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「おじさんなぁに?」
エイトがおじさんをじっと見つめると…
「この間の御無礼をお詫びしたくて…良かったら今日は半額にしますのでうちの串焼き食べて行きませんか?」
串焼き屋の親父はエイトが金を持っているのを見つけて手のひらを返し近づいてきた…
「なんだいあんた!この子はうちの店に来てくれたんだよ!帰んな!」
おばさんが親父にシッシッ!と手を振ると
「うるさいぞばばあ!俺はこのお子様と話してるんだ!」
親父がおばさんに怒鳴りつける。
「やめて下さい。僕はこのお店の肉が食べたいのおじさんの肉を食べる気は無いよ」
「そんなぁ~一口食べれば気に入りますよ!そっちの店よりも肉は良いし、味も美味いし!」
親父がなかなか引かない…その様子にダレンがイラッとして足を踏み出すと
パシッ!
ラルクがダレンの手を掴んで止める。
「何よ師匠ちゃん…あの親父をちょっと首捻って息の根止めて来るだけよ。離して」
「馬鹿野郎、来るだけよってそれ殺すって事だろうが!」
「だってなんだがあの親父ムカつくわ!エイトちゃんだって嫌がってるのにグイグイ来てるし!」
「エイトだってああ見えても男だ、やる時はやるよ」
「ふーん…何かあったら行くわよ」
「好きにしろ。その前に俺が殺るけどな」
ダレンが腕を組んで少し離れて様子を伺っていると…
「ふーん…そんなにおじさんのお肉美味しいんだ」
エイトが少し興味を引かれたように声を出すと
「ぼ、僕…」
おばさんが心配そうにエイトを見つめて肉を焼いていた手を止める。
「じゃあ一本ずつもらおうかな!?それで美味しい方のお肉を全部買うよ」
「ぜ、全部!」
親父の顔がニヤつく!
「ま、待ってろよ!ちゃんと味で判断するんだぞ!」
親父はそういうと急いで屋台へと戻って言った…
「なんでそんな事…」
おばさんが不安そうにすると…
「はい、おばさんこのお肉使ってよ」
エイトは先程貰ったばかりの解体してもらった肉を差し出す。
「えっ?なにこれ…」
おばさんが思わず受け取ると
「このお肉きっとおばさんのお肉の味付けに合うと思うんだ~だからあげたくて。それであのおじさんの鼻をガツンとへし折ってあげてよ!」
エイトがウインクすると
「いいのかい?」
「もちろん!その為に来たんだもん」
「なんでこんなによくしてくれるんだい?」
おばさんが困惑していると
「先に僕を助けてくれたのはおばさんだよ?」
エイトはにっこりと笑いかけた。
エイトがおじさんをじっと見つめると…
「この間の御無礼をお詫びしたくて…良かったら今日は半額にしますのでうちの串焼き食べて行きませんか?」
串焼き屋の親父はエイトが金を持っているのを見つけて手のひらを返し近づいてきた…
「なんだいあんた!この子はうちの店に来てくれたんだよ!帰んな!」
おばさんが親父にシッシッ!と手を振ると
「うるさいぞばばあ!俺はこのお子様と話してるんだ!」
親父がおばさんに怒鳴りつける。
「やめて下さい。僕はこのお店の肉が食べたいのおじさんの肉を食べる気は無いよ」
「そんなぁ~一口食べれば気に入りますよ!そっちの店よりも肉は良いし、味も美味いし!」
親父がなかなか引かない…その様子にダレンがイラッとして足を踏み出すと
パシッ!
ラルクがダレンの手を掴んで止める。
「何よ師匠ちゃん…あの親父をちょっと首捻って息の根止めて来るだけよ。離して」
「馬鹿野郎、来るだけよってそれ殺すって事だろうが!」
「だってなんだがあの親父ムカつくわ!エイトちゃんだって嫌がってるのにグイグイ来てるし!」
「エイトだってああ見えても男だ、やる時はやるよ」
「ふーん…何かあったら行くわよ」
「好きにしろ。その前に俺が殺るけどな」
ダレンが腕を組んで少し離れて様子を伺っていると…
「ふーん…そんなにおじさんのお肉美味しいんだ」
エイトが少し興味を引かれたように声を出すと
「ぼ、僕…」
おばさんが心配そうにエイトを見つめて肉を焼いていた手を止める。
「じゃあ一本ずつもらおうかな!?それで美味しい方のお肉を全部買うよ」
「ぜ、全部!」
親父の顔がニヤつく!
「ま、待ってろよ!ちゃんと味で判断するんだぞ!」
親父はそういうと急いで屋台へと戻って言った…
「なんでそんな事…」
おばさんが不安そうにすると…
「はい、おばさんこのお肉使ってよ」
エイトは先程貰ったばかりの解体してもらった肉を差し出す。
「えっ?なにこれ…」
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「このお肉きっとおばさんのお肉の味付けに合うと思うんだ~だからあげたくて。それであのおじさんの鼻をガツンとへし折ってあげてよ!」
エイトがウインクすると
「いいのかい?」
「もちろん!その為に来たんだもん」
「なんでこんなによくしてくれるんだい?」
おばさんが困惑していると
「先に僕を助けてくれたのはおばさんだよ?」
エイトはにっこりと笑いかけた。
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