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21.幸福な眠り
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マリーからの嬉しい返事にテオドールは養子の件を了承した。
パパは嬉しそうにお兄様と私を見ると
「お前達が優しい子に育ってくれて誇らしいよ…早速このままその子を連れて帰ってくる。トーマス行こうか?」
私達の返事を知っていたかの様にパパは出かける準備を整えていた。
ママに触れるだけのキスをすると
「フローラ…ありがとう。では行ってくる」
パパはお兄様と私を見つめてお兄様の頭をガシガシと撫でると、私のほっぺをツンとつついてトーマスさんと足早に出かけて行った。
私はお兄様とママの手を取ると
「おとーとたのしみだね~」
二人に笑いかけた。
「マリーが嬉しいなら私も嬉しいよ」
テオドールお兄様はギュッと私の手を握り返してきた。
パパはすぐにでも帰ってくると思っていたが、その日の夜には帰って来なかった…
私はママが寂しがるだろうと、ママとテオドール兄様に声をかけて一緒にベッドで寝てあげることにした。
私を真ん中に挟んでママとお兄様が寝ている…
右を向けば…
「ふふ…どうしたの?」
優しいママと目が合う。
左を向くと…あれ?
お兄様は背を向けて寝ていた…
私はお兄様の背中を掴むとよいしょと登ってその顔を覗き込む…するとお兄様は恥ずかしそうに頬を染めていた。
「お兄しゃま?」
声をかけると
「マ、マリー…やっぱり私は自分の部屋に戻ろうかな…」
どうも落ち着かないようでベッドから出ようとする。
「えー!お兄しゃま行っちゃうの…」
せっかくテオドールお兄様の寝顔が見れると思ったのに…私はガックリと肩を落とした。
そんな私の様子にテオドールお兄様は慌てて
「や、やっぱりマリーと寝るよ…そうだね、うん、こんなチャンスは無いもんね…」
お兄様は何やらブツブツと呟いている。
でも思い直してくれたようでよかった!
「うん!いっしょにねよう」
私は逃すまいとテオドールの手をがっちりと握った!
部屋を暗くしてみんなが眠るのを待っているが…3歳の私は睡魔に勝てずに一番最初に寝てしまった…
しかしテオドールお兄様の手は離さずにしっかりと掴んでいた。
テオドールはその手をじっと見つめていると…
「クスクス…お兄しゃま…」
自分の夢を見ているのかマリーが目を瞑りながら笑っている。
「ふふ…可愛いマリー…」
テオドールはサラサラのマリーの髪を撫でると気持ちよかったのか手に擦り寄ってきた。
そして寒いのかモゾモゾと動きながら温かい場所を探して動いていると自分の体にピッタリと体をくっつけてきた。
お互いの体温がお互いを温める…テオドールはマリーの温もりを感じてそっと目を閉じ幸せに眠りについた。
パパは嬉しそうにお兄様と私を見ると
「お前達が優しい子に育ってくれて誇らしいよ…早速このままその子を連れて帰ってくる。トーマス行こうか?」
私達の返事を知っていたかの様にパパは出かける準備を整えていた。
ママに触れるだけのキスをすると
「フローラ…ありがとう。では行ってくる」
パパはお兄様と私を見つめてお兄様の頭をガシガシと撫でると、私のほっぺをツンとつついてトーマスさんと足早に出かけて行った。
私はお兄様とママの手を取ると
「おとーとたのしみだね~」
二人に笑いかけた。
「マリーが嬉しいなら私も嬉しいよ」
テオドールお兄様はギュッと私の手を握り返してきた。
パパはすぐにでも帰ってくると思っていたが、その日の夜には帰って来なかった…
私はママが寂しがるだろうと、ママとテオドール兄様に声をかけて一緒にベッドで寝てあげることにした。
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「ふふ…どうしたの?」
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私はお兄様の背中を掴むとよいしょと登ってその顔を覗き込む…するとお兄様は恥ずかしそうに頬を染めていた。
「お兄しゃま?」
声をかけると
「マ、マリー…やっぱり私は自分の部屋に戻ろうかな…」
どうも落ち着かないようでベッドから出ようとする。
「えー!お兄しゃま行っちゃうの…」
せっかくテオドールお兄様の寝顔が見れると思ったのに…私はガックリと肩を落とした。
そんな私の様子にテオドールお兄様は慌てて
「や、やっぱりマリーと寝るよ…そうだね、うん、こんなチャンスは無いもんね…」
お兄様は何やらブツブツと呟いている。
でも思い直してくれたようでよかった!
「うん!いっしょにねよう」
私は逃すまいとテオドールの手をがっちりと握った!
部屋を暗くしてみんなが眠るのを待っているが…3歳の私は睡魔に勝てずに一番最初に寝てしまった…
しかしテオドールお兄様の手は離さずにしっかりと掴んでいた。
テオドールはその手をじっと見つめていると…
「クスクス…お兄しゃま…」
自分の夢を見ているのかマリーが目を瞑りながら笑っている。
「ふふ…可愛いマリー…」
テオドールはサラサラのマリーの髪を撫でると気持ちよかったのか手に擦り寄ってきた。
そして寒いのかモゾモゾと動きながら温かい場所を探して動いていると自分の体にピッタリと体をくっつけてきた。
お互いの体温がお互いを温める…テオドールはマリーの温もりを感じてそっと目を閉じ幸せに眠りについた。
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