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「みんなお待たせ!弟のセイジを連れてきたぞ!」
車で連れられて30分程の距離の現場に付くとさっそく現場で紹介をされた。
カメラマンに数人の男達、映像器具と思われる物に囲まれた大きなベッドが生々しく見えてゴクリと唾を飲んだ。
「は、初めまして。セイジです…」
恐る恐る返事を返すと…
「待ってたよ!セイジくん!今日は本当にありがとう!」
「いやぁ~監督こんなに 早く代役連れてきてさすがっすね!よかった~借りた部屋とか女優さんの金が無駄にならなくって!」
「本当だよ!次からあの男優絶対に使わねぇ~」
みんながウンウンと盛り上がり頷きあっている。
「じゃあセイジさっそく服脱いで体洗ってこい、なるべく毛も剃れよ」
「え…ね、ねぇ兄貴ちょっと…」
俺は兄貴を端に引き寄せるとそっと耳打ちする。
「俺ってチョイ役って言ったよね!なんか他に男優っぽい人いないんだけど…俺ってなんの役なの…」
嫌な予感がするので早めに答えを聞きたかった。
「そりゃもちろん主役の女優さんの相手役だぞ」
「はぁ!!聞いてないぞ!ちょろっとだけって言っただろ!」
「あのなぁ、みんな見るのは女優さんの体に胸に尻にイッてる顔なの、誰も相手の男なんて観ちゃいないよ。お前だってそうだろ?」
「た、確かにそうだけど…」
「タダで綺麗な女優さんに入れられるんだぞ~感謝して欲しいくらいだ」
「兄貴…俺…童貞って知ってるよな…」
俺は誰にも聞こえないように耳打ちする。
「えっ!?お前まだだったの!?確か…そろそろ三十だよな?」
兄貴が信じられないものを見るように自分の弟を上から下まで眺めた。
「昨日で三十になった…」
「えっ!?あっ!そっか~いや!おめでとう!ならこれは俺からの誕生日プレゼントだ!プロに童貞貰ってもらえ!」
兄貴は良かったなと俺の背中をドンドンと叩く…
全然良くない…プロに俺の初めて捧げるの?
やっぱり断ろう!
俺は兄貴に謝って断ろうと決めて顔をあげた。
「よかった!よかった!」
「本当ですよ!」
「弟くんに感謝だな!後で美味いもん奢ってやって下さいよ!」
そこは断れる雰囲気ではなくなっていた…俺は肩を落としてとぼとぼとシャワー室へと向かうしかなかった。
車で連れられて30分程の距離の現場に付くとさっそく現場で紹介をされた。
カメラマンに数人の男達、映像器具と思われる物に囲まれた大きなベッドが生々しく見えてゴクリと唾を飲んだ。
「は、初めまして。セイジです…」
恐る恐る返事を返すと…
「待ってたよ!セイジくん!今日は本当にありがとう!」
「いやぁ~監督こんなに 早く代役連れてきてさすがっすね!よかった~借りた部屋とか女優さんの金が無駄にならなくって!」
「本当だよ!次からあの男優絶対に使わねぇ~」
みんながウンウンと盛り上がり頷きあっている。
「じゃあセイジさっそく服脱いで体洗ってこい、なるべく毛も剃れよ」
「え…ね、ねぇ兄貴ちょっと…」
俺は兄貴を端に引き寄せるとそっと耳打ちする。
「俺ってチョイ役って言ったよね!なんか他に男優っぽい人いないんだけど…俺ってなんの役なの…」
嫌な予感がするので早めに答えを聞きたかった。
「そりゃもちろん主役の女優さんの相手役だぞ」
「はぁ!!聞いてないぞ!ちょろっとだけって言っただろ!」
「あのなぁ、みんな見るのは女優さんの体に胸に尻にイッてる顔なの、誰も相手の男なんて観ちゃいないよ。お前だってそうだろ?」
「た、確かにそうだけど…」
「タダで綺麗な女優さんに入れられるんだぞ~感謝して欲しいくらいだ」
「兄貴…俺…童貞って知ってるよな…」
俺は誰にも聞こえないように耳打ちする。
「えっ!?お前まだだったの!?確か…そろそろ三十だよな?」
兄貴が信じられないものを見るように自分の弟を上から下まで眺めた。
「昨日で三十になった…」
「えっ!?あっ!そっか~いや!おめでとう!ならこれは俺からの誕生日プレゼントだ!プロに童貞貰ってもらえ!」
兄貴は良かったなと俺の背中をドンドンと叩く…
全然良くない…プロに俺の初めて捧げるの?
やっぱり断ろう!
俺は兄貴に謝って断ろうと決めて顔をあげた。
「よかった!よかった!」
「本当ですよ!」
「弟くんに感謝だな!後で美味いもん奢ってやって下さいよ!」
そこは断れる雰囲気ではなくなっていた…俺は肩を落としてとぼとぼとシャワー室へと向かうしかなかった。
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