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一週間オナ禁命令されたわんこ攻めが狼になる話
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「ともよしさん~…、俺もう限界……」
「何言ってんの、まだ三日目でしょ」
「三日もオナ禁してれば限界にもなるよ!!」
「そう?」
俺は平気だけど。とのたまう智佳。
「それはあれじゃん、三日と空けずに俺とヤッてるから」
「減らず口とは余裕だねぇ。もう一週間追加しようか」
「あーーー!!! ごめんなさい! ごめんなさい!! もう無理! 限界! 智佳さんとエッチしたいです!!!」
「だーめ」
「最初に言ったでしょ? 一週間はオナニー禁止。その代わり、一週間我慢できたら……」
つつ、と智佳の指が明の股間を這う。
「俺の体、お前の好きにしていい、って」
「……っ!!」
妖艶にほほえみながらそう言われて、股間に熱が集まっていくのを感じる明。
「う、うぅう~~~……」
しかしその熱を発散させることはできないわけで、悶々としたまま耐える明を、智佳は愉快そうに見つめていた。
明が大学の先輩である智佳と、念願かなってお付き合いを始めてから半年ほどが経つ。
もちろんその間にやることは一通りやったわけだが、その中でひとつ気づいたことがある。
智佳は、性欲の権化なのだ。
セックスにおいては明がタチではあるのだが、智佳と付き合うまで童貞だった明と違い、智佳は以前にも同性との経験があるらしい。
そのせいか、初めてのセックスでは始終智佳優位で進んでいたし、それは今も変わらない。
どころか、回を重ねるにつれ、上に乗ったり必要以上に焦らしてきたり、最中に意地の悪いことを言ったりしたり。
そして挙げ句が、「射精管理」だ。
「本当は貞操帯とかつけるらしいんだけど」
とか言いながら智佳が見せてきたスマホの画面には、用途を想像するにおぞましい形をした器具の写真が並んでいた。
それだけはやめてくれと必死に懇願して、どうにか一週間のオナニー禁止、だけを条件にすることができたのだ。
「…いや、一週間オナ禁って十分ひどくないか?」
ふと我に返ってそんなことをつぶやいてしまった。
ともあれ、そんなわけで明は現在、人生初のオナ禁に励んでいるのである。
「う~…」
「どうしたんだよ明ぁ。なんか悶々としちゃって」
「…いや、べつに…」
大学で友人に話しかけられても、まさか恋人に射精管理されててムラムラしています、なんて言えるわけがない。
「なんかさあ、最近お前話しかけても上の空っていうかさあ…。悩み事でもあるなら聞くよ?」
「いや、悩みごとっていうか…」
オナ禁中でムラムラしていますなんて言えるわけがない。
「ほらほら、なんでも話してみ? ささいなことでもさー、積もり積もって爆発する前に人に話した方が楽になるよ? きっと」
うっかり暴発しそうなくらいムラムラしています、なんて言えるわけがない!
「いや、悩み事とかじゃないんだよ…。でも心配してくれてありがとな!」
爽やかな笑みを作ってそう言って、明はそそくさとその場を離れた。
――そして、オナ禁開始から一週間が過ぎた。
講義を終えて夕方に智佳のマンションに来た明は、逸る心を押さえてインターフォンを押す。
「はいはーい。今開けるねー」
明の内心など知る由もないとばかりに、呑気そうな智佳の声がインターフォン越しに聞こえる。正直その声だけで勃起した。
気持ち前かがみになりながら智佳の部屋のドアまでたどり着く。ここまで誰ともすれ違わなかったのは幸運だった。
「よっす明、いらっしゃ――」
「智佳さんっ!!」
「うぎゃっ」
ドアが開いた瞬間、出迎えた智佳に飛びついた。驚いたらしい智佳から怪物でも見たかのような声が聞こえたが、それどころではない。
「智佳さんっ、智佳さんっ…! 俺我慢したよ! 一週間! オナニーしなかったよ!!」
「わ、わかった、わかったから…ドア閉めさせて…」
「あ…」
智佳の姿を見た瞬間軽く理性が吹っ飛んでいたので忘れていたが、玄関のドアは開いたままだった。
そんな中で、大声でオナニー禁止がどうとか叫んでしまった自分に気づいて、明は頭を抱えてうずくまる。
「まー…、たぶん聞こえなかったでしょ…たぶん」
「たぶん…」
「たぶんね」
念を押すように繰り返されて、明は穴があったら入りたい気持ちだった。いや、これから穴には入れるのだが。
「もー、明、いつまで丸くなってるのさ。気にしない気にしない、どうせお隣さんの顔も知らないんだし」
「希薄なご近所関係で良かったです…」
「ほんとに落ち込んでるな…。ほら、立って立って」
両手を握られて引っ張られるまま部屋に上がる。
1Kの短い廊下を抜けて部屋までたどり着くと、智佳ともどもベッドの上に座った。
「――で? ちゃんと我慢できたんだ」
「っ…、はい」
途端、智佳のまとう雰囲気が一気に艶っぽくなる。蠱惑的な微笑みを浮かべて尋ねてくる智佳の表情に、明のもとに羞恥心でどこかに行っていた煩悩が戻ってくる。
「見せて」
「へ」
「見せてってば。ちゃんと一週間オナニーしなかったか、確かめないと」
「いや、確かめるって…見てもわからないでしょ…」
このままベッドインかと思ったら、思いも寄らない言葉が飛んできて、明は目を丸くした。
何言ってるんだこの人と思いつつ、ベルトを緩めてボトムを脱ぐ。ボクサーパンツの下の自自身は、既に緩く勃ち上がっていた。
「うわ、もう勃ってる。…すごいムラムラしてるんだね、明」
「……そりゃ、一週間してないから…っ」
半ば自棄になりながら、智佳のしたいようにさせる。
智佳は下着越しに明のペニスを何度かつつくと、下着をずるりと引き下ろした。
ぶるんっ、とペニスが跳ね上がって、明の下腹を叩く。
「…っ♡ う…っ、わ、もうビンビンじゃん……♡」
「…っだから、一週間してなかったら、そうなるって…っ」
「すー…っ♡ はぁ…っ♡ うわ、匂い、濃い…っ♡」
「ちょ、嗅がないで…」
下手に触ればそのままオナニーしてしまいそうで、ここ三日ほどは風呂に入るときもペニスを洗うのはおざなりになっていたのだ。
明の股間に顔を近づけて匂いを嗅ぐ智佳の顔を引き剥がそうとするが、思いの外強い力でしがみつかれていて離れない。
「すご…っ♡ 明の匂いだぁ…♡ はぁ…っ♡」
「智佳さん…っ」
「んっ♡ んぶ♡ んふぅっ♡」
「う、わっ!」
すんすん鼻を鳴らしていたかと思うと、いきなりペニスに食いつかれる。一週間ぶりに感じる強い刺激に、明の頭の中で火花が散った。
「ちょ、いきなり…っ!」
「はむ♡ んんっ♡ んぐ、んっ、んっ…♡」
ペニス全体を包む粘膜は熱く、どろどろに濡れていて、たまらなく気持ちいい。
「やば…っ、口の中トロトロじゃん…っ、あー、く、っそ…」
「んぐっ♡ んんっ…♡ らひひゃえ♡」
「あっ、だめ、もー出る…っ」
「んんっ! んっ♡ んぐ…♡♡」
あっけなく射精してしまった。
智佳は喉を鳴らして明の精液を飲み込んで、その上尿道に残った残滓までちゅうちゅうと吸い上げてくる。
出したばかりだと言うのに、それだけの刺激でまた自身が頭をもたげていった。
「あは…♡ すご、あきら、元気じゃん♡」
「そりゃ、一週間分溜めてるから…っ」
「じゃあ、一週間分出しちゃおうね♡」
へら、といやらしく笑って、また智佳が明自身に吸い付いた。今度は先程より深く、喉奥まで飲み込んでいる。
「あ…っ、ともよしさんっ、それ、くるしいでしょ…っ」
「んんっ、んー♡ んっ、んぐっ♡ んっむ」
明の問いかけには答えることなく、ぎゅうぎゅうと喉が亀頭を締め付けてくる。どう考えたって苦しいはずなのに、智佳の顔には快楽以外の感情が存在しない。
根本までペニスを飲み込んで、むしろもっと寄越せとばかりにじゅうじゅう吸い付いてくる。
「あー…、もうっ!」
熱くぬめった粘膜にペニス全体を包まれて、隙間なんてないくらいにぎゅうぎゅう締め付けられて、明はとうとう耐えきれず、智佳の頭を掴むと腰を振り始めた。
「んんっ♡ んぶっ♡ んっ、んーっ♡ んっ♡ んっ♡♡」
「はぁ…っ! もうっ、こんなの口マンコじゃん…っ! ごめんっ、智佳さんの口、使わせて…っ」
「んっ♡ んんっ♡ んっぐ、んむ、んぶぅっ♡」
ごちゅごちゅと腔内を犯されて、智佳の口から苦しげな声がこぼれる。けれどそれさえ、にじむ快楽を隠しようもない。
「はー…っ、くち、おかされて…っ、きもちいい、のかよっ…! あっ、もう、でる…っ!」
「んっんっ、んん…っ♡」
「わかってる、って…! はぁっ、ぜんぶ、飲んで…っ!」
喉のいちばん深いところまで突きこんで、明は射精した。いつもより量が多かった気がするが、智佳は一滴たりともこぼすことなくすべて飲みこんでしまう。
「あー」
そして、空になった口をかぱりと開けて明に飲み込んだことを教えてくれるのだ。
「…っ、えっろ…」
「んふふ」
思わずつぶやくと、智佳は満足そうに笑って明の上に乗り上げてくる。
「ね、まだいけるでしょ?」
「当たり前じゃん」
挑発するような言葉に言い返して、逆に智佳をベッドの上に押し倒す。
「今日は、俺の満足するまでやらせてもらうから」
「ん、その約束でしょ?」
「途中で音をあげてもだめだからね」
「じょーとー」
けらけら笑う智佳の服を脱がせていく。下着は既に濡れていた。
「…智佳さん、フェラでイッたの…?」
「…そりゃ、俺だって一週間オナ禁してたから」
「……」
「あきら?」
「あーもー…。ほんとに、今日は何言われても俺、止まらないからな」
そして、噛み付くようなキスをする。少しだけ舌に苦味が走ったけれど、それ以上に智佳の唾液は甘く感じた。
「んっ、んんっ♡ はぅ♡ あ、あきら…っ」
切羽詰まった声で名前を呼ばれる。そうしたらもう、愛撫をしている余裕なんてなくて、性急な動作で智佳の尻に指を這わせる。
割れ目の奥、窄まりに触れると、とろりと濡れた感触がした。
「……」
「あっ…、も、大丈夫だから…、もう、いれて…っ♡」
「……ああもう、くそっ」
「あっ♡ あぁあっ♡」
オナニーはしていなかったのにしっかりセックスの準備はしていた智佳を思うとたまらなく興奮して、慣らすこともせずそのアナルに突っ込んでいた。
さすがにぎゅうぎゅうと締め付けてきて痛いくらいだったが、智佳の声に苦痛の色はない。
「あっ♡ あっ♡ きたぁっ♡ あきらの、ちんぽ…っ♡」
「はー…っ、あぁもう、ぐちゅぐちゅじゃん…っ」
「だって、すぐえっちしたかったから…っ♡ あきらのちんぽ、すぐほしかったから…っ♡」
ぎゅうっと明にしがみつきながら智佳が言う。明は喉奥で低く呻いた。
「そういうこと言うの、やめろっての…!」
「あぅんっ♡ あっ♡ あぁっ♡ や、すご♡ ちんぽきてる♡♡ おくまで、きてるっ♡♡」
「う…っわ、すげ、うねって…っ!」
「らって♡ だってぇ♡♡ ちんぽきもちぃ♡♡ おく♡ つかれて♡♡ はぅ♡ あっ、あっ♡♡ ひらいちゃ…っ♡♡」
「ほんと…っ、奥、吸い付いてくる…っ!」
どちゅ、どちゅ、と勢いよく最奥を突く。ペニスが届くいちばん奥、亀頭にちゅうちゅうと吸い付いてくる粘膜を感じる。
「なぁっ…! 奥、入れていいか? 全部、入れたい…っ!」
その奥で感じる快感を思い出して、すでに前後不覚状態の智佳に尋ねた。智佳はがくがくと首を揺らしながら答える。
「あっ♡ うっ、うん♡♡ ほしい♡ あきらの、ぜんぶ、ちょうだい♡♡」
ぼちゅ、どちゅ、と聞くに堪えない音が続いている。
最奥の口は、すでに緩く綻んで明のものを迎え入れようとしている。
一際強く明が腰を叩きつける。と、智佳の腹の奥から、ぐぷんっ、と弁を越える音がした。
「あ゛っ…♡ お゛♡♡ お゛ぅ゛っ♡♡」
「…っわ、すげ…っ」
亀頭がぎゅうぎゅうに締め付けられて、それからふわふわの粘膜に包まれる。
「あ゛♡ あ゛ー♡♡ ひゅ♡ ごぉ♡♡」
「はー…っ、も、一回出す…っ!」
たった一突きで智佳も絶頂して、もはや黒目はぐるんと上を向いてしまっている。明はたまらず、さらに腰を押し付けて射精した。
「あ゛♡ あ゛♡ あ゛♡ どぷどぷ、きたぁ♡♡ あっちゅい…っ♡」
「……っ!」
指で掻き出すことなんてできないくらい奥に中出しされて、その感触で智佳もまた達したようだった。
すべて出し切って、それでもまだ明は物足りない。なにせ一週間分溜まっているのだ。
「智佳さん、智佳さんー。大丈夫っすか」
「あー…っ、あ、う? …う、ん、らいじょー、ぶ」
軽く頬を叩きながら声をかけると、ろれつは回っていなかったが返事が返ってきた。てっきりトンでしまったかと思ったが、案外と頑丈な人だ。
「そう、っか」
「ひゃんっ!?」
ぐうっと体勢を変えられて、智佳の口から喘ぎがこぼれる。
「それじゃ、もうちょっと付き合ってくれるよね」
「あ…っ♡ あたりまえ、じゃん…♡」
腰を高くあげさせて、両足を肩に乗せる。ほとんど真上から突き下ろすような格好に、智佳の目がいっそう期待に蕩けた。
「はー…っ♡ あきら♡ あきら…っ♡」
陶酔しきった声で名前を呼ばれる。声に滲んだ期待に応えるように、明は一息に智佳の最奥を突いた。
「あっお゛っ♡♡ お゛ぅ゛っ♡♡」
「うっ…わ、すげー、ぐずぐず…っ!」
精液まみれになった腸壁の感触は、まさしくオナホールというに相応しかった。明が腰を突き下ろすたび、智佳の口からはみっともないほどの喘ぎがこぼれだす。
「あ゛ひっ♡♡ ぁ♡ しゅご、あきら、しゅごっ♡♡ ちんぽっ、おく、きてぅ♡♡」
「ともよし、さんも…っ、とろとろで、きつくて…っ、はぁっ、きもちい…っ」
「あ♡ あきらが、きもちいの…っ、うれし…っ♡♡」
きゅううんっ、と智佳の体内が明自身を締め付ける。
「っ…、なに、うれしくてイッちゃった…?」
びくびくと震える体を抱きしめながら尋ねると、すっかりハートに染まった瞳で智佳が見つめてくる。
「…っ♡ うん…っ♡ うれし…っ、くて、きもちい…っ♡♡ あきら、すき…♡ すき♡♡」
「俺も、智佳さんのこと好きだよ…っ、愛してる」
「っ♡♡ ――っ♡♡」
耳元で囁かれて、また智佳は絶頂した。
「はひっ…♡ はぅ…っ♡ あきら、あきら…っ♡」
「ともよしさんっ…、また、出すね? いちばん奥に、だすね…っ」
「きて♡ いっぱいだしてっ♡♡ あきらのざーめん♡ ぜんぶちょうだいっ…♡♡」
「…っ!」
どぷ、どぷ、と大量の精液が智佳の腹に注ぎ込まれる。
「あっ…♡ あ、ぁ…っ♡」
ぴゅる、と智佳のペニスから精液とも潮ともつかない液体がこぼれる。
たらたらと胸を伝い落ちてくる液体にまみれながら、智佳は幸せそうに笑った。
「…っ、すご、かった…♡♡」
「……」
やるだけやって、気がついたら深夜だった。
まだ最中の余韻を引きずっているらしい智佳は、さきほどからずっと悩ましげな吐息をこぼしてばかりいる。
「智佳さん、お腹空いてない? なんか買ってこようか?」
「んー、いらない…」
明が声をかけても、どこかぼんやりした答えが返ってくるばかりだ。
「あきらので、おなかいっぱいだから……」
「……」
性欲で支配されたセックスの最中ならともかく、しらふのときにとんでもないことを言われて、明はいたたまれない気分になる。
出すものを出してスッキリしている明とは対照的に、智佳はむしろ、ますますムラムラとしている用ように見えるのだが。
「…ね、明…」
「何? 智佳さん、俺もう勃たないよ」
くい、と明の服の裾を引っ張りながら智佳が尋ねてきて、明は思わずそう答える。
「そうじゃなくって」
しかし、続きのお誘いかと思ったらそうではないらしい。
じゃあ何、ともう一度尋ねると、智佳は少しモジモジとしながらこう言った。
「…もういっかい、一週間オナ禁しない?」
「……いやだ!!!!」
「えー」
不満そうな智佳を抱きしめて明は言う。
「俺は、毎日智佳さんのこと愛したいの」
「……ん、じゃあ…仕方ないね」
んふふ、と笑う智佳は、悔しいかなやっぱり色っぽかった。
「何言ってんの、まだ三日目でしょ」
「三日もオナ禁してれば限界にもなるよ!!」
「そう?」
俺は平気だけど。とのたまう智佳。
「それはあれじゃん、三日と空けずに俺とヤッてるから」
「減らず口とは余裕だねぇ。もう一週間追加しようか」
「あーーー!!! ごめんなさい! ごめんなさい!! もう無理! 限界! 智佳さんとエッチしたいです!!!」
「だーめ」
「最初に言ったでしょ? 一週間はオナニー禁止。その代わり、一週間我慢できたら……」
つつ、と智佳の指が明の股間を這う。
「俺の体、お前の好きにしていい、って」
「……っ!!」
妖艶にほほえみながらそう言われて、股間に熱が集まっていくのを感じる明。
「う、うぅう~~~……」
しかしその熱を発散させることはできないわけで、悶々としたまま耐える明を、智佳は愉快そうに見つめていた。
明が大学の先輩である智佳と、念願かなってお付き合いを始めてから半年ほどが経つ。
もちろんその間にやることは一通りやったわけだが、その中でひとつ気づいたことがある。
智佳は、性欲の権化なのだ。
セックスにおいては明がタチではあるのだが、智佳と付き合うまで童貞だった明と違い、智佳は以前にも同性との経験があるらしい。
そのせいか、初めてのセックスでは始終智佳優位で進んでいたし、それは今も変わらない。
どころか、回を重ねるにつれ、上に乗ったり必要以上に焦らしてきたり、最中に意地の悪いことを言ったりしたり。
そして挙げ句が、「射精管理」だ。
「本当は貞操帯とかつけるらしいんだけど」
とか言いながら智佳が見せてきたスマホの画面には、用途を想像するにおぞましい形をした器具の写真が並んでいた。
それだけはやめてくれと必死に懇願して、どうにか一週間のオナニー禁止、だけを条件にすることができたのだ。
「…いや、一週間オナ禁って十分ひどくないか?」
ふと我に返ってそんなことをつぶやいてしまった。
ともあれ、そんなわけで明は現在、人生初のオナ禁に励んでいるのである。
「う~…」
「どうしたんだよ明ぁ。なんか悶々としちゃって」
「…いや、べつに…」
大学で友人に話しかけられても、まさか恋人に射精管理されててムラムラしています、なんて言えるわけがない。
「なんかさあ、最近お前話しかけても上の空っていうかさあ…。悩み事でもあるなら聞くよ?」
「いや、悩みごとっていうか…」
オナ禁中でムラムラしていますなんて言えるわけがない。
「ほらほら、なんでも話してみ? ささいなことでもさー、積もり積もって爆発する前に人に話した方が楽になるよ? きっと」
うっかり暴発しそうなくらいムラムラしています、なんて言えるわけがない!
「いや、悩み事とかじゃないんだよ…。でも心配してくれてありがとな!」
爽やかな笑みを作ってそう言って、明はそそくさとその場を離れた。
――そして、オナ禁開始から一週間が過ぎた。
講義を終えて夕方に智佳のマンションに来た明は、逸る心を押さえてインターフォンを押す。
「はいはーい。今開けるねー」
明の内心など知る由もないとばかりに、呑気そうな智佳の声がインターフォン越しに聞こえる。正直その声だけで勃起した。
気持ち前かがみになりながら智佳の部屋のドアまでたどり着く。ここまで誰ともすれ違わなかったのは幸運だった。
「よっす明、いらっしゃ――」
「智佳さんっ!!」
「うぎゃっ」
ドアが開いた瞬間、出迎えた智佳に飛びついた。驚いたらしい智佳から怪物でも見たかのような声が聞こえたが、それどころではない。
「智佳さんっ、智佳さんっ…! 俺我慢したよ! 一週間! オナニーしなかったよ!!」
「わ、わかった、わかったから…ドア閉めさせて…」
「あ…」
智佳の姿を見た瞬間軽く理性が吹っ飛んでいたので忘れていたが、玄関のドアは開いたままだった。
そんな中で、大声でオナニー禁止がどうとか叫んでしまった自分に気づいて、明は頭を抱えてうずくまる。
「まー…、たぶん聞こえなかったでしょ…たぶん」
「たぶん…」
「たぶんね」
念を押すように繰り返されて、明は穴があったら入りたい気持ちだった。いや、これから穴には入れるのだが。
「もー、明、いつまで丸くなってるのさ。気にしない気にしない、どうせお隣さんの顔も知らないんだし」
「希薄なご近所関係で良かったです…」
「ほんとに落ち込んでるな…。ほら、立って立って」
両手を握られて引っ張られるまま部屋に上がる。
1Kの短い廊下を抜けて部屋までたどり着くと、智佳ともどもベッドの上に座った。
「――で? ちゃんと我慢できたんだ」
「っ…、はい」
途端、智佳のまとう雰囲気が一気に艶っぽくなる。蠱惑的な微笑みを浮かべて尋ねてくる智佳の表情に、明のもとに羞恥心でどこかに行っていた煩悩が戻ってくる。
「見せて」
「へ」
「見せてってば。ちゃんと一週間オナニーしなかったか、確かめないと」
「いや、確かめるって…見てもわからないでしょ…」
このままベッドインかと思ったら、思いも寄らない言葉が飛んできて、明は目を丸くした。
何言ってるんだこの人と思いつつ、ベルトを緩めてボトムを脱ぐ。ボクサーパンツの下の自自身は、既に緩く勃ち上がっていた。
「うわ、もう勃ってる。…すごいムラムラしてるんだね、明」
「……そりゃ、一週間してないから…っ」
半ば自棄になりながら、智佳のしたいようにさせる。
智佳は下着越しに明のペニスを何度かつつくと、下着をずるりと引き下ろした。
ぶるんっ、とペニスが跳ね上がって、明の下腹を叩く。
「…っ♡ う…っ、わ、もうビンビンじゃん……♡」
「…っだから、一週間してなかったら、そうなるって…っ」
「すー…っ♡ はぁ…っ♡ うわ、匂い、濃い…っ♡」
「ちょ、嗅がないで…」
下手に触ればそのままオナニーしてしまいそうで、ここ三日ほどは風呂に入るときもペニスを洗うのはおざなりになっていたのだ。
明の股間に顔を近づけて匂いを嗅ぐ智佳の顔を引き剥がそうとするが、思いの外強い力でしがみつかれていて離れない。
「すご…っ♡ 明の匂いだぁ…♡ はぁ…っ♡」
「智佳さん…っ」
「んっ♡ んぶ♡ んふぅっ♡」
「う、わっ!」
すんすん鼻を鳴らしていたかと思うと、いきなりペニスに食いつかれる。一週間ぶりに感じる強い刺激に、明の頭の中で火花が散った。
「ちょ、いきなり…っ!」
「はむ♡ んんっ♡ んぐ、んっ、んっ…♡」
ペニス全体を包む粘膜は熱く、どろどろに濡れていて、たまらなく気持ちいい。
「やば…っ、口の中トロトロじゃん…っ、あー、く、っそ…」
「んぐっ♡ んんっ…♡ らひひゃえ♡」
「あっ、だめ、もー出る…っ」
「んんっ! んっ♡ んぐ…♡♡」
あっけなく射精してしまった。
智佳は喉を鳴らして明の精液を飲み込んで、その上尿道に残った残滓までちゅうちゅうと吸い上げてくる。
出したばかりだと言うのに、それだけの刺激でまた自身が頭をもたげていった。
「あは…♡ すご、あきら、元気じゃん♡」
「そりゃ、一週間分溜めてるから…っ」
「じゃあ、一週間分出しちゃおうね♡」
へら、といやらしく笑って、また智佳が明自身に吸い付いた。今度は先程より深く、喉奥まで飲み込んでいる。
「あ…っ、ともよしさんっ、それ、くるしいでしょ…っ」
「んんっ、んー♡ んっ、んぐっ♡ んっむ」
明の問いかけには答えることなく、ぎゅうぎゅうと喉が亀頭を締め付けてくる。どう考えたって苦しいはずなのに、智佳の顔には快楽以外の感情が存在しない。
根本までペニスを飲み込んで、むしろもっと寄越せとばかりにじゅうじゅう吸い付いてくる。
「あー…、もうっ!」
熱くぬめった粘膜にペニス全体を包まれて、隙間なんてないくらいにぎゅうぎゅう締め付けられて、明はとうとう耐えきれず、智佳の頭を掴むと腰を振り始めた。
「んんっ♡ んぶっ♡ んっ、んーっ♡ んっ♡ んっ♡♡」
「はぁ…っ! もうっ、こんなの口マンコじゃん…っ! ごめんっ、智佳さんの口、使わせて…っ」
「んっ♡ んんっ♡ んっぐ、んむ、んぶぅっ♡」
ごちゅごちゅと腔内を犯されて、智佳の口から苦しげな声がこぼれる。けれどそれさえ、にじむ快楽を隠しようもない。
「はー…っ、くち、おかされて…っ、きもちいい、のかよっ…! あっ、もう、でる…っ!」
「んっんっ、んん…っ♡」
「わかってる、って…! はぁっ、ぜんぶ、飲んで…っ!」
喉のいちばん深いところまで突きこんで、明は射精した。いつもより量が多かった気がするが、智佳は一滴たりともこぼすことなくすべて飲みこんでしまう。
「あー」
そして、空になった口をかぱりと開けて明に飲み込んだことを教えてくれるのだ。
「…っ、えっろ…」
「んふふ」
思わずつぶやくと、智佳は満足そうに笑って明の上に乗り上げてくる。
「ね、まだいけるでしょ?」
「当たり前じゃん」
挑発するような言葉に言い返して、逆に智佳をベッドの上に押し倒す。
「今日は、俺の満足するまでやらせてもらうから」
「ん、その約束でしょ?」
「途中で音をあげてもだめだからね」
「じょーとー」
けらけら笑う智佳の服を脱がせていく。下着は既に濡れていた。
「…智佳さん、フェラでイッたの…?」
「…そりゃ、俺だって一週間オナ禁してたから」
「……」
「あきら?」
「あーもー…。ほんとに、今日は何言われても俺、止まらないからな」
そして、噛み付くようなキスをする。少しだけ舌に苦味が走ったけれど、それ以上に智佳の唾液は甘く感じた。
「んっ、んんっ♡ はぅ♡ あ、あきら…っ」
切羽詰まった声で名前を呼ばれる。そうしたらもう、愛撫をしている余裕なんてなくて、性急な動作で智佳の尻に指を這わせる。
割れ目の奥、窄まりに触れると、とろりと濡れた感触がした。
「……」
「あっ…、も、大丈夫だから…、もう、いれて…っ♡」
「……ああもう、くそっ」
「あっ♡ あぁあっ♡」
オナニーはしていなかったのにしっかりセックスの準備はしていた智佳を思うとたまらなく興奮して、慣らすこともせずそのアナルに突っ込んでいた。
さすがにぎゅうぎゅうと締め付けてきて痛いくらいだったが、智佳の声に苦痛の色はない。
「あっ♡ あっ♡ きたぁっ♡ あきらの、ちんぽ…っ♡」
「はー…っ、あぁもう、ぐちゅぐちゅじゃん…っ」
「だって、すぐえっちしたかったから…っ♡ あきらのちんぽ、すぐほしかったから…っ♡」
ぎゅうっと明にしがみつきながら智佳が言う。明は喉奥で低く呻いた。
「そういうこと言うの、やめろっての…!」
「あぅんっ♡ あっ♡ あぁっ♡ や、すご♡ ちんぽきてる♡♡ おくまで、きてるっ♡♡」
「う…っわ、すげ、うねって…っ!」
「らって♡ だってぇ♡♡ ちんぽきもちぃ♡♡ おく♡ つかれて♡♡ はぅ♡ あっ、あっ♡♡ ひらいちゃ…っ♡♡」
「ほんと…っ、奥、吸い付いてくる…っ!」
どちゅ、どちゅ、と勢いよく最奥を突く。ペニスが届くいちばん奥、亀頭にちゅうちゅうと吸い付いてくる粘膜を感じる。
「なぁっ…! 奥、入れていいか? 全部、入れたい…っ!」
その奥で感じる快感を思い出して、すでに前後不覚状態の智佳に尋ねた。智佳はがくがくと首を揺らしながら答える。
「あっ♡ うっ、うん♡♡ ほしい♡ あきらの、ぜんぶ、ちょうだい♡♡」
ぼちゅ、どちゅ、と聞くに堪えない音が続いている。
最奥の口は、すでに緩く綻んで明のものを迎え入れようとしている。
一際強く明が腰を叩きつける。と、智佳の腹の奥から、ぐぷんっ、と弁を越える音がした。
「あ゛っ…♡ お゛♡♡ お゛ぅ゛っ♡♡」
「…っわ、すげ…っ」
亀頭がぎゅうぎゅうに締め付けられて、それからふわふわの粘膜に包まれる。
「あ゛♡ あ゛ー♡♡ ひゅ♡ ごぉ♡♡」
「はー…っ、も、一回出す…っ!」
たった一突きで智佳も絶頂して、もはや黒目はぐるんと上を向いてしまっている。明はたまらず、さらに腰を押し付けて射精した。
「あ゛♡ あ゛♡ あ゛♡ どぷどぷ、きたぁ♡♡ あっちゅい…っ♡」
「……っ!」
指で掻き出すことなんてできないくらい奥に中出しされて、その感触で智佳もまた達したようだった。
すべて出し切って、それでもまだ明は物足りない。なにせ一週間分溜まっているのだ。
「智佳さん、智佳さんー。大丈夫っすか」
「あー…っ、あ、う? …う、ん、らいじょー、ぶ」
軽く頬を叩きながら声をかけると、ろれつは回っていなかったが返事が返ってきた。てっきりトンでしまったかと思ったが、案外と頑丈な人だ。
「そう、っか」
「ひゃんっ!?」
ぐうっと体勢を変えられて、智佳の口から喘ぎがこぼれる。
「それじゃ、もうちょっと付き合ってくれるよね」
「あ…っ♡ あたりまえ、じゃん…♡」
腰を高くあげさせて、両足を肩に乗せる。ほとんど真上から突き下ろすような格好に、智佳の目がいっそう期待に蕩けた。
「はー…っ♡ あきら♡ あきら…っ♡」
陶酔しきった声で名前を呼ばれる。声に滲んだ期待に応えるように、明は一息に智佳の最奥を突いた。
「あっお゛っ♡♡ お゛ぅ゛っ♡♡」
「うっ…わ、すげー、ぐずぐず…っ!」
精液まみれになった腸壁の感触は、まさしくオナホールというに相応しかった。明が腰を突き下ろすたび、智佳の口からはみっともないほどの喘ぎがこぼれだす。
「あ゛ひっ♡♡ ぁ♡ しゅご、あきら、しゅごっ♡♡ ちんぽっ、おく、きてぅ♡♡」
「ともよし、さんも…っ、とろとろで、きつくて…っ、はぁっ、きもちい…っ」
「あ♡ あきらが、きもちいの…っ、うれし…っ♡♡」
きゅううんっ、と智佳の体内が明自身を締め付ける。
「っ…、なに、うれしくてイッちゃった…?」
びくびくと震える体を抱きしめながら尋ねると、すっかりハートに染まった瞳で智佳が見つめてくる。
「…っ♡ うん…っ♡ うれし…っ、くて、きもちい…っ♡♡ あきら、すき…♡ すき♡♡」
「俺も、智佳さんのこと好きだよ…っ、愛してる」
「っ♡♡ ――っ♡♡」
耳元で囁かれて、また智佳は絶頂した。
「はひっ…♡ はぅ…っ♡ あきら、あきら…っ♡」
「ともよしさんっ…、また、出すね? いちばん奥に、だすね…っ」
「きて♡ いっぱいだしてっ♡♡ あきらのざーめん♡ ぜんぶちょうだいっ…♡♡」
「…っ!」
どぷ、どぷ、と大量の精液が智佳の腹に注ぎ込まれる。
「あっ…♡ あ、ぁ…っ♡」
ぴゅる、と智佳のペニスから精液とも潮ともつかない液体がこぼれる。
たらたらと胸を伝い落ちてくる液体にまみれながら、智佳は幸せそうに笑った。
「…っ、すご、かった…♡♡」
「……」
やるだけやって、気がついたら深夜だった。
まだ最中の余韻を引きずっているらしい智佳は、さきほどからずっと悩ましげな吐息をこぼしてばかりいる。
「智佳さん、お腹空いてない? なんか買ってこようか?」
「んー、いらない…」
明が声をかけても、どこかぼんやりした答えが返ってくるばかりだ。
「あきらので、おなかいっぱいだから……」
「……」
性欲で支配されたセックスの最中ならともかく、しらふのときにとんでもないことを言われて、明はいたたまれない気分になる。
出すものを出してスッキリしている明とは対照的に、智佳はむしろ、ますますムラムラとしている用ように見えるのだが。
「…ね、明…」
「何? 智佳さん、俺もう勃たないよ」
くい、と明の服の裾を引っ張りながら智佳が尋ねてきて、明は思わずそう答える。
「そうじゃなくって」
しかし、続きのお誘いかと思ったらそうではないらしい。
じゃあ何、ともう一度尋ねると、智佳は少しモジモジとしながらこう言った。
「…もういっかい、一週間オナ禁しない?」
「……いやだ!!!!」
「えー」
不満そうな智佳を抱きしめて明は言う。
「俺は、毎日智佳さんのこと愛したいの」
「……ん、じゃあ…仕方ないね」
んふふ、と笑う智佳は、悔しいかなやっぱり色っぽかった。
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