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10章
340.ジャブ
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「あっすっかり忘れてたな」
アラン隊長があっけらかんとして答えると
「ミヅキさんと一緒にいた所を見ると、この街で知り合った子でしょうか?」
「ならあの教会の子供か?」
エヴァさんが近づくと
「この子も熱があるな…ミヅキと同じ王都熱のようだ…」
「なら薬を飲ませて一緒に寝かせておくか?」
アランが言うと
「この男をミヅキの隣に寝かせておくのか?」
ベイカーが顔を顰めるとミシェルが呆れる。
「まだ幼い子供よ!今からそんな心配してどうするのよ!」
「うっ…ならシルバ達頼むな…」
ベイカーがシルバを見ると、任せとけと言うように頷いた。
エヴァさんが子供に薬を飲ませると子供の様子も落ち着いてきた…子供も連れて皆でゾロゾロと王宮に向かっていると壊れた建物をベイカーが見つめて
「あーあ…建物がめちゃくちゃだな、シルバ達が屋根の上を走るから」
ベイカーがシルバを見ると
【ふざけるな!ベイカーとセバスが止めようと攻撃してきた時の弊害だろうが!】
シルバが、グルゥゥ…唸るが
「はは!もう何言ってるのかわからないからな!」
ベイカーが馬鹿にしたように笑うと
ザッ!
シルバが前脚を振り下ろし、ベイカーに斬撃を飛ばした。
「あぶね!」
ベイカーはスレスレで避けると後ろの建物が真っ二つに割れた…
「シルバ!てめぇ今の本気じゃねぇか!」
【チッ…上手く避けやがったか】
シルバがプイっと横を向くと
「舐めた態度とってくれるじゃねぇか…一度はへりくだった癖によぉ~」
【なんだと…あれは仕方なくだ!ミヅキが緊急事態だったからだ!】
「グウルルル…」
ゴンッ!
怒っているシルバとベイカーが頭をぶつけ合い睨み合うと
「上等だ!表へ出ろ!」
【もう外だが?頭まで脳筋の奴はこれだから…】
シルバがフンッと鼻で笑うと
「今、絶対馬鹿にしたな…」
ベイカーが剣を取り出した!
その様子に…
「コジロー!ベイカーさんとシルバ様が!」
ムサシさんがオロオロと慌てていると
「よく会話も出来ないのにあそこまで相手の言ってることが理解できますね?」
コジローがベイカーの理解力に関心すると
「いいの止めなくて?シルバ様怒ってるわよ…」
ユキさんも心配そうに見ていると
「いつもの事ですから大丈夫ですよ」
コジローが答えると無視して歩きだした。
「シルバ様と喧嘩するなんてよくできるな…」
ムサシとユキが唖然としていると、
「あっ…でも周りに迷惑がかかるかもな」
コジローが立ち止まり、止めに行こうとすると…
「コジローさん大丈夫ですよ」
セバスさんがにっこりと笑ってそれを止める。
「しかし…いいんですか?」
「ええ…ベイカーさん、シルバさん周りの迷惑になりますからね…喧嘩するならあちらでやって下さいね」
セバスが微笑み、方角を示すとベイカーが指さした先を見てニヤッと笑う…
「そうだな…よし、シルバあっちで勝負つけようぜ!」
ベイカーが笑って方向を指し示すと
【ああ…いいだろう】
シルバも口角を上げてニヤリと頷く…その様子に
「おっ!じゃあ俺も二人を止めるために参加しようかな」
アランが自分もと手を上げると…
「あら!ずるい私も行きたいわ」
ミシェル隊長が口を尖らすと
「なら俺がその子預かりますよ」
デボットがミシェル隊長から子供を預かると…
「ミシェル隊長!私も参加していいですか?」
イチカが志願すると
「あっ!俺も行きたい!建物壊すの…ふぅぐぅ…」
リュカが喋っているとテオが口をふさぐ。
「バカなのか…俺達はシルバさんとベイカーさんがミヅキが見つからない事に腹を立てちょっと大袈裟に喧嘩しているのを止めに行くんだよ、その過程で建物が壊れてしまうんだ」
「あっ!そうだな、いやぁつい」
リュカが頭をかいて笑う。
「じゃあ皆さん気をつけて暴れて来て下さいね…二度と喧嘩を売ろうなんて思わない程度に…」
セバスが声をかけると…
「ああ」
【任せろ】
ベイカーは拳を突き出した。
ベイカーとシルバが王宮の方に駆け出して行き、しばらくすると…
ドッガーン!!!
爆音が聞こえてきた。
「おお!始まったな!さぁお前らあいつらを止めるぞ!」
アランが掛け声をかけると
「おお!」
「はい!」
「任せて~」
嬉嬉として部隊兵達と参加希望者がアランに続いて走り出した!
「あれ?テオは行かないのか?」
残っているテオにデボットが声をかける。
「うん…あっちも参加したいけど…まだミヅキの事も心配だしね」
テオが笑うと
「そうだな…今度こそ目を離さないようにしないとな」
建物が崩れ落ちる音やシルバの唸り声を聞きながら、セバス達はウエスト国の馬車に向かって歩き出した。
ミヅキをソファに寝かせるとそばにシンクとコハクとプルシアがミヅキを囲むように寄り添う…男の子は奥のソファに連れていき寝かせてると入り口が騒がしくなった。
「ミヅキが見つかったと聞いたが!」
ギルバートとディムロス、警護に付いていたユリウスとシリウスが慌てて駆け付けてきた。
中に入りミヅキの寝ている姿を見ると…ホッと顔を緩めるが…
「寝ているが、大丈夫なんだろうな?」
セバスを見ると
「ええ…熱が出たのでアルフノーヴァさんから預かっていた薬を飲ませました。今は熱も引いたのでこれで後遺症も無くなっているといいのですが…」
「後遺症?それってどういう事ですか!」
ユリウスが声を荒らげると
「病気の後遺症で足が動かなくなったと言っていたんですよ…きっと早く薬を飲ませていれば避けられたことだろうにな…」
デボットが寝ているミヅキの髪をそっと撫でると
「それは起きてみないと分からないのか?」
「そうですね…」
ギルバートとディムロスが険しい顔をすると…
「全く…未来の俺の娘になんて事をしてくれるんだ…」
「全く…俺の孫になんて事をしてくれたんだ…」
同時に言葉を発してお互い顔を見合わせる。
「ちょっと待って下さい…未来の娘ってどういう事ですか?」
セバスが聞き逃せずにギルバート王を見ると…
「そうだ!ギル!お前んところのやつに大事な孫はやれんぞ!」
ディムロスも納得いかないでいる。
「あっ、いや…そうなったらいいなってだけだから気にするな…」
ギルバートが言葉を濁すと…
「大丈夫ですよ、全然相手にされてませんから」
シリウスが後ろから苦笑して口を挟むと、ギルバートがガクッと肩を落としため息をついた…。
ミヅキを馬車に寝かせておいて、ギルバートは見つかった事を知らせにレミオロン王の元に向かおうと思っていたが…
「さっきから鳴り響いてるこの爆撃音はなんなんだ?ベイカーやアラン達も居ないが…」
ギルバートが嫌な予感に外を見ると王宮の方で砂埃が舞っていた…
「ああ…シルバさんとベイカーさんが喧嘩をしまして…アラン達がそれを止めようとしてるんですよ」
セバスがなんて事は無いと落ち着いていると
「な、何してる早く止めないと!」
ギルバートが慌てて止めてくるようにユリウス達を見る。
セバスは向かおうとするユリウス達に…
「ああ、大丈夫ですよ。頃合を見て止めにいきますから気になさらずに」
なんかおかしいぞ…とギルバートがセバスを睨むと
「お前たち…わざとか」
「「えっ?」」
ユリウス達が驚きセバスを見る
「ふふふ、彼らには誰を敵にまわしたのかよくわからせないといけませんからね…」
セバスが愉快そうに笑った。
「そうか…ならもう少し休んでから戻るとしよう」
ギルバートも愉快そう微笑むと
「ではお茶でも入れましょうか?」
シリウスが微笑むと皆にお茶を入れてきた…破壊音を聞きながらギルバート達はのんびりとお茶を楽しんでいた。
アラン隊長があっけらかんとして答えると
「ミヅキさんと一緒にいた所を見ると、この街で知り合った子でしょうか?」
「ならあの教会の子供か?」
エヴァさんが近づくと
「この子も熱があるな…ミヅキと同じ王都熱のようだ…」
「なら薬を飲ませて一緒に寝かせておくか?」
アランが言うと
「この男をミヅキの隣に寝かせておくのか?」
ベイカーが顔を顰めるとミシェルが呆れる。
「まだ幼い子供よ!今からそんな心配してどうするのよ!」
「うっ…ならシルバ達頼むな…」
ベイカーがシルバを見ると、任せとけと言うように頷いた。
エヴァさんが子供に薬を飲ませると子供の様子も落ち着いてきた…子供も連れて皆でゾロゾロと王宮に向かっていると壊れた建物をベイカーが見つめて
「あーあ…建物がめちゃくちゃだな、シルバ達が屋根の上を走るから」
ベイカーがシルバを見ると
【ふざけるな!ベイカーとセバスが止めようと攻撃してきた時の弊害だろうが!】
シルバが、グルゥゥ…唸るが
「はは!もう何言ってるのかわからないからな!」
ベイカーが馬鹿にしたように笑うと
ザッ!
シルバが前脚を振り下ろし、ベイカーに斬撃を飛ばした。
「あぶね!」
ベイカーはスレスレで避けると後ろの建物が真っ二つに割れた…
「シルバ!てめぇ今の本気じゃねぇか!」
【チッ…上手く避けやがったか】
シルバがプイっと横を向くと
「舐めた態度とってくれるじゃねぇか…一度はへりくだった癖によぉ~」
【なんだと…あれは仕方なくだ!ミヅキが緊急事態だったからだ!】
「グウルルル…」
ゴンッ!
怒っているシルバとベイカーが頭をぶつけ合い睨み合うと
「上等だ!表へ出ろ!」
【もう外だが?頭まで脳筋の奴はこれだから…】
シルバがフンッと鼻で笑うと
「今、絶対馬鹿にしたな…」
ベイカーが剣を取り出した!
その様子に…
「コジロー!ベイカーさんとシルバ様が!」
ムサシさんがオロオロと慌てていると
「よく会話も出来ないのにあそこまで相手の言ってることが理解できますね?」
コジローがベイカーの理解力に関心すると
「いいの止めなくて?シルバ様怒ってるわよ…」
ユキさんも心配そうに見ていると
「いつもの事ですから大丈夫ですよ」
コジローが答えると無視して歩きだした。
「シルバ様と喧嘩するなんてよくできるな…」
ムサシとユキが唖然としていると、
「あっ…でも周りに迷惑がかかるかもな」
コジローが立ち止まり、止めに行こうとすると…
「コジローさん大丈夫ですよ」
セバスさんがにっこりと笑ってそれを止める。
「しかし…いいんですか?」
「ええ…ベイカーさん、シルバさん周りの迷惑になりますからね…喧嘩するならあちらでやって下さいね」
セバスが微笑み、方角を示すとベイカーが指さした先を見てニヤッと笑う…
「そうだな…よし、シルバあっちで勝負つけようぜ!」
ベイカーが笑って方向を指し示すと
【ああ…いいだろう】
シルバも口角を上げてニヤリと頷く…その様子に
「おっ!じゃあ俺も二人を止めるために参加しようかな」
アランが自分もと手を上げると…
「あら!ずるい私も行きたいわ」
ミシェル隊長が口を尖らすと
「なら俺がその子預かりますよ」
デボットがミシェル隊長から子供を預かると…
「ミシェル隊長!私も参加していいですか?」
イチカが志願すると
「あっ!俺も行きたい!建物壊すの…ふぅぐぅ…」
リュカが喋っているとテオが口をふさぐ。
「バカなのか…俺達はシルバさんとベイカーさんがミヅキが見つからない事に腹を立てちょっと大袈裟に喧嘩しているのを止めに行くんだよ、その過程で建物が壊れてしまうんだ」
「あっ!そうだな、いやぁつい」
リュカが頭をかいて笑う。
「じゃあ皆さん気をつけて暴れて来て下さいね…二度と喧嘩を売ろうなんて思わない程度に…」
セバスが声をかけると…
「ああ」
【任せろ】
ベイカーは拳を突き出した。
ベイカーとシルバが王宮の方に駆け出して行き、しばらくすると…
ドッガーン!!!
爆音が聞こえてきた。
「おお!始まったな!さぁお前らあいつらを止めるぞ!」
アランが掛け声をかけると
「おお!」
「はい!」
「任せて~」
嬉嬉として部隊兵達と参加希望者がアランに続いて走り出した!
「あれ?テオは行かないのか?」
残っているテオにデボットが声をかける。
「うん…あっちも参加したいけど…まだミヅキの事も心配だしね」
テオが笑うと
「そうだな…今度こそ目を離さないようにしないとな」
建物が崩れ落ちる音やシルバの唸り声を聞きながら、セバス達はウエスト国の馬車に向かって歩き出した。
ミヅキをソファに寝かせるとそばにシンクとコハクとプルシアがミヅキを囲むように寄り添う…男の子は奥のソファに連れていき寝かせてると入り口が騒がしくなった。
「ミヅキが見つかったと聞いたが!」
ギルバートとディムロス、警護に付いていたユリウスとシリウスが慌てて駆け付けてきた。
中に入りミヅキの寝ている姿を見ると…ホッと顔を緩めるが…
「寝ているが、大丈夫なんだろうな?」
セバスを見ると
「ええ…熱が出たのでアルフノーヴァさんから預かっていた薬を飲ませました。今は熱も引いたのでこれで後遺症も無くなっているといいのですが…」
「後遺症?それってどういう事ですか!」
ユリウスが声を荒らげると
「病気の後遺症で足が動かなくなったと言っていたんですよ…きっと早く薬を飲ませていれば避けられたことだろうにな…」
デボットが寝ているミヅキの髪をそっと撫でると
「それは起きてみないと分からないのか?」
「そうですね…」
ギルバートとディムロスが険しい顔をすると…
「全く…未来の俺の娘になんて事をしてくれるんだ…」
「全く…俺の孫になんて事をしてくれたんだ…」
同時に言葉を発してお互い顔を見合わせる。
「ちょっと待って下さい…未来の娘ってどういう事ですか?」
セバスが聞き逃せずにギルバート王を見ると…
「そうだ!ギル!お前んところのやつに大事な孫はやれんぞ!」
ディムロスも納得いかないでいる。
「あっ、いや…そうなったらいいなってだけだから気にするな…」
ギルバートが言葉を濁すと…
「大丈夫ですよ、全然相手にされてませんから」
シリウスが後ろから苦笑して口を挟むと、ギルバートがガクッと肩を落としため息をついた…。
ミヅキを馬車に寝かせておいて、ギルバートは見つかった事を知らせにレミオロン王の元に向かおうと思っていたが…
「さっきから鳴り響いてるこの爆撃音はなんなんだ?ベイカーやアラン達も居ないが…」
ギルバートが嫌な予感に外を見ると王宮の方で砂埃が舞っていた…
「ああ…シルバさんとベイカーさんが喧嘩をしまして…アラン達がそれを止めようとしてるんですよ」
セバスがなんて事は無いと落ち着いていると
「な、何してる早く止めないと!」
ギルバートが慌てて止めてくるようにユリウス達を見る。
セバスは向かおうとするユリウス達に…
「ああ、大丈夫ですよ。頃合を見て止めにいきますから気になさらずに」
なんかおかしいぞ…とギルバートがセバスを睨むと
「お前たち…わざとか」
「「えっ?」」
ユリウス達が驚きセバスを見る
「ふふふ、彼らには誰を敵にまわしたのかよくわからせないといけませんからね…」
セバスが愉快そうに笑った。
「そうか…ならもう少し休んでから戻るとしよう」
ギルバートも愉快そう微笑むと
「ではお茶でも入れましょうか?」
シリウスが微笑むと皆にお茶を入れてきた…破壊音を聞きながらギルバート達はのんびりとお茶を楽しんでいた。
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