96 / 177
95.
しおりを挟む
「おじさんなぁに?」
エイトがおじさんをじっと見つめると…
「この間の御無礼をお詫びしたくて…良かったら今日は半額にしますのでうちの串焼き食べて行きませんか?」
串焼き屋の親父はエイトが金を持っているのを見つけて手のひらを返し近づいてきた…
「なんだいあんた!この子はうちの店に来てくれたんだよ!帰んな!」
おばさんが親父にシッシッ!と手を振ると
「うるさいぞばばあ!俺はこのお子様と話してるんだ!」
親父がおばさんに怒鳴りつける。
「やめて下さい。僕はこのお店の肉が食べたいのおじさんの肉を食べる気は無いよ」
「そんなぁ~一口食べれば気に入りますよ!そっちの店よりも肉は良いし、味も美味いし!」
親父がなかなか引かない…その様子にダレンがイラッとして足を踏み出すと
パシッ!
ラルクがダレンの手を掴んで止める。
「何よ師匠ちゃん…あの親父をちょっと首捻って息の根止めて来るだけよ。離して」
「馬鹿野郎、来るだけよってそれ殺すって事だろうが!」
「だってなんだがあの親父ムカつくわ!エイトちゃんだって嫌がってるのにグイグイ来てるし!」
「エイトだってああ見えても男だ、やる時はやるよ」
「ふーん…何かあったら行くわよ」
「好きにしろ。その前に俺が殺るけどな」
ダレンが腕を組んで少し離れて様子を伺っていると…
「ふーん…そんなにおじさんのお肉美味しいんだ」
エイトが少し興味を引かれたように声を出すと
「ぼ、僕…」
おばさんが心配そうにエイトを見つめて肉を焼いていた手を止める。
「じゃあ一本ずつもらおうかな!?それで美味しい方のお肉を全部買うよ」
「ぜ、全部!」
親父の顔がニヤつく!
「ま、待ってろよ!ちゃんと味で判断するんだぞ!」
親父はそういうと急いで屋台へと戻って言った…
「なんでそんな事…」
おばさんが不安そうにすると…
「はい、おばさんこのお肉使ってよ」
エイトは先程貰ったばかりの解体してもらった肉を差し出す。
「えっ?なにこれ…」
おばさんが思わず受け取ると
「このお肉きっとおばさんのお肉の味付けに合うと思うんだ~だからあげたくて。それであのおじさんの鼻をガツンとへし折ってあげてよ!」
エイトがウインクすると
「いいのかい?」
「もちろん!その為に来たんだもん」
「なんでこんなによくしてくれるんだい?」
おばさんが困惑していると
「先に僕を助けてくれたのはおばさんだよ?」
エイトはにっこりと笑いかけた。
エイトがおじさんをじっと見つめると…
「この間の御無礼をお詫びしたくて…良かったら今日は半額にしますのでうちの串焼き食べて行きませんか?」
串焼き屋の親父はエイトが金を持っているのを見つけて手のひらを返し近づいてきた…
「なんだいあんた!この子はうちの店に来てくれたんだよ!帰んな!」
おばさんが親父にシッシッ!と手を振ると
「うるさいぞばばあ!俺はこのお子様と話してるんだ!」
親父がおばさんに怒鳴りつける。
「やめて下さい。僕はこのお店の肉が食べたいのおじさんの肉を食べる気は無いよ」
「そんなぁ~一口食べれば気に入りますよ!そっちの店よりも肉は良いし、味も美味いし!」
親父がなかなか引かない…その様子にダレンがイラッとして足を踏み出すと
パシッ!
ラルクがダレンの手を掴んで止める。
「何よ師匠ちゃん…あの親父をちょっと首捻って息の根止めて来るだけよ。離して」
「馬鹿野郎、来るだけよってそれ殺すって事だろうが!」
「だってなんだがあの親父ムカつくわ!エイトちゃんだって嫌がってるのにグイグイ来てるし!」
「エイトだってああ見えても男だ、やる時はやるよ」
「ふーん…何かあったら行くわよ」
「好きにしろ。その前に俺が殺るけどな」
ダレンが腕を組んで少し離れて様子を伺っていると…
「ふーん…そんなにおじさんのお肉美味しいんだ」
エイトが少し興味を引かれたように声を出すと
「ぼ、僕…」
おばさんが心配そうにエイトを見つめて肉を焼いていた手を止める。
「じゃあ一本ずつもらおうかな!?それで美味しい方のお肉を全部買うよ」
「ぜ、全部!」
親父の顔がニヤつく!
「ま、待ってろよ!ちゃんと味で判断するんだぞ!」
親父はそういうと急いで屋台へと戻って言った…
「なんでそんな事…」
おばさんが不安そうにすると…
「はい、おばさんこのお肉使ってよ」
エイトは先程貰ったばかりの解体してもらった肉を差し出す。
「えっ?なにこれ…」
おばさんが思わず受け取ると
「このお肉きっとおばさんのお肉の味付けに合うと思うんだ~だからあげたくて。それであのおじさんの鼻をガツンとへし折ってあげてよ!」
エイトがウインクすると
「いいのかい?」
「もちろん!その為に来たんだもん」
「なんでこんなによくしてくれるんだい?」
おばさんが困惑していると
「先に僕を助けてくれたのはおばさんだよ?」
エイトはにっこりと笑いかけた。
0
お気に入りに追加
2,051
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界で世界樹の精霊と呼ばれてます
空色蜻蛉
ファンタジー
普通の高校生の樹(いつき)は、勇者召喚された友人達に巻き込まれ、異世界へ。
勇者ではない一般人の樹は元の世界に返してくれと訴えるが。
事態は段々怪しい雲行きとなっていく。
実は、樹には自分自身も知らない秘密があった。
異世界の中心である世界樹、その世界樹を守護する、最高位の八枚の翅を持つ精霊だという秘密が。
【重要なお知らせ】
※書籍2018/6/25発売。書籍化記念に第三部<過去編>を掲載しました。
※本編第一部・第二部、2017年10月8日に完結済み。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
咲阿ましろ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる