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「メリル、お茶会はどうでした?」
メリルは大満足で屋敷に帰ってくるなり父と母に笑顔で出迎えられた。
「すっごく楽しかった!」
二人に抱きついて満面の笑みを見せる。
「そうか、そうか」
お父様は少し悲しそうに目尻を下げてメリルを抱きしめた。
「あっ!そうだ私ジョルノさんに話があるの!」
メリルはそう言うと厨房に向かって走り出した!
そんなメリルを父と母は微笑ましそうに見つめる。
「よかった、メリルのお茶会が上手くいって」
「そうだな、これで陛下に返事が出来るな…」
寂しそうに答えると母が父に寄り添う。
「仕方ありません。これもメリルの幸せの為ですよ」
「わかっているが寂しいものだ…」
父はうっすらと浮かぶ涙を拭った。
そんな親の思いには気が付かずメリルはジョルノさんの元に向かうとサンドイッチを作ってもらう。
「お嬢様、お茶会で美味しいもの食べてきたんじゃないんですかー?」
「そうなんだけど食べてたらやっぱりジョルノのサンドイッチが食べたくなったの。私すっごく好きなんだもん」
だめ?とジョルノを見つめるとブンブンと首を振る。
「嬉しいです!お嬢様の為ならなんでも作りますよ。今日は具材を多めに挟んでおきますね」
ジョルノさんは嬉しそうに何段もサンドイッチを重ねるとスボっ!と半分に切った。
「やった!ジョルノさん大好き!」
メリルはもう目の前のサンドイッチに夢中だった。
数日後、メリルはおやつの時間にお父様に呼び出される。
「メリル、大事な話がある。ここに座ってくれ」
「はい?」
メリルは並んで座るお父様とお母様の前に腰掛けた。
「メリル、弟は欲しくないか?」
「え?」
メリルは一瞬なんの事かわからなかった…
「弟?…ほ、欲しいです」
「実はこの度我が家に弟が来ることになった」
「えー!ど、何処ですか!?お母様!」
お母様のお腹を見るが膨らんでいる様子はない。
さすがのメリルもそのくらいわかってる。
「事情である子を引き取ることになったんだ。メリルはお姉さんになる、仲良くしてあげられるかな?」
「も、もちろんです!私のお気に入りのサンドイッチもちゃんとあげられます!」
「それはよかった」
お父様が合図をすると従者が隣の部屋にいた義弟を連れてくる。
パァァ!
メリルは瞳を輝かせた。
メリルの半分程しかない義弟はオドオドと怯えながらそばにやってきてペコッと頭を下げた。
「ディーンです…」
小さな声で名前を言った、前髪が長く瞳と顔が半分程しか出てないから表情が読めないが緊張しているのが伝わった。
「ディーンね!私は姉のメリルよ!よろしくね」
メリルはお構えなしにヅカヅカと近づくに寄った。
ビクッ!
ディーンはメリルに怯えて従者の後ろに隠れてしまう。
そんなディーンの手をメリルはギュッと握りしめた。
優しく掴むと外へと引っ張る!
「お父様!ディーンに屋敷を案内してきます!」
「え?え?」
ディーンは戸惑い助けを求めるように周りを見渡すが誰もが微笑んで二人を見送っていた。
メリルは大満足で屋敷に帰ってくるなり父と母に笑顔で出迎えられた。
「すっごく楽しかった!」
二人に抱きついて満面の笑みを見せる。
「そうか、そうか」
お父様は少し悲しそうに目尻を下げてメリルを抱きしめた。
「あっ!そうだ私ジョルノさんに話があるの!」
メリルはそう言うと厨房に向かって走り出した!
そんなメリルを父と母は微笑ましそうに見つめる。
「よかった、メリルのお茶会が上手くいって」
「そうだな、これで陛下に返事が出来るな…」
寂しそうに答えると母が父に寄り添う。
「仕方ありません。これもメリルの幸せの為ですよ」
「わかっているが寂しいものだ…」
父はうっすらと浮かぶ涙を拭った。
そんな親の思いには気が付かずメリルはジョルノさんの元に向かうとサンドイッチを作ってもらう。
「お嬢様、お茶会で美味しいもの食べてきたんじゃないんですかー?」
「そうなんだけど食べてたらやっぱりジョルノのサンドイッチが食べたくなったの。私すっごく好きなんだもん」
だめ?とジョルノを見つめるとブンブンと首を振る。
「嬉しいです!お嬢様の為ならなんでも作りますよ。今日は具材を多めに挟んでおきますね」
ジョルノさんは嬉しそうに何段もサンドイッチを重ねるとスボっ!と半分に切った。
「やった!ジョルノさん大好き!」
メリルはもう目の前のサンドイッチに夢中だった。
数日後、メリルはおやつの時間にお父様に呼び出される。
「メリル、大事な話がある。ここに座ってくれ」
「はい?」
メリルは並んで座るお父様とお母様の前に腰掛けた。
「メリル、弟は欲しくないか?」
「え?」
メリルは一瞬なんの事かわからなかった…
「弟?…ほ、欲しいです」
「実はこの度我が家に弟が来ることになった」
「えー!ど、何処ですか!?お母様!」
お母様のお腹を見るが膨らんでいる様子はない。
さすがのメリルもそのくらいわかってる。
「事情である子を引き取ることになったんだ。メリルはお姉さんになる、仲良くしてあげられるかな?」
「も、もちろんです!私のお気に入りのサンドイッチもちゃんとあげられます!」
「それはよかった」
お父様が合図をすると従者が隣の部屋にいた義弟を連れてくる。
パァァ!
メリルは瞳を輝かせた。
メリルの半分程しかない義弟はオドオドと怯えながらそばにやってきてペコッと頭を下げた。
「ディーンです…」
小さな声で名前を言った、前髪が長く瞳と顔が半分程しか出てないから表情が読めないが緊張しているのが伝わった。
「ディーンね!私は姉のメリルよ!よろしくね」
メリルはお構えなしにヅカヅカと近づくに寄った。
ビクッ!
ディーンはメリルに怯えて従者の後ろに隠れてしまう。
そんなディーンの手をメリルはギュッと握りしめた。
優しく掴むと外へと引っ張る!
「お父様!ディーンに屋敷を案内してきます!」
「え?え?」
ディーンは戸惑い助けを求めるように周りを見渡すが誰もが微笑んで二人を見送っていた。
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