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二人で食べると美味しい!

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「んー!美味しい!ほら、ディーンも食べて食べて!」

メリルに勧められディーンも美味しそうなサンドイッチにかぶりつく。

「お、おいしい」

あまりの美味しさに目を向いた。

「でしよー?」

メリルは自分が作ったかのように胸を張る。

「僕、こんなにおいしいものを食べたのは初めてです」

ディーンは大事に大事にサンドイッチを平らげた。

自分よりも早く食べ終わったディーンを見つめてメリルは自分のサンドイッチを見つめる。

「ディーンはもういいの?」

「はい、大丈夫です」

でもまだ食べたそうに見えた。

メリルは自分のサンドイッチを半分にわけるとディーンに渡す。

「良かったら半分食べない?」

「でも…メリル…お姉様の分ですから」

「私なんかディーンの見てたらお腹いっぱいになってきたの、良かったら食べて」

「ありがとうございます」

ディーンはそれならとサンドイッチを受け取った。

二人で仲良くサンドイッチをほうばる、なんだかいつもよりも美味しく感じていた。

「美味しいね」

「はい、おいしいです」

二人で顔を合わせて笑いあった。

「仲の良いお二人にこれは私からのプレゼントです」

微笑ましく見ていたジョルノが小さなマフィンを二つ持ってきた。

「今夜のご夕食のデザートですが…内緒ですよ」

「ジョルノさん、ありがとう!」

「ありがとうございます」

二人はそれも美味しいと平らげた。


それからディーンはメリルに屋敷の中を組まなく案内される。

お気に入りのおやつを食べる場所にお気に入りの木の実が生えてる場所。

お腹が空いた時のおやつの隠し場所に連れてくとここは内緒よ!とディーンに約束させる。

ディーンはどの場所も楽しくついて行った。

「はぁ!疲れた…」

屋敷を一周して帰ってきてメリルはソファーに倒れ込んだ。

「ディーンもおいで」

隣をポンポンと叩いてディーンを座らせる。

「本当に広い御屋敷ですね…」

「これからはディーンの家でもあるのよ」

「自分の部屋があるなんて…申し訳ないです」

「あら、なら私と同じ部屋で寝る?」

「い、いえ!そういう事じゃなくて…」

ディーンは慌てて首を振った。

「ふふ、でもいつでも部屋に来ていいよ…」

「ありがとうございます…」

二人でくっついて座っているとお互いの体温が心地いい。

二人は歩き疲れたのもあり、いつの間にか眠ってしまっていた。



そんな二人を探しにきた両親は…

「あらあら…」

「なんてことだ…」

ソファーで頭をくっつけて眠る二人を見つけた。

「どうしよう…天使がいる」

デービスは口を教えて眠る二人を凝視した。

「本当に可愛いわ、もう仲良くなったみたいで良かった」

手を繋いで眠る二人にそっとひざ掛けをかけてやる。

「さすが我が子だ、もう弟を可愛がってくれている」

デービスは眠るメリルの前髪を優しく触った。

「ディーンの心の傷が少しでも癒されてくれるといいですね」

二人は手を絡めて二人のそばの椅子に腰掛けると二人が起きるまでその様子を眺めていた。
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