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「素晴らしい料理ですね!」
ルシファーが料理を絶賛しながら美味しそうに食べている!
「こんな美味しい料理、初めて食べました…是非とも作った方を呼んで頂きたい」
「えっ?」
ビーズが顔を顰めると…
「素晴らしい料理のお礼が言いたいのです」
「…これは…私が作りましたの…」
「お母様!」
「ずるい!ルシファー様私も手伝いましたのよ!」
モスがここぞとばかりにアピールすると…
「素晴らしい…こんなに美しい方達が…料理も作れるとは…」
ルシファーが驚くと、ビーズ達は笑っている。
「これは…どのように作ったのですか?是非とも教えて頂きたいです」
「「「えっ?」」」
「このパイのミルヒィーユはどうやって作るのですか?」
「こ、これは…モスが作ったのよね?」
ビーズがモスを見ると…
「い、いえ…これはビルデよね?」
「わ、私?えっっと…これは…リリ…」
「ビルデ!」
ビーズが急に大きな声を出す。
「あっ…すみません…はしたない所を…」
「…いえ…私の方こそ失礼しました…あまりにも美味しくて…あなた達の料理も素晴らしいが…どうしてもこの料理を作った人に会いたいんだ…どうか連れてきてくれないかな?」
ビーズの手を取るとゆっくりと手の甲を親指で撫でる…
じっと目を見つめると…
「わ、わかりました…」
ふらっと立ち上がり部屋を出ていった…
「お母様…リリアナを連れて来るのかしら…」
「嫌だわ…お母様ったら何を考えてるの…」
娘達はボソボソと話していると…
「それにしても…お母様も美しいが…あなた達もとてもお綺麗ですね」
ルシファーが二人を見つめてニッコリと笑う。
「きっと…お声がもうかかっているのでしょう?」
「「いえ!」」
「確かにたまに声はかけられますが!ルシファー様に比べたら月とスッポン!いつでも切り捨てますわ!」
「そんなに相手いないくせに!私はルシファー様しか見ていません!そんな人いた事もありませんわ!」
「それは…嬉しいです」
ルシファーが笑っているのを二人は母親の事もリリアナの事も忘れてうっとりとしていた…。
ガッチャン!
リリアナの部屋の扉が開くと…ビーズが入ってくる…
「リリアナ…お客様が料理の事を聞きたいそうよ…支度をしなさい」
「えっ…支度?」
「これを着なさい!」
そう言って投げたのは汚い男性物の服だった…
「髪も切りなさい!短く、お前は男としてお客様の前に出るのよ!」
「男…」
「早くなさい!」
リリアナは言われるがまま…男の服に着替えると…
「あとは髪の毛ね…」
ビーズはリリアナの髪を掴むと雑にどんどん切っていく…
「あっ…」
リリアナは自分の髪を切られていくのを愕然と見ていた…。
「まぁ…この位でいいかしら…」
ざっくばらんに切られた髪が床に広がっている…
(リリアナの髪が…)
(あのふわふわでいい匂いがする髪が…)
二匹が唖然と見つめるその先には目に光を無くしたリリアナが立っていた…。
(リリアナ…)
「さあ行くわよ!いい!余計な事は何も喋らないのよ!もし…喋ったりでもしたら…この近くにいる動物達を殺すからね…」
「えっ…」
「知らないとでも思ったの?あなたがいつも餌をやってる汚い獣達の事よ!」
「そ、そんな…」
「嫌なら変な事はしないで頂戴ね!」
「わかりました!何も言いませんから!」
リリアナの様子に満足そうに頷くとリリアナを連れてルシファーの元に向う。
「お待たせ致しました…ルシファー様この者が今日料理を手伝った者ですの…ただこのように身なりも汚くて…直ぐに引っ込めますから」
そう言ってリリアナをシッシッと奥にやろうとすると…
「ちょっとお話を聞かせてもらえないかな?」
ルシファーがビーズに声をかける。
「見たところ…男性のようだね、別に話を聞いても構わないだろ?」
リリアナの事を女性と認識されていないことにホッとしたビーズは渋々了承する…。
ルシファーはニッコリと笑うと…目の前で怯えている男の子に声をかけた…。
ルシファーが料理を絶賛しながら美味しそうに食べている!
「こんな美味しい料理、初めて食べました…是非とも作った方を呼んで頂きたい」
「えっ?」
ビーズが顔を顰めると…
「素晴らしい料理のお礼が言いたいのです」
「…これは…私が作りましたの…」
「お母様!」
「ずるい!ルシファー様私も手伝いましたのよ!」
モスがここぞとばかりにアピールすると…
「素晴らしい…こんなに美しい方達が…料理も作れるとは…」
ルシファーが驚くと、ビーズ達は笑っている。
「これは…どのように作ったのですか?是非とも教えて頂きたいです」
「「「えっ?」」」
「このパイのミルヒィーユはどうやって作るのですか?」
「こ、これは…モスが作ったのよね?」
ビーズがモスを見ると…
「い、いえ…これはビルデよね?」
「わ、私?えっっと…これは…リリ…」
「ビルデ!」
ビーズが急に大きな声を出す。
「あっ…すみません…はしたない所を…」
「…いえ…私の方こそ失礼しました…あまりにも美味しくて…あなた達の料理も素晴らしいが…どうしてもこの料理を作った人に会いたいんだ…どうか連れてきてくれないかな?」
ビーズの手を取るとゆっくりと手の甲を親指で撫でる…
じっと目を見つめると…
「わ、わかりました…」
ふらっと立ち上がり部屋を出ていった…
「お母様…リリアナを連れて来るのかしら…」
「嫌だわ…お母様ったら何を考えてるの…」
娘達はボソボソと話していると…
「それにしても…お母様も美しいが…あなた達もとてもお綺麗ですね」
ルシファーが二人を見つめてニッコリと笑う。
「きっと…お声がもうかかっているのでしょう?」
「「いえ!」」
「確かにたまに声はかけられますが!ルシファー様に比べたら月とスッポン!いつでも切り捨てますわ!」
「そんなに相手いないくせに!私はルシファー様しか見ていません!そんな人いた事もありませんわ!」
「それは…嬉しいです」
ルシファーが笑っているのを二人は母親の事もリリアナの事も忘れてうっとりとしていた…。
ガッチャン!
リリアナの部屋の扉が開くと…ビーズが入ってくる…
「リリアナ…お客様が料理の事を聞きたいそうよ…支度をしなさい」
「えっ…支度?」
「これを着なさい!」
そう言って投げたのは汚い男性物の服だった…
「髪も切りなさい!短く、お前は男としてお客様の前に出るのよ!」
「男…」
「早くなさい!」
リリアナは言われるがまま…男の服に着替えると…
「あとは髪の毛ね…」
ビーズはリリアナの髪を掴むと雑にどんどん切っていく…
「あっ…」
リリアナは自分の髪を切られていくのを愕然と見ていた…。
「まぁ…この位でいいかしら…」
ざっくばらんに切られた髪が床に広がっている…
(リリアナの髪が…)
(あのふわふわでいい匂いがする髪が…)
二匹が唖然と見つめるその先には目に光を無くしたリリアナが立っていた…。
(リリアナ…)
「さあ行くわよ!いい!余計な事は何も喋らないのよ!もし…喋ったりでもしたら…この近くにいる動物達を殺すからね…」
「えっ…」
「知らないとでも思ったの?あなたがいつも餌をやってる汚い獣達の事よ!」
「そ、そんな…」
「嫌なら変な事はしないで頂戴ね!」
「わかりました!何も言いませんから!」
リリアナの様子に満足そうに頷くとリリアナを連れてルシファーの元に向う。
「お待たせ致しました…ルシファー様この者が今日料理を手伝った者ですの…ただこのように身なりも汚くて…直ぐに引っ込めますから」
そう言ってリリアナをシッシッと奥にやろうとすると…
「ちょっとお話を聞かせてもらえないかな?」
ルシファーがビーズに声をかける。
「見たところ…男性のようだね、別に話を聞いても構わないだろ?」
リリアナの事を女性と認識されていないことにホッとしたビーズは渋々了承する…。
ルシファーはニッコリと笑うと…目の前で怯えている男の子に声をかけた…。
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