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11章
575.焼き鳥パーティー
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【あー!隙間から魔物が逃げてるよー!】
ミヅキはプルシアに乗って空からみんなに指示を出していた…
遠回りしている事もあり一度何処かで休んでから獣人の国に向かおうと言う事となり、ミヅキはちょうど身を隠せそうな森のそばに降り立った。
しかしその森は魔物の住処で降り立った途端に魔物達が襲いかかってきた!
【馬鹿な奴らだなぁ!わざわざ肉になりに来てくれたのか!】
シルバが笑い出すと
【プルシア!ミヅキを乗せて空に居てくれ!】
【あいわかった】
プルシアはミヅキを掴むとポンと体に乗せて空へと上がる!
「みんな気をつけてー」
ミヅキが声をかけるが大きなお世話だったようだ…シルバ達は襲いかかる魔物達をものともしないで倒している。
「こりゃいい鍛錬になるな!コジロー無理すなよ!」
ベイカーさんとコジローさんも魔物を相手にしていると…
「大丈夫です!問題ありません。大体大きいのはシルバさんが倒していますからね」
コジローは苦笑しながらシルバ達から逃れて来た魔物を駆除していく。
「コジローもだいぶ頼もしくなったな!あの時助けた魔物も今じゃ一人で倒せるんじゃないか?」
「そうでしょうか?確かにミヅキと会ってから強くなった気はしていますが…」
コジローは自分の手を見つめると
「帰ったらジジイに言っといてやるよ、そうすりゃ晴れてA級だぜ!」
ベイカーが笑うと
「お、俺がA級?」
コジローが信じられないと目を見開くと
「でもまだパーティを組んで依頼をこなしていませんから…さすがに無理ですよ」
「なら、俺たちのパーティに入るか?なぁ!ミヅキどうなんだ!」
ベイカーさんが上にいるミヅキに大声で声をかけると
「コジローさんがいいならもちろんおっけーだよ!」
空の上で大きく手で丸を作る。
「お、俺がベイカーさんやミヅキと…」
驚いてコジローの手が止まると魔物がチャンスと襲いかかってきた!
「いや!俺にはまだ早くないですか!?憧れの人が二人…いや三人もいるし…上手く足を引っ張らない自信が…」
狼狽えながらも難なく襲いかかってくる魔物を無意識にきっちりと急所をつく。
「そうか?まぁ考えとけよ」
ベイカーさんが軽く言うと、コジローははいと頷いた。
結構な魔物の群れを逃がしてしまったが、食べるには十分の肉を確保するとミヅキ達は早速ご飯の準備をする。
「何がいいかな?リクエストある?」
ミヅキがみんなに聞くと…
【焼肉!】
「焼肉!」
【おにく~!】
「焼き鳥…」
最後コジローさんがボソッとつぶやくと…
「おっ!たまには焼き鳥もいいな!」
ベイカーがゴクッと喉を鳴らす。
【焼き鳥…それだと鳥しか食えんだろうが!】
シルバがモンクを言うと
「あ!なら串焼きにしようか、それなら焼き鳥もできるし他のお肉も食べられるよ」
【ミヅキが言うならそれでいい】
シルバはコロッと態度を変えてミヅキにゴロゴロと甘える。
「お前…フェンリルだよな?どう見てもミヅキに絡む姿は猫だぞ」
ベイカーさんが呆れると
「何言ってるの?こんなにかっこいいんだからどう見てフェンリルでしょ!」
ミヅキが猫と聞いて首を傾げる。
「まぁ別にいいけどな、さぁアランさんが居ないからなコジロー、二人で頑張って魔物を捌くぞ」
「はい!」
コジローは自前のナイフを取り出すと慣れた手つきで魔物を捌いていく。
その様子をミヅキが見ていると
「コジローさん上手~!器用だよね」
ニコッと笑いかけると、コジローさんが動揺して手を切ってしまった!
「えっ!大変、大丈夫!?」
ミヅキはすぐにコジローさんの手を取って回復魔法をかけると。
「す、すまない。ミヅキが褒めてくれたから動揺してしまった…」
「動揺…?ご、ごめんね!別に姑みたいな気分で見てた訳じゃないからね!」
ミヅキが謝るとコジローさんは違うと首を振る。
「ミヅキだから見られていると緊張するんだ。やはり…かっこいい所を見せたいからな…」
コジローさんが恥ずかしそうにすると
「コジローさんはいつでもかっこいいよ!私はどんなコジローさんでも大好きだよ?」
ミヅキが笑うとコジローは一瞬固まり…嬉しそうに顔を崩した…
「ほらそこ!手を動かせ!ミヅキはこっちにこい!」
ベイカーさんがイチャイチャしていたコジローに文句を言うと、ミヅキを呼ぶ。
「はーい、なぁにベイカーさん。お肉運ぶ?」
ミヅキが収納するのかと聞くと
「いや、そこで俺の捌くのを見てろよ」
「え?」
ミヅキがなんの事だと首を傾げるとベイカーさんがあっという間に目の前の魔物を捌いた!
頬に血をつけながらいい笑顔でどうだと見せる。
「かっこいいか!?」
ぐっと腕に力こぶを作ると、ミヅキはポカーンと呆れてベイカーさんを見つめるが…
「う、うん…かっこいい…よ?」
ミヅキがどうにかそう答えると満足そうに次を捌き出した。
【なんだありゃ…】
シルバも呆れてミヅキの側にくる、どうやらベイカーさんとのくだりを見ていたようだ。
【あんな事しなくても…ベイカーさんはかっこいいのにね】
ミヅキが苦笑してそう答えるが…その言葉はベイカーには届いていなかった。
ミヅキはベイカーさんとコジローさんが捌いてくれた肉をコハクとレムと一緒に串に刺していく。
人手が足りないのでシルバやシンクプルシア達も焼き場の用意を四苦八苦しながらも手伝ってくれた。
「焼き鳥だから塩とタレの両方作ろうね~色んな肉があるからどれが美味しいか食べ比べしようね!」
ミヅキの言葉にシルバ達が嬉しそうに頷いた。
シンクが焼き場に火を入れると肉を捌き終わったベイカーさん達が次々に串を焼いていく。
「こっちはタレに付けて何度か焼いてね!こっちの塩は上からパラパラってかければ大丈夫だよ!」
ミヅキが串に刺した肉を渡していく…焼き加減を見ながら…
「これはもう大丈夫そう!」
ミヅキが肉をベイカーが皿に取ると
【シルバ達には串をとるからちょっと待ってね】
ミヅキが熱がりながら串を外すと…
【別に串ごと食べても大丈夫だぞ…ああ…ミヅキの指が赤くなってる】
シルバは赤くなったミヅキの指先をペロペロと舐めると…
【美味い!】
ミヅキの味と肉と塩の味が混ざり何とも言えない味がする!
シルバの反応にシンク達も興味津々でミヅキの側に来た…
【僕もミヅキの指先なめたい…】
シンクが待っているので
【そんなに美味しいもんじゃないと思うんだけどなぁ…お肉食べた方が美味しいよ?】
そう説明してもシンクは首を横に振る…仕方ないのでまた少し冷めた肉を掴んで串から取ると…
ペロッ!
シンクの小さい下がミヅキの指に触れた。
くすぐったい感触にミヅキが笑うと
【本当だ~!美味しい!これは…内緒にしておかないと危ないね…】
ペロペロ舐めながらシンクが真剣にシルバを見ている。
そのあともプルシアからコハク…ムーまでしっかりとミヅキの指に付いた油を舐めていた…
【もう!ふやけちゃうよ!】
またシルバがもう一回と言うのでもう駄目だと怒るとシュンと尻尾を下げてしまった…
なので大量の肉を積んで出してやると美味しそうにかぶりつく!
そんな私達をベイカーさんとコジローさんがじっと見ていたような気がしたが…まぁ気の所為だね。
ミヅキは構わずに自分の分の肉串にかぶりついた!
ミヅキはプルシアに乗って空からみんなに指示を出していた…
遠回りしている事もあり一度何処かで休んでから獣人の国に向かおうと言う事となり、ミヅキはちょうど身を隠せそうな森のそばに降り立った。
しかしその森は魔物の住処で降り立った途端に魔物達が襲いかかってきた!
【馬鹿な奴らだなぁ!わざわざ肉になりに来てくれたのか!】
シルバが笑い出すと
【プルシア!ミヅキを乗せて空に居てくれ!】
【あいわかった】
プルシアはミヅキを掴むとポンと体に乗せて空へと上がる!
「みんな気をつけてー」
ミヅキが声をかけるが大きなお世話だったようだ…シルバ達は襲いかかる魔物達をものともしないで倒している。
「こりゃいい鍛錬になるな!コジロー無理すなよ!」
ベイカーさんとコジローさんも魔物を相手にしていると…
「大丈夫です!問題ありません。大体大きいのはシルバさんが倒していますからね」
コジローは苦笑しながらシルバ達から逃れて来た魔物を駆除していく。
「コジローもだいぶ頼もしくなったな!あの時助けた魔物も今じゃ一人で倒せるんじゃないか?」
「そうでしょうか?確かにミヅキと会ってから強くなった気はしていますが…」
コジローは自分の手を見つめると
「帰ったらジジイに言っといてやるよ、そうすりゃ晴れてA級だぜ!」
ベイカーが笑うと
「お、俺がA級?」
コジローが信じられないと目を見開くと
「でもまだパーティを組んで依頼をこなしていませんから…さすがに無理ですよ」
「なら、俺たちのパーティに入るか?なぁ!ミヅキどうなんだ!」
ベイカーさんが上にいるミヅキに大声で声をかけると
「コジローさんがいいならもちろんおっけーだよ!」
空の上で大きく手で丸を作る。
「お、俺がベイカーさんやミヅキと…」
驚いてコジローの手が止まると魔物がチャンスと襲いかかってきた!
「いや!俺にはまだ早くないですか!?憧れの人が二人…いや三人もいるし…上手く足を引っ張らない自信が…」
狼狽えながらも難なく襲いかかってくる魔物を無意識にきっちりと急所をつく。
「そうか?まぁ考えとけよ」
ベイカーさんが軽く言うと、コジローははいと頷いた。
結構な魔物の群れを逃がしてしまったが、食べるには十分の肉を確保するとミヅキ達は早速ご飯の準備をする。
「何がいいかな?リクエストある?」
ミヅキがみんなに聞くと…
【焼肉!】
「焼肉!」
【おにく~!】
「焼き鳥…」
最後コジローさんがボソッとつぶやくと…
「おっ!たまには焼き鳥もいいな!」
ベイカーがゴクッと喉を鳴らす。
【焼き鳥…それだと鳥しか食えんだろうが!】
シルバがモンクを言うと
「あ!なら串焼きにしようか、それなら焼き鳥もできるし他のお肉も食べられるよ」
【ミヅキが言うならそれでいい】
シルバはコロッと態度を変えてミヅキにゴロゴロと甘える。
「お前…フェンリルだよな?どう見てもミヅキに絡む姿は猫だぞ」
ベイカーさんが呆れると
「何言ってるの?こんなにかっこいいんだからどう見てフェンリルでしょ!」
ミヅキが猫と聞いて首を傾げる。
「まぁ別にいいけどな、さぁアランさんが居ないからなコジロー、二人で頑張って魔物を捌くぞ」
「はい!」
コジローは自前のナイフを取り出すと慣れた手つきで魔物を捌いていく。
その様子をミヅキが見ていると
「コジローさん上手~!器用だよね」
ニコッと笑いかけると、コジローさんが動揺して手を切ってしまった!
「えっ!大変、大丈夫!?」
ミヅキはすぐにコジローさんの手を取って回復魔法をかけると。
「す、すまない。ミヅキが褒めてくれたから動揺してしまった…」
「動揺…?ご、ごめんね!別に姑みたいな気分で見てた訳じゃないからね!」
ミヅキが謝るとコジローさんは違うと首を振る。
「ミヅキだから見られていると緊張するんだ。やはり…かっこいい所を見せたいからな…」
コジローさんが恥ずかしそうにすると
「コジローさんはいつでもかっこいいよ!私はどんなコジローさんでも大好きだよ?」
ミヅキが笑うとコジローは一瞬固まり…嬉しそうに顔を崩した…
「ほらそこ!手を動かせ!ミヅキはこっちにこい!」
ベイカーさんがイチャイチャしていたコジローに文句を言うと、ミヅキを呼ぶ。
「はーい、なぁにベイカーさん。お肉運ぶ?」
ミヅキが収納するのかと聞くと
「いや、そこで俺の捌くのを見てろよ」
「え?」
ミヅキがなんの事だと首を傾げるとベイカーさんがあっという間に目の前の魔物を捌いた!
頬に血をつけながらいい笑顔でどうだと見せる。
「かっこいいか!?」
ぐっと腕に力こぶを作ると、ミヅキはポカーンと呆れてベイカーさんを見つめるが…
「う、うん…かっこいい…よ?」
ミヅキがどうにかそう答えると満足そうに次を捌き出した。
【なんだありゃ…】
シルバも呆れてミヅキの側にくる、どうやらベイカーさんとのくだりを見ていたようだ。
【あんな事しなくても…ベイカーさんはかっこいいのにね】
ミヅキが苦笑してそう答えるが…その言葉はベイカーには届いていなかった。
ミヅキはベイカーさんとコジローさんが捌いてくれた肉をコハクとレムと一緒に串に刺していく。
人手が足りないのでシルバやシンクプルシア達も焼き場の用意を四苦八苦しながらも手伝ってくれた。
「焼き鳥だから塩とタレの両方作ろうね~色んな肉があるからどれが美味しいか食べ比べしようね!」
ミヅキの言葉にシルバ達が嬉しそうに頷いた。
シンクが焼き場に火を入れると肉を捌き終わったベイカーさん達が次々に串を焼いていく。
「こっちはタレに付けて何度か焼いてね!こっちの塩は上からパラパラってかければ大丈夫だよ!」
ミヅキが串に刺した肉を渡していく…焼き加減を見ながら…
「これはもう大丈夫そう!」
ミヅキが肉をベイカーが皿に取ると
【シルバ達には串をとるからちょっと待ってね】
ミヅキが熱がりながら串を外すと…
【別に串ごと食べても大丈夫だぞ…ああ…ミヅキの指が赤くなってる】
シルバは赤くなったミヅキの指先をペロペロと舐めると…
【美味い!】
ミヅキの味と肉と塩の味が混ざり何とも言えない味がする!
シルバの反応にシンク達も興味津々でミヅキの側に来た…
【僕もミヅキの指先なめたい…】
シンクが待っているので
【そんなに美味しいもんじゃないと思うんだけどなぁ…お肉食べた方が美味しいよ?】
そう説明してもシンクは首を横に振る…仕方ないのでまた少し冷めた肉を掴んで串から取ると…
ペロッ!
シンクの小さい下がミヅキの指に触れた。
くすぐったい感触にミヅキが笑うと
【本当だ~!美味しい!これは…内緒にしておかないと危ないね…】
ペロペロ舐めながらシンクが真剣にシルバを見ている。
そのあともプルシアからコハク…ムーまでしっかりとミヅキの指に付いた油を舐めていた…
【もう!ふやけちゃうよ!】
またシルバがもう一回と言うのでもう駄目だと怒るとシュンと尻尾を下げてしまった…
なので大量の肉を積んで出してやると美味しそうにかぶりつく!
そんな私達をベイカーさんとコジローさんがじっと見ていたような気がしたが…まぁ気の所為だね。
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