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「なんにやってんだ!そんな事だからいつまでたっても金が貯まんないんだよ!」

馬鹿にするようにオヤジは笑っている。

「うるさいよ!私があげたいと思ったんだ!口を出すな、ただでさえ人の売り場を奪っておいて!」

キッ!とオヤジを睨みつけると

「おー怖い!そんな怖い顔だから売れないんだろ?人のせいにするなよ。それにここの売り場はちゃーんと許可を取ってあるんだ!文句は言わせねぇぞ!」

オヤジが凄むとおばさんは悔しそうに何も言い返せないでいる…

「おばさん…売り場を取ったって、どういう事?」

「あー…気にしないでいいよ、ほら早く温かいうちにお肉を食べちゃいな!」

おばさんは気にするなとエイト達をオヤジから遠ざけると

「ほらほら、行きな!また食べたくなったらおいで!」

おばさんは笑顔でエイト達を見送ってくれる…

エイトはノロノロとその場を離れると…近くのお店で話を聞いてみる。

「すみません…あそこのお店ってなんかあったんですか?」

エイトはおばさんとオヤジの店を指さすと…

「ああ、あそこかい?あれは全く許せないんだよ…最初に肉串を売ってたベッツィーさんの店の場所で急に商売を始めて、しかも特性ダレまで真似してあのとなりの糞オヤジが全部奪い取ったんだ!」

いまいましそうに話していると

「何でそんな事を?誰も怒らないの?」

「あのオヤジはこの村の町長と組んでいてねぇ…誰も文句を言えないのさ…ベッツィーさんは可哀想な被害者さ…あの店も昔は繁盛していたのに嫌がらせで今じゃほとんど客も来やしないんだよ」

「村長って…偉い人なんだよね?」

「この村で一番偉い人の事だよ…僕そんな事も知らないの?」

お店の人が訝しげに見ると

「だって…村で一番偉い人って村の為に頑張る人なんじゃないの?そんな人がなんで村長してるの?」

エイトの問いにお店の人は何も言えないでいると

「その村長さんって何処にいるの?」

エイトが質問を変える。

「あそこの一番大きな建物が村長の家だよ…そんな事聞いてどうするんだい?」

「聞いてみただけだよ…お姉ちゃんありがとう」

エイトは丁寧にお礼を言うとその場を去っていった…

『エイト、あんな事聞いてどうするつもりだ…』

ジャックが聞くと

『別にラルク師匠に言われたとおりに話を聞いて回ってるだけだよ…』

エイトは笑うと…

『もう少し色んな人に話を聞いてみよう!』

エイトは次のお店目掛けて走り出した!
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