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【契りを交わすとはそういう事だ!その子供が死ねば我が子も死ぬ…逆もまた然りだ!】
母ドラゴンが恨めしそうに叫ぶと
「おい、それどういう事だ?聞いてないぞ」
【ドラゴンと契りを交わすとは身も心も一緒になるのだ…それこそ死ぬまでな】
エイトは子ドラゴンを見つめると
【ごめん…】
申し訳なさそうに謝っている。
エイトはそんなしゅんとしたドラゴンを見つめ…ふっと表情を和らげると
「そっか、ならこれからずっと一緒だね!お互い死なないように頑張ろ!」
ニコッと笑ってドラゴンを撫でる。
「じいちゃん、僕それでいいよ。ドラゴンさんとずっと助け合って生きればいいんでしょ?」
「しかし…」
「だから喧嘩しないで!二人が喧嘩する方が僕達嫌だよ…ねぇ」
エイトがドラゴンを見ると、コクッと頷く。
その様子にカズキと母ドラゴンは気まずそうに顔を合わせると…
「すまなかった…つい感情的になっちまった」
カズキが頭を下げた。
ドラゴンはその様子に驚くと…
【人間にも話がわかる奴はいるのだな…】
ふっと目を細めカズキ達を見つめる。
【お前らを信じて我が子を預ける…たまには顔を見せにおいで…】
母は愛おしそうに子と首を絡めると
「顔を見せに来いとはどういう事だ?」
カズキが聞くと
【私は一緒にはいれないからな…】
「なんで?」
エイトが聞くと
【契りを交わしてもいない人間と一緒になどいれないだろ】
「別に関係ないんじゃない?一緒に居たいならいればいいのに…ドラゴンさんもお母さんと離れるの辛いよね?」
エイトが聞くと子ドラゴンは迷いながらも頷く。
【まだ…一緒に居たい…】
ドラゴンが母親を見つめると
「ほらな、まだ一緒にいてやれよ。それにあのクソ国王に一発食らわせてやりたくないか?俺たち今からあいつとあいつの国をぶっ壊しに行く所なんだよ…よかったら一緒にやらないか?」
カズキが笑って声をかける。
【あいつを?】
ドラゴンはキョトンとすると…ジワジワと笑いが込み上げてくる!
【それはいいな!よし…あの人間を殺すまで私も手伝おう…殺された同胞達の分まで暴れてやる】
【お母さんも来るの?】
子ドラゴンが伺うように聞くと
【ああ、もう少しそばにいさせておくれ】
嬉しそうに子ドラゴンを舐めた。
「良かったね!」
エイトがドラゴン達に笑いかけると
【我が子の契約者よありがとう…よかったらこの子に名をつけてあげてくれないか?】
ドラゴンはエイトに微笑むと
「名前?僕がつけていいの?」
ドラゴン達を見ると同意するように頷いている。
エイトはじいちゃんを見ると、同じように笑って頷いていた。
母ドラゴンが恨めしそうに叫ぶと
「おい、それどういう事だ?聞いてないぞ」
【ドラゴンと契りを交わすとは身も心も一緒になるのだ…それこそ死ぬまでな】
エイトは子ドラゴンを見つめると
【ごめん…】
申し訳なさそうに謝っている。
エイトはそんなしゅんとしたドラゴンを見つめ…ふっと表情を和らげると
「そっか、ならこれからずっと一緒だね!お互い死なないように頑張ろ!」
ニコッと笑ってドラゴンを撫でる。
「じいちゃん、僕それでいいよ。ドラゴンさんとずっと助け合って生きればいいんでしょ?」
「しかし…」
「だから喧嘩しないで!二人が喧嘩する方が僕達嫌だよ…ねぇ」
エイトがドラゴンを見ると、コクッと頷く。
その様子にカズキと母ドラゴンは気まずそうに顔を合わせると…
「すまなかった…つい感情的になっちまった」
カズキが頭を下げた。
ドラゴンはその様子に驚くと…
【人間にも話がわかる奴はいるのだな…】
ふっと目を細めカズキ達を見つめる。
【お前らを信じて我が子を預ける…たまには顔を見せにおいで…】
母は愛おしそうに子と首を絡めると
「顔を見せに来いとはどういう事だ?」
カズキが聞くと
【私は一緒にはいれないからな…】
「なんで?」
エイトが聞くと
【契りを交わしてもいない人間と一緒になどいれないだろ】
「別に関係ないんじゃない?一緒に居たいならいればいいのに…ドラゴンさんもお母さんと離れるの辛いよね?」
エイトが聞くと子ドラゴンは迷いながらも頷く。
【まだ…一緒に居たい…】
ドラゴンが母親を見つめると
「ほらな、まだ一緒にいてやれよ。それにあのクソ国王に一発食らわせてやりたくないか?俺たち今からあいつとあいつの国をぶっ壊しに行く所なんだよ…よかったら一緒にやらないか?」
カズキが笑って声をかける。
【あいつを?】
ドラゴンはキョトンとすると…ジワジワと笑いが込み上げてくる!
【それはいいな!よし…あの人間を殺すまで私も手伝おう…殺された同胞達の分まで暴れてやる】
【お母さんも来るの?】
子ドラゴンが伺うように聞くと
【ああ、もう少しそばにいさせておくれ】
嬉しそうに子ドラゴンを舐めた。
「良かったね!」
エイトがドラゴン達に笑いかけると
【我が子の契約者よありがとう…よかったらこの子に名をつけてあげてくれないか?】
ドラゴンはエイトに微笑むと
「名前?僕がつけていいの?」
ドラゴン達を見ると同意するように頷いている。
エイトはじいちゃんを見ると、同じように笑って頷いていた。
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