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ダイエット

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メリルが目覚めた日からメリルによるダイエット期間が始まった。

朝は適度な運動、と言っても朝の散歩をする。
ディーンがどうしても付き合いたいと言うので一緒に屋敷の周りを何度も歩くが広いので一周するだけでも10分かかった。

「ふー!朝から運動すると気持ちいいわね!」

今まで運動と言う運動はしてこなかったので少し動くだけで最初は息が上がっていたが歩ける距離が伸びてくると嬉しくなり日に日に歩くスピードも上がっていた。

朝の散歩が終わるとジョルノが朝食を用意してくれている。

これはジョルノと話し合って二人で考案したレシピだった。

一つはスープ、本当はスムージーにしたかったがミキサーも無いので断念した。

野菜をたっぷりと使って煮込んで具沢山のスープにしてもらう。

毎日食材を変えれば飽きもこない。

甘い物は控えるようにしていたが…

「やっぱり甘い物食べたい…」

いきなり全てを変えるのは難しかった。

「お姉様、そんなに我慢しないでドーナツを一つくらいなら大丈夫じゃないですか?」

ディーンが心配してドーナツを持ってきてくれた。

「だ、だめよ!今ここで諦めたらずっと今日はいいかって諦めちゃうの!今が正念場なのよ」

メリルはドーナツを見ないように目を瞑った。

「でも…お姉様の我慢する姿は見てて辛いです。僕はお姉様がどんな姿でも好きですよ」

「ディーン…ありがとう。でもね太っているとそれだけ病気になりやすかったり寿命が縮んだりするのよ。これは私の為でもあるの、だから協力してくれると嬉しいな」

「病気…寿命!」

ディーンはその言葉に目を見開いた!

「まぁすぐにって訳じゃないけど…」

メリルはあまりに驚いているディーンに追加で話そうとするがもう耳には届いて無かった。

「それを早く言って下さい!お姉様の食事は今日から僕が管理します」

「え?で、でも…」

「管理します!」

「は、はい!お願いします…」

「甘い物はしばらくは禁止で量も徐々に少なくするように言っておきますね!他に何かあればすぐに言って下さい」

「は、はい…あっ、もう少し体重が減ったら運動も増やそうかな…って」

「わかりました。僕が全て付き合いますから安心して下さい」

ディーンはドーナツをすぐに下げてくれとメイドさんに渡すとジョルノさんに用があるとその場を足早に去っていった。

「ディーンもダイエットに興味あったのかな…」

メリルは太らないデザートがあるのを教えてあげようと考えていた。



「おはようございます!お姉様散歩に行きますよ!」

「お、おはようディーン。今日は元気ね」

メリルは起きて準備を初めているとディーンが元気よく部屋にきた。

「僕もお姉様の運動の付き合いをします。一人より二人の方が楽しいし長く続きますよね」

ディーンに笑顔を向けられてメリルは確かにと笑い返した。

「ありがとう、ディーンがいてくれると私も嬉しい。よろしくね」

「はい!」

なんだかディーンが明るくなった気がしてメリルも嬉しくなった。
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