ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字の大きさ
398 / 675
13章

522.エルフ

しおりを挟む
【ミヅキ、お待たせ!】

シルバ達は魔物を片ずけるとミヅキ達の元に戻ってきた。

【お疲れ様!大丈夫?他の魔物は帰ったの?】

【ああ、向かってこない奴らはどっかに行ったみたいだな。賢い選択だ】

【あースッキリした!ミヅキ見てた僕の攻撃!】

シンクが肩に乗ってくると

【うん、みんな凄かったね】

【食べられそうな奴は避けといたからベイカー達に捌くように頼んでくれ】

シルバの言葉を伝えると

「はは、ちゃっかりしてらぁ」

「じゃあさっさと済ませて帰るか、にしてもなんだったんだろうな」

みんなで下に降りると魔物を捌く。

「一応帰ったらギルドに報告しておいた方がよさそうだな」

私達は頷くと魔物達の処理を急いだ。

持って帰れる素材と肉に分けて収納にしまい、それ以外の所はシンクが綺麗に灰にしてムーが残りカスを回収する。

草原が元に戻ると

「よし!じゃあ帰ろう」

またシルバに乗って今度こと町を目指した。

町の門に近づくと…

「あれ?なんか馬車が停めてあるよ」

門の外にズラッと馬車が並んでいる…

「まさかまた王子?」

私が顔を顰めると

「いや、あれはウエスト国の馬車じゃない。見た事ない紋章が付いてるな」

アランさんが首を傾げる。

「えー部隊長が知らない国なんてあるの?」

「うーん…あんまり詳しくねぇけど…やっぱり見た事ねぇな」

アランさんがもう一度考えるがやはり見覚えが無いという。

「じゃあどこの国のかなぁ…」

「この町に来るって事は…ミヅキ目当てか?」

「わ、私?」

「でも、ミヅキの事は他所の国にはバレて無いはずだろ?」

「一応ミヅキはシルバから降りてアランさんに抱っこしてもらえ、シルバ達は俺達の従魔のふりしてろよ」

【しょうがない…】

シルバ達が頷く。

私達は町に入ると…

「あっ!ベイカーさん達おかえりなさい!」

門番が声をかけてくる。

「これはどうしたんだ?」

ベイカーが馬車を指さして聞くと…

「それが…」

門番は顔を曇らせた…



私達は急いでギルドに向かうと…

ギルドの周りには人集りが出来ている!

「お前らどけ!」

ベイカーさんが怒鳴ると…

「あっ!?」

冒険者達が威嚇しながら振り返り…ベイカー達の姿を見て顔色を変えるとサッと道を開ける。

「おい!ベイカーさん達が帰って来たぞ!」

冒険者の声に私達は前へと通されると…

「セバスさん…」

人集りの真ん中にはセバスさんとギルマスのディムロスじいちゃんが困った顔で立っていた…

私の声にセバスさん達が気が付き顔を向けると…

「おい!貴様!話を聞いてるのか!」

セバスさん達に怒鳴り声をあげてる人がいた…

そんな命知らずは誰だと顔を見ると…

「本当に…エルフだ…」

そこにはエルフの集団が町を訪れていた…



門番からはエルフ達が突然やってきてセバスさんを出せと乗り込んで来たと聞いていた。

「セバスさん、ディムロスじいちゃん」

近づこうとすると…

「そこの下民!誰が動いていいと言った!」

エルフの一人が近づこうとしたアランさんを睨みつける。

「申し訳ございませんがどうかこのまま帰っていただけませんか?」

セバスさんが極力丁寧に声をかけると…

「お前がアルフノーヴァ様の呪いを解けば大人しく帰ろう…」

「アルフノーヴァさんが呪い?あの人達何言ってんの?」

私が思わす口走ると…

「貴様…アルフノーヴァを知っているのか?」

ジロリと睨みつけられる。

「この子は関係ありません…アルフノーヴァさんは確かに私の師匠ですが呪いなどかけた覚えはございませんよ」

セバスさんが自分の方へと意識を持ってこさせると…ベイカーに目配せをする。

「アランさん…ミヅキをこっちへ…」

ベイカーはミヅキを受け取るとサッと人混みに紛れた。

「ベイカーさん…」

私は不安げにベイカーさんを見つめると

「大丈夫、セバスさんとアランさんならどうにかするさ、お前は巻き込まれないように大人しくしておけ」

私はコクンと頷いた。

なるべくエルフ達から離れてセバスさん達が見えるところに移動すると…

「俺もアルフノーヴァさんとは面識がある。彼は呪いなど受けているようには見えなかったが?」

アランさんがセバスさんと並ぶと

「なんだ?この小汚い男は…こんなのがアルフノーヴァと知り合いだと…」

エルフはアランを上から下まで眺めて顔を顰める。

すると…

「うるさい…話が進まないじゃないか!さっさとその男を連れて王都に向かうぞ!」

「オリビア様…」

後ろから声をかけてきた幼い少女のエルフに他のエルフ達がひざまづいた。

エルフ達の間を堂々と歩いてきた少女のエルフを

「子供?」

アランがマジマジと見つめると

「そこの汚い男!オリビア様をそんな気持ち悪い目で見るな!」

アランがエルフの男に注意されると…

「ああ?」

アランがこめかみをピクピクさせながら睨みける。

「アラン…」

セバスさんがアランさんに手をかけて制止させる。

「お前、あんな事言われて黙ってるやつがいるかよ!」

アランがセバスの手を振り払おうとすると

「あれは多分エルフの国の王女様だ…昔、師匠に聞いた事がある。師匠はエルフの国の生き方に疑問を感じて人間の国に来たと」

「じゃああれはエルフの国から来たヤツらだってことか?」

「多分な…エルフの国とは揉めるべきではない」

「クッ…ならどうするんだ?あいつらの言いなりになるのか?」

アランがセバスを見つめると

「おい!何をコソコソと話している。おい早くあいつを捕まえるぞ、用意しろ」

オリビアが声をかけると

「「「ハッ!」」」

エルフ達が立ち上がりセバスのほうに向かう。

「セ、セバス!」

アランがセバスの前に庇うように立とうとすると…

「申し訳ございませんが仕事がありますので王都には行けません」

セバスさんがアランさんごと防壁を張ると…

「ほう…なかなかの魔力だな」

エルフ達は笑うとセバスさんの防壁に手をかける…が

「な、なに…」

防壁を破れずにいる。

「どけ!」

オリビア様が出てくると…

ーバリンッ!

音を立てて防壁が破れた。

「ふん、まぁまぁだな…」

オリビア様がフンッと鼻にかけて笑うと

「さすがオリビア様です」

エルフ達がおお!と手を叩く。

「なんだこいつらは…」

アランがやんややんやと盛り上がるエルフ達を唖然と見つめる。

「しかしやはりあの少女エルフは魔力が高いですね…」

「お前よりか?」

「…もしかしたら」

セバスが顔を顰める。

「どうするんだ…このままこいつらに大人しく連れていかれる気か!」

「そんなつもりは毛頭ありません」

セバスはアランに笑いかけた。


「どうしよ…ベイカーさんセバスさん連れてかれちゃうよ」

私はハラハラしながらベイカーさんの服をギュッと掴む。

「なんだってエルフが今頃になってアルフノーヴァさんを…」

「アルフノーヴァさん…連れてくる?」

私はベイカーさんを見つめると

「それが一番早いかもな」

「プルシアなら二日…いや一日あれば帰って来れるよね」

【問題ない】

プルシアが頷くと

「俺はセバスさん達にその事を伝える。どうにか連れていかれるのを引き延ばそう」

「私はアルフノーヴァさんを連れてくる!」

「一人で…大丈夫か?」

「シルバ達がいるもん!」

「一応、デボットとレアルも連れて行け」

「うん!」

私はシルバ達と急いでベイカーさんの家に向かった!
しおりを挟む
感想 6,829

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~

土偶の友
ファンタジー
 サクヤは目が覚めると森の中にいた。  しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。  虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。  歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。  それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。 9/28~10/6 までHOTランキング1位! 5/22に2巻が発売します! それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。

私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!

りーさん
ファンタジー
 ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。 でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。 こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね! のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!

収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい

三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです 無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す! 無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~

鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!  詳細は近況ボードに載せていきます! 「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」 特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。 しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。 バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて―― こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。