ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字の大きさ
227 / 675
10章

351.ピース視点2

しおりを挟む
彼らに王子だと言うことが知れると…今まで優しい顔をしていた男性の気配が変わった…

「証拠隠滅をしましょうか…」

その言葉は冗談とも本気とも取れた…それを助けてくれたのはミヅキだった。

何やら揉め出す一同に事情を聞いて愕然とする…

サウス国の兵士がミヅキを攫ってきたことを聞かされた…

しかも薬を作ってくれた薬師も同意ではなかった模様…信じられない気持ちでミヅキを見つめると…その手を掴む

心の底から申し訳ないと謝ると、ミヅキは笑って首を振る…

謝るべきは罪をおかした者だと…

これは国の問題なのに…しかし周りの人達はそれを許さないだろうと見ると…ミヅキの様子に仕方なさそうにミヅキを優しげに見つめていた。



ミヅキは謝る僕に気にするな言うだけでなく…僕の事を心配してくれる。

こんな子をなぜ兵士達は誘拐などしたんだろう…

とりあえず王宮に戻り皆の誤解を解かないと…でもここから離れ難いなぁ…

僕を普通の子供と扱ってくれるここが、凄く居心地がいい…

でも僕は王子だ…後ろ髪を引かれながら帰ることを決めると、ミヅキが寂しそうにとんでもない事を言う。

一緒にお風呂だと…

一緒にご飯だと…

僕はその誘惑に抗えなかった。

もう少し居ようかな…その気持ちを伝えるとミヅキが嬉しそうに喜んでくれる…やっぱりここは居心地がいいな

僕は笑ってミヅキの手を取り、お風呂に入るのを楽しみだと言うと…突然、殺気が飛んでくる…

後ろを見ると、冒険者の人が顔を引き攣らせながら壁に穴を開けていた…どうやらミヅキと一緒にお風呂に入るの事を嫌がっているようだ…

別に二人きりで入る訳でも無いのに…そんなに嫌なら湯浴み着でも着ればいいし…

でも…面白い反応だな…

少しからかいたいが、本当に命が危なそうだ…

そんなふうに笑っていると…綺麗な女性が部屋に入ってきた…聞いて驚く!彼女が薬師…

儚げな雰囲気のその女性が薬師?

彼女が心配そうに僕のそばに来ると熱を計るためにおでこに手を当てた…

一気に意識がおでこに集中する…少し冷たいその手は僕のおでこを気持ちよく冷やしてくれた…

女性はエヴァさんと言うらしい…ミヅキの視線が気になるが今は無視だ…

するとミヅキが彼女もお風呂に入ると言う…

この女性とお風呂…

それを想像するだけでただでさえ火照った頭は限界を超えた…。


落ち着くとみんなで風呂に入る…他の人と入るのは初めての体験でワクワクしていると…見たことも無い建物に案内された…

どうやら話の流れからミヅキが考えて商人が建てたらしい…異国の風呂とは変わっていたが悪くなかった…

広い風呂にみんなでくっ付き合いながら入っている

僕はリュカやテオと友達になり一緒にいた…

同世代の友達だ…リュカの遠慮ない態度もテオの関心無い感じもなんかくすぐったい

ミヅキと一緒にいたと思われる大きな従魔たちが風呂に入ると一気にお湯が流れてしまい、ベイカーさんが怒り出す…その様子をみんなで笑って見ていた。

壁の向こうのお風呂から女性達の声が聞こえると、大人達の会話が止まる…その様子にテオは苦笑していたが、リュカはよくわかってないみたいだ…

僕もエヴァさんの声が聞こえると恥ずかしくなり湯船に顔を沈めた。

あれ…ミヅキわざとやってないかな…

風呂から出ると女性陣たちが出てくるのを待つ

すると足が動かないミヅキが変わった杖をつきながら一人で出てきた…

初めてみる道具…起きてから初めてづくしだ…

しかし大人達の関心は別にあるようだ、誰がミヅキを抱き上げるかで争っていた…エヴァさんも心無しか参加したそうにしている

すると商人が急いで走ってきた、慌てた様子でミヅキの持っていた杖に注目している、それを作り売り出そうとしていた…確かに怪我をした者が一人で歩ける道具…

いいかもしれないなぁ…あれもウエスト国の物なのかと思っていると…ミヅキが考え作ったと言う…細かい説明を分かりやすく商人に説明している姿は…年下とは思えなかった…

確かこの風呂もミヅキの考えだと言っていたが…もしかして全てそうなのか?

その姿に驚いていると、ミヅキ達が僕がいた事に気がついた…すると今までの雰囲気が変わり、張り詰めたものになってしまった…

ミヅキも悲しそうに僕を見つめる…

理由を聞くと、どうやら自分が考えた事を知られたく無い様だ…確かに誘拐されたばかりできっと不安なのだろう

僕はミヅキの事を誰にも言わないと決めた…

だって…この関係を壊したくないからね…

それにミヅキの嬉しそうな顔を見たら…やっぱり助けたいと思ってしまった。

そして…その判断は正しかった…僕はこの時、命拾いをしたんだ。

彼らは生半可な気持ちでこの国に来たのではないと…

あの選択を後悔することはきっと無いだろう。
しおりを挟む
感想 6,829

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~

土偶の友
ファンタジー
 サクヤは目が覚めると森の中にいた。  しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。  虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。  歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。  それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。 9/28~10/6 までHOTランキング1位! 5/22に2巻が発売します! それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。

秋月一花
恋愛
「お前はいつものろまで、クズで、私の引き立て役なのよ、お姉様」  私を蔑む視線を向けて、双子の妹がそう言った。 「本当、お前と違ってジュリーは賢くて、裁縫も刺繍も天才的だよ」  愛しそうな表情を浮かべて、妹を抱きしめるお父様。 「――あなたは、この家に要らないのよ」  扇子で私の頬を叩くお母様。  ……そんなに私のことが嫌いなら、消えることを選びます。    消えた先で、私は『愛』を知ることが出来た。

異世界で幼女化したので養女になったり書記官になったりします

瀬尾優梨
ファンタジー
大学へ行く途中、うっかり穴に落ちたと思ったら、大自然のド真ん中に佇んでいた水瀬玲奈。 しかも、身体が小学生並みに縮んでしまっていた! 懐いてきた精霊たちの話によれば、 どうやら自分は異世界トリップをしたらしい。これからどうすれば……と途方に暮れる玲奈だったが、 ひょんなことから、とある子爵家に引き取られることに。養女としての生活を満喫しつつ、この世界について学ぶうち、 玲奈は国の機密情報を扱う重職、「書記官」の存在を知る。書記官になれば、地球に戻る方法が分かるかもしれない――。 そう考えた玲奈は、この世界で超難関と言われる試験に挑むが……!? 前向き女子のお仕事奮闘ファンタジー、開幕!

私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!

りーさん
ファンタジー
 ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。 でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。 こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね! のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。