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男達が異臭騒ぎに集まっている隙に女達は協力し合って一人の拘束を解き、仲間を解放して見張り役の男達を集団で襲いかかった。

力は女の方が強く難なく男達を退ける。

武器を取り上げて男達の衣服を剥ぎ取って村の外に追い出した。

「た、助かった…」

男達を残らず村の外に追い出して女達は息をつく。

「よかった、皆無事のようだな」

エミリアが村の女達に声をかけるが数人は顔を逸らした…

どうも男達の手によって何かされた者もいたようだ。

「これも全てあのケント達のせいだ…皆であいつを捕まえよう!」

エミリアがそう言うか誰も賛同しない。

「みんなどうした?」

「もうあの男達に関わるのはやめましょう、どこにいるのかもわからないしまた男達が来たらどうするんですか?」

「あいつらならしばらくは来ないだろう、武器も服も奪い取った、数人は捕虜で捕まえてある。あんな奴らに何もできまい」

エミリアは心配ないと笑っている。

「そう思ってて私達は襲われたんですよ!」

一人の女は泣きながら体を震わせている。

「もう嫌です…飴もチョコも忘れます…」

「私も…」

女達は顔を下に向けて肩を落とした…

自分達の欲求の代償が大きすぎたと感じていた。

「何を言ってる!あいつらを捕まえればチョコも美味い飴も全て手に入る!もう二度と逃がさないように今度は足の健を切って置けばいい」

「そんな事言ってケントが死んだら元も子もないです。見つかる保証もないしその間にまた襲われたらどうするんですか?」

「一人や二人襲われたっていいだろうが!」

エミリアは思わず本音をぶちまけた。

「あっ…こ、これは…違うんだ!」

「よくわかりました…もうあなたにはついていけないって事が…」

「私もです」

襲われた女は泣き出し、そのまわりには励ますようにエミリア以外の女達が集まっていた。

そしてエミリアを睨みつける。

「私達は今を持ってあなたを長とは認めない、この村から出てって下さい」

「ふざけないで!誰が今まであなた達を支えてまとめてあげていたと思ってるの!」

「それには感謝するがもうついていけない、だいたいあなたがケントを飼い殺しのようにするようにしたからこんな事になったんだ。ケントはここを襲ってきた男達とは違っていたのに」

「もう何も言っても遅すぎる…さぁみんなエミリアを村の外に追い出すんだ」

「ま、まて!」

慌てるエミリアは女達は無言で外に投げ飛ばす。

「クッ…」

臀を打って蹲っていると周りからゴソゴソと音がした…エミリアは音のする方を見るとそこには獲物を見つめる男達が周りを取り囲んでいた…

「ひっ…」

エミリアは声を出す暇もなく攫われていった。
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