216 / 687
7章
328.胸騒ぎ
しおりを挟む
サウス国の王と大臣達が集まっていると…クラウス隊長が現れた。
「ウエスト国の王がもうすぐそこまで来てるとは、本当ですか?」
クラウス隊長か珍しく慌てている
「ああ…先程伝令が来た。途中の町に立ち寄ったと…」
「どの町ですか?」
「リバーサウスの町だそうだ」
「もうそんな近くに!?あと二日もすれば着くじゃ無いですか!」
「そうだな…思ったより早かったな」
「やはり…何かおかしい…」
クラウス隊長が呟くと…
「我らも急いで迎える準備をしなければ…」
大臣達が話し合いをする為に部屋を出ていった。
「王…飛竜部隊は?」
「彼らは半数を薬の材料集めに出てもらったが?何か問題でも?」
「…いえ…彼らには早く帰ってきて欲しいですね」
「まぁ…そうだな、一刻も早く薬を作ってもらいたいからな…」
(もちろんそっちもだが…それよりも今は王都の警備をもっと厳重にしておきたい…)
クラウス隊長は王に挨拶をすると…兵士達の訓練場へと向かった。
クラウス隊長が来ると副隊長が声をかけて来た
「どうしたんですか?そんな顔して」
副隊長が明るく声をかけると
「ウエスト国がもうリバーサウスまで来ているそうだ…」
「はっ?」
副隊長のビートが驚きクラウスの顔を見るが冗談を言っている顔では無かった。
「だって…ウエスト国の国王が訪問されると連絡が来きたのは…数日前ですよ…」
「ああ…」
「それって書状を送って直ぐに出ても…おかしくないですか?飛竜で移動する我々でもそんなに早く着けるか…」
ビートも不穏な空気を感じ取る…
「内容はあの海の国についてだ…あそこでのいざこざが関わっているのかもしれない…」
「それって、エヴァさんのことですか?」
「その可能性もある…もう少しいてもらわないと…今は彼女だけが頼りなんだ…」
申し訳なさそうに言うと
「そうですね…しかし…ウエスト国に直に抗議され…エヴァさんも帰りたいと言われれば我々は何も出来ませんよ」
「エヴァさんは…彼らが向かっている事に気がついていないと思うのだが…しかし話し合いが拗れるような事があれば…その為にも警備を強化しなければ」
「しかし…今は飛竜部隊も半分出払っていますよ」
「そうなんだ…とりあえず彼らが直ぐにでも帰ってきてくれることを願うよ…」
クラウス隊長は他の隊長達にも強化及び警戒するように通達に向かった。
その頃薬草採取に向かっていた、飛竜部隊の隊長のルディは…
「どうしてなんだ…ここにも無い」
先程から高い山を回っているが、お目当ての薬草が全然生えていなかった…
「病気といい、せっかく見つかった治療に必要な材料といい…なんでこうも不幸が続くんだ…」
副隊長が悔しそうにすると…
「嘆いても仕方ない、もう少し回ってとりあえず手に入れた物を持ち帰ろう」
「「「「はい」」」」
飛竜部隊は次の山へと向かって飛び立って行ったがやはりそちらでも薬草をあまり手に入れることは叶わなかった。
一日中かけ少量の薬草を手に王都に戻って来ると…
「これだけか…」
薬草を受け取ったクラーク先生が難色を示す
「すみません…いくつかの山を回りましたが…飛竜達も飛びすぎ疲れてしまい…今回はやむなく引き返してきました…」
ルディ隊長が申し訳なさそうにすると
「いえ…すみませんでした、ルディさん達は仕事を全うしただけなのに、これは私が薬師の元へ届けます皆さんは休んで下さい」
クラーク先生は薬草を手にエヴァさんの元に向かった。
エディ隊長は部下に声をかける
「飛竜達を従舎へ連れて行って休ませてやりなさい」
部下達がいなくなるとクラウス隊長がエディ隊長の元にやってきた。
「おかえり、薬草あまり無かったそうですね」
残念そうに話しかけると
「ええ…貴重な薬草だとは聞いていましたが…あんなにも無い物とは…飛竜を休ませたらまた遠くに向かって見ます」
「休ませる?」
クラウスが顔を顰めると
「思いのほか色々と連れ回してしまい、しばらくは休ませてやらないといけない状態ですね…」
「そうか…せっかく戻ってきてくれたと思ったが、戦力外とは…」
クラウスの顔にも難色が現れる…エディが理由を聞くと…
「ウエスト国が…」
「そうなんです…なのでもしもの時に飛竜部隊を頼りにしていたのですが…」
「到着されるのはもう少しさきなんですね…なら飛べるくらいには回復できるとは思いますが…戦力になるかどうか…」
エディ隊長が答えると
「いえ…まだそうなるとは限りませんが、一応警戒だけはよろしくお願いします」
エディは頷いた。
クラーク先生がエヴァさんの部屋へと向かっていると
「クラーク」
後ろから声をかけられ振り返ると
「レミオロン王!」
クラークが驚き足を止めた。
「それはあの薬草か?」
レミオロン王がクラークの手元を見る
「はい、先程飛竜部隊が帰って参りましたが…手に入ったのはこれだけでした…」
「そうか…それをエヴァさんに届けるのか?」
「はい」
「私が持っていこう」
レミオロンが手を差し出す…
「えっ…王自らですか?」
クラークが驚いていると
「ああ…ちょうど様子を見ようと向かっている所だった、彼女とももう少し話したいとも思っていたしな」
「わかりました」
クラークは薬草を王に手渡すと、後ろから付いて行った…
部屋をノックするが…相変わらず返事が無い…レミオロンがクラークを見ると
「気がついていないのでしょう…入っても大丈夫だと思います」
クラークが扉を開けるとレミオロンが中へと入る、みるとエヴァさんが窓際に座り外を眺めぼーっとしていた。
「エヴァさん…」
クラークが声をかけると
「ああ…先生」
エヴァさんが顔を向けた…
「おっ…そちらは…確か国王様、これは失礼致しました」
エヴァは立ち上がると頭を下げた。
「いや、頭を上げて下さい。エヴァさんに頭を下げなければいけないのはこちらです…」
王が近づくとエヴァさんが困ったように笑った…
「……、こちらの薬草を…」
「ああ、ありがとうございます」
エヴァは受け取ると失礼しますと机に向かった…
「少し彼女と話がしたい…二人にしてくれ」
レミオロンはクラーク先生と従者に声をかけると、二人を残して皆出ていった。
エヴァは手を止めると王に向き合う
「話とはなんですか?」
「あっ、いえ…作業しながらで大丈夫です…」
レミオロンが言うとエヴァは薬を作りながら話を聞き出した。
「初めての謁見では薬師としか説明が無かったが…エヴァさんは望んでここに来ていただいたのかな?」
「…そうですね…一応自分から来ると言いましたよ。まぁ今の国状況を見ると確かに大変そうですからね…」
「そうか…なら良かったが…」
「なぜそんなか事を?」
エヴァさんがチラッと王を見ると
「先程の顔…とても寂しそうでしたから…そんな顔をさせてまで連れてきてしまったのかと…」
「まぁ…多少強引でしたけどね私もこの国に居る身としては致し方ないのかと…」
「そう言って頂けると助かります…もし…良ければこのまま国にいていただいても我々は歓迎致しますが…」
「…それは遠慮します。私は行かなければ行けない所がありますので…」
「そうですか…でも我々はいつでも歓迎致します。それだけは覚えておいて下さい」
「…ありがとう…でもその前に薬を完成させないといけませんね」
エヴァがハハと笑うと
「しかし…材料が足りませんね…」
「…そうだね…こればかりは」
(ミヅキが居たら…生やしてくれそうだな…)
エヴァがふとミヅキを思い出し顔を綻ばせると…
「おや?何か?」
レミオロンがエヴァの表情が柔らかくなった事に気がついた。
「あっ…いえ…ちょっとある人の事を思い出してね、彼女ならこんな時も笑って解決するんだろうなと…」
「そんな頼もしい方がいるんですか?是非とも紹介して頂きたいですな!」
「駄目だ」
エヴァさんがハッキリと断ると
「えっ…」
「あっすまない、彼女は駄目なんです…」
エヴァさんはそれ以上は何も言わずに話すのをやめた。
レミオロンもこれ以上は聞くのは得策ではないと思い…挨拶をして部屋を出ていった。
(エヴァさんのあの顔は…何か隠しているようだか無理に聞くわけにも…)
レミオロンは上手くいかない状況にため息をついた…。
「ウエスト国の王がもうすぐそこまで来てるとは、本当ですか?」
クラウス隊長か珍しく慌てている
「ああ…先程伝令が来た。途中の町に立ち寄ったと…」
「どの町ですか?」
「リバーサウスの町だそうだ」
「もうそんな近くに!?あと二日もすれば着くじゃ無いですか!」
「そうだな…思ったより早かったな」
「やはり…何かおかしい…」
クラウス隊長が呟くと…
「我らも急いで迎える準備をしなければ…」
大臣達が話し合いをする為に部屋を出ていった。
「王…飛竜部隊は?」
「彼らは半数を薬の材料集めに出てもらったが?何か問題でも?」
「…いえ…彼らには早く帰ってきて欲しいですね」
「まぁ…そうだな、一刻も早く薬を作ってもらいたいからな…」
(もちろんそっちもだが…それよりも今は王都の警備をもっと厳重にしておきたい…)
クラウス隊長は王に挨拶をすると…兵士達の訓練場へと向かった。
クラウス隊長が来ると副隊長が声をかけて来た
「どうしたんですか?そんな顔して」
副隊長が明るく声をかけると
「ウエスト国がもうリバーサウスまで来ているそうだ…」
「はっ?」
副隊長のビートが驚きクラウスの顔を見るが冗談を言っている顔では無かった。
「だって…ウエスト国の国王が訪問されると連絡が来きたのは…数日前ですよ…」
「ああ…」
「それって書状を送って直ぐに出ても…おかしくないですか?飛竜で移動する我々でもそんなに早く着けるか…」
ビートも不穏な空気を感じ取る…
「内容はあの海の国についてだ…あそこでのいざこざが関わっているのかもしれない…」
「それって、エヴァさんのことですか?」
「その可能性もある…もう少しいてもらわないと…今は彼女だけが頼りなんだ…」
申し訳なさそうに言うと
「そうですね…しかし…ウエスト国に直に抗議され…エヴァさんも帰りたいと言われれば我々は何も出来ませんよ」
「エヴァさんは…彼らが向かっている事に気がついていないと思うのだが…しかし話し合いが拗れるような事があれば…その為にも警備を強化しなければ」
「しかし…今は飛竜部隊も半分出払っていますよ」
「そうなんだ…とりあえず彼らが直ぐにでも帰ってきてくれることを願うよ…」
クラウス隊長は他の隊長達にも強化及び警戒するように通達に向かった。
その頃薬草採取に向かっていた、飛竜部隊の隊長のルディは…
「どうしてなんだ…ここにも無い」
先程から高い山を回っているが、お目当ての薬草が全然生えていなかった…
「病気といい、せっかく見つかった治療に必要な材料といい…なんでこうも不幸が続くんだ…」
副隊長が悔しそうにすると…
「嘆いても仕方ない、もう少し回ってとりあえず手に入れた物を持ち帰ろう」
「「「「はい」」」」
飛竜部隊は次の山へと向かって飛び立って行ったがやはりそちらでも薬草をあまり手に入れることは叶わなかった。
一日中かけ少量の薬草を手に王都に戻って来ると…
「これだけか…」
薬草を受け取ったクラーク先生が難色を示す
「すみません…いくつかの山を回りましたが…飛竜達も飛びすぎ疲れてしまい…今回はやむなく引き返してきました…」
ルディ隊長が申し訳なさそうにすると
「いえ…すみませんでした、ルディさん達は仕事を全うしただけなのに、これは私が薬師の元へ届けます皆さんは休んで下さい」
クラーク先生は薬草を手にエヴァさんの元に向かった。
エディ隊長は部下に声をかける
「飛竜達を従舎へ連れて行って休ませてやりなさい」
部下達がいなくなるとクラウス隊長がエディ隊長の元にやってきた。
「おかえり、薬草あまり無かったそうですね」
残念そうに話しかけると
「ええ…貴重な薬草だとは聞いていましたが…あんなにも無い物とは…飛竜を休ませたらまた遠くに向かって見ます」
「休ませる?」
クラウスが顔を顰めると
「思いのほか色々と連れ回してしまい、しばらくは休ませてやらないといけない状態ですね…」
「そうか…せっかく戻ってきてくれたと思ったが、戦力外とは…」
クラウスの顔にも難色が現れる…エディが理由を聞くと…
「ウエスト国が…」
「そうなんです…なのでもしもの時に飛竜部隊を頼りにしていたのですが…」
「到着されるのはもう少しさきなんですね…なら飛べるくらいには回復できるとは思いますが…戦力になるかどうか…」
エディ隊長が答えると
「いえ…まだそうなるとは限りませんが、一応警戒だけはよろしくお願いします」
エディは頷いた。
クラーク先生がエヴァさんの部屋へと向かっていると
「クラーク」
後ろから声をかけられ振り返ると
「レミオロン王!」
クラークが驚き足を止めた。
「それはあの薬草か?」
レミオロン王がクラークの手元を見る
「はい、先程飛竜部隊が帰って参りましたが…手に入ったのはこれだけでした…」
「そうか…それをエヴァさんに届けるのか?」
「はい」
「私が持っていこう」
レミオロンが手を差し出す…
「えっ…王自らですか?」
クラークが驚いていると
「ああ…ちょうど様子を見ようと向かっている所だった、彼女とももう少し話したいとも思っていたしな」
「わかりました」
クラークは薬草を王に手渡すと、後ろから付いて行った…
部屋をノックするが…相変わらず返事が無い…レミオロンがクラークを見ると
「気がついていないのでしょう…入っても大丈夫だと思います」
クラークが扉を開けるとレミオロンが中へと入る、みるとエヴァさんが窓際に座り外を眺めぼーっとしていた。
「エヴァさん…」
クラークが声をかけると
「ああ…先生」
エヴァさんが顔を向けた…
「おっ…そちらは…確か国王様、これは失礼致しました」
エヴァは立ち上がると頭を下げた。
「いや、頭を上げて下さい。エヴァさんに頭を下げなければいけないのはこちらです…」
王が近づくとエヴァさんが困ったように笑った…
「……、こちらの薬草を…」
「ああ、ありがとうございます」
エヴァは受け取ると失礼しますと机に向かった…
「少し彼女と話がしたい…二人にしてくれ」
レミオロンはクラーク先生と従者に声をかけると、二人を残して皆出ていった。
エヴァは手を止めると王に向き合う
「話とはなんですか?」
「あっ、いえ…作業しながらで大丈夫です…」
レミオロンが言うとエヴァは薬を作りながら話を聞き出した。
「初めての謁見では薬師としか説明が無かったが…エヴァさんは望んでここに来ていただいたのかな?」
「…そうですね…一応自分から来ると言いましたよ。まぁ今の国状況を見ると確かに大変そうですからね…」
「そうか…なら良かったが…」
「なぜそんなか事を?」
エヴァさんがチラッと王を見ると
「先程の顔…とても寂しそうでしたから…そんな顔をさせてまで連れてきてしまったのかと…」
「まぁ…多少強引でしたけどね私もこの国に居る身としては致し方ないのかと…」
「そう言って頂けると助かります…もし…良ければこのまま国にいていただいても我々は歓迎致しますが…」
「…それは遠慮します。私は行かなければ行けない所がありますので…」
「そうですか…でも我々はいつでも歓迎致します。それだけは覚えておいて下さい」
「…ありがとう…でもその前に薬を完成させないといけませんね」
エヴァがハハと笑うと
「しかし…材料が足りませんね…」
「…そうだね…こればかりは」
(ミヅキが居たら…生やしてくれそうだな…)
エヴァがふとミヅキを思い出し顔を綻ばせると…
「おや?何か?」
レミオロンがエヴァの表情が柔らかくなった事に気がついた。
「あっ…いえ…ちょっとある人の事を思い出してね、彼女ならこんな時も笑って解決するんだろうなと…」
「そんな頼もしい方がいるんですか?是非とも紹介して頂きたいですな!」
「駄目だ」
エヴァさんがハッキリと断ると
「えっ…」
「あっすまない、彼女は駄目なんです…」
エヴァさんはそれ以上は何も言わずに話すのをやめた。
レミオロンもこれ以上は聞くのは得策ではないと思い…挨拶をして部屋を出ていった。
(エヴァさんのあの顔は…何か隠しているようだか無理に聞くわけにも…)
レミオロンは上手くいかない状況にため息をついた…。
258
お気に入りに追加
22,870
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい
三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです
無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す!
無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
天才になるはずだった幼女は最強パパに溺愛される
雪野ゆきの
ファンタジー
記憶を失った少女は森に倒れていたところをを拾われ、特殊部隊の隊長ブレイクの娘になった。
スペックは高いけどポンコツ気味の幼女と、娘を溺愛するチートパパの話。
※誤字報告、感想などありがとうございます!
書籍はレジーナブックス様より2021年12月1日に発売されました!
電子書籍も出ました。
文庫版が2024年7月5日に発売されました!
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。