一人一人に抱きついてお礼を言うと

【その代わり…そのお願いってやつだが…】

シルバがコソッと聞いてくる。

【うん!何か食べたいものあった?】

ミヅキが笑顔で聞き返すと

【ミヅキに……して欲しい】

シルバはミヅキの耳元でコソッと呟いた。
しおりを挟む
感想 6,829

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~

土偶の友
ファンタジー
 サクヤは目が覚めると森の中にいた。  しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。  虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。  歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。  それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。 9/28~10/6 までHOTランキング1位! 5/22に2巻が発売します! それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。

秋月一花
恋愛
「お前はいつものろまで、クズで、私の引き立て役なのよ、お姉様」  私を蔑む視線を向けて、双子の妹がそう言った。 「本当、お前と違ってジュリーは賢くて、裁縫も刺繍も天才的だよ」  愛しそうな表情を浮かべて、妹を抱きしめるお父様。 「――あなたは、この家に要らないのよ」  扇子で私の頬を叩くお母様。  ……そんなに私のことが嫌いなら、消えることを選びます。    消えた先で、私は『愛』を知ることが出来た。

異世界で幼女化したので養女になったり書記官になったりします

瀬尾優梨
ファンタジー
大学へ行く途中、うっかり穴に落ちたと思ったら、大自然のド真ん中に佇んでいた水瀬玲奈。 しかも、身体が小学生並みに縮んでしまっていた! 懐いてきた精霊たちの話によれば、 どうやら自分は異世界トリップをしたらしい。これからどうすれば……と途方に暮れる玲奈だったが、 ひょんなことから、とある子爵家に引き取られることに。養女としての生活を満喫しつつ、この世界について学ぶうち、 玲奈は国の機密情報を扱う重職、「書記官」の存在を知る。書記官になれば、地球に戻る方法が分かるかもしれない――。 そう考えた玲奈は、この世界で超難関と言われる試験に挑むが……!? 前向き女子のお仕事奮闘ファンタジー、開幕!

私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!

りーさん
ファンタジー
 ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。 でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。 こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね! のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。