410 / 687
10章
522.エルフ
しおりを挟む
【ミヅキ、お待たせ!】
シルバ達は魔物を片ずけるとミヅキ達の元に戻ってきた。
【お疲れ様!大丈夫?他の魔物は帰ったの?】
【ああ、向かってこない奴らはどっかに行ったみたいだな。賢い選択だ】
【あースッキリした!ミヅキ見てた僕の攻撃!】
シンクが肩に乗ってくると
【うん、みんな凄かったね】
【食べられそうな奴は避けといたからベイカー達に捌くように頼んでくれ】
シルバの言葉を伝えると
「はは、ちゃっかりしてらぁ」
「じゃあさっさと済ませて帰るか、にしてもなんだったんだろうな」
みんなで下に降りると魔物を捌く。
「一応帰ったらギルドに報告しておいた方がよさそうだな」
私達は頷くと魔物達の処理を急いだ。
持って帰れる素材と肉に分けて収納にしまい、それ以外の所はシンクが綺麗に灰にしてムーが残りカスを回収する。
草原が元に戻ると
「よし!じゃあ帰ろう」
またシルバに乗って今度こと町を目指した。
町の門に近づくと…
「あれ?なんか馬車が停めてあるよ」
門の外にズラッと馬車が並んでいる…
「まさかまた王子?」
私が顔を顰めると
「いや、あれはウエスト国の馬車じゃない。見た事ない紋章が付いてるな」
アランさんが首を傾げる。
「えー部隊長が知らない国なんてあるの?」
「うーん…あんまり詳しくねぇけど…やっぱり見た事ねぇな」
アランさんがもう一度考えるがやはり見覚えが無いという。
「じゃあどこの国のかなぁ…」
「この町に来るって事は…ミヅキ目当てか?」
「わ、私?」
「でも、ミヅキの事は他所の国にはバレて無いはずだろ?」
「一応ミヅキはシルバから降りてアランさんに抱っこしてもらえ、シルバ達は俺達の従魔のふりしてろよ」
【しょうがない…】
シルバ達が頷く。
私達は町に入ると…
「あっ!ベイカーさん達おかえりなさい!」
門番が声をかけてくる。
「これはどうしたんだ?」
ベイカーが馬車を指さして聞くと…
「それが…」
門番は顔を曇らせた…
私達は急いでギルドに向かうと…
ギルドの周りには人集りが出来ている!
「お前らどけ!」
ベイカーさんが怒鳴ると…
「あっ!?」
冒険者達が威嚇しながら振り返り…ベイカー達の姿を見て顔色を変えるとサッと道を開ける。
「おい!ベイカーさん達が帰って来たぞ!」
冒険者の声に私達は前へと通されると…
「セバスさん…」
人集りの真ん中にはセバスさんとギルマスのディムロスじいちゃんが困った顔で立っていた…
私の声にセバスさん達が気が付き顔を向けると…
「おい!貴様!話を聞いてるのか!」
セバスさん達に怒鳴り声をあげてる人がいた…
そんな命知らずは誰だと顔を見ると…
「本当に…エルフだ…」
そこにはエルフの集団が町を訪れていた…
門番からはエルフ達が突然やってきてセバスさんを出せと乗り込んで来たと聞いていた。
「セバスさん、ディムロスじいちゃん」
近づこうとすると…
「そこの下民!誰が動いていいと言った!」
エルフの一人が近づこうとしたアランさんを睨みつける。
「申し訳ございませんがどうかこのまま帰っていただけませんか?」
セバスさんが極力丁寧に声をかけると…
「お前がアルフノーヴァ様の呪いを解けば大人しく帰ろう…」
「アルフノーヴァさんが呪い?あの人達何言ってんの?」
私が思わす口走ると…
「貴様…アルフノーヴァを知っているのか?」
ジロリと睨みつけられる。
「この子は関係ありません…アルフノーヴァさんは確かに私の師匠ですが呪いなどかけた覚えはございませんよ」
セバスさんが自分の方へと意識を持ってこさせると…ベイカーに目配せをする。
「アランさん…ミヅキをこっちへ…」
ベイカーはミヅキを受け取るとサッと人混みに紛れた。
「ベイカーさん…」
私は不安げにベイカーさんを見つめると
「大丈夫、セバスさんとアランさんならどうにかするさ、お前は巻き込まれないように大人しくしておけ」
私はコクンと頷いた。
なるべくエルフ達から離れてセバスさん達が見えるところに移動すると…
「俺もアルフノーヴァさんとは面識がある。彼は呪いなど受けているようには見えなかったが?」
アランさんがセバスさんと並ぶと
「なんだ?この小汚い男は…こんなのがアルフノーヴァと知り合いだと…」
エルフはアランを上から下まで眺めて顔を顰める。
すると…
「うるさい…話が進まないじゃないか!さっさとその男を連れて王都に向かうぞ!」
「オリビア様…」
後ろから声をかけてきた幼い少女のエルフに他のエルフ達がひざまづいた。
エルフ達の間を堂々と歩いてきた少女のエルフを
「子供?」
アランがマジマジと見つめると
「そこの汚い男!オリビア様をそんな気持ち悪い目で見るな!」
アランがエルフの男に注意されると…
「ああ?」
アランがこめかみをピクピクさせながら睨みける。
「アラン…」
セバスさんがアランさんに手をかけて制止させる。
「お前、あんな事言われて黙ってるやつがいるかよ!」
アランがセバスの手を振り払おうとすると
「あれは多分エルフの国の王女様だ…昔、師匠に聞いた事がある。師匠はエルフの国の生き方に疑問を感じて人間の国に来たと」
「じゃああれはエルフの国から来たヤツらだってことか?」
「多分な…エルフの国とは揉めるべきではない」
「クッ…ならどうするんだ?あいつらの言いなりになるのか?」
アランがセバスを見つめると
「おい!何をコソコソと話している。おい早くあいつを捕まえるぞ、用意しろ」
オリビアが声をかけると
「「「ハッ!」」」
エルフ達が立ち上がりセバスのほうに向かう。
「セ、セバス!」
アランがセバスの前に庇うように立とうとすると…
「申し訳ございませんが仕事がありますので王都には行けません」
セバスさんがアランさんごと防壁を張ると…
「ほう…なかなかの魔力だな」
エルフ達は笑うとセバスさんの防壁に手をかける…が
「な、なに…」
防壁を破れずにいる。
「どけ!」
オリビア様が出てくると…
ーバリンッ!
音を立てて防壁が破れた。
「ふん、まぁまぁだな…」
オリビア様がフンッと鼻にかけて笑うと
「さすがオリビア様です」
エルフ達がおお!と手を叩く。
「なんだこいつらは…」
アランがやんややんやと盛り上がるエルフ達を唖然と見つめる。
「しかしやはりあの少女エルフは魔力が高いですね…」
「お前よりか?」
「…もしかしたら」
セバスが顔を顰める。
「どうするんだ…このままこいつらに大人しく連れていかれる気か!」
「そんなつもりは毛頭ありません」
セバスはアランに笑いかけた。
「どうしよ…ベイカーさんセバスさん連れてかれちゃうよ」
私はハラハラしながらベイカーさんの服をギュッと掴む。
「なんだってエルフが今頃になってアルフノーヴァさんを…」
「アルフノーヴァさん…連れてくる?」
私はベイカーさんを見つめると
「それが一番早いかもな」
「プルシアなら二日…いや一日あれば帰って来れるよね」
【問題ない】
プルシアが頷くと
「俺はセバスさん達にその事を伝える。どうにか連れていかれるのを引き延ばそう」
「私はアルフノーヴァさんを連れてくる!」
「一人で…大丈夫か?」
「シルバ達がいるもん!」
「一応、デボットとレアルも連れて行け」
「うん!」
私はシルバ達と急いでベイカーさんの家に向かった!
シルバ達は魔物を片ずけるとミヅキ達の元に戻ってきた。
【お疲れ様!大丈夫?他の魔物は帰ったの?】
【ああ、向かってこない奴らはどっかに行ったみたいだな。賢い選択だ】
【あースッキリした!ミヅキ見てた僕の攻撃!】
シンクが肩に乗ってくると
【うん、みんな凄かったね】
【食べられそうな奴は避けといたからベイカー達に捌くように頼んでくれ】
シルバの言葉を伝えると
「はは、ちゃっかりしてらぁ」
「じゃあさっさと済ませて帰るか、にしてもなんだったんだろうな」
みんなで下に降りると魔物を捌く。
「一応帰ったらギルドに報告しておいた方がよさそうだな」
私達は頷くと魔物達の処理を急いだ。
持って帰れる素材と肉に分けて収納にしまい、それ以外の所はシンクが綺麗に灰にしてムーが残りカスを回収する。
草原が元に戻ると
「よし!じゃあ帰ろう」
またシルバに乗って今度こと町を目指した。
町の門に近づくと…
「あれ?なんか馬車が停めてあるよ」
門の外にズラッと馬車が並んでいる…
「まさかまた王子?」
私が顔を顰めると
「いや、あれはウエスト国の馬車じゃない。見た事ない紋章が付いてるな」
アランさんが首を傾げる。
「えー部隊長が知らない国なんてあるの?」
「うーん…あんまり詳しくねぇけど…やっぱり見た事ねぇな」
アランさんがもう一度考えるがやはり見覚えが無いという。
「じゃあどこの国のかなぁ…」
「この町に来るって事は…ミヅキ目当てか?」
「わ、私?」
「でも、ミヅキの事は他所の国にはバレて無いはずだろ?」
「一応ミヅキはシルバから降りてアランさんに抱っこしてもらえ、シルバ達は俺達の従魔のふりしてろよ」
【しょうがない…】
シルバ達が頷く。
私達は町に入ると…
「あっ!ベイカーさん達おかえりなさい!」
門番が声をかけてくる。
「これはどうしたんだ?」
ベイカーが馬車を指さして聞くと…
「それが…」
門番は顔を曇らせた…
私達は急いでギルドに向かうと…
ギルドの周りには人集りが出来ている!
「お前らどけ!」
ベイカーさんが怒鳴ると…
「あっ!?」
冒険者達が威嚇しながら振り返り…ベイカー達の姿を見て顔色を変えるとサッと道を開ける。
「おい!ベイカーさん達が帰って来たぞ!」
冒険者の声に私達は前へと通されると…
「セバスさん…」
人集りの真ん中にはセバスさんとギルマスのディムロスじいちゃんが困った顔で立っていた…
私の声にセバスさん達が気が付き顔を向けると…
「おい!貴様!話を聞いてるのか!」
セバスさん達に怒鳴り声をあげてる人がいた…
そんな命知らずは誰だと顔を見ると…
「本当に…エルフだ…」
そこにはエルフの集団が町を訪れていた…
門番からはエルフ達が突然やってきてセバスさんを出せと乗り込んで来たと聞いていた。
「セバスさん、ディムロスじいちゃん」
近づこうとすると…
「そこの下民!誰が動いていいと言った!」
エルフの一人が近づこうとしたアランさんを睨みつける。
「申し訳ございませんがどうかこのまま帰っていただけませんか?」
セバスさんが極力丁寧に声をかけると…
「お前がアルフノーヴァ様の呪いを解けば大人しく帰ろう…」
「アルフノーヴァさんが呪い?あの人達何言ってんの?」
私が思わす口走ると…
「貴様…アルフノーヴァを知っているのか?」
ジロリと睨みつけられる。
「この子は関係ありません…アルフノーヴァさんは確かに私の師匠ですが呪いなどかけた覚えはございませんよ」
セバスさんが自分の方へと意識を持ってこさせると…ベイカーに目配せをする。
「アランさん…ミヅキをこっちへ…」
ベイカーはミヅキを受け取るとサッと人混みに紛れた。
「ベイカーさん…」
私は不安げにベイカーさんを見つめると
「大丈夫、セバスさんとアランさんならどうにかするさ、お前は巻き込まれないように大人しくしておけ」
私はコクンと頷いた。
なるべくエルフ達から離れてセバスさん達が見えるところに移動すると…
「俺もアルフノーヴァさんとは面識がある。彼は呪いなど受けているようには見えなかったが?」
アランさんがセバスさんと並ぶと
「なんだ?この小汚い男は…こんなのがアルフノーヴァと知り合いだと…」
エルフはアランを上から下まで眺めて顔を顰める。
すると…
「うるさい…話が進まないじゃないか!さっさとその男を連れて王都に向かうぞ!」
「オリビア様…」
後ろから声をかけてきた幼い少女のエルフに他のエルフ達がひざまづいた。
エルフ達の間を堂々と歩いてきた少女のエルフを
「子供?」
アランがマジマジと見つめると
「そこの汚い男!オリビア様をそんな気持ち悪い目で見るな!」
アランがエルフの男に注意されると…
「ああ?」
アランがこめかみをピクピクさせながら睨みける。
「アラン…」
セバスさんがアランさんに手をかけて制止させる。
「お前、あんな事言われて黙ってるやつがいるかよ!」
アランがセバスの手を振り払おうとすると
「あれは多分エルフの国の王女様だ…昔、師匠に聞いた事がある。師匠はエルフの国の生き方に疑問を感じて人間の国に来たと」
「じゃああれはエルフの国から来たヤツらだってことか?」
「多分な…エルフの国とは揉めるべきではない」
「クッ…ならどうするんだ?あいつらの言いなりになるのか?」
アランがセバスを見つめると
「おい!何をコソコソと話している。おい早くあいつを捕まえるぞ、用意しろ」
オリビアが声をかけると
「「「ハッ!」」」
エルフ達が立ち上がりセバスのほうに向かう。
「セ、セバス!」
アランがセバスの前に庇うように立とうとすると…
「申し訳ございませんが仕事がありますので王都には行けません」
セバスさんがアランさんごと防壁を張ると…
「ほう…なかなかの魔力だな」
エルフ達は笑うとセバスさんの防壁に手をかける…が
「な、なに…」
防壁を破れずにいる。
「どけ!」
オリビア様が出てくると…
ーバリンッ!
音を立てて防壁が破れた。
「ふん、まぁまぁだな…」
オリビア様がフンッと鼻にかけて笑うと
「さすがオリビア様です」
エルフ達がおお!と手を叩く。
「なんだこいつらは…」
アランがやんややんやと盛り上がるエルフ達を唖然と見つめる。
「しかしやはりあの少女エルフは魔力が高いですね…」
「お前よりか?」
「…もしかしたら」
セバスが顔を顰める。
「どうするんだ…このままこいつらに大人しく連れていかれる気か!」
「そんなつもりは毛頭ありません」
セバスはアランに笑いかけた。
「どうしよ…ベイカーさんセバスさん連れてかれちゃうよ」
私はハラハラしながらベイカーさんの服をギュッと掴む。
「なんだってエルフが今頃になってアルフノーヴァさんを…」
「アルフノーヴァさん…連れてくる?」
私はベイカーさんを見つめると
「それが一番早いかもな」
「プルシアなら二日…いや一日あれば帰って来れるよね」
【問題ない】
プルシアが頷くと
「俺はセバスさん達にその事を伝える。どうにか連れていかれるのを引き延ばそう」
「私はアルフノーヴァさんを連れてくる!」
「一人で…大丈夫か?」
「シルバ達がいるもん!」
「一応、デボットとレアルも連れて行け」
「うん!」
私はシルバ達と急いでベイカーさんの家に向かった!
200
お気に入りに追加
22,870
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい
三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです
無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す!
無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
天才になるはずだった幼女は最強パパに溺愛される
雪野ゆきの
ファンタジー
記憶を失った少女は森に倒れていたところをを拾われ、特殊部隊の隊長ブレイクの娘になった。
スペックは高いけどポンコツ気味の幼女と、娘を溺愛するチートパパの話。
※誤字報告、感想などありがとうございます!
書籍はレジーナブックス様より2021年12月1日に発売されました!
電子書籍も出ました。
文庫版が2024年7月5日に発売されました!
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。