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第5話
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ウィリアムが解放されたのは明け方近くになってからだった。窓から見える外はうっすらと明るく、そろそろ太陽が顔を出す頃合いだ。
息も絶え絶えになりながら、ウィリアムはベッドへとぐったりと横たわる。あちこちに噛み跡やキスマークが散らばり、腰にはくっきりとディーノの手形が付いた体は、どちらとも分からない汗と体液で濡れていた。誰の目から見ても凌辱され尽くされたウィリアムに対し、ディーノは汗で額に張り付いた前髪を掻き上げながら気怠げに体を起こすと、ベッドサイドのチェストに置かれた水差しから直接水を呷った。ゴクゴクと渇いた喉を潤すディーノに、うっすらと目を開けながらウィリアムはうらやましそうに見上げる。視線に気づいたディーノは水差しの水を含んだまま、ウィリアムへと口づけた。
「んっ……」
うっすらと口を開けて待ち構えていたウィリアムに、ディーノは少しずつ水を口移しで与える。そこには先ほどまでの貪るような荒々しさはない。
「ディーノ、もっと......」
全てを飲みきっても足りないと舌を伸ばすウィリアムに、ディーノは再び水差しの水を口に含む。数度繰り返してようやく満足したウィリアムは、目を閉じてベッドへと横たわる。体力も使い果たしそのまま眠りに就こうとするウィリアムに、ディーノはその体を無理矢理起こす。
「ディーノ……?」
「そのまま寝れば腹を下すぞ」
眠いせいかどこか幼さを感じるウィリアムに下半身が軽く反応するが、受け身は初めてだというのに散々貪ったばかりだ。これ以上の酷使は流石にかわいそうだとディーノは堪える。
指1本動かすのも億劫なウィリアムはディーノの我慢など気づかずに、ぐったりと体を預ける。まず腰に力が入らない。ディーノが支えてくれなければ体を起こしてもいられない。精根尽き果てるまで散々体を貪られたウィリアムは、立ち上がる気力すらなかった。
身じろぎもしないウィリアムに小さく息をついたディーノは、膝下に手を伸ばし横抱きで力が抜けきった体を抱き上げた。
いつの間にか意識を失っていたウィリアムは、聞こえてきた水音に重たい目蓋をゆっくりと持ち上げる。寝室のベッドに横たわっていたはずが、気づけばディーノの体を跨ぐように抱えられながら風呂場で湯に浸かっていた。
噛まれた場所が少し染みて痛いが、気を失っている間に奇麗に洗われたのか体はさっぱりとしていた。なによりじんわりとしたお湯の温かさが酷使された体に染み渡り、ウィリアムはほうっと小さなため息をつく。
「目が覚めたか」
顔を持ち上げられ、何かを探るようにジッと見つめられる。
「なんだ?」
「気分はどうだ?」
「最低だよ」
宣言通り腹が苦しいと涙ながらに訴えても聞き入れられず、あのあと奥深くに2回吐精するまで後孔から雄が引き抜かれることはなかった。たっぷりの欲望を注がれたウィリアムの腹はぽっこりと膨らみ、ディーノが雄を引き抜いたときには後孔から大量の白濁を吐き出した。
1度目が生温く思えるほどに2度目、3度目は手加減なしに揺さぶられ、奥を突かれたウィリアムは、後孔から雄を引き抜かれても反応できず、うつ伏せのまま肩で息をしていた。ぐったりと横たわっていたが、この時はまだ立ち上がるだけの体力は残っていた。
抜かずの3発など10代の若者ならともかく、30を越えていそうなディーノにこれで満足したかと思ったが、萎えた様子のない雄に再び奥深くを犯された。通算6度目まではギリギリ覚えているが、そのあとの記憶が朧気だ。無尽蔵な体力と絶倫ぶりに、金払いの良さにも納得がいった。
「吐き気や体に違和感は?」
「散々抱き潰してくれたお陰で、腰に全く力が入らないが」
何度か体を起こそうと試みたが、全くというほど腰に力が入らない。色んな体位を強いられたこともあり、体は悲鳴を上げていた。後孔も長いこと雄を加えさせられていたこともあり、今も何かが挟まっているような違和感があった。
「吐き気はないんだな?」
「ない」
初めてだと言ったのに好き勝手に体を貪られたが、根元まで雄を入れられることはなかった。もしもあれを根元まで入れられれば、腹はもっとダメージを負っていたはずだ。それに対する気遣いかとも思ったが、何かが違う。
「……そういえば魔力がどうこう言っていたよな。それか?」
今でこそ平民ではあるが魔力が皆無な平民とは違い、騎士の家に生まれ育ったウィリアムは貴族の血も流れている。元を辿れば子爵家の三男が騎士として身を立てた家だ。同じように騎士の家に生まれた女性や、子爵や男爵家の女性を代々妻として迎えていたこともあり、ウィリアムもまた魔力持ちだった。帝都にある学園の騎士科に入学できた時点で魔力量は少なくはないが、下位貴族並みだ。
魔力量が違いすぎると子どもができにくいことは学園に通っていた頃に教わっていたが、それだけだ。膨大な魔力を持つ高位貴族にしか知られていないことがあったとしてもおかしくはない。
「そうだ。俺は魔力が多すぎるせいで、相性が悪いと魔力を受け止めた側が魔力酔いを起こす。主な症状はめまいや吐き気、頭痛だったかな」
「だから俺に唾液を呑ませたのか」
「わずかでも相性が悪いなら外に出そうと思っていたんだが、思いのほか相性が良くて少しタガが外れた」
「少し……?」
体液には多少なりとも魔力が宿っている。特に精液と髪には魔力が宿りやすく、魔力を使う人間だったり、魔力が多い人間ほど髪を長く伸ばしている。後ろでゆるく髪を束ねているディーノもまた高位貴族らしく魔力が多いのだろう。もしかしたら高級取りと噂の王宮魔術師なのかもしれない。
ディーノがウィリアムに唾液を呑ませたのも、魔力の相性を見るためだった。いきなり魔力量の多い精液を体内へと注ぎ込まれて体調を崩すことになるよりマシだったとは言え、相性が良すぎた結果抜かずの3発をやられた身としては怪訝な顔にもなる。
「タガが外れていれば、根元まで挿入していたぞ」
それにはウィリアムも押し黙るしかない。
「魔力の相性で選んだ妻でさえ、二度精を受け止めただけで魔力酔いを起こしていた。まさか顔も性格も好ましいと選んだ相手が魔力の相性も良いとは思わなかった」
「だからと言って抜かずの3発はないだろう」
「つい、な」
魔力の相性が良いのは分かったが、そのせいで色々酷い目に遭った身としては文句の1つや2つも言いたくなる。その前に――。
「言っておくが、これ以上はもう無理だぞ」
ウィリアムが視線を落とした先には、腹に付きそうなぐらいにディーノの雄が猛り立っていた。散々欲望を吐き出した後だというのにいまだ元気なディーノの絶倫ぶりに、ウィリアムはドン引きする。
「流石にこれ以上相手をさせるつもりはない。それよりも次の休みはいつだ?」
「一晩限りの関係だと思っていたんだが」
次の約束を取り付けようとするディーノの性欲に呆れつつも、二度目があることにウィリアムは目を瞬かせる。処女という商品価値を失った今、男慣れもしていない技術もなにもない男を買ったところで楽しくもなにもないはずだ。ただ揺すぶられて喘ぐしかなく、最後には気を失った相手をまた買う意味が分からなかった。
「顔も性格も好ましいと言ったばかりだろう。魔力の相性が悪くても、折れるようなことがなければまた抱きたいと思っていた」
「そんなにこの顔が好みか?」
「あの酒場でその顔を快楽に染めて、啼かせてみたいと思ったぐらいには好みだ。妹の治療費で金に困っていると聞こえた時にはハニートラップかと一瞬疑った」
「疑ったくせに声を掛けてきたのか」
「何事も機会は逃さないようにしている。ハニートラップならハニートラップで、利用価値は色々とあるからな」
不敵にディーノは笑う。どう利用するのか多少気になるところではあるが、深入りしたところで良いことは何もない。上位貴族との繋がりなど、平民にとっては百害あって一利なし。できることならこの1回で縁を切っておきたかった。
「それで、次の休みはいつだ?」
「1週間後だ」
「ならその前日だな」
「俺に拒否権は?」
「金貨5枚」
できれば断りたいということを隠しもしなければ、大金を提示された。2回目以降は流石に大幅に値切られると思っていただけに、心が揺れる。たった一晩我慢するだけで金貨5枚。
「金貨7枚だ。妹の治療費を稼ぎたいんだろう?」
金貨5枚でも頷いていた。間を空けずに金貨7枚を提示したディーノに、逃がす気はないという本気が窺える。ここでいくら積まれても拒否したところで相手は大貴族。今はただの平民でしかないウィリアムに抵抗する術はなかった。
「......場所は?」
濡れた手で髪を撫でられながらディーノは楽しげに笑う。断らないと分かっているその態度が腹立たしい。唇に口づけられたが、すぐに離れた。
「酒場のカウンターで待っていろ。迎えに行く」
息も絶え絶えになりながら、ウィリアムはベッドへとぐったりと横たわる。あちこちに噛み跡やキスマークが散らばり、腰にはくっきりとディーノの手形が付いた体は、どちらとも分からない汗と体液で濡れていた。誰の目から見ても凌辱され尽くされたウィリアムに対し、ディーノは汗で額に張り付いた前髪を掻き上げながら気怠げに体を起こすと、ベッドサイドのチェストに置かれた水差しから直接水を呷った。ゴクゴクと渇いた喉を潤すディーノに、うっすらと目を開けながらウィリアムはうらやましそうに見上げる。視線に気づいたディーノは水差しの水を含んだまま、ウィリアムへと口づけた。
「んっ……」
うっすらと口を開けて待ち構えていたウィリアムに、ディーノは少しずつ水を口移しで与える。そこには先ほどまでの貪るような荒々しさはない。
「ディーノ、もっと......」
全てを飲みきっても足りないと舌を伸ばすウィリアムに、ディーノは再び水差しの水を口に含む。数度繰り返してようやく満足したウィリアムは、目を閉じてベッドへと横たわる。体力も使い果たしそのまま眠りに就こうとするウィリアムに、ディーノはその体を無理矢理起こす。
「ディーノ……?」
「そのまま寝れば腹を下すぞ」
眠いせいかどこか幼さを感じるウィリアムに下半身が軽く反応するが、受け身は初めてだというのに散々貪ったばかりだ。これ以上の酷使は流石にかわいそうだとディーノは堪える。
指1本動かすのも億劫なウィリアムはディーノの我慢など気づかずに、ぐったりと体を預ける。まず腰に力が入らない。ディーノが支えてくれなければ体を起こしてもいられない。精根尽き果てるまで散々体を貪られたウィリアムは、立ち上がる気力すらなかった。
身じろぎもしないウィリアムに小さく息をついたディーノは、膝下に手を伸ばし横抱きで力が抜けきった体を抱き上げた。
いつの間にか意識を失っていたウィリアムは、聞こえてきた水音に重たい目蓋をゆっくりと持ち上げる。寝室のベッドに横たわっていたはずが、気づけばディーノの体を跨ぐように抱えられながら風呂場で湯に浸かっていた。
噛まれた場所が少し染みて痛いが、気を失っている間に奇麗に洗われたのか体はさっぱりとしていた。なによりじんわりとしたお湯の温かさが酷使された体に染み渡り、ウィリアムはほうっと小さなため息をつく。
「目が覚めたか」
顔を持ち上げられ、何かを探るようにジッと見つめられる。
「なんだ?」
「気分はどうだ?」
「最低だよ」
宣言通り腹が苦しいと涙ながらに訴えても聞き入れられず、あのあと奥深くに2回吐精するまで後孔から雄が引き抜かれることはなかった。たっぷりの欲望を注がれたウィリアムの腹はぽっこりと膨らみ、ディーノが雄を引き抜いたときには後孔から大量の白濁を吐き出した。
1度目が生温く思えるほどに2度目、3度目は手加減なしに揺さぶられ、奥を突かれたウィリアムは、後孔から雄を引き抜かれても反応できず、うつ伏せのまま肩で息をしていた。ぐったりと横たわっていたが、この時はまだ立ち上がるだけの体力は残っていた。
抜かずの3発など10代の若者ならともかく、30を越えていそうなディーノにこれで満足したかと思ったが、萎えた様子のない雄に再び奥深くを犯された。通算6度目まではギリギリ覚えているが、そのあとの記憶が朧気だ。無尽蔵な体力と絶倫ぶりに、金払いの良さにも納得がいった。
「吐き気や体に違和感は?」
「散々抱き潰してくれたお陰で、腰に全く力が入らないが」
何度か体を起こそうと試みたが、全くというほど腰に力が入らない。色んな体位を強いられたこともあり、体は悲鳴を上げていた。後孔も長いこと雄を加えさせられていたこともあり、今も何かが挟まっているような違和感があった。
「吐き気はないんだな?」
「ない」
初めてだと言ったのに好き勝手に体を貪られたが、根元まで雄を入れられることはなかった。もしもあれを根元まで入れられれば、腹はもっとダメージを負っていたはずだ。それに対する気遣いかとも思ったが、何かが違う。
「……そういえば魔力がどうこう言っていたよな。それか?」
今でこそ平民ではあるが魔力が皆無な平民とは違い、騎士の家に生まれ育ったウィリアムは貴族の血も流れている。元を辿れば子爵家の三男が騎士として身を立てた家だ。同じように騎士の家に生まれた女性や、子爵や男爵家の女性を代々妻として迎えていたこともあり、ウィリアムもまた魔力持ちだった。帝都にある学園の騎士科に入学できた時点で魔力量は少なくはないが、下位貴族並みだ。
魔力量が違いすぎると子どもができにくいことは学園に通っていた頃に教わっていたが、それだけだ。膨大な魔力を持つ高位貴族にしか知られていないことがあったとしてもおかしくはない。
「そうだ。俺は魔力が多すぎるせいで、相性が悪いと魔力を受け止めた側が魔力酔いを起こす。主な症状はめまいや吐き気、頭痛だったかな」
「だから俺に唾液を呑ませたのか」
「わずかでも相性が悪いなら外に出そうと思っていたんだが、思いのほか相性が良くて少しタガが外れた」
「少し……?」
体液には多少なりとも魔力が宿っている。特に精液と髪には魔力が宿りやすく、魔力を使う人間だったり、魔力が多い人間ほど髪を長く伸ばしている。後ろでゆるく髪を束ねているディーノもまた高位貴族らしく魔力が多いのだろう。もしかしたら高級取りと噂の王宮魔術師なのかもしれない。
ディーノがウィリアムに唾液を呑ませたのも、魔力の相性を見るためだった。いきなり魔力量の多い精液を体内へと注ぎ込まれて体調を崩すことになるよりマシだったとは言え、相性が良すぎた結果抜かずの3発をやられた身としては怪訝な顔にもなる。
「タガが外れていれば、根元まで挿入していたぞ」
それにはウィリアムも押し黙るしかない。
「魔力の相性で選んだ妻でさえ、二度精を受け止めただけで魔力酔いを起こしていた。まさか顔も性格も好ましいと選んだ相手が魔力の相性も良いとは思わなかった」
「だからと言って抜かずの3発はないだろう」
「つい、な」
魔力の相性が良いのは分かったが、そのせいで色々酷い目に遭った身としては文句の1つや2つも言いたくなる。その前に――。
「言っておくが、これ以上はもう無理だぞ」
ウィリアムが視線を落とした先には、腹に付きそうなぐらいにディーノの雄が猛り立っていた。散々欲望を吐き出した後だというのにいまだ元気なディーノの絶倫ぶりに、ウィリアムはドン引きする。
「流石にこれ以上相手をさせるつもりはない。それよりも次の休みはいつだ?」
「一晩限りの関係だと思っていたんだが」
次の約束を取り付けようとするディーノの性欲に呆れつつも、二度目があることにウィリアムは目を瞬かせる。処女という商品価値を失った今、男慣れもしていない技術もなにもない男を買ったところで楽しくもなにもないはずだ。ただ揺すぶられて喘ぐしかなく、最後には気を失った相手をまた買う意味が分からなかった。
「顔も性格も好ましいと言ったばかりだろう。魔力の相性が悪くても、折れるようなことがなければまた抱きたいと思っていた」
「そんなにこの顔が好みか?」
「あの酒場でその顔を快楽に染めて、啼かせてみたいと思ったぐらいには好みだ。妹の治療費で金に困っていると聞こえた時にはハニートラップかと一瞬疑った」
「疑ったくせに声を掛けてきたのか」
「何事も機会は逃さないようにしている。ハニートラップならハニートラップで、利用価値は色々とあるからな」
不敵にディーノは笑う。どう利用するのか多少気になるところではあるが、深入りしたところで良いことは何もない。上位貴族との繋がりなど、平民にとっては百害あって一利なし。できることならこの1回で縁を切っておきたかった。
「それで、次の休みはいつだ?」
「1週間後だ」
「ならその前日だな」
「俺に拒否権は?」
「金貨5枚」
できれば断りたいということを隠しもしなければ、大金を提示された。2回目以降は流石に大幅に値切られると思っていただけに、心が揺れる。たった一晩我慢するだけで金貨5枚。
「金貨7枚だ。妹の治療費を稼ぎたいんだろう?」
金貨5枚でも頷いていた。間を空けずに金貨7枚を提示したディーノに、逃がす気はないという本気が窺える。ここでいくら積まれても拒否したところで相手は大貴族。今はただの平民でしかないウィリアムに抵抗する術はなかった。
「......場所は?」
濡れた手で髪を撫でられながらディーノは楽しげに笑う。断らないと分かっているその態度が腹立たしい。唇に口づけられたが、すぐに離れた。
「酒場のカウンターで待っていろ。迎えに行く」
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