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おっさん、エルフを救いたいー1
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「ふざけるなぁぁぁぁ!!」
一人のエルフの男が叫ぶ。
その男は、生贄の少女の父親でリーフ族の族長だった。
叫ぶと同時に、降りてきた男に向かって走り出した。
「我らの神聖な儀式を邪魔しよって!! お前はなんだぁぁ!!」
振りかぶる剣、しかし纏っている風によって剣は到達できずに止められた。
「なぁ!?」
そしてその男は抱きしめて大泣きしている少女をさらにぎゅっと抱きしめ叫ぶ。
「俺は嵐雷龍の加護を持つ者だ! エルフのみんなを助けに来た!! この声が理解できるだろう!! 黒の呪いは治せる!!」
『な、なぜ人間が……風神様の加護を……それになぜ我らはその言葉を理解できる……』
その族長は上を見る。
そこにはやはり紛れもない風神様と呼ばれる龍、つまりシルフィが銀の龍の姿で羽ばたいていた。
そして紛れもなくその男の言葉を全員が理解できた。
「だから、こんなバカな儀式はやめろ!! 黒の呪いはただの病気だ!! 呪いなんて曖昧なものじゃない! 治せるんだ!!」
『だ、だまれ! いかに風神様に認められようと! 人間の言うことなど信じられるかぁぁ!! これは何千年も続く伝統ある儀式だ!』
「伝統がなんだ! こんな幼い少女を全員で囲って燃やそうとする伝統なんてあってたまるかぁぁ!!」
==================
名無しのモブ1:正論だけど、さすがに文化が……。
名無しのモブ2:エルフってもはや部族みたいなもんだろ、部族の儀式邪魔しちゃダメでしょ
名無しのモブ3:価値観の押し付けでも俺は儀式に反対
名無しのモブ4:いや、反対とかじゃなく、こういうのに口出しはダメでしょ
名無しのモブ5:↑じゃあそのまま燃やされるの見てればいいの? 人の心とかないんか?
名無しのモブ6:いや、そうはいってないが。
名無しのモブ7:じゃあどうすればいいんだってばよ。考えを述べろ。
==================
◇
賛否両論あるのはわかる。
いや、むしろ間違っているのは俺の方だと自覚している。
これが彼らの伝統ならば、それは部外者の俺が口出すようなことじゃない。
だから本当は黙って見ているべきなのかもしれない。
それでも。
「本当にこの子が死んだら、みんな助かるのか!! それをお前達が崇める神は望んでいるのか!!」
俺にはこんな小さな子を見殺しにすることなんてできない。
助かりたいと叫ぶこの子の泣き声が俺は理解できてしまったから。
『だ、だまれ、だまれ!! こうせねば、全員死ぬのだ! 我らが一族を守るために仕方ないんだぁぁ!! 呪いを祓うには生贄がいる! すなわちその子が死ななくてはならない!』
「そんなことは絶対にない!!」
『――!?』
俺はより一層力を込めて叫んだ。
すると全員の表情が変化する。
俺の言葉が彼らの心に届いていく。
俺の気持ちが彼らへと理解されていく。
「呪いじゃない! ただの病気だ! 正式名称をペストと呼ぶ! 俺の世界ではこの病で何千万人と死んだ! その数はここにいるエルフの何百倍、いや何万倍の数だ!!」
『な!? お前はあのよくわからん門から来た奴らの仲間か……』
「そうだ! 俺の世界では夥しい数の犠牲からやっとこの病気の治療法が確立された! それをみんなに施したい!」
『人間なぞ信じられるか!』
「今、エルディアという少女を治療している! 治療は成功し、回復へと向かっている」
俺はエルディアのことを告げた。
そして回復に向かっていることも。
『エ、エルディアといったか? あの子が黒の呪いに?』
「そうだ! 今朝のことだ! 彼女が俺達の眼の前で倒れたから連れて帰って治療している。その時三人ほどエルフが見ているはずだ、お前達の言う黒の呪いだともな!」
するとそれに合わせて、一人のエルフが手を上げた。
『それは本当です。エルディアは隠していましたが黒の呪いにかかっていました。なので火の矢で燃やそうとしましたが、そいつに止めれれて連れていかれました』
「聞いただろ! だから一週間くれ! そしたら回復したエルディアを見せられる! 完治とまではいかなくても十分回復した姿を見せてやれる!!」
『ふ、ふざけるな! 今すぐエルディアを返せ!! 人間なんぞに預けられるか!!』
「それはできない! まだ治療中だ!」
『くっ!』
「そこで提案がある! 俺は一週間この村で滞在する! 牢屋でもなんでも入れればいい! だが一週間後、エルディアが回復して戻ってきたのなら!! みんなを治療させてくれ! この森にいるエルフすべてをだ!! もし戻ってこなかったなら俺を生贄にでもしてくれて構わない!」
一週間でいい、そうすれば回復したエルディアを見せてあげられる。
だから俺は時間をもらいたかった。
これが信一郎が提案した方法。
だが、今ここで生贄になるとか言っているのは正直勢いだった。
だがこうでもしないとこいつらは信じてくれない気がする。
お願いするときは誠意をもって対応を、会社員時代に嫌程学んできたことだ。
まぁ俺にできる誠意とは命を賭けるぐらいしかないのが心苦しいが。
「だから一週間だけでいい! 誰も殺さないでくれ!」
『そんな言葉信じられるかぁぁぁ!!』
「信じてくれ!!」
『――!?』
必死に思いを乗せて言葉を繋ぐ。
「一週間だ。その間の発症者の世話も俺がする! だから一週間だけでいい! 俺を信じてくれ!!」
そして俺は懸命に全力で、理解してもらおうと叫んだ。
「――救いたいんだ。死ななくていい命を。みんなにとって大切な人を」
『…………』
静まり帰る集落、しかし最初に口を開いたのは一番奥にいた長老のようなお婆さん。
『いいじゃろう。一週間やる』
『なぁ、長老!?』
『不思議じゃな。その者の言葉に嘘偽りないと感じた。それは全員そうじゃろう? 我々を救いたいと心から伝わってくる』
『で、ですが……それが本当かどうか』
『そうです。人間の言葉を信じるなど……確かにあの者の心のようなものが伝わってきましたが……』
『そもそもなぜ我らがあの言葉を理解できるのか、不明です』
だが長老と呼ばれたお婆さんは言葉を続けた。
『人間の言葉に耳を貸してはいかん……しかし……耳を塞ごうにも彼の声は心に届いた。それだけじゃ。それに一週間与えて何か儂らに不都合があるわけでもあるまい?』
『そ、そうですが……』
『人間よ、名は!』
「信二!」
『一週間じゃ、それが約束。それでよいな!』
「あぁ!! もちろんだ!」
どうやらそのお婆さんの言葉はとても重いようで、全員が渋々その言葉を受け入れることになった。
……
『ここを使え。一週間だけだ、俺が見張り続ける』
俺に与えられたのは木造の大きな広間が一つだけある部屋。
案内してくれたのは、一番最初に俺に切りかかってきた男。
成人しているようで、若干渋い感じのよく見れば滅茶苦茶イケオジだった。
どうやら彼はこのエルフの森のリーダー的存在のようだった。
『逃げようとすれば殺す。そして一週間たっても何も起きなければこの家ごと全部燃やして殺す』
「問題ない!」
約束通り、俺はここで発症者と共に一週間過ごす。
それを条件に、彼らには発症者を殺さないでくれと頼んだからだ。
発症者には、抗生物質を投与する。
今日持ってきた鞄の中には抗生物質が大量に用意されているし、ただ注射するだけなら俺でもできる。
本格的な治療はどうしても俺ではできないのでエルフ達の許可が必要だからほぼ延命治療だけだが。
そして最後の作戦として。
「……これを」
『なんだ』
俺は配信画面でロックされた20台ほどのスマホをその族長のエルフへと渡した。
これが信一郎の作戦、急遽集めた俺の配信を見る用のスマホとモバイルバッテリー。
「これで中の様子を見ることができる。お前達も仲間に人間が何をしているか不安だろう。だから中の様子を見れるようにしておいた」
『映像水晶のようなものか……いいだろう、これを各族長に渡して監視してやる。もちろん、俺もだ。変なことをすれば即殺してやる』
「治療の邪魔はするなよ」
そして俺はスマホを全部手渡した。
ギリギリここが電波が届くところでよかった。
基地局からそこまで離れていないが、あと数十キロ離れていたら届かなかったかもしれない。
これで準備は整った。
俺は一人部屋で待機する。
すると扉が開き、最初の発症者が現れたのかと思ったら。
『あ、あの……さきほどは助けてくれてありがとうございます』
「ん? 君はさっきの生贄の少女」
『はい! ソフィアです! どうせ、一週間後には死ぬ運命なのですからお手伝いさせてください!』
そこに現れたのは先ほど俺が助けた10歳ぐらいの幼女エルフだった。
一人のエルフの男が叫ぶ。
その男は、生贄の少女の父親でリーフ族の族長だった。
叫ぶと同時に、降りてきた男に向かって走り出した。
「我らの神聖な儀式を邪魔しよって!! お前はなんだぁぁ!!」
振りかぶる剣、しかし纏っている風によって剣は到達できずに止められた。
「なぁ!?」
そしてその男は抱きしめて大泣きしている少女をさらにぎゅっと抱きしめ叫ぶ。
「俺は嵐雷龍の加護を持つ者だ! エルフのみんなを助けに来た!! この声が理解できるだろう!! 黒の呪いは治せる!!」
『な、なぜ人間が……風神様の加護を……それになぜ我らはその言葉を理解できる……』
その族長は上を見る。
そこにはやはり紛れもない風神様と呼ばれる龍、つまりシルフィが銀の龍の姿で羽ばたいていた。
そして紛れもなくその男の言葉を全員が理解できた。
「だから、こんなバカな儀式はやめろ!! 黒の呪いはただの病気だ!! 呪いなんて曖昧なものじゃない! 治せるんだ!!」
『だ、だまれ! いかに風神様に認められようと! 人間の言うことなど信じられるかぁぁ!! これは何千年も続く伝統ある儀式だ!』
「伝統がなんだ! こんな幼い少女を全員で囲って燃やそうとする伝統なんてあってたまるかぁぁ!!」
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名無しのモブ1:正論だけど、さすがに文化が……。
名無しのモブ2:エルフってもはや部族みたいなもんだろ、部族の儀式邪魔しちゃダメでしょ
名無しのモブ3:価値観の押し付けでも俺は儀式に反対
名無しのモブ4:いや、反対とかじゃなく、こういうのに口出しはダメでしょ
名無しのモブ5:↑じゃあそのまま燃やされるの見てればいいの? 人の心とかないんか?
名無しのモブ6:いや、そうはいってないが。
名無しのモブ7:じゃあどうすればいいんだってばよ。考えを述べろ。
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◇
賛否両論あるのはわかる。
いや、むしろ間違っているのは俺の方だと自覚している。
これが彼らの伝統ならば、それは部外者の俺が口出すようなことじゃない。
だから本当は黙って見ているべきなのかもしれない。
それでも。
「本当にこの子が死んだら、みんな助かるのか!! それをお前達が崇める神は望んでいるのか!!」
俺にはこんな小さな子を見殺しにすることなんてできない。
助かりたいと叫ぶこの子の泣き声が俺は理解できてしまったから。
『だ、だまれ、だまれ!! こうせねば、全員死ぬのだ! 我らが一族を守るために仕方ないんだぁぁ!! 呪いを祓うには生贄がいる! すなわちその子が死ななくてはならない!』
「そんなことは絶対にない!!」
『――!?』
俺はより一層力を込めて叫んだ。
すると全員の表情が変化する。
俺の言葉が彼らの心に届いていく。
俺の気持ちが彼らへと理解されていく。
「呪いじゃない! ただの病気だ! 正式名称をペストと呼ぶ! 俺の世界ではこの病で何千万人と死んだ! その数はここにいるエルフの何百倍、いや何万倍の数だ!!」
『な!? お前はあのよくわからん門から来た奴らの仲間か……』
「そうだ! 俺の世界では夥しい数の犠牲からやっとこの病気の治療法が確立された! それをみんなに施したい!」
『人間なぞ信じられるか!』
「今、エルディアという少女を治療している! 治療は成功し、回復へと向かっている」
俺はエルディアのことを告げた。
そして回復に向かっていることも。
『エ、エルディアといったか? あの子が黒の呪いに?』
「そうだ! 今朝のことだ! 彼女が俺達の眼の前で倒れたから連れて帰って治療している。その時三人ほどエルフが見ているはずだ、お前達の言う黒の呪いだともな!」
するとそれに合わせて、一人のエルフが手を上げた。
『それは本当です。エルディアは隠していましたが黒の呪いにかかっていました。なので火の矢で燃やそうとしましたが、そいつに止めれれて連れていかれました』
「聞いただろ! だから一週間くれ! そしたら回復したエルディアを見せられる! 完治とまではいかなくても十分回復した姿を見せてやれる!!」
『ふ、ふざけるな! 今すぐエルディアを返せ!! 人間なんぞに預けられるか!!』
「それはできない! まだ治療中だ!」
『くっ!』
「そこで提案がある! 俺は一週間この村で滞在する! 牢屋でもなんでも入れればいい! だが一週間後、エルディアが回復して戻ってきたのなら!! みんなを治療させてくれ! この森にいるエルフすべてをだ!! もし戻ってこなかったなら俺を生贄にでもしてくれて構わない!」
一週間でいい、そうすれば回復したエルディアを見せてあげられる。
だから俺は時間をもらいたかった。
これが信一郎が提案した方法。
だが、今ここで生贄になるとか言っているのは正直勢いだった。
だがこうでもしないとこいつらは信じてくれない気がする。
お願いするときは誠意をもって対応を、会社員時代に嫌程学んできたことだ。
まぁ俺にできる誠意とは命を賭けるぐらいしかないのが心苦しいが。
「だから一週間だけでいい! 誰も殺さないでくれ!」
『そんな言葉信じられるかぁぁぁ!!』
「信じてくれ!!」
『――!?』
必死に思いを乗せて言葉を繋ぐ。
「一週間だ。その間の発症者の世話も俺がする! だから一週間だけでいい! 俺を信じてくれ!!」
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『…………』
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『そうです。人間の言葉を信じるなど……確かにあの者の心のようなものが伝わってきましたが……』
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だが長老と呼ばれたお婆さんは言葉を続けた。
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『そ、そうですが……』
『人間よ、名は!』
「信二!」
『一週間じゃ、それが約束。それでよいな!』
「あぁ!! もちろんだ!」
どうやらそのお婆さんの言葉はとても重いようで、全員が渋々その言葉を受け入れることになった。
……
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「問題ない!」
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そして最後の作戦として。
「……これを」
『なんだ』
俺は配信画面でロックされた20台ほどのスマホをその族長のエルフへと渡した。
これが信一郎の作戦、急遽集めた俺の配信を見る用のスマホとモバイルバッテリー。
「これで中の様子を見ることができる。お前達も仲間に人間が何をしているか不安だろう。だから中の様子を見れるようにしておいた」
『映像水晶のようなものか……いいだろう、これを各族長に渡して監視してやる。もちろん、俺もだ。変なことをすれば即殺してやる』
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ギリギリここが電波が届くところでよかった。
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これで準備は整った。
俺は一人部屋で待機する。
すると扉が開き、最初の発症者が現れたのかと思ったら。
『あ、あの……さきほどは助けてくれてありがとうございます』
「ん? 君はさっきの生贄の少女」
『はい! ソフィアです! どうせ、一週間後には死ぬ運命なのですからお手伝いさせてください!』
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