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しおりを挟むラルクはどうにか薬を探し出すがひと仕事終えたかのようにどっと疲れた…
そして薬を持ちながら手を見つめて何か考えていると…
「ラルク、その薬がエイトを元に戻す解毒剤よ…」
「「なに!?」」
カズキとラルクが薬を見つめて驚くと
「どうもあのフールってのがきな臭くてね…同族嫌悪かしら、後をつけたらエイト達を攫ってて…さすがにみんなは助けられないから様子を伺ってたらあの薬を作る場所を見つけたの…そこの研究者を脅したら解毒剤を快く渡してくれたわ…でもまだ研究段階で少ししか作れてないそうなの…体の小さなエイトなら十分な量でしょう?」
「でもそしたらダレンさんは…」
エイトは眉を下げてダレンを見つめた。
「私は念願の女になれたのよ…万々歳だわ。ただこんな気持ち悪いのを好いてくれる人が現れるとは思えないけど…」
ダレンは気にするなとエイトに笑うとラルクに薬を飲ませるように促す。
しかしラルクは薬を見てダレンを見ると動かずにいた。
「ラルク?」
ダレンがラルクに顔を向けると
「なら俺と一緒になるか?」
「は?」
ラルクの言葉の意味を理解出来ずにダレンは顔を顰めた。
「何言ってるの?」
「ちょうどいいだろ、あんな事をしてどう責任を取ろうかと考えてた…俺と結婚すりゃいいんじゃないか?」
「は?あんた正気?私の元の姿知ってるでしょ?」
「知ってて言ってる。別に男の時でも普通に綺麗だと思ってたしな」
「な、何言ってるの?ちょっとカズキこいつ正気?」
ダレンは助けを求めるようにカズキを見つめた。
「いいんじゃないか?お似合いだと思うぞ」
「そうね、美男美女のカップルね」
ナナミも嬉しそうに微笑む。
「ナナミまで…」
「なんだ?ダレンは俺じゃ嫌か?ならしょうがないが…」
ラルクが残念そうにすると
「嫌じゃないわよ!」
ダレンが強く否定した。
「なら問題ないな!よし!早速ダレンの傷が治ったら結婚しようぜ!その体子供も作れるのかな?早速そこも試そう」
「こ、この男なんなの…」
ダレンは全然引く気のないラルクに逆に引いてしまった。
「ダレン、諦めなラルクは決めたらそれを貫く男だ。今回の事でわかったろ?」
「うっ…」
ダレンが言葉を失っていると
「ダレンさんは、ラルクさん嫌い?」
エイトがダレンの瞳をじっと見つめる。
ダレンはその澄んだ瞳を見つめると…
「き、嫌いじゃ…ないわ」
エイトには嘘はつけないと苦笑した。
「なら何も悩むことないね!僕が男に戻れるのはダレンさんのおかげだよ!だからダレンさんにも幸せになって欲しい!」
エイトの可愛い願いに自分の心に素直になろうと頷いた。
「じゃあ…ラルク…よろしく」
「それって結婚していいってことだな!?」
「ええそうよ、こんな変わり者引き取ってくれるのあなたくらいだもんね」
「そんな事ないと思うがな、お前すんごい美人だぞ?なあ?」
ラルクがエイトを見ると同意するように頷いている。
「ふふ、ありがとう」
ラルクは変わり者の二人に心からお礼を言った。
そして薬を持ちながら手を見つめて何か考えていると…
「ラルク、その薬がエイトを元に戻す解毒剤よ…」
「「なに!?」」
カズキとラルクが薬を見つめて驚くと
「どうもあのフールってのがきな臭くてね…同族嫌悪かしら、後をつけたらエイト達を攫ってて…さすがにみんなは助けられないから様子を伺ってたらあの薬を作る場所を見つけたの…そこの研究者を脅したら解毒剤を快く渡してくれたわ…でもまだ研究段階で少ししか作れてないそうなの…体の小さなエイトなら十分な量でしょう?」
「でもそしたらダレンさんは…」
エイトは眉を下げてダレンを見つめた。
「私は念願の女になれたのよ…万々歳だわ。ただこんな気持ち悪いのを好いてくれる人が現れるとは思えないけど…」
ダレンは気にするなとエイトに笑うとラルクに薬を飲ませるように促す。
しかしラルクは薬を見てダレンを見ると動かずにいた。
「ラルク?」
ダレンがラルクに顔を向けると
「なら俺と一緒になるか?」
「は?」
ラルクの言葉の意味を理解出来ずにダレンは顔を顰めた。
「何言ってるの?」
「ちょうどいいだろ、あんな事をしてどう責任を取ろうかと考えてた…俺と結婚すりゃいいんじゃないか?」
「は?あんた正気?私の元の姿知ってるでしょ?」
「知ってて言ってる。別に男の時でも普通に綺麗だと思ってたしな」
「な、何言ってるの?ちょっとカズキこいつ正気?」
ダレンは助けを求めるようにカズキを見つめた。
「いいんじゃないか?お似合いだと思うぞ」
「そうね、美男美女のカップルね」
ナナミも嬉しそうに微笑む。
「ナナミまで…」
「なんだ?ダレンは俺じゃ嫌か?ならしょうがないが…」
ラルクが残念そうにすると
「嫌じゃないわよ!」
ダレンが強く否定した。
「なら問題ないな!よし!早速ダレンの傷が治ったら結婚しようぜ!その体子供も作れるのかな?早速そこも試そう」
「こ、この男なんなの…」
ダレンは全然引く気のないラルクに逆に引いてしまった。
「ダレン、諦めなラルクは決めたらそれを貫く男だ。今回の事でわかったろ?」
「うっ…」
ダレンが言葉を失っていると
「ダレンさんは、ラルクさん嫌い?」
エイトがダレンの瞳をじっと見つめる。
ダレンはその澄んだ瞳を見つめると…
「き、嫌いじゃ…ないわ」
エイトには嘘はつけないと苦笑した。
「なら何も悩むことないね!僕が男に戻れるのはダレンさんのおかげだよ!だからダレンさんにも幸せになって欲しい!」
エイトの可愛い願いに自分の心に素直になろうと頷いた。
「じゃあ…ラルク…よろしく」
「それって結婚していいってことだな!?」
「ええそうよ、こんな変わり者引き取ってくれるのあなたくらいだもんね」
「そんな事ないと思うがな、お前すんごい美人だぞ?なあ?」
ラルクがエイトを見ると同意するように頷いている。
「ふふ、ありがとう」
ラルクは変わり者の二人に心からお礼を言った。
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