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8章
450.包丁セット
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「ではまた後日に…」
マルコさん達に挨拶をして商会を出るとドラゴン亭に向かう…
「こんにちは~」
今日も繁盛しているドラゴン亭に裏から入ると
「あっ!ミヅキ様!」
イチカが満面の笑みで迎え入れる!
「イチカ、ポルクスさん忙しいかな?包丁セット持ってきたから切り心地確認して欲しいんだけど」
「包丁セット?」
ミヅキが包丁セットを出すと
「一般家庭向けの包丁セットだよ、ポルクスさんは自分のがあると思うけど少し使ってみて意見を聞けたらなぁと思って」
イチカ達が興味深げに包丁セットを見ると
「私も切り心地試してもいいですか?」
「うん?いいよ」
ミヅキが包丁を渡すと…綺麗に洗って食材を持ってくる。
「ちょうど仕込みの玉ねぎを切らないと行けないのでついでに…」
イチカは包丁を構えるとトントントン!と軽快な音を鳴らして玉ねぎをみじん切りにしていく!
「イチカ上手!」
イチカの手さばきにミヅキが感心すると…
「毎日手伝っていますから…これくらい」
ミヅキに褒められて恥ずかしそうにしている。
「それにこれ凄く切りやすいです!店のナイフをこれに変えたいくらいですね!」
「ちゃんと商品化出来たらマルコさんが持ってきてくれると思うよ」
ミヅキが答えると
「ミヅキ、お待たせ。俺にようか?」
ポルクスさんが汗を拭いながら現れた。
「ポルクスさんお疲れ様~」
「あっじゃあ私の戻りますね!ミヅキ様ゆっくりしていって下さいね!ポルクスさんもちょっとは休まないと駄目よ」
イチカはポルクスさんの汗を拭うとお店に戻って行った…
その様子をニヤニヤと眺めていると…
「なんだよその顔…」
ポルクスさんがミヅキを睨む。
「べ~つ~に~」
ニヤニヤが止まらない…
「それでなんの用で来たんだよ!」
「あー!ごめんね!ポルクスさん達のあまりにもラブラブな様子に思わず用事を忘れるところだったよ!」
ミヅキが謝ると
「これを作ったからお店で使ってみて使い心地教えて欲しいんだ!」
「ナイフか?」
「料理専用の包丁セットだよ」
「へー凄い薄いな…確かに柔らかい物とか切るなら良さそうだ」
「ゴウにも使わせてあげて気に入ったらちゃんとしたのプレゼントしてあげるから」
「わかった、ならこれはゴウに渡しておくよ」
「ポルクスさんに任せるよ!それと…ポルクスさんが暇な時にちょっと時間欲しいんだけど…」
「なんだよ…?」
警戒するポルクスにミヅキがおいでおいでと手招きする…ポルクスは怪訝な顔をしながら近づくとミヅキが耳打ちをする。
「…で、…だからイチカに…して、……」
ポルクスはミヅキの話に真剣に耳を傾けると…
「わかった!どうにか時間を作って来るからよろしく頼む」
ポルクスさんがミヅキに頭を下げた。
「任せてよ!」
ミヅキは親指を立ててウインクすると満足そうに頷いた。
ドラゴン亭を出ると…
「ミヅキ、ポルクスさんに何を言ってたんだ?」
デボットが先程のやり取りを聞くと
「ふふ…内緒~」
「またろくでもない事企んでんじゃねえだろな!」
ベイカーが聞くと
「失礼な!いつろくでもない事なんて企んだ事なんてあった!?」
「ミヅキがニヤニヤ笑ってる時はいつもろくでもない気がしますけどね」
レアルが言うと
「酷い!みんな!もういいよせっかく楽しい事思いついたのにもう教えてあげないから!」
「まぁそこまで言うなら聞いてやるよ」
「くー!なんか悔しいけど言いたい…」
ミヅキがキー!と唇を噛む!
「ほら、ポルクスさんとイチカって結婚するけどお祝いとかしてないでしょ?だから少し休みもらって結婚式と新婚旅行出来ないかなぁ…って思って…」
「新婚旅行?」
「なんだそりゃ?」
「えっ!新婚旅行ってみんな行かないの?」
「聞いた事ないな」
ベイカーがデボットとレアルを見ると
「そうですね…結婚したら一日二人で家で過ごすのを他の人は決して邪魔をしない…って事ぐらいですよね」
「なにそれー!つまんない!尚更二人には新婚旅行に行ってもらおう!二人で知らない土地に遊びにいってゆっくりしてきてもらうんだ~周りには自分達を知ってる人はいないんだよ!手を繋いでもイチャイチャしても誰もからかわないんだよ…そんなところで二人の仲はますますラブラブになるの…」
ミヅキが手を合わせてうっとりと語り出す。
「そんなの別にどこでもできるんじゃないのか?」
ベイカーが訳がわからんと首を傾げると
「はぁ…これだからベイカーさんは…全然乙女心をわかってない!」
「そ、そういうもんなのか?」
「そういうもんなの!」
ミヅキに気圧されてベイカーは渋々頷くと
「その為にもポルクスさんには色々と準備を手伝ってもらおうと思ってね!」
「ミヅキがわかってるならやってやればいいじゃないか…」
「ベイカーさんのあんぽんたん!」
「今度はなんだよ…」
「好きな相手がやってくれてこそ嬉しいんでしょうが!」
「そんなもんか?」
「そんなもんなの!!」
「まぁポルクスが納得してるんならいいけどな…」
「ふふふイチカの為にもポルクスさんには頑張ってもらうよ…」
ミヅキがメラメラと燃えていると
「これなら結婚は当分先でいいや…」
ベイカーが言うとデボットとレアルも頷いてしまった…。
ミヅキ達は最後に鍛冶屋に行くと…
「お!嬢ちゃんにA級!」
鍛冶屋のおじいさんが笑顔で迎える!
「よう、じいさん」
ベイカーがニヤッと笑うと
「その顔は出来てるのか?」
「おお!凄いのができてるぞ!」
来い来いと裏に通される。
「嬢ちゃんもあいつに仕事作ってくれたみたいでありがとうな、急にやる気見せてなぁ…あいつは見た目ばっかり気にしてろくなもん作れなかったが…今回のは俺も…」
嬉しそうに笑っていると
「ミヅキ!見たか俺が作った包丁!」
噂のチーノが駆け込んできた!
「あっチーノさん見たよ、商会の人達に評判よかったですね」
「そうなんだよ!マルコさんがきっと売れるって言ってくれて…」
チーノさんが嬉しそうに笑うと
「親父さんもやっと俺の物見て頷いてくれたんだ!」
チーノはそれが一番嬉しそうだった…
「良かったね…でもまだまだです!」
「えっ…」
「あれさー、持ち手のところがもう少し持ちやすくして欲しい、素材とか木にしたり気持ち細めて欲しいです」
「なるほど…」
チーノが真剣に頷きながら聞いている。
「あとは…果物ナイフをもう少し小さくあれじゃ大きすぎます」
「えっ…結構小さく作ったぞ」
チーノが言うと
「投げナイフぐらい小さい感じで作って下さい。あとはおっけーだったよ!」
「わかった…早速作ってみる!」
「ありがとうございます。出来たらまたリングス商会に持ってきて貰えますか?」
「わかった」
「多分その時にマルコさんから話もあると思うから頑張って下さいね!」
「話し?」
ミヅキはにっこりと笑うと手を振り裏に行ったベイカーの元に向かった。
「ベイカーさん、防具の具合はどうですか~?」
ミヅキが扉を開きながら声をかける。
中ではベイカーが新しい防具を身にまとっていた…
「どうだ?ミヅキ」
ベイカーが防具を見せると
「かっこいい!プルシアの青とバイコーンの黒がよく合ってる!」
「そ、そうか?」
「おじいさんセンスいいね!」
ミヅキが鍛冶屋のおじいさんを褒めて手を叩く!
「だろ!まだまだ若いもんには負けんぞ!」
ミヅキはベイカーの周りを回りながらじっくりと眺めると
「やっぱりプルシアの青って綺麗だね~」
「これならシルバにかじられても破けねぇな」
「だね!じゃあおじいさんいくらですか?」
「なんだ?子供のお前が払うのか?」
おじいさんがジロっとベイカーを睨むと
「私がベイカーさんの服を破いちゃったからプレゼントなの!いいのいいの!」
ミヅキが嬉しそうにお金の袋を取り出した!
マルコさん達に挨拶をして商会を出るとドラゴン亭に向かう…
「こんにちは~」
今日も繁盛しているドラゴン亭に裏から入ると
「あっ!ミヅキ様!」
イチカが満面の笑みで迎え入れる!
「イチカ、ポルクスさん忙しいかな?包丁セット持ってきたから切り心地確認して欲しいんだけど」
「包丁セット?」
ミヅキが包丁セットを出すと
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「イチカ上手!」
イチカの手さばきにミヅキが感心すると…
「毎日手伝っていますから…これくらい」
ミヅキに褒められて恥ずかしそうにしている。
「それにこれ凄く切りやすいです!店のナイフをこれに変えたいくらいですね!」
「ちゃんと商品化出来たらマルコさんが持ってきてくれると思うよ」
ミヅキが答えると
「ミヅキ、お待たせ。俺にようか?」
ポルクスさんが汗を拭いながら現れた。
「ポルクスさんお疲れ様~」
「あっじゃあ私の戻りますね!ミヅキ様ゆっくりしていって下さいね!ポルクスさんもちょっとは休まないと駄目よ」
イチカはポルクスさんの汗を拭うとお店に戻って行った…
その様子をニヤニヤと眺めていると…
「なんだよその顔…」
ポルクスさんがミヅキを睨む。
「べ~つ~に~」
ニヤニヤが止まらない…
「それでなんの用で来たんだよ!」
「あー!ごめんね!ポルクスさん達のあまりにもラブラブな様子に思わず用事を忘れるところだったよ!」
ミヅキが謝ると
「これを作ったからお店で使ってみて使い心地教えて欲しいんだ!」
「ナイフか?」
「料理専用の包丁セットだよ」
「へー凄い薄いな…確かに柔らかい物とか切るなら良さそうだ」
「ゴウにも使わせてあげて気に入ったらちゃんとしたのプレゼントしてあげるから」
「わかった、ならこれはゴウに渡しておくよ」
「ポルクスさんに任せるよ!それと…ポルクスさんが暇な時にちょっと時間欲しいんだけど…」
「なんだよ…?」
警戒するポルクスにミヅキがおいでおいでと手招きする…ポルクスは怪訝な顔をしながら近づくとミヅキが耳打ちをする。
「…で、…だからイチカに…して、……」
ポルクスはミヅキの話に真剣に耳を傾けると…
「わかった!どうにか時間を作って来るからよろしく頼む」
ポルクスさんがミヅキに頭を下げた。
「任せてよ!」
ミヅキは親指を立ててウインクすると満足そうに頷いた。
ドラゴン亭を出ると…
「ミヅキ、ポルクスさんに何を言ってたんだ?」
デボットが先程のやり取りを聞くと
「ふふ…内緒~」
「またろくでもない事企んでんじゃねえだろな!」
ベイカーが聞くと
「失礼な!いつろくでもない事なんて企んだ事なんてあった!?」
「ミヅキがニヤニヤ笑ってる時はいつもろくでもない気がしますけどね」
レアルが言うと
「酷い!みんな!もういいよせっかく楽しい事思いついたのにもう教えてあげないから!」
「まぁそこまで言うなら聞いてやるよ」
「くー!なんか悔しいけど言いたい…」
ミヅキがキー!と唇を噛む!
「ほら、ポルクスさんとイチカって結婚するけどお祝いとかしてないでしょ?だから少し休みもらって結婚式と新婚旅行出来ないかなぁ…って思って…」
「新婚旅行?」
「なんだそりゃ?」
「えっ!新婚旅行ってみんな行かないの?」
「聞いた事ないな」
ベイカーがデボットとレアルを見ると
「そうですね…結婚したら一日二人で家で過ごすのを他の人は決して邪魔をしない…って事ぐらいですよね」
「なにそれー!つまんない!尚更二人には新婚旅行に行ってもらおう!二人で知らない土地に遊びにいってゆっくりしてきてもらうんだ~周りには自分達を知ってる人はいないんだよ!手を繋いでもイチャイチャしても誰もからかわないんだよ…そんなところで二人の仲はますますラブラブになるの…」
ミヅキが手を合わせてうっとりと語り出す。
「そんなの別にどこでもできるんじゃないのか?」
ベイカーが訳がわからんと首を傾げると
「はぁ…これだからベイカーさんは…全然乙女心をわかってない!」
「そ、そういうもんなのか?」
「そういうもんなの!」
ミヅキに気圧されてベイカーは渋々頷くと
「その為にもポルクスさんには色々と準備を手伝ってもらおうと思ってね!」
「ミヅキがわかってるならやってやればいいじゃないか…」
「ベイカーさんのあんぽんたん!」
「今度はなんだよ…」
「好きな相手がやってくれてこそ嬉しいんでしょうが!」
「そんなもんか?」
「そんなもんなの!!」
「まぁポルクスが納得してるんならいいけどな…」
「ふふふイチカの為にもポルクスさんには頑張ってもらうよ…」
ミヅキがメラメラと燃えていると
「これなら結婚は当分先でいいや…」
ベイカーが言うとデボットとレアルも頷いてしまった…。
ミヅキ達は最後に鍛冶屋に行くと…
「お!嬢ちゃんにA級!」
鍛冶屋のおじいさんが笑顔で迎える!
「よう、じいさん」
ベイカーがニヤッと笑うと
「その顔は出来てるのか?」
「おお!凄いのができてるぞ!」
来い来いと裏に通される。
「嬢ちゃんもあいつに仕事作ってくれたみたいでありがとうな、急にやる気見せてなぁ…あいつは見た目ばっかり気にしてろくなもん作れなかったが…今回のは俺も…」
嬉しそうに笑っていると
「ミヅキ!見たか俺が作った包丁!」
噂のチーノが駆け込んできた!
「あっチーノさん見たよ、商会の人達に評判よかったですね」
「そうなんだよ!マルコさんがきっと売れるって言ってくれて…」
チーノさんが嬉しそうに笑うと
「親父さんもやっと俺の物見て頷いてくれたんだ!」
チーノはそれが一番嬉しそうだった…
「良かったね…でもまだまだです!」
「えっ…」
「あれさー、持ち手のところがもう少し持ちやすくして欲しい、素材とか木にしたり気持ち細めて欲しいです」
「なるほど…」
チーノが真剣に頷きながら聞いている。
「あとは…果物ナイフをもう少し小さくあれじゃ大きすぎます」
「えっ…結構小さく作ったぞ」
チーノが言うと
「投げナイフぐらい小さい感じで作って下さい。あとはおっけーだったよ!」
「わかった…早速作ってみる!」
「ありがとうございます。出来たらまたリングス商会に持ってきて貰えますか?」
「わかった」
「多分その時にマルコさんから話もあると思うから頑張って下さいね!」
「話し?」
ミヅキはにっこりと笑うと手を振り裏に行ったベイカーの元に向かった。
「ベイカーさん、防具の具合はどうですか~?」
ミヅキが扉を開きながら声をかける。
中ではベイカーが新しい防具を身にまとっていた…
「どうだ?ミヅキ」
ベイカーが防具を見せると
「かっこいい!プルシアの青とバイコーンの黒がよく合ってる!」
「そ、そうか?」
「おじいさんセンスいいね!」
ミヅキが鍛冶屋のおじいさんを褒めて手を叩く!
「だろ!まだまだ若いもんには負けんぞ!」
ミヅキはベイカーの周りを回りながらじっくりと眺めると
「やっぱりプルシアの青って綺麗だね~」
「これならシルバにかじられても破けねぇな」
「だね!じゃあおじいさんいくらですか?」
「なんだ?子供のお前が払うのか?」
おじいさんがジロっとベイカーを睨むと
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