【Ｒ18】【完結】いじめられている子がいたので魔族の国に連れてって幸せにしてあげたいと思います

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「なんなの…あいつ…」

ルルが苦しそうに転げ回る妹達を見つめると…

「ちょっと！どうにかなんないの！私達この店の売上トップなのよ！」

ルルが店長に掴みかかると…

「知るか！この店のトップごときがなんだってんだ！俺は関係ないね！死ぬならお前らだけで死ね！」

店長がルルを蹴飛ばすと…

「うっ…」

腹を抑えて疼くまる。

「ファイ様！申し訳ございません！こいつらはどうぞ好きにしてください！」

店長が揉み手をしてファイに近づくと…

「巫山戯んなよ…てめぇの教育はどうなってるんだよ！お前がちゃんと指導しないからこうなったんだろうが！」

ファイは店長のこめかみを掴むと自分よりも大きな店長を持ち上げた…。

「あばぁばばば…」

店長は白目を向いて泡を吹きながら気を失うと…

「きたねぇなぁ…」

ファイは店長をほおり投げた。

細い体で軽々と自分よりも大きな店長を投げる姿に、ルルはようやく相手の力の差に気がついた…

「も、申し訳ありませんでした！二度と…歯向かいません！どうか…どうか…」

ルルは人の目も自分が汚れる事も構わずに地面に頭を擦りつけ土下座を繰り返す。

ファイはルルの頭を踏みつけると…

「わかってねぇなぁ…僕が何に怒ってるのか…」

「ぶっふっ…」

頭を踏まれて地面に顔がめり込む…息が出来ずにもがくがビクとも動かない…

ファイの怒りは収まらず…

「僕が怒ってるのはリリアナへの態度なんだよ！よくも僕のリリアナを傷つけてくれたなぁ…これでリリアナが魔族の国を嫌いにでもなったらどうしてくれるんだ！」

ファイがさらに顔を踏みつけると…もがいていた手が動かなくなる…

「チッ！」

ファイはルルの髪を掴むと地面から引っ張り上げる…

その顔は潰れ鼻や口からは血が流れていた。

ファイは魔法で冷たい水をぶっかけると…

「ぶっはっ！」

ルルが気がついた…ファイを見ると…

「ヒイィィイ～しゅみません！しゅみません！しゅみません！」

歯は折れ息をすると空気漏れの音がしていた…。

「ファイ…そのくらいでいいんじゃないか」

ガルムが声をかけると…

「ふん…いい気味だ！もっとやれ！」

シシオは逆に煽っていると…

「リリアナ！」

シュカの声が聞こえた…

「おい！ファイ！リリアナがこっちに来るぞ！」

ガルムが焦ってファイに声をかけると…

「不味い！こんな所リリアナに見せられるか！」

ファイは女達を拾うと店の奥に投げつける！

シシオは店長を蹴って押し込むと…

リリアナが心配そうに小走りにこちらに向かって来る所だった…。