ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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13章

538.浄化

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ミヅキ達の様子にオリビアは神木の陰から様子を覗き込む…

「な、何が始まるの…」

「ミヅキがあの魔物を浄化するんだ」

コジローがボソッと呟くと…

「あ、あなたは…人間じゃ無いみたいね…」

オリビアがコジローをじっと見つめる。

「私は王狼族だ。だがそんな事はミヅキの前では関係ないよ」

「あの子…あの方は誰なんですか?聖獣から好かれ…神木様からも…あんな人間がいるなんて…」

「まぁ…ミヅキだからね」

コジローはそうとしか言えないとばかりに苦笑すると

「ミヅキ…」

これから聖獣達と何か始めようとするミヅキから目を離すまいと見つめた。



【ではいきます!皆さん気をつけて!】

神木様からの合図に魔物の周りの結界を解くと…

ボッ!

待っていたかの様に魔物が燃え出す!

【こいつ!生意気に火の結界か!】

【僕の前で火の結界なんて笑わせるね!】

シンクはミヅキの肩から羽ばたくと体を大きくしてさらに羽ばたく、その風が魔物を直撃するとみるみると火が弱まっていった。

【プルシア行くぞ!】

【ああ!わかってるよ】

シルバとプルシアが魔物に襲いかかると上からねじ伏せる!

魔物の体を脚で踏みつけると体の自由を奪った。

魔物は暴れるがシルバ達はビクともしない…

【お前が暴れるとミヅキが傷つく可能性がある…そんなことは絶対にさせん】

シルバがさらに魔物に体重をかけると威圧を放つ。

「ぎゃあああ!」

魔物は威圧をはじき返すような雄叫びをあげた!

そのままシルバに向かって風魔法を放つと、風の刃がシルバの顔に直撃してしまう!

【シルバ!】

私は心配になり叫び駆け寄ろうとすると、シルバから声がかかる。

【大丈夫、なんともない】

シルバはブルっと顔を振ると私の方を見た。

シルバを見るが…怪我をした様子もない

【あんな攻撃どうということもない、さぁ神木!早いところこいつの動きを止めてくれ】

【ええ、そこまで押さえてもられるなら問題ないわ】

神木様が魔物の体に巻き付くと額の部分だけ外に晒される。

【ミヅキあとはお願いします】

【ミヅキ!】

神木様とシルバからの合図に私は魔物へと近づくと…

【ダフネさん…助けてあげられなくてごめんね…だけどあなたの魂は救ってみせる!】

私は魔物の額に手を置くと浄化するべく魔力を流し込んだ!

目を瞑ると目の前に見た事ない女性のエルフが目を瞑って立っている…

髪が短く活発的な印象のエルフのお姉さんはゆっくりと瞳を開くと…

緑色の瞳…ダフネさん?

エルフの女性は何も答えずにただにっこりと笑うと…

あ、り、が、と、う…

そう口を動かして泡になって消えていった…

私は目を開くと…

【ミヅキ…】

シルバが心配そうな金色の瞳が目に入る。

周りを見るとシルバが私を包み込み伺うように抱きしめ顔を覗き込んでいる。

【シルバ…大丈夫だよ。ダフネさんも天国に行けたみたい】

シルバの心配顔を優しく撫でると…

【さすがミヅキだな…】

そっと私の手に擦り寄り気持ちよさそうに目を細めた…

【大丈夫ですか?】

神木様からも心配そうな声がかかると

【あっ!はい、大丈夫です…ちょっと魔力を大量に使ったので疲れましたが…でも上手くいったみたいですね】

私は神木様に笑いかけると

【ええ、ミヅキのおかげでエルフの子の魂は無事天へと旅立ちました…これでまたいつか生まれ変わることができるでしょう】

ありがとうと微笑むと…

「ミヅキー!」

「ミヅキさん!」

ベイカーさんとセバスさんの声が聞こえる…

【あれ…なんかまだ夢の中にいるのかな…ベイカーさん達の声がする…】

私は魔力を大量に使った事で眠気に襲われる…しかもふかふかのシルバの温もりと気持ちよく上下するシルバの呼吸にあっという間に眠りに落ちてしまった…

ミヅキがストンと眠りに落ちると…

【お疲れ様…】

シルバがミヅキの頬に口を近づける…

【ミヅキ…僕の魔力わけてあげるね】

シンクはミヅキのお腹に体を近づけるとミヅキにくっついて魔力込める。

すると気持ちがいいのかミヅキが無意識にシンクの体を抱きかかえた。

ミヅキの腕に抱かれシンクは嬉しそうに魔力を流し続ける。

そんなミヅキ達の元にベイカー達が駆けつけると…

「さっきの光…やっぱりミヅキか…」

シルバ達に困れ寝ているミヅキを見ると…顔色もよく幸せそうに寝ている。

「どうやら…ただ魔力疲れで眠っているだけのようですね…」

セバスもミヅキの様子を見てほっと息をついた。

「神木様!一体何があったのですか?先程の光は!」

エルフ達は神木様に駆け寄ると

【穢れた魔物がここまで来たのです。あれはエルフと他の魔物をかけあわせて作って異形の物でした…】

「あれがエルフ!?」

「ダフネは…その魔物は!」

【そこにいるミヅキと聖獣達が浄化してくださいました。あのままではエルフの子は魂助からなかっでしょう】

「ミヅキ?あの聖獣に囲まれ眠っている人の子ですか?」

神木様はそうだと微笑み頷くと…

「私も見てました…」

オリビアが神木の陰から出てきた…

「オリビア!大丈夫だったか!?」

エルフの兄達が駆け寄ると

「お、コジローもいるぞ」

ベイカーさんがオリビアを守っていたコジローに気がついた。

コジローもベイカー達に気が付きミヅキの元に来ると

「皆さん無事のようで良かったです、ミヅキも…大丈夫そうだね。よかった」

ミヅキの顔を見てほっとすると

「お前…あんまり心配してないよな?」

どうも軽い感じのコジローをジロっと見つめると

「いや!一応心配しましたよ!エルフの国と揉めてたらどうしようとか…ミヅキが無茶したら困るなとか…ベイカーさん達は…自分よりもはるかに強い相手を心配などおこがましいですから」

コジローは片目で笑う。

「はぁ…きっと俺達の心配なんて誰もしてないんだな…」

ベイカーがため息をつくと

「それだけ信頼されていると言うことではありませんか?」

「はぁ…これでもう帰れるんだよな?俺はもう腹ぺこだ、早く帰って飯が食いたいよ」

アランの腹が盛大になると

「あなたは…こんな時でもブレませんね」

セバスがため息をつく。

「でも帰りたいのは同感です。アルフノーヴァさん我々はもうお暇してもよろしいでしょうか?」

「大丈夫じゃないかな?ちょっと聞いてくるよ」

アルフノーヴァがオリビアと話し合っている父と兄達の元に向かうと…

「あの方は素晴らしい魔力を持っていました!心地よい光は温かく…あんな魔力を感じたことは父以来です」

アルフノーヴァがそばによるとどうもオリビアが興奮しながらミヅキが魔物を浄化した所を説明しているようだった。

「人で我らが王と同じくらいの魔力か…人にしておくのは惜しいなぁ…この国にいればもっと魔力を高められるんじゃないか?」

兄の一人が提案すると

「それは素晴らしい考えです!あの方ならここにずっといてくださっても反対するエルフなんていないと思います」

「オリビアがここまで変わるなんて…凄い人がいたものだ…」

エルフ達が話し合っていると…

「ちょっと…兄さん達何勝手なことを、ミヅキさんは人の子ですよ。それに彼らがそんな事許しませんからね、滅多のことは口にしないでください」

アルフノーヴァが注意すると…

「そうか…いやでも…」

エルフ達は聖獣に守られているミヅキを見つめた。
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