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「カズキ…た、助けて…」
フールは泣きながらカズキに手を伸ばした。
「助けて?さっきは私に抱かれると言ったよな?」
国王はフールを後ろから蹴りつけた。
「やめろ!」
カズキが叫ぶと
「全くもってお人好しなのは変わらんなぁ~だからこうやって仲間に騙されるのだ」
「騙される?なんの事だ!」
「フールは…裏切り…ものよ…」
ダレンが息も絶え絶え消え入りそうな声を出した。
「フールが裏切り者?まさか…」
信じられないとカズキが顔をしかめると
「じいちゃん!本当だよ!僕フールさんにここに連れてこられ変な薬飲まされたの!」
エイトはカズキに向かって声をかけた。
「フール…なんでなんだ!」
「仕方ねえだろ…俺はお前みたいに強くないんだ!そんな目で見るな!」
カズキから顔を逸らした。
「ずっとそうだ、お前はこの国に来た時からなんでも持っている…女も名声も強さも金も!!」
「そんなもんの為に?」
カズキが信じられないとフールを見つめると
「そうやって自分の価値に気がついていないところもだ!」
フールが唾を吐き捨てた!
「うるさい!」
するとポーンとフールの近くに石が落ちた…
見るとエイトが真っ赤な顔をして怒っている!
石を投げたのもエイトの様だった。
「それ以上じいちゃんを悪く言ってみろ!僕が許さない!この世界の誰であろうと僕が許さないぞ!」
エイトはもう一度石を掴むと今度は国王に投げつけた!
思いも寄らぬ攻撃に石はコツン…と国王の王冠にぶつかった。
それを兵士達は顔を青ざめて見つめると…
「このガキ!陛下に何をする!」
剣を檻に叩きつけた!
「ふん!さっきから聞いてればみんなは僕を殺せないんでしょ!僕がいなけりゃじいちゃんと交渉できないんだもんね!でもね!じいちゃんはそんな事で怯んだりしないんだ!誰よりも強くて誰よりも優しくて…僕の自慢のじいちゃんなんだ!」
エイトの言葉にカズキは胸が熱くなった!
するとナナミが同意するように隣に来てカズキの手を握った。
「エイトにあそこまでたんか切られたらなぁ…カッコつけない訳にはいかないよな」
カズキが腕まくりをすると…
「ふん、交渉決裂か…まぁそうなると思ったが…殺れ!」
国王が兵士に声をかけると…
ドッガーン!!
城が爆音と共に大きく揺れた!
「何事だ!」
兵士達が慌てだすと
「外で暴動が!!町民共が押し寄せて来ています!」
外の兵士達が慌てて報告にきた。
「投石機にて城下から攻撃をしております…その数は兵士の数を上回っております…」
「なんだと…報告ではこいつらの拠点の人数は兵士の数を下回っていたはずだ!」
国王が怒鳴り声をあげると
「お前に不満を持ってるやつはわんさかいるって事だよ!」
「誰だ!?」
声の主を見ると…
「ラルク!」
ラルクは慌てふためく兵士達の間をすり抜けてダレンを抱き上げるとカズキ達のそばに立っていた。
フールは泣きながらカズキに手を伸ばした。
「助けて?さっきは私に抱かれると言ったよな?」
国王はフールを後ろから蹴りつけた。
「やめろ!」
カズキが叫ぶと
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「騙される?なんの事だ!」
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ダレンが息も絶え絶え消え入りそうな声を出した。
「フールが裏切り者?まさか…」
信じられないとカズキが顔をしかめると
「じいちゃん!本当だよ!僕フールさんにここに連れてこられ変な薬飲まされたの!」
エイトはカズキに向かって声をかけた。
「フール…なんでなんだ!」
「仕方ねえだろ…俺はお前みたいに強くないんだ!そんな目で見るな!」
カズキから顔を逸らした。
「ずっとそうだ、お前はこの国に来た時からなんでも持っている…女も名声も強さも金も!!」
「そんなもんの為に?」
カズキが信じられないとフールを見つめると
「そうやって自分の価値に気がついていないところもだ!」
フールが唾を吐き捨てた!
「うるさい!」
するとポーンとフールの近くに石が落ちた…
見るとエイトが真っ赤な顔をして怒っている!
石を投げたのもエイトの様だった。
「それ以上じいちゃんを悪く言ってみろ!僕が許さない!この世界の誰であろうと僕が許さないぞ!」
エイトはもう一度石を掴むと今度は国王に投げつけた!
思いも寄らぬ攻撃に石はコツン…と国王の王冠にぶつかった。
それを兵士達は顔を青ざめて見つめると…
「このガキ!陛下に何をする!」
剣を檻に叩きつけた!
「ふん!さっきから聞いてればみんなは僕を殺せないんでしょ!僕がいなけりゃじいちゃんと交渉できないんだもんね!でもね!じいちゃんはそんな事で怯んだりしないんだ!誰よりも強くて誰よりも優しくて…僕の自慢のじいちゃんなんだ!」
エイトの言葉にカズキは胸が熱くなった!
するとナナミが同意するように隣に来てカズキの手を握った。
「エイトにあそこまでたんか切られたらなぁ…カッコつけない訳にはいかないよな」
カズキが腕まくりをすると…
「ふん、交渉決裂か…まぁそうなると思ったが…殺れ!」
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ドッガーン!!
城が爆音と共に大きく揺れた!
「何事だ!」
兵士達が慌てだすと
「外で暴動が!!町民共が押し寄せて来ています!」
外の兵士達が慌てて報告にきた。
「投石機にて城下から攻撃をしております…その数は兵士の数を上回っております…」
「なんだと…報告ではこいつらの拠点の人数は兵士の数を下回っていたはずだ!」
国王が怒鳴り声をあげると
「お前に不満を持ってるやつはわんさかいるって事だよ!」
「誰だ!?」
声の主を見ると…
「ラルク!」
ラルクは慌てふためく兵士達の間をすり抜けてダレンを抱き上げるとカズキ達のそばに立っていた。
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