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第1章 今世 アレクサンダー視点
3 初対面ではないと王太子はいう
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思案にくれるアレクサンダーの耳に、
「お茶をお持ちしました」と声が聞こえた。
お茶の道具を運ぶヨハンの足元に、金髪の子供の姿が見える。最近、お茶の入れ方を学んだそうだ。
子供が小さな手で丁寧にお茶を入れると、紅茶の豊かな香りが漂った。
シャルルは視線を子供に移した。
「君はいくつなの?」
「初めまして王太子様。僕は5歳です。エドワードといいます」
「5歳。5歳ね。素敵な年齢だ」
シャルルの声があまりに冷淡なので、エドワードは困ったようにアレクサンダーを見た。
「よく挨拶できたぞ」
アレクサンダーがエドワードを手招きし、金色の頭をくしゃくしゃとかき混ぜた。
この王太子はなかなか気難しいなと思いながら。
エドワードはうれしそうにその大きな手に頭をすりつけてくる。
ここに来たときは泣いてばかりだったが、今ではヨハンの手伝いをするまでに成長した。
感慨深く見つめていると、シャルルのとがった声がした。
「ずいぶんとその子供を気に入っているようだな。あなたは、金髪の子供が好きなのか?」
「まあ、私が育てたようなものですからかわいいですね。金髪は関係ないかと」
アレクサンダーは紅茶を一口飲んだ。
うまいなと言えば、「僕がいれました」とエドワードが頬を赤らめた。
目を細めたアレクサンダーに、王太子のこめかみがぴくりとした。
「おもしろくない。まったくおもしろくない。あなたが私に声をかけたのも、ちょうど5歳のときだった」
「お会いしたことはありませんよ」
「忘れているようだが、あの時、あなたは私のことを黄金のひよこといって、今と同じように髪をぐしゃぐしゃにした」
「黄金のひよこ?先日が初対面でしょう? シャルル殿が5歳というと、何年前のことですか? 」
「初対面ではないといっているじゃないか。でも、何年前というのは、難しい質問だ。答えられない」
シャルルはふてくされたように言うと、護衛騎士たちに部屋から出て廊下で待つように指示を出した。
「私はあなたのことなら大概のことは知っている。好きなものも嫌いなものも。以前、私たちは親しかったのだから」
「ほう、そうですか。では聞きましょう。私は何を好きで、何を嫌いなのか」
「私を疑っているな? 」
アレクサンダーは肯定の意味を込めてほほ笑んだ。
「いいだろう。あなたは肉は好きだが魚は嫌いだ。見かけによらず甘いものが好き。甲高い声の女性と派手な女性が好きではない。どうだ違うか?あっ、じらされるのも嫌いだったな」
シャルルの言葉にヨハンが驚いたように目を見張り、アレクサンダーを盗み見た。
主の機嫌が悪くならないうちに退出するのが得策だ、と判断したようだ。
「そして、あなたの名はアレクサンダー」
何事にも動ないアレクサンダーが目を見開いた。それを見て、一瞬動きを止めたヨハンが、さりげない動作でエドワードの背中を押し、部屋から出ていった。
意に返さずにシャルルはいった。
「これからはアレクと呼ばせてもらおう。以前もそう呼んでいたのだから」
シャルルが口の端を持ち上げた。
二人だけになったのを確認して、アレクサンダーは低く言った。
「なぜ私の名を知っているのですか?」
その言葉を聞き、王太子は会心の笑みを浮かべた。
10歳で親元から離れたその日より、アレクサンダーは名を隠して生きていた。
最初は単純に高貴すぎる出自を隠すためにそうしたが、徐々にまわりへの影響力を考慮してそのまま隠し続けた。
城内にアレクサンダーの名と出自を知っている者は、ヨハンを含め数人だけだ。
彼らは誠実で忠義心の厚い男たちである。とうてい裏切るとは思えない。
「誰に聞いたのでもない。アレク、私たちは親しかったのだから、知っていて当然ではないか」
「言っていることがわかりません。親しくした覚えなどありませんが?」
剣呑な空気が漂う。シャルルは落胆したように目を伏せ、ため息をついた。
ため息をつきたいのはこっちの方だ、とアレクサンダーは思った。
「残念だ。私がアレクと呼べば、アレクは私のことを思い出すかもしれない、と期待したのだが」
「私のことをアレクと呼ぶのは母だけです」
「違うぞ。私もいる。アレクはちっとも私を思い出してくれない。私は、一目であなたを思い出したのに」
ムキになったように言い返してくるシャルルに、困惑した。
この王太子ほど特徴的な人間に、一度会えば忘れるわけがない
「それで何を思い出したのですか?」
「教えてやらない。自分で思い出せ。それが私への償いだ」
「償い? 私が罪を犯したと? 」
「こんなにも長い間、私を待たせ続ける罪だ」
アレクサンダーは今度こそ盛大にため息をつきたい気分だった。
完全にお手上げ状態だった。
待たせた続けているだと? この俺が?
もうこれ以上話すことはない、という風にシャルルは口を結んでいる。
すねたように見つめてくる、澄んだ碧い瞳。光が反射して金色の髪がきらめいている。
その美しい姿に、どうしようもなくアレクサンダーの胸が騒いだ。
あの髪に手を埋め、掻き揚げてみたい。その時、あの碧い瞳は、どんな風に見つめてくれるのだろうか。
アレクサンダーに衝撃が走った。一体、俺は何を考えているのだろうか、と。
先ほどまで、あんなにいらだっていたのに。
こんな衝動は初めてだった、確かに、シャルルにいわれるように、初めて会った気がしない。その上、他の誰にも感じたことのない執着に似た何かを感じる。
この王太子のいっていることは真実かもしれない、とアレクサンダーの本能がいっていた。
アレクサンダーは軽く頭を振った。なにがなんだかわからなくてもどかしい。
「先ほど報奨はいらないと申しましたが、気が変わりました。
報奨はいただきます。部屋を移動しますので、ついてきてください」
アレクサンダーは立ち上がった。もどかしさからくる苛立ちを我慢できなくなっていた。
「お茶をお持ちしました」と声が聞こえた。
お茶の道具を運ぶヨハンの足元に、金髪の子供の姿が見える。最近、お茶の入れ方を学んだそうだ。
子供が小さな手で丁寧にお茶を入れると、紅茶の豊かな香りが漂った。
シャルルは視線を子供に移した。
「君はいくつなの?」
「初めまして王太子様。僕は5歳です。エドワードといいます」
「5歳。5歳ね。素敵な年齢だ」
シャルルの声があまりに冷淡なので、エドワードは困ったようにアレクサンダーを見た。
「よく挨拶できたぞ」
アレクサンダーがエドワードを手招きし、金色の頭をくしゃくしゃとかき混ぜた。
この王太子はなかなか気難しいなと思いながら。
エドワードはうれしそうにその大きな手に頭をすりつけてくる。
ここに来たときは泣いてばかりだったが、今ではヨハンの手伝いをするまでに成長した。
感慨深く見つめていると、シャルルのとがった声がした。
「ずいぶんとその子供を気に入っているようだな。あなたは、金髪の子供が好きなのか?」
「まあ、私が育てたようなものですからかわいいですね。金髪は関係ないかと」
アレクサンダーは紅茶を一口飲んだ。
うまいなと言えば、「僕がいれました」とエドワードが頬を赤らめた。
目を細めたアレクサンダーに、王太子のこめかみがぴくりとした。
「おもしろくない。まったくおもしろくない。あなたが私に声をかけたのも、ちょうど5歳のときだった」
「お会いしたことはありませんよ」
「忘れているようだが、あの時、あなたは私のことを黄金のひよこといって、今と同じように髪をぐしゃぐしゃにした」
「黄金のひよこ?先日が初対面でしょう? シャルル殿が5歳というと、何年前のことですか? 」
「初対面ではないといっているじゃないか。でも、何年前というのは、難しい質問だ。答えられない」
シャルルはふてくされたように言うと、護衛騎士たちに部屋から出て廊下で待つように指示を出した。
「私はあなたのことなら大概のことは知っている。好きなものも嫌いなものも。以前、私たちは親しかったのだから」
「ほう、そうですか。では聞きましょう。私は何を好きで、何を嫌いなのか」
「私を疑っているな? 」
アレクサンダーは肯定の意味を込めてほほ笑んだ。
「いいだろう。あなたは肉は好きだが魚は嫌いだ。見かけによらず甘いものが好き。甲高い声の女性と派手な女性が好きではない。どうだ違うか?あっ、じらされるのも嫌いだったな」
シャルルの言葉にヨハンが驚いたように目を見張り、アレクサンダーを盗み見た。
主の機嫌が悪くならないうちに退出するのが得策だ、と判断したようだ。
「そして、あなたの名はアレクサンダー」
何事にも動ないアレクサンダーが目を見開いた。それを見て、一瞬動きを止めたヨハンが、さりげない動作でエドワードの背中を押し、部屋から出ていった。
意に返さずにシャルルはいった。
「これからはアレクと呼ばせてもらおう。以前もそう呼んでいたのだから」
シャルルが口の端を持ち上げた。
二人だけになったのを確認して、アレクサンダーは低く言った。
「なぜ私の名を知っているのですか?」
その言葉を聞き、王太子は会心の笑みを浮かべた。
10歳で親元から離れたその日より、アレクサンダーは名を隠して生きていた。
最初は単純に高貴すぎる出自を隠すためにそうしたが、徐々にまわりへの影響力を考慮してそのまま隠し続けた。
城内にアレクサンダーの名と出自を知っている者は、ヨハンを含め数人だけだ。
彼らは誠実で忠義心の厚い男たちである。とうてい裏切るとは思えない。
「誰に聞いたのでもない。アレク、私たちは親しかったのだから、知っていて当然ではないか」
「言っていることがわかりません。親しくした覚えなどありませんが?」
剣呑な空気が漂う。シャルルは落胆したように目を伏せ、ため息をついた。
ため息をつきたいのはこっちの方だ、とアレクサンダーは思った。
「残念だ。私がアレクと呼べば、アレクは私のことを思い出すかもしれない、と期待したのだが」
「私のことをアレクと呼ぶのは母だけです」
「違うぞ。私もいる。アレクはちっとも私を思い出してくれない。私は、一目であなたを思い出したのに」
ムキになったように言い返してくるシャルルに、困惑した。
この王太子ほど特徴的な人間に、一度会えば忘れるわけがない
「それで何を思い出したのですか?」
「教えてやらない。自分で思い出せ。それが私への償いだ」
「償い? 私が罪を犯したと? 」
「こんなにも長い間、私を待たせ続ける罪だ」
アレクサンダーは今度こそ盛大にため息をつきたい気分だった。
完全にお手上げ状態だった。
待たせた続けているだと? この俺が?
もうこれ以上話すことはない、という風にシャルルは口を結んでいる。
すねたように見つめてくる、澄んだ碧い瞳。光が反射して金色の髪がきらめいている。
その美しい姿に、どうしようもなくアレクサンダーの胸が騒いだ。
あの髪に手を埋め、掻き揚げてみたい。その時、あの碧い瞳は、どんな風に見つめてくれるのだろうか。
アレクサンダーに衝撃が走った。一体、俺は何を考えているのだろうか、と。
先ほどまで、あんなにいらだっていたのに。
こんな衝動は初めてだった、確かに、シャルルにいわれるように、初めて会った気がしない。その上、他の誰にも感じたことのない執着に似た何かを感じる。
この王太子のいっていることは真実かもしれない、とアレクサンダーの本能がいっていた。
アレクサンダーは軽く頭を振った。なにがなんだかわからなくてもどかしい。
「先ほど報奨はいらないと申しましたが、気が変わりました。
報奨はいただきます。部屋を移動しますので、ついてきてください」
アレクサンダーは立ち上がった。もどかしさからくる苛立ちを我慢できなくなっていた。
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