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「あら、充くん?」
藤野さんは扉を開けると俺の顔を見て驚いたあと笑ってくれた。
「こんにちは、突然すみません。以前お世話になったお礼をしてなかったので…これを」
俺は屋敷で作ってきたおはぎを藤野さんに差し出した。
「何かしら?開けてもいい?」
俺は頷くと包まれた風呂敷を開いて中身を確認する。
初めて作ったので形は少し歪だが中々美味しく出来たと思う。
ゼンさんや寅吉さんは美味いと喜んでくれていた。
「まぁおはぎ!私大好きなのありがとう。これって手作りよね?充くんが作ったの?」
「は、はい。お口に合えばいいのですが…」
「嬉しいわ」
「「にゃーん」」
するとふく達が美味しいよと言うように鳴き出した。
その声に藤野さんが視線を下に向ける。
「あらあら、この子達があの時の子かしら。元気でいい子そうな子達ね」
藤野さんはしゃがむと優しくふくとまるのあごを撫でた。
二人は嫌がることなく藤野さんに撫でられている。
神社の彩花の時とは偉い違いだった。
「こいつらが大人しく撫でられてるなんて珍しいな」
少し驚いていると藤野さんは立ち上がって少し寄って行かないかと充達を中へと通した。
充も藤野さんに話があったから少しだけとお邪魔する事にした。
「せっかくだから充くんのおはぎを出してもいいかしら?」
「も、もちろんです」
人の家などあまり来ないから緊張して正座をして待っていると藤野さんがおはぎをお皿に入れて湯気のたつお茶を入れて戻ってきた。
「はい、どうぞ。猫ちゃん達はぬるめのミルクね」
お揃いのお皿に少しミルクを入れてきてくれてふく達の前に置いた。
「ありがとうございます」
ふく達は出されてすぐにミルクに飛びついた。
ぴちゃぴちゃと音を立てて美味しそうにミルクを飲んでいる。
藤野さんはその姿をみて嬉しそうに微笑んでいた。
「美味しそうに飲むわね、あっそうだ確かおやつもあったのよ…あげても大丈夫かしら?」
藤野さんに確認されて俺は大丈夫と頷いた。
「でも頂いちゃっていいんですか?」
そういうと藤野さんの手が止まり寂しそうな顔をする。
「ええ、もう必要無いものだから…よかったら貰っててくれる?」
「いえ、そんな訳にはいきまけん」
俺が断ると藤野さんは笑って説明してくれる。
「もう私は猫ちゃんは飼えないから…持っててもしてる事になっちゃうから貰ってくれると助かるわ」
「そんな、飼えばいいじゃないですか!藤野さん猫好きですよね?ふく達に接してる姿を見ればわかります!」
藤野さんは困った様に笑ってふくたちを撫でた。
「そうね、大好きだからこそ飼えないのよ…無責任な事はしたくないからね」
「それって…藤野さんが面倒をみれなくなるかもしれないからって事ですか?」
藤野さんはコクっと頷いた。
「なら俺がその後の面倒を見るって言うのはどうですか?」
「え?」
藤野さんはびっくりした顔で俺を見つめる。
ふくとまるはそんな俺達にお構い無しにミルクをぴちゃぴちゃと舐めていた。
藤野さんは扉を開けると俺の顔を見て驚いたあと笑ってくれた。
「こんにちは、突然すみません。以前お世話になったお礼をしてなかったので…これを」
俺は屋敷で作ってきたおはぎを藤野さんに差し出した。
「何かしら?開けてもいい?」
俺は頷くと包まれた風呂敷を開いて中身を確認する。
初めて作ったので形は少し歪だが中々美味しく出来たと思う。
ゼンさんや寅吉さんは美味いと喜んでくれていた。
「まぁおはぎ!私大好きなのありがとう。これって手作りよね?充くんが作ったの?」
「は、はい。お口に合えばいいのですが…」
「嬉しいわ」
「「にゃーん」」
するとふく達が美味しいよと言うように鳴き出した。
その声に藤野さんが視線を下に向ける。
「あらあら、この子達があの時の子かしら。元気でいい子そうな子達ね」
藤野さんはしゃがむと優しくふくとまるのあごを撫でた。
二人は嫌がることなく藤野さんに撫でられている。
神社の彩花の時とは偉い違いだった。
「こいつらが大人しく撫でられてるなんて珍しいな」
少し驚いていると藤野さんは立ち上がって少し寄って行かないかと充達を中へと通した。
充も藤野さんに話があったから少しだけとお邪魔する事にした。
「せっかくだから充くんのおはぎを出してもいいかしら?」
「も、もちろんです」
人の家などあまり来ないから緊張して正座をして待っていると藤野さんがおはぎをお皿に入れて湯気のたつお茶を入れて戻ってきた。
「はい、どうぞ。猫ちゃん達はぬるめのミルクね」
お揃いのお皿に少しミルクを入れてきてくれてふく達の前に置いた。
「ありがとうございます」
ふく達は出されてすぐにミルクに飛びついた。
ぴちゃぴちゃと音を立てて美味しそうにミルクを飲んでいる。
藤野さんはその姿をみて嬉しそうに微笑んでいた。
「美味しそうに飲むわね、あっそうだ確かおやつもあったのよ…あげても大丈夫かしら?」
藤野さんに確認されて俺は大丈夫と頷いた。
「でも頂いちゃっていいんですか?」
そういうと藤野さんの手が止まり寂しそうな顔をする。
「ええ、もう必要無いものだから…よかったら貰っててくれる?」
「いえ、そんな訳にはいきまけん」
俺が断ると藤野さんは笑って説明してくれる。
「もう私は猫ちゃんは飼えないから…持っててもしてる事になっちゃうから貰ってくれると助かるわ」
「そんな、飼えばいいじゃないですか!藤野さん猫好きですよね?ふく達に接してる姿を見ればわかります!」
藤野さんは困った様に笑ってふくたちを撫でた。
「そうね、大好きだからこそ飼えないのよ…無責任な事はしたくないからね」
「それって…藤野さんが面倒をみれなくなるかもしれないからって事ですか?」
藤野さんはコクっと頷いた。
「なら俺がその後の面倒を見るって言うのはどうですか?」
「え?」
藤野さんはびっくりした顔で俺を見つめる。
ふくとまるはそんな俺達にお構い無しにミルクをぴちゃぴちゃと舐めていた。
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