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114.数年後
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いよいよだ!
私はグッと気合いを入れるとパンパンと自分の頬を叩いた。
生まれてから十数年…やっとこの日が来たのだ!
隣を見ればシリルが驚いた顔で私を見つめている。
「マリー!何してるの!?顔が赤くなってるじゃないか!」
心配そうに頬を優しく撫でてくれた。
「ごめんシリル、ちょっと気合いを入れたくて」
「もう!なんの気合さ!傷なんて付けたらお兄様やお父様に怒られるよ!」
「ごめん…二人には内緒ね!」
私はシリルにお願いとウインクする。
「しょうがないなぁ…でももうやらないでね。僕だって心配だよ…」
シリルが可愛い顔をしながら眉を下げた。
可愛い弟にこんな顔をさせてしまったが困った顔も可愛らしい。
「シリルごめんね、もうなるべくしないよ」
「はぁ…」
シリルは諦めたようにため息をついた。
「それよりも行きましょう!いよいよ私達も今年から中等部よ!やっと学園に通えるわね!」
笑顔でシリルの手を掴むと早く早くと学園の門へと急いだ!
「待ってよ」
シリルが笑いながら私の手を握りしめながら付いてくる。
門の前に来ると感情深く息を吐いた…
長かったような、短かったような…しかしようやく待ち望んでいたこの日がきた。
ここは私が前世にやっていたゲームの世界!ようやくその舞台に来ることが出来たのだ!
本来なら私達は初等部になるが、気がついたらこの国の勉学を頑張りすぎて高等部までの勉強に入っていた。
家庭教師のブレスさんはもう教える事は出来ないので学園に通う事を推薦してくれたのだ。
お父様とお兄様はそれを反対したがシリルも一緒に通う事を条件に中等部に飛び級して寮に入る事になった。
少し早いがこれでお兄様達と同じ学園に通う事になる。
当然学習する校舎は違うが寮や食堂、庭園は共通なのではお兄様達に会えない事もない。
まぁ学部が違うのでなかなか会えないだろうが…見かけるくらいはできるだろう。
そんなんでも憧れていたゲームの世界の学園!私はキラキラと顔を輝かせてその門をくぐった!
あなたの中ではあのゲームの音楽が再生されていると…
「「「マリー、シリル!待ってたよ」」」
声をかけられ目を開くとそこにはテオドールお兄様と、グレイ王子、ダンさんが笑顔で待ち構えていた。
「お兄様!グレイ王子にダンさ…ま!」
危ない危ない!ダンさんは学園では様をつけないと…
しかし三人で出迎えとは…
私は隣のシリルをチラッと見るとニコニコと笑顔でいた、どうやらこの事を知っていたようだ。
なるほど…シリルを待ってたのね…
ふふふ……あれ?いや待てよ…
私は顎に手を当てて考えた。
確かこのゲームの始まりは主人公の男の子が遅刻するところから始まる。
それを生徒会長を務める王子やテオドールお兄様達が仕方なく入れてあげて接点ができるのだ。
キョロキョロと周りを見るがそれらしき人は居ない…
まぁまだ時間も早いから主人公は来てないのかもしれない。
私は心を落ち着かせるとお兄様達に笑顔で向き合った。
「マリー達もいよいよ学園に入学だな!分からないことはなんでも聞けよ」
「王子、この二人は私の妹弟です。二人共何かあればすぐに兄である私に言いなさい。いいね?」
テオドールお兄様が優しく微笑む、私は苦笑して返事を返そうとすると…
「きゃぁ!」
「テオドール様が笑ったわ!!」
いつの間にか人集りが出来ていて私達は囲まれていた、そして煌びやかな髪の毛のご令嬢達が頬を赤く染めてお兄様達を見つめている。
しかしお兄様達は動じることなく全くそんな声援など聞こえていないようだった。
「なにこれ…」
私はシリルを見ると
「皆お兄様達を見ているね、きっとお兄様が見たくて集まってるんだろう」
「すごい!お兄様達が人気があるってこんなになんだ!?」
私は想像以上の人集りに唖然としてしまった。
私はグッと気合いを入れるとパンパンと自分の頬を叩いた。
生まれてから十数年…やっとこの日が来たのだ!
隣を見ればシリルが驚いた顔で私を見つめている。
「マリー!何してるの!?顔が赤くなってるじゃないか!」
心配そうに頬を優しく撫でてくれた。
「ごめんシリル、ちょっと気合いを入れたくて」
「もう!なんの気合さ!傷なんて付けたらお兄様やお父様に怒られるよ!」
「ごめん…二人には内緒ね!」
私はシリルにお願いとウインクする。
「しょうがないなぁ…でももうやらないでね。僕だって心配だよ…」
シリルが可愛い顔をしながら眉を下げた。
可愛い弟にこんな顔をさせてしまったが困った顔も可愛らしい。
「シリルごめんね、もうなるべくしないよ」
「はぁ…」
シリルは諦めたようにため息をついた。
「それよりも行きましょう!いよいよ私達も今年から中等部よ!やっと学園に通えるわね!」
笑顔でシリルの手を掴むと早く早くと学園の門へと急いだ!
「待ってよ」
シリルが笑いながら私の手を握りしめながら付いてくる。
門の前に来ると感情深く息を吐いた…
長かったような、短かったような…しかしようやく待ち望んでいたこの日がきた。
ここは私が前世にやっていたゲームの世界!ようやくその舞台に来ることが出来たのだ!
本来なら私達は初等部になるが、気がついたらこの国の勉学を頑張りすぎて高等部までの勉強に入っていた。
家庭教師のブレスさんはもう教える事は出来ないので学園に通う事を推薦してくれたのだ。
お父様とお兄様はそれを反対したがシリルも一緒に通う事を条件に中等部に飛び級して寮に入る事になった。
少し早いがこれでお兄様達と同じ学園に通う事になる。
当然学習する校舎は違うが寮や食堂、庭園は共通なのではお兄様達に会えない事もない。
まぁ学部が違うのでなかなか会えないだろうが…見かけるくらいはできるだろう。
そんなんでも憧れていたゲームの世界の学園!私はキラキラと顔を輝かせてその門をくぐった!
あなたの中ではあのゲームの音楽が再生されていると…
「「「マリー、シリル!待ってたよ」」」
声をかけられ目を開くとそこにはテオドールお兄様と、グレイ王子、ダンさんが笑顔で待ち構えていた。
「お兄様!グレイ王子にダンさ…ま!」
危ない危ない!ダンさんは学園では様をつけないと…
しかし三人で出迎えとは…
私は隣のシリルをチラッと見るとニコニコと笑顔でいた、どうやらこの事を知っていたようだ。
なるほど…シリルを待ってたのね…
ふふふ……あれ?いや待てよ…
私は顎に手を当てて考えた。
確かこのゲームの始まりは主人公の男の子が遅刻するところから始まる。
それを生徒会長を務める王子やテオドールお兄様達が仕方なく入れてあげて接点ができるのだ。
キョロキョロと周りを見るがそれらしき人は居ない…
まぁまだ時間も早いから主人公は来てないのかもしれない。
私は心を落ち着かせるとお兄様達に笑顔で向き合った。
「マリー達もいよいよ学園に入学だな!分からないことはなんでも聞けよ」
「王子、この二人は私の妹弟です。二人共何かあればすぐに兄である私に言いなさい。いいね?」
テオドールお兄様が優しく微笑む、私は苦笑して返事を返そうとすると…
「きゃぁ!」
「テオドール様が笑ったわ!!」
いつの間にか人集りが出来ていて私達は囲まれていた、そして煌びやかな髪の毛のご令嬢達が頬を赤く染めてお兄様達を見つめている。
しかしお兄様達は動じることなく全くそんな声援など聞こえていないようだった。
「なにこれ…」
私はシリルを見ると
「皆お兄様達を見ているね、きっとお兄様が見たくて集まってるんだろう」
「すごい!お兄様達が人気があるってこんなになんだ!?」
私は想像以上の人集りに唖然としてしまった。
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