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「なんの騒ぎだ!」
すると騒がしさから兵士達が部屋に押し寄せてきた!
ダレンはフールを人質にする為押さえつけると
「誰だ!」
二人を兵士達が囲んだ!
「近づくな!こいつがどうなってもいいのか!」
フールに剣を突きつけて兵士達を睨みつける。
「誰だ…その女」
兵士達は知らない二人の女に怪訝な顔を向けた。
「おれだ!フールだ!あの薬を飲まされて女にされちまった…頼む元に戻る薬を持ってきてくれ!」
「フール?あのフールか?」
兵士達は信じられないとフールの体をジロジロと見つめる。
するとゴクッと唾を飲む音が聞こえた…
「あのフールがこんな女になるのか…」
「顔は…いまいちだが…体はすごいなぁ…」
兵士達はフールの体を舐めまわすように見つめた。
「お、お前ら…」
フールは顔を青くすると慌てて開いていた胸元を隠した。
「やだ、フールモテモテじゃない…このまま兵士達に渡しても面白そうね。だけど…そうすると処女じゃ無くなっちゃうわね」
フールの耳元でそっと囁くとフールの顔が真っ青に変わった。
「ふざけんな!俺は男だぞ!お前ら気持ちわりぃ顔でこっち見んな!いいから薬を持って来やがれ!」
兵士達に喚き散らす。
その様子に兵士達は顔をしかめると…
「なんの騒ぎだ…」
重々しい空気と共に年老いた男が人を引き連れ現れた。
その男を見るなり兵士達は慌てて道を開けて頭を垂れた。
「陛下!」
兵士達の声にエイトは初めてこの国の王様を見つめた。
あの人がじいちゃん達を騙して、こんな国にした張本人…
国王が兵士達を睨むとサーッと空気が重くなる。
「今日は記念すべき日になるはずだがこの騒ぎなんだ?」
「申し訳ございません!フールがヘマをしたようで…しかし生贄は無事です!あいつらを捕まえれば問題ありません!」
兵士の1人が声を出した。
「この男がヘマをした時点で問題大アリだろ。なぜそれを問題無いと平気で言える」
国王は兵士を睨むと他の者に首を跳ねる仕草をした。
「お、お待ちください!」
兵士が慌てるが国王は構わずに声をかけた。
「やれ」
「はっ!」
兵士は躊躇うことなく首を跳ねた。
「いかれてるわね…」
ダレンは顔色ひとつ変えずにその様子を見下ろす国王を見つめる。
するとジロっとこちらを見てきた。
「あいつらを捕まえろ、逃がしたりしてみろ…お前達の代わりなどいくらでもいるからな」
国王の言葉に兵士達は顔色を変えてダレン達に襲いかかった!
「ま、まて!俺は味方だぞ!」
フールの言葉は恐怖で動く兵士達には届かなかった。
二人は地面に顔を押さえつけられ拘束された。
すると国王が近づいてくる。
「こ、国王様!私です!フールです!約束通り生贄を連れてきました!」
「フール?そんな者いたか?」
国王は近くの側近の顔を見た。
「さて?」
側近は知らないと首をふる。
「まぁわしの妻になりたいと言うなら生かして置かないでもないが…」
そう言って国王はフールの顔を掴んで起き上がらせるとその大きくなった胸を鷲掴みにした。
「グッ!」
フールは痛みに顔をしかめると
「ほぉ…本当に胸の感触だな、元男…子は宿せるのか興味深い…」
じっとフールを見つめる。
「はっ?ま、まて…子?お、俺をどうする気だ…」
フールは青ざめ暴れるとがっちりとさらに押さえつけられた。
「お、お待ちください!お、俺よりもこいつの方が!こいつの方がいいかと…」
チラとダレンを見ると国王はダレンに視線を動かした。
すると騒がしさから兵士達が部屋に押し寄せてきた!
ダレンはフールを人質にする為押さえつけると
「誰だ!」
二人を兵士達が囲んだ!
「近づくな!こいつがどうなってもいいのか!」
フールに剣を突きつけて兵士達を睨みつける。
「誰だ…その女」
兵士達は知らない二人の女に怪訝な顔を向けた。
「おれだ!フールだ!あの薬を飲まされて女にされちまった…頼む元に戻る薬を持ってきてくれ!」
「フール?あのフールか?」
兵士達は信じられないとフールの体をジロジロと見つめる。
するとゴクッと唾を飲む音が聞こえた…
「あのフールがこんな女になるのか…」
「顔は…いまいちだが…体はすごいなぁ…」
兵士達はフールの体を舐めまわすように見つめた。
「お、お前ら…」
フールは顔を青くすると慌てて開いていた胸元を隠した。
「やだ、フールモテモテじゃない…このまま兵士達に渡しても面白そうね。だけど…そうすると処女じゃ無くなっちゃうわね」
フールの耳元でそっと囁くとフールの顔が真っ青に変わった。
「ふざけんな!俺は男だぞ!お前ら気持ちわりぃ顔でこっち見んな!いいから薬を持って来やがれ!」
兵士達に喚き散らす。
その様子に兵士達は顔をしかめると…
「なんの騒ぎだ…」
重々しい空気と共に年老いた男が人を引き連れ現れた。
その男を見るなり兵士達は慌てて道を開けて頭を垂れた。
「陛下!」
兵士達の声にエイトは初めてこの国の王様を見つめた。
あの人がじいちゃん達を騙して、こんな国にした張本人…
国王が兵士達を睨むとサーッと空気が重くなる。
「今日は記念すべき日になるはずだがこの騒ぎなんだ?」
「申し訳ございません!フールがヘマをしたようで…しかし生贄は無事です!あいつらを捕まえれば問題ありません!」
兵士の1人が声を出した。
「この男がヘマをした時点で問題大アリだろ。なぜそれを問題無いと平気で言える」
国王は兵士を睨むと他の者に首を跳ねる仕草をした。
「お、お待ちください!」
兵士が慌てるが国王は構わずに声をかけた。
「やれ」
「はっ!」
兵士は躊躇うことなく首を跳ねた。
「いかれてるわね…」
ダレンは顔色ひとつ変えずにその様子を見下ろす国王を見つめる。
するとジロっとこちらを見てきた。
「あいつらを捕まえろ、逃がしたりしてみろ…お前達の代わりなどいくらでもいるからな」
国王の言葉に兵士達は顔色を変えてダレン達に襲いかかった!
「ま、まて!俺は味方だぞ!」
フールの言葉は恐怖で動く兵士達には届かなかった。
二人は地面に顔を押さえつけられ拘束された。
すると国王が近づいてくる。
「こ、国王様!私です!フールです!約束通り生贄を連れてきました!」
「フール?そんな者いたか?」
国王は近くの側近の顔を見た。
「さて?」
側近は知らないと首をふる。
「まぁわしの妻になりたいと言うなら生かして置かないでもないが…」
そう言って国王はフールの顔を掴んで起き上がらせるとその大きくなった胸を鷲掴みにした。
「グッ!」
フールは痛みに顔をしかめると
「ほぉ…本当に胸の感触だな、元男…子は宿せるのか興味深い…」
じっとフールを見つめる。
「はっ?ま、まて…子?お、俺をどうする気だ…」
フールは青ざめ暴れるとがっちりとさらに押さえつけられた。
「お、お待ちください!お、俺よりもこいつの方が!こいつの方がいいかと…」
チラとダレンを見ると国王はダレンに視線を動かした。
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