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5.転生
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私は遠くに微かな光を感じると意識を取り戻した!
ん?なんか息苦しい…早くここから出たい!
頑張って光の方に頭を動かすと…
パァーっと光が降り注ぐ!それと同時に息苦しさは消えてはぁ!と息を吐いた!
「おんぎゃぁ!」
「奥様!無事生まれました!元気な女の子です」
聞こえてくる声に私はえっ!と驚く。
奥様…赤ちゃん…私いきなり母親になったの?
猫神様…確かにBLの世界って言ったけど…いきなり親とかハードル高いんだけど…
「おぎゃぁ!」
あれ?言葉を出そうとすると赤ちゃんのような泣き声が出る…
ま、まさか…
眩しい世界にそっと目を開くと…目の前には嬉しそうに泣く綺麗な女の人が…
あーなるほどね…赤ちゃんからスタートってわけ…
「おぎゃぁ~!」
私は元気よく産声をあげた!
私はこのBLと思われる世界でアンスロット家の長女マリーとして生を受けた。
「マリー様は本当に泣かないいい子ですね~」
部屋の雰囲気からかなりいいお家柄なのかと判断する。お世話は可愛らしいメイドのリアズさんがしてくれて、それよりも綺麗なのがこの世界での私のママこと、フローラ様。
キラキラに輝くふわふわのブロンドの髪に白い肌、ほんのり色ずく頬に小さくぷるっとした唇…見た目も子供を産んだとは思えぬ若々しさ…こんな人からおっぱいを貰うのに最初は抵抗した…
すると生まれてから乳を飲まない赤子に医者を呼ぶ騒ぎとなってしまい、仕方なく口にするとその美味しさに今は虜に…へへ…だって凄く美味しいんだよ!
フローラママが来ると手を出して催促するようになってしまった。
そんな私をリアズさんはいい子だとよく褒めてくれる。
まぁ確かに余程のことが無いと泣かないしね…泣くと言うか呼ぶと言うか…
尿意を催した時はさすがに本気で泣いた…
でも動けないんだもんと今では諦めているので、出ると泣いて知らせる様にした。
「本当にマリー様は手がかかりませんわ。こんなお子様ははじめてです。さすがジェラート様とフローラ様のお子様ですね」
リアズが笑ってフローラママを見るがその笑顔は冴えない…寂しそうに微笑んで見せるだけだ。
その理由はわかっている…それは私が生まれてから父こと、ジェラートがこの部屋に来たのは一度だけ…私が医者を呼ぶ騒ぎを起こした時だ、生まれてから一度も見た事が無かったので初め来た時何処のイケメンかと思い驚いて泣き止んでしまったほどの容姿だ。
しかし性格はきっと最悪だろう、なんせママにこんなにも寂しそうな顔をさせるんだもん。
待っててね!私が喋れる様になったらママの事寂しい思いなんてさせないんだから!
私はギュッとママの細い指を握りしめた。
ん?なんか息苦しい…早くここから出たい!
頑張って光の方に頭を動かすと…
パァーっと光が降り注ぐ!それと同時に息苦しさは消えてはぁ!と息を吐いた!
「おんぎゃぁ!」
「奥様!無事生まれました!元気な女の子です」
聞こえてくる声に私はえっ!と驚く。
奥様…赤ちゃん…私いきなり母親になったの?
猫神様…確かにBLの世界って言ったけど…いきなり親とかハードル高いんだけど…
「おぎゃぁ!」
あれ?言葉を出そうとすると赤ちゃんのような泣き声が出る…
ま、まさか…
眩しい世界にそっと目を開くと…目の前には嬉しそうに泣く綺麗な女の人が…
あーなるほどね…赤ちゃんからスタートってわけ…
「おぎゃぁ~!」
私は元気よく産声をあげた!
私はこのBLと思われる世界でアンスロット家の長女マリーとして生を受けた。
「マリー様は本当に泣かないいい子ですね~」
部屋の雰囲気からかなりいいお家柄なのかと判断する。お世話は可愛らしいメイドのリアズさんがしてくれて、それよりも綺麗なのがこの世界での私のママこと、フローラ様。
キラキラに輝くふわふわのブロンドの髪に白い肌、ほんのり色ずく頬に小さくぷるっとした唇…見た目も子供を産んだとは思えぬ若々しさ…こんな人からおっぱいを貰うのに最初は抵抗した…
すると生まれてから乳を飲まない赤子に医者を呼ぶ騒ぎとなってしまい、仕方なく口にするとその美味しさに今は虜に…へへ…だって凄く美味しいんだよ!
フローラママが来ると手を出して催促するようになってしまった。
そんな私をリアズさんはいい子だとよく褒めてくれる。
まぁ確かに余程のことが無いと泣かないしね…泣くと言うか呼ぶと言うか…
尿意を催した時はさすがに本気で泣いた…
でも動けないんだもんと今では諦めているので、出ると泣いて知らせる様にした。
「本当にマリー様は手がかかりませんわ。こんなお子様ははじめてです。さすがジェラート様とフローラ様のお子様ですね」
リアズが笑ってフローラママを見るがその笑顔は冴えない…寂しそうに微笑んで見せるだけだ。
その理由はわかっている…それは私が生まれてから父こと、ジェラートがこの部屋に来たのは一度だけ…私が医者を呼ぶ騒ぎを起こした時だ、生まれてから一度も見た事が無かったので初め来た時何処のイケメンかと思い驚いて泣き止んでしまったほどの容姿だ。
しかし性格はきっと最悪だろう、なんせママにこんなにも寂しそうな顔をさせるんだもん。
待っててね!私が喋れる様になったらママの事寂しい思いなんてさせないんだから!
私はギュッとママの細い指を握りしめた。
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