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「ナナミ…」
ナナミはカズキにツカツカと近づくと
パシンッ!
カズキの頬を豪快に叩く!
「お、おい」
「あらっ!」
ラルクとダレンが驚いていると
「そんな理由で逃げてたの?カズキらしくもない!」
ナナミがムッとカズキを睨むと
「私の好きなカズキは何事にも真っ直ぐで馬鹿みたいに自分の道を突き進む人よ。この世界がおかしいと思うならカズキになら変えられる、自分の思う通りに好きに生きてよ」
「で、でも…俺はお前を守るって誓ったんだ」
「ありがとう…そんな優しいカズキが好きよ。でも大丈夫、私そんなにヤワじゃないの」
ナナミはにっこりと笑うと森に向かって風魔法を放つ。
笑いながら振り下ろした手からは竜巻が起こり木々を吹き飛ばし森をえぐり…道が出来る。
「こ、怖…」
ダレンが唖然と突如出来た道を見つめる…何処までえぐれたのか先が見えないほどだった。
「これでも私はあなたに守られないといけないほどか弱く見える?」
ナナミがにっこりと笑いかけると
「ナナミすごーい!」
エイトが凄い凄いとナナミに駆け寄る。
「ナナミ強くてかっこいい!じいちゃんみたい!」
エイトの喜ぶ姿に
「ありがとう、エイトの事は私がしっかりと守っているわ」
「微力ならが私も協力するわよ」
ダレンが笑ってナナミとエイトに近づくと
「カズキ、どうする?」
ラルクが声をかけると
「ナナミにここまでさせて動かない訳にはいかないな…いっちょエイトとナナミの為に国王をぶっ叩きに行ってくるか!」
「じいちゃんかっこいい!僕もじいちゃんいじめたおじさん許さない!一緒にぶっ叩く!」
「ちょっとカズキ!乱暴な言葉を使うからエイトが真似してるじゃない!気をつけてよ」
ナナミが注意すると
「あっ不味い…えーと、悪い国王を成敗しに行くぞ!言う事聞かないやつには…お仕置だ!」
「お仕置だ!」
エイトがカズキの言葉に続くと
「やっと…山が動き出した…」
ラルクは楽しそうに騒ぐエイトを見つめ嬉しそうに微笑んだ。
カズキはラルクに近づくと…
「さっきは悪かったな…」
トンと襟を払うと
「気にするな、エイトに話した俺も悪かったしな…だがなエイトに危ない事をさせる気なんでこれっぽっちもなかったからな!」
「そうだな、お前はそういう奴だよな」
カズキが笑うと
「全くお前はナナミとエイトの事になると馬鹿になるな」
苦笑するときまり悪そうに頭をかいている。
「それは仕方ない、あの二人は俺の弁慶の泣き所だからな」
「はっ?ベンケイ?」
「唯一の弱点って事さ」
カズキはラルクを見つめると
「だから必ず守ってやってくれよ」
真剣な眼差しを送る…ラルクはしっかりと頷き返した。
ナナミはカズキにツカツカと近づくと
パシンッ!
カズキの頬を豪快に叩く!
「お、おい」
「あらっ!」
ラルクとダレンが驚いていると
「そんな理由で逃げてたの?カズキらしくもない!」
ナナミがムッとカズキを睨むと
「私の好きなカズキは何事にも真っ直ぐで馬鹿みたいに自分の道を突き進む人よ。この世界がおかしいと思うならカズキになら変えられる、自分の思う通りに好きに生きてよ」
「で、でも…俺はお前を守るって誓ったんだ」
「ありがとう…そんな優しいカズキが好きよ。でも大丈夫、私そんなにヤワじゃないの」
ナナミはにっこりと笑うと森に向かって風魔法を放つ。
笑いながら振り下ろした手からは竜巻が起こり木々を吹き飛ばし森をえぐり…道が出来る。
「こ、怖…」
ダレンが唖然と突如出来た道を見つめる…何処までえぐれたのか先が見えないほどだった。
「これでも私はあなたに守られないといけないほどか弱く見える?」
ナナミがにっこりと笑いかけると
「ナナミすごーい!」
エイトが凄い凄いとナナミに駆け寄る。
「ナナミ強くてかっこいい!じいちゃんみたい!」
エイトの喜ぶ姿に
「ありがとう、エイトの事は私がしっかりと守っているわ」
「微力ならが私も協力するわよ」
ダレンが笑ってナナミとエイトに近づくと
「カズキ、どうする?」
ラルクが声をかけると
「ナナミにここまでさせて動かない訳にはいかないな…いっちょエイトとナナミの為に国王をぶっ叩きに行ってくるか!」
「じいちゃんかっこいい!僕もじいちゃんいじめたおじさん許さない!一緒にぶっ叩く!」
「ちょっとカズキ!乱暴な言葉を使うからエイトが真似してるじゃない!気をつけてよ」
ナナミが注意すると
「あっ不味い…えーと、悪い国王を成敗しに行くぞ!言う事聞かないやつには…お仕置だ!」
「お仕置だ!」
エイトがカズキの言葉に続くと
「やっと…山が動き出した…」
ラルクは楽しそうに騒ぐエイトを見つめ嬉しそうに微笑んだ。
カズキはラルクに近づくと…
「さっきは悪かったな…」
トンと襟を払うと
「気にするな、エイトに話した俺も悪かったしな…だがなエイトに危ない事をさせる気なんでこれっぽっちもなかったからな!」
「そうだな、お前はそういう奴だよな」
カズキが笑うと
「全くお前はナナミとエイトの事になると馬鹿になるな」
苦笑するときまり悪そうに頭をかいている。
「それは仕方ない、あの二人は俺の弁慶の泣き所だからな」
「はっ?ベンケイ?」
「唯一の弱点って事さ」
カズキはラルクを見つめると
「だから必ず守ってやってくれよ」
真剣な眼差しを送る…ラルクはしっかりと頷き返した。
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