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第ニ十五話「契約魔術」
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「『契約魔術』でシュか」
「ああ。中々使う機会がなかったからね」
「確かに、スキルの使い勝手を確かめておくのにはいい機会ね」
俺達はあれから少し馬車を走らせ、昼食を取るために適当な場所で馬車をとめた。
マリンとエミィに昼食の用意をしてもらっている間、俺は盗賊三人に対し、先日手に入れたばかりの五番目のギフトスキル『契約』を使って、先ほどの俺達の会話の内容を口外しないようにと口止めをする事にした。
「殺す前に利用出来るだけ利用するわけでシュね。御主人シャまも中々ゲスいのでシュ」
ゲスいのはお前だ。
何度も言うが、盗賊達は殺さない。
次の村で引き渡さないと行けないのだ。
「いいからエミィは食事の用意をして来なさい」
「はいでシュ」
でもまあ、利用出来るだけ利用するって言うのはその通りだけどな。
せっかくの機会なので色々と試してみる事にする。
まず最初に『俺達の会話の内容を忘れる』という契約をしようとしてみたが、スキルは発動しなかった。
まあ、予想どおりだ。
やはり、それだと契約というよりも、記憶改ざんとか催眠術に近くなる。
次に『声を発する事を禁止する』という契約。
その契約は問題なく発動した。
俺は盗賊達の猿轡を外し、再びエミィを呼び寄せて、少し興味のあった光の矢をリクエストする。
エミィはそれを受けて、空中に光の矢を出現させる。
「はい、どーん」
エミィの気の抜けた効果音と共に、目の前に現れた無数の光の矢。
それを見た盗賊達は「ヒイ!」と悲鳴を上げた直後、全身に襲いかかる激痛にのたうちまわりながら悶絶していた。
しばらくするとおとなしくなったので確認して見ると、三人とも泡を吹いて気を失っていた。
これはひどい。
しかし、なるほど。
だいたい思っていた通りのスキルのようだ。
ただ、やはり戦闘に向いたスキルではなさそうだ。
『契約』の発動条件。
一、対象が、目視出来る範囲内にいる事。
一、契約書を作成し、双方の署名を記す事。
一、契約書を作成後、内容を読み上げて同意の確認をする事。
一、既に、他の『契約』がされていない事。
ちなみに、契約書は紙じゃなくてもいいらしい。
壁でも地面でも背中でもどこでもいいようだ。
いや、背中に書いたら署名出来なくなるか。
取り敢えず、盗賊達にかけた『契約』は解除し、気を失っている三人に猿轡を付け直し、念のため治癒魔術で癒してから三人を起こした。
「うん、だいたいわかった。それじゃ——」
「消しまシュか」
「んーー!?!?!?」
昼食の用意を終わらせて暇にしていたエミィが、俺の言葉を聞いて、再び空中に光の矢を浮かび上がらせる。
さっきも見たけど、これが魔法で作った光の矢か。
頑張って俺も習得しよう。
とりあえず、その物騒な光の矢は戻させて、盗賊三人に改めて『契約』で口外しないようにさせる。
ついでに、俺たちへの敵対行動の禁止と、盗賊行為の禁止も付け加えておいた。
「ほ、ほんともう、悪さはしませんので!」
「よ、よ、余計な事も言いませんです!」
「なななななので、なにとぞ命だけは!!」
「エミィ、怖がってるからやめなさい」
「今度のは炎の矢なのでシュ」
「いいから仕舞いなさい」
「チッ」
ちなみに、この『契約』、奴隷契約を結ぶ事も可能だった。
その際に必要になった魔力が通常の『契約』に比べて数倍以上であったことから、契約内容によって消費魔力が変わるらしい事も判明した。
まあ、すべての自由と自身の所有権の完全譲渡な訳だから、無理もないといえば無理もない。
消費魔力が多いとはいえ、いちいち契約で言う事を一つ一つ聞かせるよりは、奴隷にしてしまった方が手っ取り早いという考え方も確かにある。
だが、奴隷の所有者になると、その奴隷の衣食住の確保の義務が発生し、奴隷が問題を起こした場合は所有者に責任の所在が来る。
なので、そうそう気軽に奴隷には出来なかったりするのだ。
そういうわけで、試しに奴隷契約をした盗賊との奴隷契約関係は既に解消してある。
解消するのにもやはり、かなりの量の魔力が必要だった。
とりあえず『契約』の使い勝手はわかった。
あまり使い所はなさそうだが、使い方次第だろう。
何とか上手に使っていこう。
さて、そんな事より昼食だ。
◇
「お嬢様方!食事の後片付けはあっしらが!」
「そう、助かるわ」
「いい心がけなのでシュ。ダッシュ!!」
「へい!!!」
現在、盗賊達の拘束は解かれ、ある程度自由にさせている。
『契約』によって行動に制限をかけられているので、こちらに害が及ぶようなマネは出来ないし、エミィの魔法がよっぽど怖かったのか、彼らの言動は基本的に従順だ。
エミィと違って、人を追い込んで悦に浸るような高度な趣味は俺にはないので、普通に食事も与えているし、特に罰を与えるような事もしていない。
ちなみに、エミィが盗賊たちに対してやたらと容赦がないのは、最初の時、俺に危害を加えようとしたからなのだそうだ。
奴隷である身としては、主人に仇を成す者は死んでも当然の報いを受けるべきだという事らしい。
「殺すと金にならないので殺しちゃダメ」
「なるほどでシュ。そういう事なら」
この盗賊たちは次の村で引き渡す予定なので、不本意ながらもゾッテ村までは一緒に旅をする事になる。
なので、途中、川を見つけて男達を水浴びさせ、清潔な衣類を与えて着替えさせた。
男達は終始恐縮していたが、あのままでは俺達まで盗賊の一味と思われかねない。
ちょっと小金稼ぎをしようと思ったばっかりに、何だか面倒な事になってしまった。
次からは放置していく方向で行こう。
それから俺たちは特にこれといったトラブルもなく旅を続けた。
途中、何度か別の盗賊に襲われたりもしたが、エミィの放つ、光の矢の滅多刺しで一網打尽にしていた。
エミィにちょっとやり過ぎじゃないかと進言してみたが、つぎから盗賊達は街まで連れて行かないという事なので、この盗賊はお金にはならないから問題なしという事らしい。
馬車に乗ってる盗賊達が荷台の隅で青い顔をして引きつった笑いを浮かべていたのが印象的だ。
エミィはあっという間に盗賊達を無力化して、俺が盗賊達を近くの木にくくりつける。
一応、死にそうになっている奴を優先的に、全員に治癒魔術をかけておいた。
人道的な意味もあるが、治癒魔術の鍛錬の意味合いが強い。こんなに連続で治癒魔術を使える事ってなかなか無いからな。
もっと他に色々と思わぬ事態に出くわすかと思ったが、実に順調過ぎて少々拍子抜けだった。
しかし、その甲斐もあって、俺達はゾッテ村までもう、あと半日くらいのところまでやって来た。
「今日はここまでかな」
そろそろ陽も傾き始めたので、俺達は野営の準備を始める事にする。
ゾッテ村までの行程での最後の野営だ。
もちろん、盗賊達三人にも手伝わせる。
働かざる者食うべからずだ。
彼らには、薪の調達やテントの設営、馬車の手入れなど、力仕事をメインに仕事を与えている。
おかげで俺は、馬車馬のトムの世話を終えると暇になった。
かなり手持ち無沙汰で落ち着かないが、盗賊三人を暇にさせて俺が働くというのも違う気がするので、おとなしく暇を持て余すことにする。
まあ、彼らは明日には詰め所に引き渡す事になっているので、今日が最後だ。
いる間は楽をさせてもらう事にしよう。
◇
「凄いねこれは」
「でしょ。まあ、最初の旅の最終日だしね」
「腕を振るったのでシュ!」
その日の夕食は、なかなか豪勢だった。
ゾッテ村では数日程度滞在する予定なので、食材を余らせてもしょうがないという事で、日持ちのしない備蓄を大放出したというわけだ。
しかし、元々はゾッテ村までギリギリだったはずの食料事情。
そこにきて、突然の三人分の余計な負担。
一時はどうなるかと思ったが、流石は野盗。狩りは上手かったのだ。
彼らは朝食前や昼食後の少しの時間を利用して、ウサギや猪、時には魔獣なんかも捕まえて来て、俺達に食料を提供して来た。
食料は確保出来て、マリン達も毎日新しい食材が手に入り歓喜。
食卓には様々な料理が並び、そして例外なくすべて美味い。
盗賊達も、美味い料理を食べられて幸せ。
何だか奇妙な良好関係が構築されていた。
「ああ。中々使う機会がなかったからね」
「確かに、スキルの使い勝手を確かめておくのにはいい機会ね」
俺達はあれから少し馬車を走らせ、昼食を取るために適当な場所で馬車をとめた。
マリンとエミィに昼食の用意をしてもらっている間、俺は盗賊三人に対し、先日手に入れたばかりの五番目のギフトスキル『契約』を使って、先ほどの俺達の会話の内容を口外しないようにと口止めをする事にした。
「殺す前に利用出来るだけ利用するわけでシュね。御主人シャまも中々ゲスいのでシュ」
ゲスいのはお前だ。
何度も言うが、盗賊達は殺さない。
次の村で引き渡さないと行けないのだ。
「いいからエミィは食事の用意をして来なさい」
「はいでシュ」
でもまあ、利用出来るだけ利用するって言うのはその通りだけどな。
せっかくの機会なので色々と試してみる事にする。
まず最初に『俺達の会話の内容を忘れる』という契約をしようとしてみたが、スキルは発動しなかった。
まあ、予想どおりだ。
やはり、それだと契約というよりも、記憶改ざんとか催眠術に近くなる。
次に『声を発する事を禁止する』という契約。
その契約は問題なく発動した。
俺は盗賊達の猿轡を外し、再びエミィを呼び寄せて、少し興味のあった光の矢をリクエストする。
エミィはそれを受けて、空中に光の矢を出現させる。
「はい、どーん」
エミィの気の抜けた効果音と共に、目の前に現れた無数の光の矢。
それを見た盗賊達は「ヒイ!」と悲鳴を上げた直後、全身に襲いかかる激痛にのたうちまわりながら悶絶していた。
しばらくするとおとなしくなったので確認して見ると、三人とも泡を吹いて気を失っていた。
これはひどい。
しかし、なるほど。
だいたい思っていた通りのスキルのようだ。
ただ、やはり戦闘に向いたスキルではなさそうだ。
『契約』の発動条件。
一、対象が、目視出来る範囲内にいる事。
一、契約書を作成し、双方の署名を記す事。
一、契約書を作成後、内容を読み上げて同意の確認をする事。
一、既に、他の『契約』がされていない事。
ちなみに、契約書は紙じゃなくてもいいらしい。
壁でも地面でも背中でもどこでもいいようだ。
いや、背中に書いたら署名出来なくなるか。
取り敢えず、盗賊達にかけた『契約』は解除し、気を失っている三人に猿轡を付け直し、念のため治癒魔術で癒してから三人を起こした。
「うん、だいたいわかった。それじゃ——」
「消しまシュか」
「んーー!?!?!?」
昼食の用意を終わらせて暇にしていたエミィが、俺の言葉を聞いて、再び空中に光の矢を浮かび上がらせる。
さっきも見たけど、これが魔法で作った光の矢か。
頑張って俺も習得しよう。
とりあえず、その物騒な光の矢は戻させて、盗賊三人に改めて『契約』で口外しないようにさせる。
ついでに、俺たちへの敵対行動の禁止と、盗賊行為の禁止も付け加えておいた。
「ほ、ほんともう、悪さはしませんので!」
「よ、よ、余計な事も言いませんです!」
「なななななので、なにとぞ命だけは!!」
「エミィ、怖がってるからやめなさい」
「今度のは炎の矢なのでシュ」
「いいから仕舞いなさい」
「チッ」
ちなみに、この『契約』、奴隷契約を結ぶ事も可能だった。
その際に必要になった魔力が通常の『契約』に比べて数倍以上であったことから、契約内容によって消費魔力が変わるらしい事も判明した。
まあ、すべての自由と自身の所有権の完全譲渡な訳だから、無理もないといえば無理もない。
消費魔力が多いとはいえ、いちいち契約で言う事を一つ一つ聞かせるよりは、奴隷にしてしまった方が手っ取り早いという考え方も確かにある。
だが、奴隷の所有者になると、その奴隷の衣食住の確保の義務が発生し、奴隷が問題を起こした場合は所有者に責任の所在が来る。
なので、そうそう気軽に奴隷には出来なかったりするのだ。
そういうわけで、試しに奴隷契約をした盗賊との奴隷契約関係は既に解消してある。
解消するのにもやはり、かなりの量の魔力が必要だった。
とりあえず『契約』の使い勝手はわかった。
あまり使い所はなさそうだが、使い方次第だろう。
何とか上手に使っていこう。
さて、そんな事より昼食だ。
◇
「お嬢様方!食事の後片付けはあっしらが!」
「そう、助かるわ」
「いい心がけなのでシュ。ダッシュ!!」
「へい!!!」
現在、盗賊達の拘束は解かれ、ある程度自由にさせている。
『契約』によって行動に制限をかけられているので、こちらに害が及ぶようなマネは出来ないし、エミィの魔法がよっぽど怖かったのか、彼らの言動は基本的に従順だ。
エミィと違って、人を追い込んで悦に浸るような高度な趣味は俺にはないので、普通に食事も与えているし、特に罰を与えるような事もしていない。
ちなみに、エミィが盗賊たちに対してやたらと容赦がないのは、最初の時、俺に危害を加えようとしたからなのだそうだ。
奴隷である身としては、主人に仇を成す者は死んでも当然の報いを受けるべきだという事らしい。
「殺すと金にならないので殺しちゃダメ」
「なるほどでシュ。そういう事なら」
この盗賊たちは次の村で引き渡す予定なので、不本意ながらもゾッテ村までは一緒に旅をする事になる。
なので、途中、川を見つけて男達を水浴びさせ、清潔な衣類を与えて着替えさせた。
男達は終始恐縮していたが、あのままでは俺達まで盗賊の一味と思われかねない。
ちょっと小金稼ぎをしようと思ったばっかりに、何だか面倒な事になってしまった。
次からは放置していく方向で行こう。
それから俺たちは特にこれといったトラブルもなく旅を続けた。
途中、何度か別の盗賊に襲われたりもしたが、エミィの放つ、光の矢の滅多刺しで一網打尽にしていた。
エミィにちょっとやり過ぎじゃないかと進言してみたが、つぎから盗賊達は街まで連れて行かないという事なので、この盗賊はお金にはならないから問題なしという事らしい。
馬車に乗ってる盗賊達が荷台の隅で青い顔をして引きつった笑いを浮かべていたのが印象的だ。
エミィはあっという間に盗賊達を無力化して、俺が盗賊達を近くの木にくくりつける。
一応、死にそうになっている奴を優先的に、全員に治癒魔術をかけておいた。
人道的な意味もあるが、治癒魔術の鍛錬の意味合いが強い。こんなに連続で治癒魔術を使える事ってなかなか無いからな。
もっと他に色々と思わぬ事態に出くわすかと思ったが、実に順調過ぎて少々拍子抜けだった。
しかし、その甲斐もあって、俺達はゾッテ村までもう、あと半日くらいのところまでやって来た。
「今日はここまでかな」
そろそろ陽も傾き始めたので、俺達は野営の準備を始める事にする。
ゾッテ村までの行程での最後の野営だ。
もちろん、盗賊達三人にも手伝わせる。
働かざる者食うべからずだ。
彼らには、薪の調達やテントの設営、馬車の手入れなど、力仕事をメインに仕事を与えている。
おかげで俺は、馬車馬のトムの世話を終えると暇になった。
かなり手持ち無沙汰で落ち着かないが、盗賊三人を暇にさせて俺が働くというのも違う気がするので、おとなしく暇を持て余すことにする。
まあ、彼らは明日には詰め所に引き渡す事になっているので、今日が最後だ。
いる間は楽をさせてもらう事にしよう。
◇
「凄いねこれは」
「でしょ。まあ、最初の旅の最終日だしね」
「腕を振るったのでシュ!」
その日の夕食は、なかなか豪勢だった。
ゾッテ村では数日程度滞在する予定なので、食材を余らせてもしょうがないという事で、日持ちのしない備蓄を大放出したというわけだ。
しかし、元々はゾッテ村までギリギリだったはずの食料事情。
そこにきて、突然の三人分の余計な負担。
一時はどうなるかと思ったが、流石は野盗。狩りは上手かったのだ。
彼らは朝食前や昼食後の少しの時間を利用して、ウサギや猪、時には魔獣なんかも捕まえて来て、俺達に食料を提供して来た。
食料は確保出来て、マリン達も毎日新しい食材が手に入り歓喜。
食卓には様々な料理が並び、そして例外なくすべて美味い。
盗賊達も、美味い料理を食べられて幸せ。
何だか奇妙な良好関係が構築されていた。
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