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ハクが食堂の扉を開くと…赤鬼が気が付き厨房から出てくる。
「ハク様!何か御用で?」
赤鬼が近づくと…後ろにいるリリアナに気がついた…
「あっ!お前は!」
「赤鬼さんおはようございます!」
リリアナがハク様の後ろから挨拶をすると…
「こむす…いやお嬢さん今日はハク様と一緒ですか?」
「なんだ?シュカはこいつの事を知っているのか?」
ハクが赤鬼ことシュカに聞くと…
「昨日、ブラッド様と来ましたので…その際に丁重にもてなすようにと…」
「そうか…その命令は撤回する。今日からこの食堂で働かせるんだ」
「えっ?ここでですか?」
「そうだ、お前の部下として扱っていい…しかし他の奴らに人間とバレないようにするんだ」
「あっ…だから角が?」
「ああ…ルシファー様の魔法だからバレることはないと思うが気をつけろよ、この事を知ってるのはお前達食堂の者と俺と黒いやつだけだからな…」
「は、はい…」
「ではお前、シュカの言うことを聞いて大人しくここで働いていろ…何かあれば私かファイを呼ぶんだ」
「はい。ハク様ありがとうございました!迷惑かけないように頑張ります!」
「ふん…」
ハクは振り返ることなく食堂を出ていった…ファイが最後にリリアナを見ると、小さく手を振ってくれた…
「ふー…」
シュカがハクとファイが出ていくとため息をつく…
「全く厄介なのを置いていってくれる…」
シュカはリリアナを見ると…
「お前…飯は作れるのか?」
「はい!料理は得意です!シュカさんよろしくお願いします」
リリアナが頭を下げると…
「…先ずは掃除からだ…来い」
シュカはリリアナを連れて食堂の厨房へと入って行った…
厨房には他に三人の魔族がいた、三人はシュカが連れてきたリリアナに気がつくと…
「げっ!」
「お前は!」
「昨日の?」
三人はリリアナの周りをキョロキョロと見回すと…
「あれ?ブラッド様は?」
「今日はいませんよ、私リリアナと申します。今日からここで働く事になりました!よろしくお願いします」
リリアナが三人に挨拶をすると…
「マジですか?赤鬼の旦那…」
犬顔の魔族がシュカを見ると…
「さっきハク様から言われた…」
「なんで!人間が!」
猿顔の魔族が気に入らないと足を踏み鳴らす…
「食ったら…駄目だよな…」
背中に鳥の羽を生やした魔族が、舌なめずりをすると…二人に頭を叩かれる。
「お前は昨日ので懲りてないのか!こいつに手を出したら…俺達がブラッド様に殺されるぞ!」
「えっ?ブラッドはそんな酷い事しませんよ、でも…食べられちゃうのは困るなぁ…ブラッド達に借りたお金を返して無いから…」
「何?お前ブラッド様から金を借りてるのか?」
「そうなんです…それを返さないといけないので…ここで働かせて頂けると嬉しいです…よろしくお願いします!」
三人は顔を見合わせると
「なるほど…だからか…」
犬顔の魔族がうんうんと頷くと…
「なんだ?何がわかったんだ?」
「ブラッド様の昨日の態度だよ!こいつが死ぬと金が戻ってこないだろ?だからこいつを傷つけるのを怒ってたんだよ」
「なるほど!」
「そうか!」
二人が納得すると…
「なら…金を返し終えれば…」
猿顔の魔族がニタッと笑うと
「後は好きにしていいと…」
鳥の魔族がペロッと舌なめずりをする。
シュカはため息をつくと…
「とりあえず今日からお前達の後輩になる、面倒を見てやって仕事を教えるんだぞ!あとこいつが人間なのは俺達だけの秘密だ!絶対他の奴らにバレないようにしろよ!」
「「「へい!」」」
三人は笑いながら返事をした。
「ハク様!何か御用で?」
赤鬼が近づくと…後ろにいるリリアナに気がついた…
「あっ!お前は!」
「赤鬼さんおはようございます!」
リリアナがハク様の後ろから挨拶をすると…
「こむす…いやお嬢さん今日はハク様と一緒ですか?」
「なんだ?シュカはこいつの事を知っているのか?」
ハクが赤鬼ことシュカに聞くと…
「昨日、ブラッド様と来ましたので…その際に丁重にもてなすようにと…」
「そうか…その命令は撤回する。今日からこの食堂で働かせるんだ」
「えっ?ここでですか?」
「そうだ、お前の部下として扱っていい…しかし他の奴らに人間とバレないようにするんだ」
「あっ…だから角が?」
「ああ…ルシファー様の魔法だからバレることはないと思うが気をつけろよ、この事を知ってるのはお前達食堂の者と俺と黒いやつだけだからな…」
「は、はい…」
「ではお前、シュカの言うことを聞いて大人しくここで働いていろ…何かあれば私かファイを呼ぶんだ」
「はい。ハク様ありがとうございました!迷惑かけないように頑張ります!」
「ふん…」
ハクは振り返ることなく食堂を出ていった…ファイが最後にリリアナを見ると、小さく手を振ってくれた…
「ふー…」
シュカがハクとファイが出ていくとため息をつく…
「全く厄介なのを置いていってくれる…」
シュカはリリアナを見ると…
「お前…飯は作れるのか?」
「はい!料理は得意です!シュカさんよろしくお願いします」
リリアナが頭を下げると…
「…先ずは掃除からだ…来い」
シュカはリリアナを連れて食堂の厨房へと入って行った…
厨房には他に三人の魔族がいた、三人はシュカが連れてきたリリアナに気がつくと…
「げっ!」
「お前は!」
「昨日の?」
三人はリリアナの周りをキョロキョロと見回すと…
「あれ?ブラッド様は?」
「今日はいませんよ、私リリアナと申します。今日からここで働く事になりました!よろしくお願いします」
リリアナが三人に挨拶をすると…
「マジですか?赤鬼の旦那…」
犬顔の魔族がシュカを見ると…
「さっきハク様から言われた…」
「なんで!人間が!」
猿顔の魔族が気に入らないと足を踏み鳴らす…
「食ったら…駄目だよな…」
背中に鳥の羽を生やした魔族が、舌なめずりをすると…二人に頭を叩かれる。
「お前は昨日ので懲りてないのか!こいつに手を出したら…俺達がブラッド様に殺されるぞ!」
「えっ?ブラッドはそんな酷い事しませんよ、でも…食べられちゃうのは困るなぁ…ブラッド達に借りたお金を返して無いから…」
「何?お前ブラッド様から金を借りてるのか?」
「そうなんです…それを返さないといけないので…ここで働かせて頂けると嬉しいです…よろしくお願いします!」
三人は顔を見合わせると
「なるほど…だからか…」
犬顔の魔族がうんうんと頷くと…
「なんだ?何がわかったんだ?」
「ブラッド様の昨日の態度だよ!こいつが死ぬと金が戻ってこないだろ?だからこいつを傷つけるのを怒ってたんだよ」
「なるほど!」
「そうか!」
二人が納得すると…
「なら…金を返し終えれば…」
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「後は好きにしていいと…」
鳥の魔族がペロッと舌なめずりをする。
シュカはため息をつくと…
「とりあえず今日からお前達の後輩になる、面倒を見てやって仕事を教えるんだぞ!あとこいつが人間なのは俺達だけの秘密だ!絶対他の奴らにバレないようにしろよ!」
「「「へい!」」」
三人は笑いながら返事をした。
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