34 / 38
第三章 育ちゆくワイハー島
逃走と帰還
しおりを挟む
「まったくモッチーのせいで……」
僕は今、夜の街を逃げ回っていた。ついにアマゾネスの暴動が起きたのだ! とはいっても、一部お年頃となったヤツだけ。それでもその中に族長が入っているからまぁ質の悪いこと! 更にはこの暴動にドーラとミラカーまでが参加してしまい、もうヤキだけではどうにもならなくなってしまったのだ。
家で寛いでいたところを急襲され、ヤキがニャゴリューに乗り移って対応をしていたものの、一人(一匹)では限界がある。幸いドーラとミラカーの謀反に気付いた僕はいち早くその場を脱出! モロが二人になにか耳打ちしていたのを目撃したから嫌な予感がしたのだ。
「いたわっ! みんなこっちよっ!」
「ヒィッ!」
アマゾネスの持つ野性的な嗅覚により速攻見つかってしまう。動物かっ! しかもモッチーの教育により、この街に住む他の種族も含めて女性には決して手をあげないのが決まり。憎たらしいことに性教育だけをしていたのではなかった。モッチーを舐めすぎていた! お前のせいで誰も手を貸してくれないじゃないかよ!
「もう街では隠れる場所がないや。ここは一旦歌舞伎山へと身を隠すか」
こうなってしまえば街中全てが敵に見える。途中、ショーキューやペットが匿ってくれるような素振りを見せるも、僕自身がもう彼等でも信じられない程に追い詰められていた。だから一人で暫く山の中へ身を隠すと決めたのだ。他の選択肢がこんな状況だとこれ以上浮かばないし!
「逃げるが勝ちだな!」
途中、サンフラワを一つだけもいで軽く振り、その明かりを頼りに登山道を登って行く。無事アオジョリーナ・ジョリ―村からの脱出に成功!
暫くして一合目中間付近へ。ここは曰く付きの場所。だけど今はこんなところで休んでいる暇はない! 勘のいい奴ならば必ずここへも探しに来るはず! だからもっと上へ逃げなければ!
休む間もなくゼェゼェハァハァと中間付近を通過しようとしたその時! 前方に人影が!
「みぃぃぃぃぃつけたぁ!」
「アヒイィィィッ!」
「そ、そんな大声出さないでください三河君! 逆にこちらがビビるじゃないですか!?」
そこにはモッチーとエビちゃんが待ち構えていた。万事休すか!
「冗談よ三河君。でも街の中はとても冗談だなんて言えないわね」
「本当ですよ。この恩はいつかどこかで返してもらいますからね!」
「ニャ~ン」
「お前フザケンナよ? そもそもモッチーがニャ~ンって……ん? ニャ~ン?」
僕達は一斉に鳴き声のする方へと顔を向ける! なぜなら異世界転移には大抵猫が関係しているからだ!
「猫はどこだ!」
全員が全員キョロキョロ探すも、その姿は何処にもない。しかしアレは確かに猫の声。付近が真っ暗闇で向日葵の明かりだけではよく見えないのだ! その時!
{ガサッ!}
「うわっ!」
「どうしたモッチー!」
「なにか暖かい毛玉が僕の顔に!」
次の瞬間!
{バリバリバリ!}
「ギャアァァァァァァァァァァァッ!」
突如としてトチ狂ったモッチーは闇雲に走り出した! となれば当然……
{ドゴッ!}
「うがっ!」
「いったぁーいっ!」
「ぐへっ!」
運悪く三人が絡む多重事故へと発展! これには辛くも耐えることができた。が!
{ドサバサズサッ}
{ゴキッ! バキャッ! トガッ!}
その場へ転んでしまい全員が地面へと頭を強打! そのまま深い眠りに落ちた。
「……きろ! ……起きろ! 三河っ!」
僕を呼ぶ声が聞こえる。これは……
「う、うーん……」
「目が覚めたか三河! 俺が誰だかわかるか?」
「えっと……おっさんさん?」
「フザケンナ三河! 俺だよ海道だよ! そんな冗談が言えるってことは大丈夫だろうがよ!」
「!」
そこには東がいた。つまり、僕は元の世界へ戻ったのだ!
「あっ! 他のみんなはっ!?」
急いで辺りを見回すと、近くで同じように倒れるモッチーとエビちゃんを発見。二人も無事に元の世界へと戻ってこれたようだった。
「そうだ! あれからどれくらい時間が経ったの東!」
「なに言ってるんだ三河? 確かに俺も一瞬気を失ったけど、実質数分間ぐらいだぜ? せいぜい5分だな」
「5分? そんなバカな!?」
あれだけ向こうの世界で生活していたのに、こちらの世界ではたったの5分程過ぎただけだって? ありえない!
「うーん……」
「いたたた……あ、あれ?」
そんなことを考えていると、二人も目を覚ました。
「お、不雷先生も気が付いた?」
「あっ! あなたは海道君!? ……ってことは」
エビちゃんはその瞬間、瞳のパッキンが役立たずとなったようにポロポロ涙が漏れ始めた。そして近くにいたモッチーも、
「帰って……これたんですね? ふぅーっ」
意外と平気なんだな。まあ、モッチーとしてはあっちの世界もそれなりにエンジョイしてたし分からんでもないか。
「いや、まだまだ安心できませんよ? 現に誰か忘れてませんか?」
「あ! そうだヤキは? あいつ確かニャゴリューに乗り移って僕を助けてくれていたはず!」
どこを探しても彼女の姿は見当たらない。なぜならヤキは歌舞伎山に居なかったから。アオジョリーナ・ジョリ―村で必死となって攻め入る女性陣を食い止めてくれていたのだから。
「ヤキよ、お前のことは生涯忘れないからな。本当にありがとう」
内心イヤッホーゥな僕。別に嫌いというワケではないのだけれど、なにせ四六時中監視されるのはちょっと。しかも考えは全て筒抜けだし。厄介払いが出来たって感じ? ヤキには悪いけど……。
「なぁみんな。色々あったけれど、せっかくだから頂上まで上らない? このまま帰るのはなんだか忍びなくて」
「僕は全然オッケーですよ。体力も万全だし、三河君と同じで歌舞伎山……ではなく吹雪山を制覇するのが本来の目的ですし」
「俺は遠慮しておくよ。不雷先生がこんな状態だから一回下山して下で待ってるよ」
「あー、それがいいかも。無理して登る必要などないしね」
全員是にて一件落着的な感傷に浸っているものの、腑に落ちない事が多く、敢えてガン無視せざるを得ない状況であった。そもそも一番最初はクマに出会って異次元旅行となったはず。ところが、それ以降は猫が絡んでいる。紐解いてみると最初に出会ったのはそもそもクマでなく、まさかショーキューでは? 現にヤツは一度僕達と一緒にこっちの世界へと足を踏み入れたことがあった。となれば、異世界転移したのは寧ろショーキューの方? 僕達に襲い掛かろうとしたのもあの時ならば頷ける。まだミニバンの手下となっていたのだから。だったら猫とは……
「なー、モッチーどう思う?」
「そうですねー、取りあえず難しいことは後で考えるとしましょうか」
その後、僕とモッチーは頂上へ、東は駐車場へと向かってそれぞれ歩み始めたのだった。
― 頂上にて ―
「ふー! ついに制覇したぞ!」
「これぐらいで何言ってるんですか三河君? 吹雪山はまだ低い方ですよ? この国にはここの倍以上ある山がゴロゴロ存在してるんですから!」
「そーゆーんじゃないんだよモッチー。この山は僕にとってクリヤしなければならないイベントなんだ。これまでずっとケチつけられて登頂できなかったからね」
「確かにね。……お、あっちになにやら像がありますよ? 行ってみましょうか三河君」
二人は疲れも忘れて山頂に聳え立つその像の近くへと向かった。
「ほほぅ、これは立派な木彫りの像ですね? 僕より少し小さいぐらいですか?」
「モッチーより小さいのならば3cmぐらい? プーックックック!」
「サイテーですね三河君は。一体なんの話をしているのやら」
触ると火傷をしそうな程赤くなるモッチーの顔。図星で恥ずかしいのやら、或は図星で怒っているのやら、もしかして図星で情けなすぎて顔に出ているのやら。別にどれでもいいんだけどね。
「お、見て下さいよ三河君。ここに像の謂れが書いてありますよ? えーっとなになに……」
そこには不思議な物語が記されていたのだった。
僕は今、夜の街を逃げ回っていた。ついにアマゾネスの暴動が起きたのだ! とはいっても、一部お年頃となったヤツだけ。それでもその中に族長が入っているからまぁ質の悪いこと! 更にはこの暴動にドーラとミラカーまでが参加してしまい、もうヤキだけではどうにもならなくなってしまったのだ。
家で寛いでいたところを急襲され、ヤキがニャゴリューに乗り移って対応をしていたものの、一人(一匹)では限界がある。幸いドーラとミラカーの謀反に気付いた僕はいち早くその場を脱出! モロが二人になにか耳打ちしていたのを目撃したから嫌な予感がしたのだ。
「いたわっ! みんなこっちよっ!」
「ヒィッ!」
アマゾネスの持つ野性的な嗅覚により速攻見つかってしまう。動物かっ! しかもモッチーの教育により、この街に住む他の種族も含めて女性には決して手をあげないのが決まり。憎たらしいことに性教育だけをしていたのではなかった。モッチーを舐めすぎていた! お前のせいで誰も手を貸してくれないじゃないかよ!
「もう街では隠れる場所がないや。ここは一旦歌舞伎山へと身を隠すか」
こうなってしまえば街中全てが敵に見える。途中、ショーキューやペットが匿ってくれるような素振りを見せるも、僕自身がもう彼等でも信じられない程に追い詰められていた。だから一人で暫く山の中へ身を隠すと決めたのだ。他の選択肢がこんな状況だとこれ以上浮かばないし!
「逃げるが勝ちだな!」
途中、サンフラワを一つだけもいで軽く振り、その明かりを頼りに登山道を登って行く。無事アオジョリーナ・ジョリ―村からの脱出に成功!
暫くして一合目中間付近へ。ここは曰く付きの場所。だけど今はこんなところで休んでいる暇はない! 勘のいい奴ならば必ずここへも探しに来るはず! だからもっと上へ逃げなければ!
休む間もなくゼェゼェハァハァと中間付近を通過しようとしたその時! 前方に人影が!
「みぃぃぃぃぃつけたぁ!」
「アヒイィィィッ!」
「そ、そんな大声出さないでください三河君! 逆にこちらがビビるじゃないですか!?」
そこにはモッチーとエビちゃんが待ち構えていた。万事休すか!
「冗談よ三河君。でも街の中はとても冗談だなんて言えないわね」
「本当ですよ。この恩はいつかどこかで返してもらいますからね!」
「ニャ~ン」
「お前フザケンナよ? そもそもモッチーがニャ~ンって……ん? ニャ~ン?」
僕達は一斉に鳴き声のする方へと顔を向ける! なぜなら異世界転移には大抵猫が関係しているからだ!
「猫はどこだ!」
全員が全員キョロキョロ探すも、その姿は何処にもない。しかしアレは確かに猫の声。付近が真っ暗闇で向日葵の明かりだけではよく見えないのだ! その時!
{ガサッ!}
「うわっ!」
「どうしたモッチー!」
「なにか暖かい毛玉が僕の顔に!」
次の瞬間!
{バリバリバリ!}
「ギャアァァァァァァァァァァァッ!」
突如としてトチ狂ったモッチーは闇雲に走り出した! となれば当然……
{ドゴッ!}
「うがっ!」
「いったぁーいっ!」
「ぐへっ!」
運悪く三人が絡む多重事故へと発展! これには辛くも耐えることができた。が!
{ドサバサズサッ}
{ゴキッ! バキャッ! トガッ!}
その場へ転んでしまい全員が地面へと頭を強打! そのまま深い眠りに落ちた。
「……きろ! ……起きろ! 三河っ!」
僕を呼ぶ声が聞こえる。これは……
「う、うーん……」
「目が覚めたか三河! 俺が誰だかわかるか?」
「えっと……おっさんさん?」
「フザケンナ三河! 俺だよ海道だよ! そんな冗談が言えるってことは大丈夫だろうがよ!」
「!」
そこには東がいた。つまり、僕は元の世界へ戻ったのだ!
「あっ! 他のみんなはっ!?」
急いで辺りを見回すと、近くで同じように倒れるモッチーとエビちゃんを発見。二人も無事に元の世界へと戻ってこれたようだった。
「そうだ! あれからどれくらい時間が経ったの東!」
「なに言ってるんだ三河? 確かに俺も一瞬気を失ったけど、実質数分間ぐらいだぜ? せいぜい5分だな」
「5分? そんなバカな!?」
あれだけ向こうの世界で生活していたのに、こちらの世界ではたったの5分程過ぎただけだって? ありえない!
「うーん……」
「いたたた……あ、あれ?」
そんなことを考えていると、二人も目を覚ました。
「お、不雷先生も気が付いた?」
「あっ! あなたは海道君!? ……ってことは」
エビちゃんはその瞬間、瞳のパッキンが役立たずとなったようにポロポロ涙が漏れ始めた。そして近くにいたモッチーも、
「帰って……これたんですね? ふぅーっ」
意外と平気なんだな。まあ、モッチーとしてはあっちの世界もそれなりにエンジョイしてたし分からんでもないか。
「いや、まだまだ安心できませんよ? 現に誰か忘れてませんか?」
「あ! そうだヤキは? あいつ確かニャゴリューに乗り移って僕を助けてくれていたはず!」
どこを探しても彼女の姿は見当たらない。なぜならヤキは歌舞伎山に居なかったから。アオジョリーナ・ジョリ―村で必死となって攻め入る女性陣を食い止めてくれていたのだから。
「ヤキよ、お前のことは生涯忘れないからな。本当にありがとう」
内心イヤッホーゥな僕。別に嫌いというワケではないのだけれど、なにせ四六時中監視されるのはちょっと。しかも考えは全て筒抜けだし。厄介払いが出来たって感じ? ヤキには悪いけど……。
「なぁみんな。色々あったけれど、せっかくだから頂上まで上らない? このまま帰るのはなんだか忍びなくて」
「僕は全然オッケーですよ。体力も万全だし、三河君と同じで歌舞伎山……ではなく吹雪山を制覇するのが本来の目的ですし」
「俺は遠慮しておくよ。不雷先生がこんな状態だから一回下山して下で待ってるよ」
「あー、それがいいかも。無理して登る必要などないしね」
全員是にて一件落着的な感傷に浸っているものの、腑に落ちない事が多く、敢えてガン無視せざるを得ない状況であった。そもそも一番最初はクマに出会って異次元旅行となったはず。ところが、それ以降は猫が絡んでいる。紐解いてみると最初に出会ったのはそもそもクマでなく、まさかショーキューでは? 現にヤツは一度僕達と一緒にこっちの世界へと足を踏み入れたことがあった。となれば、異世界転移したのは寧ろショーキューの方? 僕達に襲い掛かろうとしたのもあの時ならば頷ける。まだミニバンの手下となっていたのだから。だったら猫とは……
「なー、モッチーどう思う?」
「そうですねー、取りあえず難しいことは後で考えるとしましょうか」
その後、僕とモッチーは頂上へ、東は駐車場へと向かってそれぞれ歩み始めたのだった。
― 頂上にて ―
「ふー! ついに制覇したぞ!」
「これぐらいで何言ってるんですか三河君? 吹雪山はまだ低い方ですよ? この国にはここの倍以上ある山がゴロゴロ存在してるんですから!」
「そーゆーんじゃないんだよモッチー。この山は僕にとってクリヤしなければならないイベントなんだ。これまでずっとケチつけられて登頂できなかったからね」
「確かにね。……お、あっちになにやら像がありますよ? 行ってみましょうか三河君」
二人は疲れも忘れて山頂に聳え立つその像の近くへと向かった。
「ほほぅ、これは立派な木彫りの像ですね? 僕より少し小さいぐらいですか?」
「モッチーより小さいのならば3cmぐらい? プーックックック!」
「サイテーですね三河君は。一体なんの話をしているのやら」
触ると火傷をしそうな程赤くなるモッチーの顔。図星で恥ずかしいのやら、或は図星で怒っているのやら、もしかして図星で情けなすぎて顔に出ているのやら。別にどれでもいいんだけどね。
「お、見て下さいよ三河君。ここに像の謂れが書いてありますよ? えーっとなになに……」
そこには不思議な物語が記されていたのだった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜
海月 結城
ファンタジー
ストーカーが幼馴染みをナイフで殺そうとした所を庇って死んだ俺は、気が付くと異世界に転生していた。だが、目の前に見えるのは生い茂った木々、そして、赤ん坊の鳴き声が3つ。
そんな俺たちが捨てられていたのが孤児院だった。子供は俺たち3人だけ。そんな俺たちが5歳になった時、2人の片目の中に変な紋章が浮かび上がった。1人は悪の化身魔王。もう1人はそれを打ち倒す勇者だった。だけど、2人はそんなことに興味ない。
しかし、世界は2人のことを放って置かない。勇者と魔王が復活した。まだ生まれたばかりと言う事でそれぞれの組織の思惑で2人を手駒にしようと2人に襲いかかる。
けれども俺は知っている。2人の力は強力だ。一度2人が喧嘩した事があったのだが、約半径3kmのクレーターが幾つも出来た事を。俺は、2人が戦わない様に2人を守護するのだ。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる